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六章 そして行き着いた
3 ずっと前からか
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あの三人の息子たちのために、僕がなぜかサーマリクの王宮に行くことになった。なんでじゃ!
「あの移動の魔法陣はお前の家にしかない。そして屋敷の者しか使わせない」
「はい……」
「私が派遣すると往復だけで二日掛かるな?」
「はい……」
そうね、うちの領地からなら馬車を飛ばせば数時間だが、城からだとかなり遠い。ここの騎士たちは騎獣に乗れないからね。魔力不足で魔石を使っても使えるだけの上乗せが難しいし、無理すると体が耐えきれず最悪死ぬ。うちの魔法はサーマリクに比べればないに等しいんだ。魔力が多いのは王族由来の人の一部でね。カミーユは多い方なんだよ。
「時間の無駄だ。ほれ、これをあちらの王に渡してくれ」
ヘラルドが王の側近から手紙と贈り物を受け取る。うふふ……最近の僕は王の使いっ走りになっている。
「不満げだな」
「い、いいえ!そんなことは」
まあ……僕も王族の末席にいることは分かってるから、いいんだけどさ。
「キャルはサーマリクとモンタネールの架け橋のような子どもとして生まれたんだ。あちらの王もお前と会うのを喜んでいるだろう?」
「ええ、それは。父の息子が現れ、それもそっくりですから。あちらの王族はみな喜んでくれてます」
「ならば、お前が窓口になることは、我が国にとってもいいことだ」
「はい……」
王室の客間で僕が持ち込んだコーヒーをいただく。くー美味い。王室の美味いクッキーとの相性がよくてね。うちで買うのは時々、高えんだよこいつは。後はたまのライリーの差し入れか、父様のプレゼントかな。
「それと、ナムリス殿にこれも」
「はい。なんですか?」
「うん?そちらの姫をこちらに頂戴出来ないかなってお願いだ」
「え?」
コンラッド様がとんでもないことを言い出した。僕が驚いていると、んふふと嫌な笑い。
「王族同士の婚姻がなされなくなり、ずいぶん経つと思わないかキャル。そして私の正妻の子は現在三人。愛妾たちとの子がふたり」
「はい」
「あちらの王の子は、愛妾の子を入れればかなりいると聞く」
「ええ、七~八人お子様がいますね」
二年前に即位されてからコンラッド様のお子様は増えた。忙しいのにお盛んだ。
「これを見越してまだ作る予定だ」
「へえ……」
サーマリクとは先日軍事の同盟も結び、これから仲良くやっていこうとなったんだ。先代の非礼はあちらの王が水に流すと寛大なお言葉でね。あの頃の貴族の当主はあらかた死んだか、代替わりしているのも考慮してくれたんだ。
まあ、またおかしなことがあれば、サーマリクから国交を断絶するとは脅されてるけどね。
コンラッド様はこれを足ががりに、サーマリクのあの魔法転送装置を我が国にも設置し、あらゆる国と交易がしたいと考えているそうだ。人が増えても国の周りは荒野が広がっているから、いくらでも開拓は可能だろうって見越した上でね。
「我が国は広く人口も多いが、他国に比べれば少なく狭い。魔力もないと同じだ」
「ええ」
他国の者を国に迎えて魔力の増強、貿易の活性化、まだ見ぬ戦力の増強も視野に入れている。国が大きく発展すれば、今まで武力のショボい我が国など、赤子を捻るもんだと見くびってればよかった。だげど、サーマリクが手を貸すようになれば話は別。侵略に意味が生まれるんだ。
