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彼の名前
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「……初代魔王陛下は、聖女に何を望んでいたんですか?」
わたしの問いに、魔王はため息をひとつついて応じてくれた。
「はじまりの聖女は、あまりに利他的だった。自分が傷つくのも厭わず、ひたすら弱い者……まあ、概ね人間だな。弱い人間のために力を尽くしていた。戦いが起こればそれを調停し、災害が起これば救出と復興に手を貸して。
初代魔王はどんな過酷な状況に置かれても花のように咲き誇る彼女の精神に心を奪われ、自分のものにしたいと願ってしまった。その結果聖女が死んでしまうなんて、思いもしなかったんだよ。
……だから初代は、聖女に時間を与えたかった。自分に何が必要なのか、自分で判断できる余裕をもって、自分の人生を、自分のために生きてほしかったんだ。そしてできるならば、今度は幸せな恋をしてほしかった」
自分のものにならなかった聖女を今度こそ手に入れるのではなく、
幸せな恋をしてほしかったのだ、と魔王は言う。
自分ではない相手でもいいから恋をして、聖女に幸せになってほしいという願い。
それはとても、優しい想いから生まれた祈りだと思う。
「初代の勇者も、ドーハートとどっこいのへなちょこポンコツだったからなあ……」
魔王はわたしの頬に手を寄せて、するりと撫でた。
そのままそこに留まる手のひらは、まだ少しだけ冷たい。
魔王の手は自分の血でまみれていて、聖女であるわたしは温室を転がりまわったせいで泥まみれだ。
ロマンチックという言葉からは、どこまでも遠い。
だけどわたしのこころには、愛しいという想いが満ちていく。
魔王との出会いは劇的で、だけどすぐに幻滅した。
それなのに、彼を知れば知るほどもう一度惹かれていった。
わたしを救い出し、時に厳しくあたられたけど、少しずつ慈しんでくれた。
狭い世界に疑問を持たず過ごしていたわたしの、視野をずっと広げてくれた。
彼を好きになればなるほど、わたしは自由になっていく。
だから恋をするなら、この人だ。この人がいい。この人でなければダメだ。
そう強く自覚したとき、もう一度頭の中で声が響いた。
――新しく、勇者が選定されました。
たくさんの聖女、たくさんの勇者を見てきたけれど、あなたが一番、わたしに似ている。
あなたが、あの人を選んでくれて、よかった――
そしてそれきり、声は聞こえなくなった。
懐かしい気のする女性の優しい声音。
それは、聖女と勇者のシステムを産みだした、はじまりの聖女のものなのではないか、とぼんやりと思う。
根拠のない、ただの直感でしかない考えだけれど、その声が『あの人』と呼ぶならそれはきっと、彼女が選ぶことのできなかった魔王のことなのではないだろうか。
確証はない。だけど、そうだといい、と思った。
そして、聖女が恋をして、伴侶として選んだ相手を『勇者』と呼ぶなら、新しく選ばれたという勇者はきっと――
「……名前、考えたんです」
わたしの頬に寄せられたままの魔王の手に、わたしもそっと手を寄せる。
魔王の紫の瞳を下から覗き込むように見上げたら、魔王は「なんのことだ」とでも言いたげに口を少しとがらせた。
「ん?」
「魔王は名前を持たない。だからわたしが名付けていいと、言っていたでしょう?」
「あ、ああ」
魔王の少し戸惑った様子を見つめながら、わたしはずっと考えていた名前を彼に伝えた。
「ガルディオ、です。どうですか?」
何か謂れのある名前じゃない。隠された意味を込めたわけでもない。
ただまっさらな、彼だけの人生を歩んでほしいと願いを込めた。
悩みに悩みぬいてひらめいた名前を、気に入ってもらえるか不安で、じっと顔色を伺う。
魔王はいきなり熱いものを飲み込んだかのようにぱちぱちと何回も瞬きをして、口をもごもごさせてから「ガルディオ、ガルディオ、か」と呟いた。
