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二章 討伐とその後
3 森に向かう
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城の前庭に出ると、タカやライオンの姿に翼が付いた真っ白な、馬くらいの大きさの「騎獣」が騎士たちといた。僕らが近づくと騎士が軽く会釈してくれる。
「ヘルテル王国所属第二空挺部隊隊長ラムジー・クラッセンと申します。他は私の配下五人になります」
「初めまして。クルト・クラネルトと申します」
軽く会釈してくれるとふふっと騎士たちは微笑んだ。その間にうちの騎士たちが、僕らにマントやマスク、ゴーグルを装着しろと渡され身に着けていく。
「本当にアンの方なのですね。なんともかわいらしい」
みんな口々にかわいいと。そしてあそこにお連れするのが不憫とも言う。この世界のアンはみんな小柄で愛らしい姿なんだ。パッと見でアンと分かる。
「アンゼルム様、よろしいのか?」
「ああ、彼は私の妻で我が国の白の賢者だ。問題ない」
「ええ。分かってはいますが……」
アンジェが僕の肩に手を乗せてうなずいたが、みんな嫌そうだね。アンをあんな凄惨な場所に……と眉間にシワで顔を歪ませる。
「うちの白の賢者は高齢で、今回は最前線の出陣は体力の問題で出陣は叶いませんでした。バルシュミーデも似たようなもので、国境の魔獣討伐になっています。ですからこちらの白の賢者に頼るしかないのですが……でも…うーん」
僕はその会話を「スン」として聞いていた。アンだからとか、若すぎるからだろう。能力を疑われている空気も感じるんだ。代替わりしたばかりのこわっぱと思われてる空気はね。それもうちが白の賢者が活躍した記録は、千年以上前の創世記まで戻らないと大掛かりな物はない。細かいのはあるけど本当にないんだよ。他国の白の賢者は分かんないけど、でも僕は頑張るもん!
「不安だろうが連れて行ってくれ」
「かしこまりました」
仕方ねえなってふうで僕をライオンに抱っこで乗せて、アンジェはタカのに自分で乗る。その後ろに空挺の騎士が跨り、安全のための皮のベルトを腰回りに装着。
「出発します!」
「はい!」
その場からふわっと浮くと、ぐいんって重力がかかって騎士にドンッと背中がぶつかり、加速して空に舞い上がった。
「マントだけでは寒く感じるかもしれませんが耐えて下さい」
「はい!」
隊長のラムジーは僕をしっかり腕で抱えて更に加速。あっという間に城は小さくなる。そして、後続がラムジーの騎獣に追いつくと更に加速。死ぬ……着く前に死ぬ。
耳はゴーって音しか聞こえず、眼下はすごく早く流れて確認不可。これ何キロ出てるんだよ!新幹線で走る風をモロ人体で受けてるようだ。バイクも乗ったことあるけど……クウッ騎士ってすごい。
「うぐぅっ……っ」
「キツイですよね。ですが耐えて」
「はい……ぐうッ」
手綱を握り奥歯を噛み締める。ゴーグルしててもすきま風が目に当たる、口周りにマスクみたいな厚手のフェルト生地を巻いてるけど……目は乾くし息はし辛い。訓練してない者には拷問だ。それをどのくらい耐えたのか、ふとツンと鼻に焦げ臭い臭いがした。ゴーって風切音の中にドフンバフンッと遠くから音もする。
「減速します」
スピードが落ちると視界がくっきり。僕はゴーグルを外した。
「なんだこれ……」
入口付近だというのに木々が倒れところどころ燃えていた。
「こんな森の入口付近すら……」
「ええ。逃げ惑うサラマンダーやアウルベアの大型種の討伐跡ですね」
燃えてるのはサラマンダーのせいらしい。入口辺りにテントみたいのが見えたのは、討伐隊の陣営かな。焼けた地を騎士が歩いてるのも見える。
「もうすぐです」
「はい」
中央に向かうともうね。魔石の取れない普通の獣の死体がたくさん黒焦げで転がり、木々は黒々と焼けてくすぶっている。なんだこれ……これは現実か?時々人の死体も真っ黒になって打ち捨てられていた。
「なぜ騎士を回収しないんだ」
ラムジーは苦々しい声で答えた。
「あの甲冑はシュタルクの戦士です。我らはさすがにこの事態を引き起こした者を弔う気にはなりません。どれだけの騎士がこの討伐で無駄な死を……」
「そう……だね」
かなりの騎士がすでに亡くなっているんだ。うちもへルテルもね。当然初めの頃はシュタルクも来てたようなんだけど、すでにたくさんの戦で戦士の質が落ちてて、返り討ちになっていたそうだ。そして逃げて来なくなった。自国の防衛に振り切ったんだ。
