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私とリチャード君の初デートは、非常に充実したものになった。
「アリシア、この公園の丘の上には海の景色を見ながら、誓いの鐘がつけるスポットがあるんだって。そこで縁結びの錠に名前を書いて、鍵をかければ……二人のハートはずっと離れないそうだよ」
「へぇ! 地元から車で数十分の距離に素敵なおまじないスポットがあるなんて、知らなかったわ。早速行ってみましょう」
恋人同士の定番スポットである海の見える公園は、永遠の愛を誓う鐘が人気。ハート型の錠に二人の名前をつけて鍵をかければ、ちょっとした縁結びのおまじないに。早速、話題の縁結びスポットまで足を運ぶことにする。
「お休みの日はうちの庭でティータイムをするのが定番だけど、海の近くだと吹いている風の雰囲気が違うわね」
「今日は特に良い天気だから、海からの風が心地よく感じるんじゃないかな?」
運良く天候に恵まれたおかげで、屋外でのデートを存分に満喫出来る。今日は珍しくヒールがある靴で来てしまったけれど、丘の上まではケーブルカーで登れるため足を痛めないで済んだ。
私には縁遠いと思い込んでいた定番のデートコース、普段よりも風が心地よく感じる理由はきっと天気のせいだけじゃない……きっと、リチャード君が隣にいてくれるからなんだろう。好きな人と過ごす時間は、特別な思い出に変えてくれる。
「あったわ、あの鐘を二人でつけばいいのよね。思ったよりも小型だし、そんなに力を入れなくても平気そう」
「じゃあ、一緒におまじないしようか」
リーン、ゴーン!
二人で小型の鐘をついて、ハート型の錠に名前をかけておまじない。リチャードもアリシアも世間にはそれなりにある名前だけど、私にとって特別な『リチャード君』は幼馴染みの彼だけだ。
(海の神様、どうかリチャード君と幸せになれますように!)
その後は海の見えるオシャレなレストランで、シーフード料理を堪能。ロブスターやチリクラブなどのちょっぴりレアなメニューとともに、シーフードパスタや小海老のサラダも味わう。
「ロブスターって普段あんまり食べないけれど、案外美味しいのね」
「甲殻類は栄養価も高いし、たまに意識的に摂ると良いと思うよ。僕も寄宿舎で甲殻類をたくさん食べて、こんなに大きくなったんだ」
「えぇっ本当に?」
軽いジョークを交えながら昼食が進み、次はウィンドウショッピング……というタイミングで、リチャード君のスマホから発信音が。
「ごめん、アリシア。ちょっと、電話に出てるね」
「うん、ここで待ってる」
レストランの外で大人しくリチャード君の電話が終わるのを待ちながら、改めてリチャード君の様子を確認。
(はぁ……見れば見るほどイケメンだなぁ。私なんかが婚約者で、良いのかしら?)
思ったよりも電話は長引きそうで、ちょっと暇を感じ始めているとフッと目の前に暗い人影が二つ。同じ大学に通ういわゆる『陽キャ』のチャラい系男子二人だった。私の通う大学はお金持ちが多い学校で、それなりに偏差値も高いが、その反面人生を横臥しているハイスペックな陽キャも一定数在籍しているのだ。
(はぅっ! この二人は有名な陽キャな二人組? どうしよう……私とは住むカテゴリーが大幅に違う人達に出会ってしまった!)
「あれっもしかして、経済学部のアリシアちゃん? 今日超マブくね。もしかして、デート? それとも一人で買い物とか」
「えっとぉ……暇だったら、オレたちとこれから遊びに行かね?」
リップサービス旺盛な陽キャ二人組は、何を血迷ったか地味系女子代表の私を遊びに誘って来た。
すると婚約者の危機を察知したリチャード君が秒速で駆けつけて来て、今まで聞いた事ないような低音のイケボで一言。
「オレのアリシアに手を出すな」
オレの?
オレのアリシア。
オレの……アリシア、だと!