「もしかして、気に入りませんでしたか?」
「いや、そういうわけじゃない」
だったらなんでそんなにマゴマゴしているのだろう。
その真意を探ろうと、わたしはもう一度魔王の表情を観察した。
顔色が、心なしか赤い気がする。瞳も、潤んで少し熱っぽいような。
じっと見つめてくるわたしをなんだと思ったのか、魔王は少し顔を背けるようにして視線を逸らしたあと、こんなことを言った。
「リディ、知っているか? 魔族にとって名前を付けるというのは、とても重い意味をもつ。寿命の長い魔族にとって、名前は最も長い時を共に過ごす言葉であるし、言霊を伴って、場合によっては魔力にも影響を及ぼすからだ」
「ええと、わたしが考えた名前だと、なにか不都合がありそうですか?」
「そうじゃない。ただ……魔族も大抵は親に与えられた名前で生涯を過ごすが、改名する場合は、『名付け親と運命を共にする』という意思表示になる。それを名乗るのは、名付けた相手に愛されていることを誇る、という意味合いになるんだぜ」
つまり。わたしが名付けた名前を魔王が名乗ることで、わたしたちが恋仲であると、大々的に喧伝することになるのだという。
なるほど。だから――
だからカイドルさんはじめ魔王城のみんなも、わたしが名付けで悩んで相談すると変な顔をしていたのか。
それを理解したとたん、頬がかあっと熱くなった。
「魔王に名前をあげたいと思うんです」と相談すること自体、告白する相談をしていたに等しいじゃないか。
誰かもっと前に教えてくれてもいのに、と思うけれど、そんなことを指摘されたら恥ずかしさのあまり卒倒していたかもしれない。
あまりにも恥ずかしくて両頬を手で覆う。
そのまま指の間から視線を伸ばして魔王の様子を窺うと、なんと魔王もわたしに負けず劣らず頬を赤くしているのがわかった。
さっきから少し様子がおかしかったのはきっとこのせいだ。一人でこうして照れていたんだ。
だって、「名前をつけていい」と言ったのはこの人じゃないか。
だから、魔王だってわたしに名前を付けてもらうことを期待していたはずだ。
それはつまり。わたしはきっと、「名前をつけてもいい」と言われたときから、愛を告白してもらっていた、ということなのだろう。
わたしが魔族の常識を知らなかったから、そういう意味が含まれているとわかっていなかっただけなのだ。
(鈍い、と思われていたかもしれない……)
気がかりだったドーハートさまとは決着がついた。
魔王を含め、魔族のみんなの意味ありげな視線の意味も、ようやく理解した。
もうわたしの想いも、この人の想いも阻むものはなにもない。
だから、もっと。
――近づいても、いいよね?
言いたいことも、叫びだしたくなるような恥ずかしさも、ごほんとひとつ咳払いしてお腹の中に閉じ込めた。
そして押し込めた感情の代わりに、わたしはひとつだけ嘘をつくことにした。
「……そんなところじゃないかと思っていました」
そう言って彼の方へ手を伸ばせば、少しびっくりしたような顔をしながらも受け入れてくれる。
「お忘れかもしれませんが、わたしは以前あなたに、求婚したんです。……あのときのお返事は、まだ保留されたままですか?」
今度はわたしが魔王の両頬を包み、見上げる位置にある紫の瞳を覗き込んだ。
「わたしの愛は重いんです。ヒト一人の人生を台無しにするほど。それでもよければ、わたしをお嫁さんにしてください。勇者さま」
その言葉で、自分の身に何が起きたのか察したのだろう。
魔王はとびきり驚いた顔をして、しかしすぐに微笑んでわたしを抱き寄せた。
「ガルディオって呼べよ。きみがつけた俺の名前だろ」
「ガルディオ……」
口に出すだけで心臓が燃えるように熱くなる。愛しさが溢れ、どうにかなってしまいそう。
「リディこそ舐めるなよ、千年こじらせた魔王の初恋の記憶はまだ俺の脳に刻まれたままだ。逃げようとしたって、もう逃げられると思うな」
「逃げるどころか……」
もっとそばに寄りたい、と思う。