「あそこです」
「はい」
大きなテントがいくつかある場所に降り立った。地に足を付けるとガクンと膝が折れ、土に膝を付いた。
「クルト!」
跪いてるとアンジェが駈け寄って来る。ラムジーに腕を捕まれ立ったけどガクガクする。全身に力を込めて乗ってたからね。
「よく耐えたな」
「うん……辛かった。さすがにね」
アンジェにお姫さま抱っこされてテントに入ると、ユリアン様がいた。ここの指揮官だそうだ。
「よく来たクルト」
「すみませんこのような姿で。思いの外騎獣が……あはは」
「仕方ないさ」
アンジェは僕を椅子に座らせた。
「座ったままふたりとも聞け」
「はい」
現在の戦闘地域はここより西、バルシュミーデの国境とここの間ぐらいだそう。火竜は夜眠らず、おかしくなってて見境なく攻撃してくるそうだ。
「狂って自分が何をしているかすらわかってないようでな。少しずつ弱ってはいるように見えるけど、誤差だ」
「はあ…」
力を一〇〇%で放出しながら攻撃。飲み食いは、たまに近くの獣とかを食べてるくらいだそう。
「食べる量より出す方が多くてな。放置しててもあれではいつか死ぬ。だが、それを待つには無理があってな」
疲れて炎が弱くなろうが生命力が強く、何ヶ月もあのまんま攻撃してくるらしい。うん、人の全滅は避けられないね。
「待つ方法は消耗戦過ぎて無理。かなりの騎士、魔道具、魔法使いも動員したが、一瞬弱るだけで足止めにしかなっていない」
苦々しく説明するユリアン様だが、どこか軽い。
「火竜ってそんなに強いんですか?」
「ああ、このあたりの最強の竜種だな。他には風、水、雷、氷などの種類がいるが、この辺にはいない。他は寒さを好むから大陸の中央から北に生息している」
「へえ」
ユリアン様は両手を広げ首を横に振る。こんな時まで軽い調子でしゃべるこの人はぶれないと感心する。
「ユリアン今の戦況は?」
「んふふ。悪い」
アンジェの問いかけに鼻で笑いながら答える。騎士のケガも疲れもピークだそう。そりゃそうか。寝ないで戦うとか意味分からん。
「いやいや騎士は交代でしてるけど、心が疲れてるんだよ。いくら攻撃しても効果は出ないし、他の魔獣も襲ってくるしね。いつまでするの?ってね」
話にアンジェが割って入って、
「クルト、我らは戦闘に慣れてる国民性ではない。時々現れるサラマンダーとかアウルベア、変体した魔法植物を退治するとかくらいなんだよ」
「うん」
それがどういうことか理解出来るかって。朝行って昼や夕方には帰って来れて、人は滅多なことがなければ死なないんだぞと、アンジェは言う。
「対人はもちろんほとんどない。ちょっとした暴動を抑えるのみだ。騎士はこんな死が目の前の経験はないんだよ」
「うん……」
目の前で、友が傷ついたり死んだりすることに疲弊してるんだって。たった三日でも俺たちには厳しい現実なんだよって。ここの報告を聞いているうちに足は元に戻った感じだな。
「なら今から行きます!」
「そうしてくれ。とにかくまずは進行を止めてくれ」
「はい!」
お昼の食事の後お茶を飲んでいる時に屋敷を出て……城で一時間、そして移動か。この太陽の傾きなら夕食前のお茶の時間くらいか。ならば今の季節、太陽が完全に沈むまで約三時間。きっと足止めくらいは出来るはずだ。
「ラムジー様連れてって下さい!」
「はっ!」
「俺も行く!」
「頼むよ。ふたりとも」
手をヒラヒラさせるユリアン様を横目にテントを出て、ライオンの騎獣に乗せてもらう。アンジェがこれ飲めと小びんを僕に投げてくれた。
「体力回復ポーションだ」
「ありがとう」
ピンクの液体のおしゃれな小びんの栓を抜きゴクゴク。胃に溜る感じではなく、胃に落ちる前に吸収した気がした。記憶がある状態で飲んだのは初めてだな。魔法由来だからお腹に溜まらんのかもね。
「クルト様よろしいか?」
「はい!お願いします!」
ラムジーたちヘルテルの騎士と五騎で空に舞い上がる。先程のようには飛ばさず自家用車くらいの速さかな。四〇キロくらいに感じた。
「数分で着きます。お覚悟を」
「はい!」
ラムジーの騎獣は現場に向かって駆ける。戦闘地域に近づくたびに木がくすぶりから燃えるに変わり、獣の焼ける匂いも強い。遠くは魔法陣の光や攻撃の閃光、火竜の吐く炎が見えた。そしてドフンッと爆発の土けむりと炎が上がって……ムクリと動く大きな赤黒い翼竜がいた!
