愛重(あいちょう)のゼラ

軟体ヒトデ

文字の大きさ
1 / 7

いつもの日課

しおりを挟む
 窓から照らされる陽光がまぶたの奥を刺激する。
 もう少しだけ、などとお決まりの口上を心の中で呟きながら硬い掛け布団に包まろうとするが、日課となっている修行をしなければという義務感が、軽く残っている睡魔に打ち勝った。

「……ったく、面倒くさいな」

 愚痴りつつも継続は力なりというトルマリン家の家訓を思い出しながら、空斗(ソラト)・トルマリンは勢いよくベッドから飛び出し、大きく伸びをしながら短い黒髪をボリボリとかく。
 
「あ、そういえば野菜切らしてたんだった。また肉を市場で交換してもらうか」

 机に作り置きした干し肉を挟んだパンを見て言う。大して好きというわけでもないが、意識して摂取しなければまた幼馴染のゼラから小言を言われてしまう。これはお前のためを思って言っているんだぞと、眉間にシワを寄せながら説教する可愛い顔を想像してニヤけながらソラトは窓ガラスを鏡代わりにして、この地域では珍しい東洋人の顔を水で洗い、5年間共に狩猟をしてきた相棒の小銃を肩にかけて外に出る。
 顔なじみだが特別親しくもない住人達に挨拶しながら、ギリギリ洗濯物が干せるスペースの庭へと進む。小銃を地面に寝かせ、未だ睡眠を要求する頭を振った。

「よし、やるか」

 パンッと両手を叩き、11歳から始めて5年間毎日続けている日課の開始だ。
 大きく深呼吸をして精神を集中。空気中の魔力を体内に取り込み、心臓によって体の隅々まで行き渡らせる。

(よし、これはいつもどおり)

 肝心なのはここからだ。張り巡らせた魔力を体の表面へと押し出す。それを分かりやすく形作るように外へと出し、現在の衣服から置き換えるように。

(いけるぞ!)

 思ったよりも手応えがある。失敗続きだった毎日が遂に報われるか。淡い希望を抱きながら魔力で編んだ戦闘服、ローブを纏うための呪文を放つ。

「エクイップ!」

 ドゥシュッ!!

 だが体表面にへばりついた魔力は服の形にならず、周囲を押しのける強い衝撃波となって拡散した。

「クソッ。今日もだめだったか!」

 いい線行っていると思っていたが甘かった。極限まで集中力を要したことで大きく体力を消耗し、ソラトはその場で座り込む。

「相変わらず無駄な努力をしてるみたいだな」

 軽く自己嫌悪していると、聞き慣れた声がした方向へと首を傾けると、そこには平均的な身長のソラトに比肩する背の高い少女が顔を出していた。

「何だよゼラ。また嫌味か?」
「人聞きの悪いことを言わないでくれ。これでも親切心で言ってやってるんだぞ?」

 幼馴染、ゼラ・アクアマリンは後頭部でまとめて腰まで垂らした灰色の髪と、少しかがんでしまうだけで下着が見えてしまいそうな黒色のミニスカートを揺らしながら、意地の悪い笑顔を向ける。

「ローブの発現者は十万人に一人と呼ばれる希少な才能だ。いくら努力しても、肝心の素質がまったくなければ意味がないと前も言っただろ」

 いつもの正論を述べながら形の整った端正な顔を向けてくる。薄い白地のボタン付きのブラウスから見える同年代よりも遥かに成長している深い谷間と整った顔立ち。異性を引きつけてやまない美しい造形に、見慣れているはずのソラトはときめきながらも大きく首を振ってごまかす。

「まったくないわけじゃない! 普通の人は大気中の魔力を取り込むことすらできないんだ。だから後は体外に放出しながら形作るだけでいけるはずなんだ」
「それを含めて才能なんだ。中途半端にできるから余計な希望を持ってしまってるが、そこから成長したのか?」

 重たそうな胸を支えるように無自覚に両手を組みながら疑問をぶつけるゼラに、ソラトは口ごもる。

「毎日飽きもせずに命がけの練習をして何の意味があるんだ。これから森に入って動物を狩るんだろ? 余計な体力を使って返り討ちに合うかもしれないのに正気じゃない」

 容赦のない言葉遣いに、ソラトはムッと顔をしかめる。
 無駄な努力だの才能がないだの言われるのはしょうがない。傍目から見てそう思われてもしょうがない自覚はあるからだ。それよりもたかだか熊やヘラジカ程度に遅れを取ると考えていることが気に食わない。5年間もこの日課を続けながら狩猟もこなしてきた幼馴染の勇姿を忘れているのではないか。

「うるさいな。そういうのは俺がヘマした時に言ってくれ。この程度の準備運動でヘバッて熊に殺されるようなら俺は今日まで生きてないよ」

 伊達に狩猟で食い扶持を稼いで生きていない。
 いずれはローブを纏う戦士、クレリックとして王国軍に入って戦功を上げようと考えているソラトにとって野生動物など驚異にもならない。独学で武器の扱いを学び、自然の中で実戦を積み続けた結果、11歳で大人達が手も足も出ない村で一番の男になったのだから。
 だからこそ、より高みを目指した結果、もっとも手に入れたい才能がないという現実が歯がゆいのだが。