抱き寄せられて、離れている距離がほとんどゼロになって、顔がもっと近寄ってくる前に、わたしは囁くように言う。
「浮気はぜったい、ダメですよ?」
そんなわたしに、ガルディオはやさしい口づけをして、
「やっとこの手に掴んだんだ。きみ以外、目に入るわけがない」
と言って甘く微笑んで見せるのだ。
わたしの問いに、魔王はため息をひとつついて応じてくれた。
「はじまりの聖女は、あまりに利他的だった。自分が傷つくのも厭わず、ひたすら弱い者……まあ、概ね人間だな。弱い人間のために力を尽くしていた。戦いが起こればそれを調停し、災害が起これば救出と復興に手を貸して。
初代魔王はどんな過酷な状況に置かれても花のように咲き誇る彼女の精神に心を奪われ、自分のものにしたいと願ってしまった。その結果聖女が死んでしまうなんて、思いもしなかったんだよ。
……だから初代は、聖女に時間を与えたかった。自分に何が必要なのか、自分で判断できる余裕をもって、自分の人生を、自分のために生きてほしかったんだ。そしてできるならば、今度は幸せな恋をしてほしかった」
自分のものにならなかった聖女を今度こそ手に入れるのではなく、
幸せな恋をしてほしかったのだ、と魔王は言う。
自分ではない相手でもいいから恋をして、聖女に幸せになってほしいという願い。
それはとても、優しい想いから生まれた祈りだと思う。
「初代の勇者も、ドーハートとどっこいのへなちょこポンコツだったからなあ……」
魔王はわたしの頬に手を寄せて、するりと撫でた。
そのままそこに留まる手のひらは、まだ少しだけ冷たい。
魔王の手は自分の血でまみれていて、聖女であるわたしは温室を転がりまわったせいで泥まみれだ。
ロマンチックという言葉からは、どこまでも遠い。
だけどわたしのこころには、愛しいという想いが満ちていく。
魔王との出会いは劇的で、だけどすぐに幻滅した。
それなのに、彼を知れば知るほどもう一度惹かれていった。
わたしを救い出し、時に厳しくあたられたけど、少しずつ慈しんでくれた。
狭い世界に疑問を持たず過ごしていたわたしの、視野をずっと広げてくれた。
彼を好きになればなるほど、わたしは自由になっていく。
だから恋をするなら、この人だ。この人がいい。この人でなければダメだ。
そう強く自覚したとき、もう一度頭の中で声が響いた。
――新しく、勇者が選定されました。
たくさんの聖女、たくさんの勇者を見てきたけれど、あなたが一番、わたしに似ている。
あなたが、あの人を選んでくれて、よかった――
そしてそれきり、声は聞こえなくなった。
懐かしい気のする女性の優しい声音。
それは、聖女と勇者のシステムを産みだした、はじまりの聖女のものなのではないか、とぼんやりと思う。
根拠のない、ただの直感でしかない考えだけれど、その声が『あの人』と呼ぶならそれはきっと、彼女が選ぶことのできなかった魔王のことなのではないだろうか。
確証はない。だけど、そうだといい、と思った。
そして、聖女が恋をして、伴侶として選んだ相手を『勇者』と呼ぶなら、新しく選ばれたという勇者はきっと――
「……名前、考えたんです」
わたしの頬に寄せられたままの魔王の手に、わたしもそっと手を寄せる。
魔王の紫の瞳を下から覗き込むように見上げたら、魔王は「なんのことだ」とでも言いたげに口を少しとがらせた。
「ん?」
「魔王は名前を持たない。だからわたしが名付けていいと、言っていたでしょう?」
「あ、ああ」
魔王の少し戸惑った様子を見つめながら、わたしはずっと考えていた名前を彼に伝えた。
「ガルディオ、です。どうですか?」
何か謂れのある名前じゃない。隠された意味を込めたわけでもない。
ただまっさらな、彼だけの人生を歩んでほしいと願いを込めた。
悩みに悩みぬいてひらめいた名前を、気に入ってもらえるか不安で、じっと顔色を伺う。
魔王はいきなり熱いものを飲み込んだかのようにぱちぱちと何回も瞬きをして、口をもごもごさせてから「ガルディオ、ガルディオ、か」と呟いた。
「もしかして、気に入りませんでしたか?」