「着きます!」
「はい!」
僕らは火竜に気が付かれないように更に上空に舞い上がった。
「ヘルテル王国所属第二空挺部隊隊長ラムジー・クラッセンと申します。他は私の配下五人になります」
「初めまして。クルト・クラネルトと申します」
軽く会釈してくれるとふふっと騎士たちは微笑んだ。その間にうちの騎士たちが、僕らにマントやマスク、ゴーグルを装着しろと渡され身に着けていく。
「本当にアンの方なのですね。なんともかわいらしい」
みんな口々にかわいいと。そしてあそこにお連れするのが不憫とも言う。この世界のアンはみんな小柄で愛らしい姿なんだ。パッと見でアンと分かる。
「アンゼルム様、よろしいのか?」
「ああ、彼は私の妻で我が国の白の賢者だ。問題ない」
「ええ。分かってはいますが……」
アンジェが僕の肩に手を乗せてうなずいたが、みんな嫌そうだね。アンをあんな凄惨な場所に……と眉間にシワで顔を歪ませる。
「うちの白の賢者は高齢で、今回は最前線の出陣は体力の問題で出陣は叶いませんでした。バルシュミーデも似たようなもので、国境の魔獣討伐になっています。ですからこちらの白の賢者に頼るしかないのですが……でも…うーん」
僕はその会話を「スン」として聞いていた。アンだからとか、若すぎるからだろう。能力を疑われている空気も感じるんだ。代替わりしたばかりのこわっぱと思われてる空気はね。それもうちが白の賢者が活躍した記録は、千年以上前の創世記まで戻らないと大掛かりな物はない。細かいのはあるけど本当にないんだよ。他国の白の賢者は分かんないけど、でも僕は頑張るもん!
「不安だろうが連れて行ってくれ」
「かしこまりました」
仕方ねえなってふうで僕をライオンに抱っこで乗せて、アンジェはタカのに自分で乗る。その後ろに空挺の騎士が跨り、安全のための皮のベルトを腰回りに装着。
「出発します!」
「はい!」
その場からふわっと浮くと、ぐいんって重力がかかって騎士にドンッと背中がぶつかり、加速して空に舞い上がった。
「マントだけでは寒く感じるかもしれませんが耐えて下さい」
「はい!」
隊長のラムジーは僕をしっかり腕で抱えて更に加速。あっという間に城は小さくなる。そして、後続がラムジーの騎獣に追いつくと更に加速。死ぬ……着く前に死ぬ。
耳はゴーって音しか聞こえず、眼下はすごく早く流れて確認不可。これ何キロ出てるんだよ!新幹線で走る風をモロ人体で受けてるようだ。バイクも乗ったことあるけど……クウッ騎士ってすごい。
「うぐぅっ……っ」
「キツイですよね。ですが耐えて」
「はい……ぐうッ」
手綱を握り奥歯を噛み締める。ゴーグルしててもすきま風が目に当たる、口周りにマスクみたいな厚手のフェルト生地を巻いてるけど……目は乾くし息はし辛い。訓練してない者には拷問だ。それをどのくらい耐えたのか、ふとツンと鼻に焦げ臭い臭いがした。ゴーって風切音の中にドフンバフンッと遠くから音もする。
「減速します」
スピードが落ちると視界がくっきり。僕はゴーグルを外した。
「なんだこれ……」
入口付近だというのに木々が倒れところどころ燃えていた。
「こんな森の入口付近すら……」
「ええ。逃げ惑うサラマンダーやアウルベアの大型種の討伐跡ですね」
燃えてるのはサラマンダーのせいらしい。入口辺りにテントみたいのが見えたのは、討伐隊の陣営かな。焼けた地を騎士が歩いてるのも見える。
「もうすぐです」
「はい」
中央に向かうともうね。魔石の取れない普通の獣の死体がたくさん黒焦げで転がり、木々は黒々と焼けてくすぶっている。なんだこれ……これは現実か?時々人の死体も真っ黒になって打ち捨てられていた。
「なぜ騎士を回収しないんだ」
ラムジーは苦々しい声で答えた。
「あの甲冑はシュタルクの戦士です。我らはさすがにこの事態を引き起こした者を弔う気にはなりません。どれだけの騎士がこの討伐で無駄な死を……」
「そう……だね」
かなりの騎士がすでに亡くなっているんだ。うちもへルテルもね。当然初めの頃はシュタルクも来てたようなんだけど、すでにたくさんの戦で戦士の質が落ちてて、返り討ちになっていたそうだ。そして逃げて来なくなった。自国の防衛に振り切ったんだ。
「あそこです」
「はい」
大きなテントがいくつかある場所に降り立った。地に足を付けるとガクンと膝が折れ、土に膝を付いた。
「クルト!」