「あのなソラト。どんな達人だって油断すればすぐ死んでしまうぞ。特に最近は妙な連中が暴れてるせいで王国もきな臭くなってるしな」
「その妙な連中がいるのは遠く離れた戦地だろ? 心配ないだろ」
「悪人はそういう心理を利用するんだぞ。お前みたいに慢心してるような奴はいいカモだ」

 痛いところを点く。だが言っていることは間違いなく正論なので反論もできない。
 大義名分も理念もない。ただ世界を滅ぼすという一点のみを至上として世界に戦いを挑んだ魔王の信奉者。ソラト達が暮らしているイルカルラ王国でもこの思想にかぶれた野盗崩れが暴れているという話は、戦乱から遠いこの村からも聞こえていた。

「ソラトは生身今でも十分強くて、村の人間達からの助け無しで生きていけるんだ。ローブなんか使えなくたって良いじゃないか。私だってできないんだから、何も恥ずかしがることなんてない」

 嘲笑的な表情が消え、困ったような顔で諭してくる。表面上は嫌味なことを口にしても、性根は人を思いやってくれる優しい女の子だ。最初の挑発的な物言いも、煽りではなくただ無理をしてほしくないという親切心からである。
 生まれて間もなく両親に捨てられ、この村で一緒に育った幼馴染の献身が眩しくて、それに甘えたくなるが。

「それだけじゃダメなんだ。かつて世界を救った戦士、クレリックの末裔であるトルマリン家の人間が、ローブを出せませんなんて恥ずかしいだろ? 俺はこんな村で細々と狩りをするだけの人生で終わるつもりはない。王族の人間らしく、でっかく偉くなりたいんだ。それができないと平和のために戦ってきたご先祖様に合わせる顔ない」

 太古の昔。魔王の侵略から人々を守る盾と、邪悪を貫く矛となって戦った超戦士達。トルマリン家は、由緒正しきクレリックの力をもっとも色濃く残した末裔と言われている。
 そのトルマリン家の血が流れている自分が、先祖のようにローブを纏えないなんてあってはならない。世界の平和を守ってきた者達に連なる人間として、せめてスタートラインに立ちたい。

「……何が合わせる顔がないだ。お前を捨てた薄情な両親は、その王族の人間じゃないか」

 ゼラの鋭い正論に、ソラトは顔をしかめる。

「16年前のクーデターで没落し、血の繋がった息子すら見捨てるような家がそんな崇高なものと思えるなんてどうかしている。少なくとも私は、私を捨てた家を許せないし、誇るなんて絶対できないな」

 ソラトと同様、顔も知らない家族に捨てられた人間だからこそ説得力があった。
 少なくともゼラには、子供を捨てるような両親が偉大なんて口が裂けても言いたくないのだろう。そんな人間が世界を救った英雄の血を引いているなんてバカげていると。
 今ではクレリックの意味も世界を救った英雄ではなく、ローブを装着して戦う人間へと意味合いが変質してしまっている。それで末裔だから、なんて空虚な単語に踊らされて無駄な努力をしているのは滑稽かもしれない。

「ゼラの言いたいことは分かるよ。俺だって、もしも両親が今現れても、許せないかもしれない」
「ならもうやめよう? ソラトならローブなんて出せなくても今のまま王国軍に入隊すれば将来は小隊長の地位に登れるかもしれないんだから。私はできもしない夢を追いかけて疲れるソラトをこれ以上見たくないんだ」
「でも、そこ止まりだろ?」

 ゼラはぽかんとした表情で固まった。ソラトは照れくさそうに言葉を続ける。

「小隊長なんてちっぽけな役職じゃ満足できない。軍功を上げて貴族の位を頂いて、王国に次ぐ地位を手に入れて、やがては独立して一つの国の代表になる。そして没落したトルマリン家を再興して、俺を捨てた連中の鼻をあかしてやれるんだ」
 
 16年しか生きていない男の青い理屈だと言われても反論できない。
 だが男だからこそ大口を叩き、理想を現実のものへとしたい。今では童話の中でしか聞かない過去のクレリックの活躍を、自分の力で現実にしたい。
 ……少なくとも好きな女の子の前では、笑われても妥協を口にしたくないというのがソラトの本音だった。

「誇大妄想もここまで来ると呆れるな」

 はっと鼻で笑いながら小馬鹿にするゼラの冷ややかな目線にソラトはかあっと顔が熱くなっていく。

「いちいち癇に障るな! 誇大妄想で悪いかよ!」
「悪いに決まってるだろ。現実を見ずにできもしない理想論なんて年齢一桁で卒業するべきものだ。それを未だに引きずってるなんて、これじゃいくら腕っぷしが強くても男としては落第点未満だな」

