結び

may

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第二章二話

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私が彼の名前を出すと、驚いた顔をして
「どうして、オレの名前を知ってるの?」
「手紙に書いてあったから」手を動かしながらそう答えた。
「あぁ、そっか」
蒼くんが納得してくれて一安心した、本当は手紙には苗字しか書いてなかったけど、信じてくれて良かった。一息つき
「蒼くんは、これからお出掛けなの?
まだ、十時過ぎたあたりだけど。」
蒼くんに問いかけた。
「買い物頼まれて....それに今は家に居たくなくて....」
悲しい顔をして答える蒼くんに「なら、私蒼くんの話を聞きたいな
(グゥー)とお腹の音が蒼くんの方から聞こえ恥ずかしそうに、お腹を抑え「昨日からなにも食べてなくて....ファミレスにでも行こうと思って
あの、もしよかったら一緒に行きませんか?」
「行きたいです!ファミレス行ってみたいです!!」
蒼くんは目をパチクリさせ「行ったことないんですか?」
「ないです」
「なら、行きましょう!ここから、二十分ぐらい歩いたところにある(トレーフル)っていうファミレスがあるので、そこでいいですか?
えっと、宮野さん。」
「ナギでいいですよ」
蒼くんに笑顔を向け言葉を返した。
「じゃあ、ナギちゃんでいいですか?」
「いいですよ。あと、敬語もなしで大丈夫ですよ」
「わかった。行こうナギちゃん」
「うん!」
ファミレスに着くまで他愛のない話しをしていた、蒼くんの好きな映画の話し、漫画の話しなどを....


「着いた。ここだよ」
「ここが!」
黄色と黒よりも少し明るめな色の建物に大きく
「trefle」と書いてある大きな看板があった。
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