「現在、キャルの活躍でかなりお祖父様の頃に戻ったが、まだまだ砂の王国だ。前回のような内紛が起きないためにも、武力の更新は必要なんだよ」
「はい。それは理解出来ます」
アセベドのような者が現れる土壌がこの国にはあったんだ。それを作らせないための法律、王は力での制圧もありうると示さなくてはならない。使うかは別で、強い武力は抑止にもなるからね。
「後は福祉、教育、土木など公共事業をやりたいと思っているが、無い袖は振れないもんでな」
各領地収入は増えつつあるが、国に収めるお金が劇的に増えるまでには至っていない。当たり前だよ、魔力なしで地道にやってるんだから。
「はい。まず稼がなければですね」
「そういうことだ。その三貴族の婚礼は我が国の発展にきっと寄与するはずなんだ。民から、貴族も魔力が増えていくからな」
「ええ。そうすれば自国であの転送装置も運用、設置が出来ますね」
そうだろう?と微笑む。私は息子に次の王を引き継ぐまでに、その地盤だけは作りたいと考えているんだ。それをお前も手伝えと。
「かしこまりました。私が出来うる限り」
コンラッド様は僕をじっと見つめた。優しく微笑みありがとうって。
「其方がカミーユを娶ってくれたことに、俺は神に感謝しているんだ。この奇跡はキャル、お前がもたらした」
「あはは。大げさですよ。私がいなくてもいつかは……きっとなんとかなっていたでしょうから」
コンラッド様はムッとして、いつかとはいつだ?滅亡の方が先で、今頃内乱で焼け野原だったかもしれないだろと叱られた。
「だからお前の自治区があるんだよ。それほど王族は追い詰められていたんだ」
「失礼しました。今の幸せにあの頃が遠くなってました」
「それは分かる。国の活性化で俺も仕事が楽しくてな。閨も楽しい」
「それはようごさいました」
ふーん。やる気が性欲に繋がり子だくさんか。いいじゃん。王子たちはみんな愛らしくて、ハシント様は実子も妾の子も同様にかわいがっていると聞く。あの方は聖母か?と自分の生い立ちを思うと、疑いたくなるほどだ。
「ハシントは子どもが好きでな。実子も他も関係なく、家臣の子ですら愛おしそうに構うんだ」
「へえ……うちの母にハシント様の爪の垢を煎じて飲ませたい。そうすればもう少しいい母になるかも」
「ふふっお前には悪い母だろうが、我ら王族には聖母だな」
「あはは……確かに」
先日そんなことがあって、仕事だから僕とヘラルドのみで父上の屋敷に宿泊。打ち合わせが色々でね。あの後王の仕事もお願いって、コンラッド様から大量の書類もあちらの側近から渡されたんだ。めまいがした。
お前はサーマリクに関しては王の代理もこなせとね。すぐ終わるから少し待てと言われて客間で待っていると、メイドが大群で入って来て、僕とヘラルドをササって着替えさせ、また消えた。ヘラルドとこれはなにごとと訝しんでいると、騎士と正装した文官が迎えがきた。マジでなにごとと不安の中従っていたら王の広間に呼ばれて、大臣の前で任命書を渡された。
「我が国はサーマリク王国との断絶から数十年。もう我が国にはあちらの身内すら縁が切れた者も多かろう。だが、このキャル・アルカイネがその絆を結び直し、富をもたらした」
頭を下げて跪いて聞いていたけど、このセリフは怖い。やったのは僕じゃない父様だよ!
