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番外編7:運命以外にはローションが必須(ジル×三久地)
しおりを挟むin那覇空港
三久地「飛行機に乗る前に、会社の皆へのお土産を見てもいい?」
ジル「お土産……?」
三久地「そんな、本気で『仕事で来たのになんでお土産を買う必要があるんですか?』みたいな顔しないでぇ」
ジル「でも、実際仕事で来たワケですし。そう言った義理はないかと」
三久地「義理とかじゃなくて。こう、ほら。こっちで楽しかったり美味しかったモノを職場の皆にも共有しておきたい、みたいな?」
ジル「…?」
三久地「あ、全然納得出来てない顔してるね。ジルに納得できるように説明するなら……そうだな。こういうのも人間関係の潤滑油に必要なんだよ。今後も、何かお願いする事とか迷惑をかける事もあるだろうし」
ジル「…?」
三久地「あれ、これでもダメか…」
ジル「あの、三久先輩。もう」
三久地「あ、じゃあこういうのはどう?ジルはΩの運命の人とセッ〇スする時、ローションって使ってた?」
ジル「え、え?そ、それはどういう」あわあわ
三久地「(ジルが慌ててる姿って珍しいなぁ)ごめんね、言いにくいだろうけど答えて」
ジル「あ、あの……使って、ません」おろおろ
三久地「うん、そうだね。運命同士のアルファとオメガなら、そんなのなくても大丈夫だと思う。……じゃあ、俺には?」
ジル「……あ、あ、えっと」おろ
三久地「俺には?」じっ
ジル「つ、つかいます」おろ
三久地「そうだよね。俺はΩじゃないから自然には濡れないし、使わないと多分流血沙汰になると思う。……そういう事だよ」にこ
ジル「どういう事ですか!?」
三久地「だから、人間関係も同じって事。ジルの周りに居る人は、みんな運命でもなんでもないベータだと思って。だから、思いやりや気遣い、優しさっていう潤滑油が無いとお互い痛い目をみるってこと」
ジル「……運命でもないベータは、潤滑油が無いと血が」
三久地「(やっと納得した顔をしてくれた)ほら、ジルも一緒にお土産を買おう」
ジル「はい」
三久地「あ、あれなんか美味しそう。自分の分も買っていこうかなぁ」にこ
ジル「……」すっ
三久地「え、ジル?」
ジルは三久地が「おいしそう」と言ったお土産を手に取ると、そそくさとレジへと向かったよ!
そして――
ジル「はい、三久地先輩」にこ
三久地「あ、えっと」
ジル「どうぞ」にこ
三久地「あ、あ、あの、ジル?俺への潤滑油はもういいんだよーー!?」真っ赤!
もうたっぷり使われてるからね!
でも、ジルのこういう真っすぐなところが、どうしても嫌いになれない(むしろ好き)な三久地先輩でした!
おまけ
三久地「だーかーらぁ!会社の、会社の人に買うんだよ!?」真っ赤
ジル「わかりました。じゃあ、荷物になるのが嫌なのでAma〇onで注文しときます。大丈夫です。俺、プライム会員なので明日には届きますので」スン
三久地「……こんな水より薄い潤滑油ある???」
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