 やれやれと肩をすくめて再び鼻で笑い、キリッとした鋭い目をさらに細めながら見下してくる。あまりの態度にソラトも切れた。
 馬鹿にされるのは慣れてると言っても、相手が好きな女の子であろうと、ここで引き下がっては男が廃る。

「よーし。それならもう一度やってやる! 今まここで、ゼラの目の前でローブを着てやるよ!」
「すぐにムキになって本当に子供だな。さっきまでできなかったものがいきなり成功するわけないだろ」
「今日は良い線行ってたんだ。もう一度やれば絶対成功する!」

 根拠のない戯言を口にしながら、心中で後悔する。
 ただでさえ最初の失敗でかなり体力を使ってしまった。この状態で再チャレンジしとして結果は見えている。
 だがそれでも、やっぱりやめますとは言えない。たとえ失敗すると分かっていても、想い人の前で挑戦する前から逃げるようなマネだけはしたくない。
 ニヤニヤと意地の悪い顔を向けるゼラを一瞥すると、再び精神を集中して深い呼吸をして体内に魔力を込める。
 適切な魔力量を体感で調整し、少しでも暴発のリスクを下げる。同じ失敗でもなるべく笑われない方向へと持っていければと後ろ向きな考えをしていると。
 

「……どうせできるわけないから無意味だが。もしも成功したら、昔みたいにご褒美を上げても良いぞ?」

 蚊が泣くようなか細い声。しかしそれを聞き逃さなかった。

「っ!?」

 ゼラのご褒美。ソラトの知る限り、それはひとつしかない。

(頬へのキスっ!)

 子供の頃は大きな獲物を持って帰ったり、市場で貴重な野菜と交換するたびに恥ずかしそうにやってくれた思い出が蘇る。ここ数年はお互いに成長したのもあってやってくれなくなったが、まさかここでもう一度あの柔らかい唇を堪能できる可能性ができるとは。

「絶対に成功させる!」
「ば、バカ。何をやる気になってるんだ!?」

 言質は取った。後から取り消しなんて絶対にさせないし、今更慌ててももう遅い。

(成功しろ成功しろ成功しろっ!!)

 煩悩によって押し出される魔力を体に張り付かせる。このまま形作り、ローブとなれば晴れてクレリックに。何よりもゼラからのキスが待っている。

「エクイップッ!!!」

 目を見開き、今までもっともでかい声量で唱える。それに応えるように周囲の魔力はソラトの体に纏わり付き。

 ドゥシュウウウウッ!

 やはりと言うか何と言うか。抑えきれなかった魔力は拡散し、周囲を轟かせる膨大な衝撃波が波打つ。その波はゼラへとぶつかり。

 ヒュウウウッ!

 竜巻もかくやという強力な風圧によって、彼女の灰色髪のポニーテールがなびき、黒のミニスカートが大きくめくれ上がった。

「……ふぇ?」
「おおおっ!」

 何が起こったのか、ゼラは理解が遅れた。
 だがソラトの締まりのない伸び切った鼻とイヤラシイ視線の先。水色と白が交互に入った横縞模様のパンティ。いわゆるストライプが丸見えになっていることを理解し。

「きゃあああああああっ!!?」

 普段の彼女からは想像もできない甲高い叫び声を上げながら両手でスカートを抑え込む。だが溜めすぎた魔力の暴風は続いており、両手の隙間から今もなお見えるパンティがソラトの視線を離さない。

(ぜ、ゼラ。あんな下着を履いてたのか)

 スタイル抜群で絶世美女の幼馴染が、意外にも可愛らしいパンティの持ち主であることに鼻息を荒くするソラト。
 衝撃波が止み、名残惜しそうにスカートが重力に従ってゼラの下半身に蓋をする。長い静寂の後、ギロリと涙目で睨みつけるゼラに。

「さ、最高」

 あまりにも配慮に掛けた感想を述べてしまったソラト。

「……てい」
「え?」
「この最っ底男っ。いつまで鼻の下を伸ばしてるんだっ!!」

 顔を真っ赤に染めながら、目にも留まらぬ速さで繰り出されるゼラの右足。弾丸もかくやという蹴りは吸い込まれるようにソラトの股間へと直撃する。

「うごぉっ!?」

 同年代の男に比肩する身長のゼラの蹴りは、見た目に違わぬ重みがあった。幼い頃に暴れ馬と正面衝突した時よりもこの金的の方が遥かにダメージが深い。
 両手で股間を押さえ、声にならない悲鳴を上げながらその場でうずくまるソラトに、目尻にいっぱいの涙を溜めたゼラは踵を返して背を向けて足早に離れていく。

「そのまま熊にでも食い殺されろスケベ男っ!」

 嫌悪感マックスの罵詈雑言。だが惚れた弱みか、ゼラから向けられる罵声すら美しい音色のように聞こえる。

「ま、待ってゼラ。俺が悪かったから……」

 よだれと鼻水で地面に汚いアートを描きながら、ソラトは掠れた声で謝罪するも、その場にゼラはもういなかった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~

ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。 王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。 15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。 国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。 これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。  

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。

カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。 だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、 ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。 国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。 そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

処理中です...