「その発展の立役者のキャルは、皆も薄々気がついているだろうが、サーマリクの大公爵ナムリス様の実子である」
やはり……とザワザワ。あれほどそっくりで、母方だけの血にしては似過ぎだと思っていたと聞こえる。うん、それはそうだね。
「その息子が、両親の不始末を解消しようと努力した結果、我が国の安定に繋がったのだ!」
おお!と歓声が起きた。なんと健気なとか、病を克服し、カミーユ様と結ばれ立派だとか、感嘆のため息まで聞こえる。嘘だよぉー!嘘がまじってるよー!とは言えない。
「この中に王族を責める者もいよう。我らの非は多大にある。是正出来なかった我らが民、其方らの一番の加害者だ。それを王族一丸となって償いたい。その一端をキャルが担う」
すまなかったと王は皆に頭を下げた。深々とハシント様、セフィリノ様夫婦、他の王族、その側近たち全員がね。
みんな絶句して、王が頭を……我らに……あれほど力がなくなっても決して頭など下げなかった王族がと……
「コンラッド様!我はあなたに従う!良い国にいたしましょうぞ!」
誰かが叫ぶとそうだそうだと拍手と声援が飛んだ。僕も立てと促されて、
「キャルは準王族の地位にいる。みんな引き立ててやってくれ!」
おおー!と会場が叫び声で溢れた。あはは、これが普通の王族のあり方なんだ。臣下に慕われる真の王なんだね。みんなの晴れ晴れとした顔がなんだか僕も嬉しかった。
「なんてことがあってここにいま……あん」
「そうか……頑張れ」
「とう……あ…出ちゃ…」
「気持ちいいな」
なんでここ来ると抱かれてんだよ。正気に返ったんじゃねえのかよ。
「男同士ってよくねえ?」
「いい……」
「アンのちんことは違う快感だろ」
「んふぅ…そ…だ…ああ!」
止まんねえなとグチュグチュと押し込んで、旅行で味わったちんこ魔力を放出……グアッ!
「キャル愛してる……」
「う…あ…お尻壊れちゃ……っ」
アンからこうされることは明らかに違ってて……んふぅ…堪んねえ。悪いわけじゃないけど、興奮も快感も強くて……
「出すぞ」
「ぐっ…うあっ!」
後ろから奥に押し込まれ……う、うう…おしっこ漏れたみたいに出てるのが分かる。
「ノルンもここは開発出来るんだよ。作りはほぼ同じで、子が産めないだけなんだ。俺も好きだしな」
「そ……う…父様…もうムリ…」
ならばと口になにかを舌で押し込まれ……ゴクン。ヤバッ!
「父上これは……うっちんこ勃つ……」
「媚薬を少しな。もう少し付き合ってくれよ。久しぶりでヤリたいんだ。フィデルは全く相手してくれないし、夜伽は飽きた」
「変えれば…あうっいいでしょ!」
「いやさ、お前がいるから」
「僕は性処理の夜伽ではありません!」
つれないこと言うなよとズンッと押し込まれて絶頂。少し飛んでを繰り返し朝になる。このジジィいくつだよ。絶倫にも程がある。そして薬の効果は抜けた。
「愛してるキャル……」
「ん…あっふぅっ…父様…朝…あっ」
なら仕方ねえと開放された。
「あのさ。父様は僕をどう思ってるの?」
「うん?愛しい恋人」
「はあ……僕もあなたを愛してますが、親として愛してるんです」
「ふーん。覚えてるか?」
「なにを?」
旅行の初日にお前風呂でおっ勃ててだろって。あれは緊張と疲れでしょう?と抱かれながら言った。
「あれは俺に反応したんだよ。訳分からんとキャルはぶつくさ言ってたがな」
そりゃあ意味不明にちんこ勃てば慌てるでしょうよ。
「俺たちサーマリクの王族は、少しだがモンタネールの王族の血が混じってるんだよ」
「え?」
「昔は王族同士の婚姻があったんだ。魔力の増強のために嫁、婿をくれって言われて、生まれた子を戻すとかな」
へえ……そういえばコンラッド様も言ってたな。
「きっと俺はその匂いを持っているんだ。カミーユに近い匂いをさ」
「ああ……だから父様で勃つのか」
分かったら俺を親ではない愛が芽生えないか?と問われたけど、父様と寝るのが嫌でない時点で恋人のような愛があるんだろうな。
「でもノルン同士はどうなの?」