跪いてるとアンジェが駈け寄って来る。ラムジーに腕を捕まれ立ったけどガクガクする。全身に力を込めて乗ってたからね。
「よく耐えたな」
「うん……辛かった。さすがにね」
アンジェにお姫さま抱っこされてテントに入ると、ユリアン様がいた。ここの指揮官だそうだ。
「よく来たクルト」
「すみませんこのような姿で。思いの外騎獣が……あはは」
「仕方ないさ」
アンジェは僕を椅子に座らせた。
「座ったままふたりとも聞け」
「はい」
現在の戦闘地域はここより西、バルシュミーデの国境とここの間ぐらいだそう。火竜は夜眠らず、おかしくなってて見境なく攻撃してくるそうだ。
「狂って自分が何をしているかすらわかってないようでな。少しずつ弱ってはいるように見えるけど、誤差だ」
「はあ…」
力を一〇〇%で放出しながら攻撃。飲み食いは、たまに近くの獣とかを食べてるくらいだそう。
「食べる量より出す方が多くてな。放置しててもあれではいつか死ぬ。だが、それを待つには無理があってな」
疲れて炎が弱くなろうが生命力が強く、何ヶ月もあのまんま攻撃してくるらしい。うん、人の全滅は避けられないね。
「待つ方法は消耗戦過ぎて無理。かなりの騎士、魔道具、魔法使いも動員したが、一瞬弱るだけで足止めにしかなっていない」
苦々しく説明するユリアン様だが、どこか軽い。
「火竜ってそんなに強いんですか?」
「ああ、このあたりの最強の竜種だな。他には風、水、雷、氷などの種類がいるが、この辺にはいない。他は寒さを好むから大陸の中央から北に生息している」
「へえ」
ユリアン様は両手を広げ首を横に振る。こんな時まで軽い調子でしゃべるこの人はぶれないと感心する。
「ユリアン今の戦況は?」
「んふふ。悪い」
アンジェの問いかけに鼻で笑いながら答える。騎士のケガも疲れもピークだそう。そりゃそうか。寝ないで戦うとか意味分からん。
「いやいや騎士は交代でしてるけど、心が疲れてるんだよ。いくら攻撃しても効果は出ないし、他の魔獣も襲ってくるしね。いつまでするの?ってね」
話にアンジェが割って入って、
「クルト、我らは戦闘に慣れてる国民性ではない。時々現れるサラマンダーとかアウルベア、変体した魔法植物を退治するとかくらいなんだよ」
「うん」
それがどういうことか理解出来るかって。朝行って昼や夕方には帰って来れて、人は滅多なことがなければ死なないんだぞと、アンジェは言う。
「対人はもちろんほとんどない。ちょっとした暴動を抑えるのみだ。騎士はこんな死が目の前の経験はないんだよ」
「うん……」
目の前で、友が傷ついたり死んだりすることに疲弊してるんだって。たった三日でも俺たちには厳しい現実なんだよって。ここの報告を聞いているうちに足は元に戻った感じだな。
「なら今から行きます!」
「そうしてくれ。とにかくまずは進行を止めてくれ」
「はい!」
お昼の食事の後お茶を飲んでいる時に屋敷を出て……城で一時間、そして移動か。この太陽の傾きなら夕食前のお茶の時間くらいか。ならば今の季節、太陽が完全に沈むまで約三時間。きっと足止めくらいは出来るはずだ。
「ラムジー様連れてって下さい!」
「はっ!」
「俺も行く!」
「頼むよ。ふたりとも」
手をヒラヒラさせるユリアン様を横目にテントを出て、ライオンの騎獣に乗せてもらう。アンジェがこれ飲めと小びんを僕に投げてくれた。
「体力回復ポーションだ」
「ありがとう」
ピンクの液体のおしゃれな小びんの栓を抜きゴクゴク。胃に溜る感じではなく、胃に落ちる前に吸収した気がした。記憶がある状態で飲んだのは初めてだな。魔法由来だからお腹に溜まらんのかもね。
「クルト様よろしいか?」
「はい!お願いします!」
ラムジーたちヘルテルの騎士と五騎で空に舞い上がる。先程のようには飛ばさず自家用車くらいの速さかな。四〇キロくらいに感じた。
「数分で着きます。お覚悟を」
「はい!」
ラムジーの騎獣は現場に向かって駆ける。戦闘地域に近づくたびに木がくすぶりから燃えるに変わり、獣の焼ける匂いも強い。遠くは魔法陣の光や攻撃の閃光、火竜の吐く炎が見えた。そしてドフンッと爆発の土けむりと炎が上がって……ムクリと動く大きな赤黒い翼竜がいた!
「着きます!」
「はい!」
僕らは火竜に気が付かれないように更に上空に舞い上がった。
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