「いや、そういうわけじゃない」
だったらなんでそんなにマゴマゴしているのだろう。
その真意を探ろうと、わたしはもう一度魔王の表情を観察した。
顔色が、心なしか赤い気がする。瞳も、潤んで少し熱っぽいような。
じっと見つめてくるわたしをなんだと思ったのか、魔王は少し顔を背けるようにして視線を逸らしたあと、こんなことを言った。
「リディ、知っているか? 魔族にとって名前を付けるというのは、とても重い意味をもつ。寿命の長い魔族にとって、名前は最も長い時を共に過ごす言葉であるし、言霊を伴って、場合によっては魔力にも影響を及ぼすからだ」
「ええと、わたしが考えた名前だと、なにか不都合がありそうですか?」
「そうじゃない。ただ……魔族も大抵は親に与えられた名前で生涯を過ごすが、改名する場合は、『名付け親と運命を共にする』という意思表示になる。それを名乗るのは、名付けた相手に愛されていることを誇る、という意味合いになるんだぜ」
つまり。わたしが名付けた名前を魔王が名乗ることで、わたしたちが恋仲であると、大々的に喧伝することになるのだという。
なるほど。だから――
だからカイドルさんはじめ魔王城のみんなも、わたしが名付けで悩んで相談すると変な顔をしていたのか。
それを理解したとたん、頬がかあっと熱くなった。
「魔王に名前をあげたいと思うんです」と相談すること自体、告白する相談をしていたに等しいじゃないか。
誰かもっと前に教えてくれてもいのに、と思うけれど、そんなことを指摘されたら恥ずかしさのあまり卒倒していたかもしれない。
あまりにも恥ずかしくて両頬を手で覆う。
そのまま指の間から視線を伸ばして魔王の様子を窺うと、なんと魔王もわたしに負けず劣らず頬を赤くしているのがわかった。
さっきから少し様子がおかしかったのはきっとこのせいだ。一人でこうして照れていたんだ。
だって、「名前をつけていい」と言ったのはこの人じゃないか。
だから、魔王だってわたしに名前を付けてもらうことを期待していたはずだ。
それはつまり。わたしはきっと、「名前をつけてもいい」と言われたときから、愛を告白してもらっていた、ということなのだろう。
わたしが魔族の常識を知らなかったから、そういう意味が含まれているとわかっていなかっただけなのだ。
(鈍い、と思われていたかもしれない……)
気がかりだったドーハートさまとは決着がついた。
魔王を含め、魔族のみんなの意味ありげな視線の意味も、ようやく理解した。
もうわたしの想いも、この人の想いも阻むものはなにもない。
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そう言って彼の方へ手を伸ばせば、少しびっくりしたような顔をしながらも受け入れてくれる。
「お忘れかもしれませんが、わたしは以前あなたに、求婚したんです。……あのときのお返事は、まだ保留されたままですか?」
今度はわたしが魔王の両頬を包み、見上げる位置にある紫の瞳を覗き込んだ。
「わたしの愛は重いんです。ヒト一人の人生を台無しにするほど。それでもよければ、わたしをお嫁さんにしてください。勇者さま」
その言葉で、自分の身に何が起きたのか察したのだろう。
魔王はとびきり驚いた顔をして、しかしすぐに微笑んでわたしを抱き寄せた。
「ガルディオって呼べよ。きみがつけた俺の名前だろ」
「ガルディオ……」
口に出すだけで心臓が燃えるように熱くなる。愛しさが溢れ、どうにかなってしまいそう。
「リディこそ舐めるなよ、千年こじらせた魔王の初恋の記憶はまだ俺の脳に刻まれたままだ。逃げようとしたって、もう逃げられると思うな」
「逃げるどころか……」
もっとそばに寄りたい、と思う。
抱き寄せられて、離れている距離がほとんどゼロになって、顔がもっと近寄ってくる前に、わたしは囁くように言う。
「浮気はぜったい、ダメですよ?」
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