「世間にいない訳じゃないだろ?王族や貴族に限らず夫婦もいる」
「いますけど……」
ウォッシルと父様が唱えると、フワッと水が纏わりつきスッキリすると消えた。
「ただ愛しいんだ。俺を愛してくれ」
僕を胸に引き寄せ腕を回す。この行為は幼子のような幸せを感じ、そして…あーあ、情欲があるね。カミーユに感じる欲と同じだな。
「ねえ、本物の親子でこれはいいの?」
「あはは。俺はそれ故の子だよ。お前の爺さんと婆さんは親子だ」
「ッ!」
母フィデルはとても遠い身内で、血の繋がりなんかあったのかってくらい古い親戚なんだそうだ。だから親は最初嫌な顔をしたんだよと、苦笑い。
「身内不可だもんね」
「ああ、モンタネールにいる唯一の親戚だ。今や付き合いは切れたがな。もう顔を合わせられないとこの間フィデルの兄から手紙が来て、縁戚から抜いてくれってさ」
「そう……」
母の兄とは、国が正常化しても付き合いは遠慮すると僕も言われてたからな。お前に負い目もあるし、俺はアセベドのやり方を支援したからって。城の領主会議で絶縁宣言されたんだった。
「愛しいキャル……恋人として愛してくれ」
「はあ……愛してます。ナムリス」
嬉しいとキス……あふっ……気持ちいい…出し尽くしたかと思ったけどちんこ勃つ。
「後一回な」
僕の足を広げずぶり。
「ふふっ息子で恋人。なんて幸せなんだ」
「あっんっ……はっ…っふ…」
堪んねえ快感に震えてあっという間にドクン。体の相性もよく……
「ナムリス……あはぁ……」
「ふたりの時は名前で呼べよ」
「うん」
この日より父は恋人兼任の人となった。
「あの移動の魔法陣はお前の家にしかない。そして屋敷の者しか使わせない」
「はい……」
「私が派遣すると往復だけで二日掛かるな?」
「はい……」
そうね、うちの領地からなら馬車を飛ばせば数時間だが、城からだとかなり遠い。ここの騎士たちは騎獣に乗れないからね。魔力不足で魔石を使っても使えるだけの上乗せが難しいし、無理すると体が耐えきれず最悪死ぬ。うちの魔法はサーマリクに比べればないに等しいんだ。魔力が多いのは王族由来の人の一部でね。カミーユは多い方なんだよ。
「時間の無駄だ。ほれ、これをあちらの王に渡してくれ」
ヘラルドが王の側近から手紙と贈り物を受け取る。うふふ……最近の僕は王の使いっ走りになっている。
「不満げだな」
「い、いいえ!そんなことは」
まあ……僕も王族の末席にいることは分かってるから、いいんだけどさ。
「キャルはサーマリクとモンタネールの架け橋のような子どもとして生まれたんだ。あちらの王もお前と会うのを喜んでいるだろう?」
「ええ、それは。父の息子が現れ、それもそっくりですから。あちらの王族はみな喜んでくれてます」
「ならば、お前が窓口になることは、我が国にとってもいいことだ」
「はい……」
王室の客間で僕が持ち込んだコーヒーをいただく。くー美味い。王室の美味いクッキーとの相性がよくてね。うちで買うのは時々、高えんだよこいつは。後はたまのライリーの差し入れか、父様のプレゼントかな。
「それと、ナムリス殿にこれも」
「はい。なんですか?」
「うん?そちらの姫をこちらに頂戴出来ないかなってお願いだ」
「え?」
コンラッド様がとんでもないことを言い出した。僕が驚いていると、んふふと嫌な笑い。
「王族同士の婚姻がなされなくなり、ずいぶん経つと思わないかキャル。そして私の正妻の子は現在三人。愛妾たちとの子がふたり」
「はい」
「あちらの王の子は、愛妾の子を入れればかなりいると聞く」
「ええ、七~八人お子様がいますね」
二年前に即位されてからコンラッド様のお子様は増えた。忙しいのにお盛んだ。
「これを見越してまだ作る予定だ」
「へえ……」
サーマリクとは先日軍事の同盟も結び、これから仲良くやっていこうとなったんだ。先代の非礼はあちらの王が水に流すと寛大なお言葉でね。あの頃の貴族の当主はあらかた死んだか、代替わりしているのも考慮してくれたんだ。
まあ、またおかしなことがあれば、サーマリクから国交を断絶するとは脅されてるけどね。