「はぁ……何だか驚きすぎて、目眩が……!」
「えっ? ア、アリシア?」
様々な緊張とプレッシャーと疲れが一気にはじけて、私はリチャード君の腕の中にパッタリと倒れ込んでしまったのです。
「アリシア、この公園の丘の上には海の景色を見ながら、誓いの鐘がつけるスポットがあるんだって。そこで縁結びの錠に名前を書いて、鍵をかければ……二人のハートはずっと離れないそうだよ」
「へぇ! 地元から車で数十分の距離に素敵なおまじないスポットがあるなんて、知らなかったわ。早速行ってみましょう」
恋人同士の定番スポットである海の見える公園は、永遠の愛を誓う鐘が人気。ハート型の錠に二人の名前をつけて鍵をかければ、ちょっとした縁結びのおまじないに。早速、話題の縁結びスポットまで足を運ぶことにする。
「お休みの日はうちの庭でティータイムをするのが定番だけど、海の近くだと吹いている風の雰囲気が違うわね」
「今日は特に良い天気だから、海からの風が心地よく感じるんじゃないかな?」
運良く天候に恵まれたおかげで、屋外でのデートを存分に満喫出来る。今日は珍しくヒールがある靴で来てしまったけれど、丘の上まではケーブルカーで登れるため足を痛めないで済んだ。
私には縁遠いと思い込んでいた定番のデートコース、普段よりも風が心地よく感じる理由はきっと天気のせいだけじゃない……きっと、リチャード君が隣にいてくれるからなんだろう。好きな人と過ごす時間は、特別な思い出に変えてくれる。
「あったわ、あの鐘を二人でつけばいいのよね。思ったよりも小型だし、そんなに力を入れなくても平気そう」
「じゃあ、一緒におまじないしようか」
リーン、ゴーン!
二人で小型の鐘をついて、ハート型の錠に名前をかけておまじない。リチャードもアリシアも世間にはそれなりにある名前だけど、私にとって特別な『リチャード君』は幼馴染みの彼だけだ。
(海の神様、どうかリチャード君と幸せになれますように!)
その後は海の見えるオシャレなレストランで、シーフード料理を堪能。ロブスターやチリクラブなどのちょっぴりレアなメニューとともに、シーフードパスタや小海老のサラダも味わう。
「ロブスターって普段あんまり食べないけれど、案外美味しいのね」
「甲殻類は栄養価も高いし、たまに意識的に摂ると良いと思うよ。僕も寄宿舎で甲殻類をたくさん食べて、こんなに大きくなったんだ」
「えぇっ本当に?」
軽いジョークを交えながら昼食が進み、次はウィンドウショッピング……というタイミングで、リチャード君のスマホから発信音が。
「ごめん、アリシア。ちょっと、電話に出てるね」
「うん、ここで待ってる」
レストランの外で大人しくリチャード君の電話が終わるのを待ちながら、改めてリチャード君の様子を確認。
(はぁ……見れば見るほどイケメンだなぁ。私なんかが婚約者で、良いのかしら?)
思ったよりも電話は長引きそうで、ちょっと暇を感じ始めているとフッと目の前に暗い人影が二つ。同じ大学に通ういわゆる『陽キャ』のチャラい系男子二人だった。私の通う大学はお金持ちが多い学校で、それなりに偏差値も高いが、その反面人生を横臥しているハイスペックな陽キャも一定数在籍しているのだ。
(はぅっ! この二人は有名な陽キャな二人組? どうしよう……私とは住むカテゴリーが大幅に違う人達に出会ってしまった!)
「あれっもしかして、経済学部のアリシアちゃん? 今日超マブくね。もしかして、デート? それとも一人で買い物とか」
「えっとぉ……暇だったら、オレたちとこれから遊びに行かね?」
リップサービス旺盛な陽キャ二人組は、何を血迷ったか地味系女子代表の私を遊びに誘って来た。
すると婚約者の危機を察知したリチャード君が秒速で駆けつけて来て、今まで聞いた事ないような低音のイケボで一言。
「オレのアリシアに手を出すな」
オレの?
オレのアリシア。
オレの……アリシア、だと!
「はぁ……何だか驚きすぎて、目眩が……!」
「えっ? ア、アリシア?」
様々な緊張とプレッシャーと疲れが一気にはじけて、私はリチャード君の腕の中にパッタリと倒れ込んでしまったのです。
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