コンラッド様はこれを足ががりに、サーマリクのあの魔法転送装置を我が国にも設置し、あらゆる国と交易がしたいと考えているそうだ。人が増えても国の周りは荒野が広がっているから、いくらでも開拓は可能だろうって見越した上でね。
「我が国は広く人口も多いが、他国に比べれば少なく狭い。魔力もないと同じだ」
「ええ」
他国の者を国に迎えて魔力の増強、貿易の活性化、まだ見ぬ戦力の増強も視野に入れている。国が大きく発展すれば、今まで武力のショボい我が国など、赤子を捻るもんだと見くびってればよかった。だげど、サーマリクが手を貸すようになれば話は別。侵略に意味が生まれるんだ。
「現在、キャルの活躍でかなりお祖父様の頃に戻ったが、まだまだ砂の王国だ。前回のような内紛が起きないためにも、武力の更新は必要なんだよ」
「はい。それは理解出来ます」
アセベドのような者が現れる土壌がこの国にはあったんだ。それを作らせないための法律、王は力での制圧もありうると示さなくてはならない。使うかは別で、強い武力は抑止にもなるからね。
「後は福祉、教育、土木など公共事業をやりたいと思っているが、無い袖は振れないもんでな」
各領地収入は増えつつあるが、国に収めるお金が劇的に増えるまでには至っていない。当たり前だよ、魔力なしで地道にやってるんだから。
「はい。まず稼がなければですね」
「そういうことだ。その三貴族の婚礼は我が国の発展にきっと寄与するはずなんだ。民から、貴族も魔力が増えていくからな」
「ええ。そうすれば自国であの転送装置も運用、設置が出来ますね」
そうだろう?と微笑む。私は息子に次の王を引き継ぐまでに、その地盤だけは作りたいと考えているんだ。それをお前も手伝えと。
「かしこまりました。私が出来うる限り」
コンラッド様は僕をじっと見つめた。優しく微笑みありがとうって。
「其方がカミーユを娶ってくれたことに、俺は神に感謝しているんだ。この奇跡はキャル、お前がもたらした」
「あはは。大げさですよ。私がいなくてもいつかは……きっとなんとかなっていたでしょうから」
コンラッド様はムッとして、いつかとはいつだ?滅亡の方が先で、今頃内乱で焼け野原だったかもしれないだろと叱られた。
「だからお前の自治区があるんだよ。それほど王族は追い詰められていたんだ」
「失礼しました。今の幸せにあの頃が遠くなってました」
「それは分かる。国の活性化で俺も仕事が楽しくてな。閨も楽しい」
「それはようごさいました」
ふーん。やる気が性欲に繋がり子だくさんか。いいじゃん。王子たちはみんな愛らしくて、ハシント様は実子も妾の子も同様にかわいがっていると聞く。あの方は聖母か?と自分の生い立ちを思うと、疑いたくなるほどだ。
「ハシントは子どもが好きでな。実子も他も関係なく、家臣の子ですら愛おしそうに構うんだ」
「へえ……うちの母にハシント様の爪の垢を煎じて飲ませたい。そうすればもう少しいい母になるかも」
「ふふっお前には悪い母だろうが、我ら王族には聖母だな」
「あはは……確かに」
先日そんなことがあって、仕事だから僕とヘラルドのみで父上の屋敷に宿泊。打ち合わせが色々でね。あの後王の仕事もお願いって、コンラッド様から大量の書類もあちらの側近から渡されたんだ。めまいがした。
お前はサーマリクに関しては王の代理もこなせとね。すぐ終わるから少し待てと言われて客間で待っていると、メイドが大群で入って来て、僕とヘラルドをササって着替えさせ、また消えた。ヘラルドとこれはなにごとと訝しんでいると、騎士と正装した文官が迎えがきた。マジでなにごとと不安の中従っていたら王の広間に呼ばれて、大臣の前で任命書を渡された。
「我が国はサーマリク王国との断絶から数十年。もう我が国にはあちらの身内すら縁が切れた者も多かろう。だが、このキャル・アルカイネがその絆を結び直し、富をもたらした」
頭を下げて跪いて聞いていたけど、このセリフは怖い。やったのは僕じゃない父様だよ!
「その発展の立役者のキャルは、皆も薄々気がついているだろうが、サーマリクの大公爵ナムリス様の実子である」
やはり……とザワザワ。あれほどそっくりで、母方だけの血にしては似過ぎだと思っていたと聞こえる。うん、それはそうだね。
「その息子が、両親の不始末を解消しようと努力した結果、我が国の安定に繋がったのだ!」
おお!と歓声が起きた。なんと健気なとか、病を克服し、カミーユ様と結ばれ立派だとか、感嘆のため息まで聞こえる。嘘だよぉー!嘘がまじってるよー!とは言えない。
「この中に王族を責める者もいよう。我らの非は多大にある。是正出来なかった我らが民、其方らの一番の加害者だ。それを王族一丸となって償いたい。その一端をキャルが担う」
すまなかったと王は皆に頭を下げた。深々とハシント様、セフィリノ様夫婦、他の王族、その側近たち全員がね。
みんな絶句して、王が頭を……我らに……あれほど力がなくなっても決して頭など下げなかった王族がと……
「コンラッド様!我はあなたに従う!良い国にいたしましょうぞ!」
誰かが叫ぶとそうだそうだと拍手と声援が飛んだ。僕も立てと促されて、
「キャルは準王族の地位にいる。みんな引き立ててやってくれ!」
おおー!と会場が叫び声で溢れた。あはは、これが普通の王族のあり方なんだ。臣下に慕われる真の王なんだね。みんなの晴れ晴れとした顔がなんだか僕も嬉しかった。
「なんてことがあってここにいま……あん」
「そうか……頑張れ」
「とう……あ…出ちゃ…」
「気持ちいいな」
なんでここ来ると抱かれてんだよ。正気に返ったんじゃねえのかよ。
「男同士ってよくねえ?」
「いい……」
「アンのちんことは違う快感だろ」
「んふぅ…そ…だ…ああ!」
止まんねえなとグチュグチュと押し込んで、旅行で味わったちんこ魔力を放出……グアッ!
「キャル愛してる……」
「う…あ…お尻壊れちゃ……っ」
アンからこうされることは明らかに違ってて……んふぅ…堪んねえ。悪いわけじゃないけど、興奮も快感も強くて……
「出すぞ」
「ぐっ…うあっ!」
後ろから奥に押し込まれ……う、うう…おしっこ漏れたみたいに出てるのが分かる。
「ノルンもここは開発出来るんだよ。作りはほぼ同じで、子が産めないだけなんだ。俺も好きだしな」
「そ……う…父様…もうムリ…」
ならばと口になにかを舌で押し込まれ……ゴクン。ヤバッ!
「父上これは……うっちんこ勃つ……」
「媚薬を少しな。もう少し付き合ってくれよ。久しぶりでヤリたいんだ。フィデルは全く相手してくれないし、夜伽は飽きた」
「変えれば…あうっいいでしょ!」
「いやさ、お前がいるから」
「僕は性処理の夜伽ではありません!」
つれないこと言うなよとズンッと押し込まれて絶頂。少し飛んでを繰り返し朝になる。このジジィいくつだよ。絶倫にも程がある。そして薬の効果は抜けた。
「愛してるキャル……」
「ん…あっふぅっ…父様…朝…あっ」
なら仕方ねえと開放された。
「あのさ。父様は僕をどう思ってるの?」
「うん?愛しい恋人」
「はあ……僕もあなたを愛してますが、親として愛してるんです」
「ふーん。覚えてるか?」
「なにを?」
旅行の初日にお前風呂でおっ勃ててだろって。あれは緊張と疲れでしょう?と抱かれながら言った。
「あれは俺に反応したんだよ。訳分からんとキャルはぶつくさ言ってたがな」
そりゃあ意味不明にちんこ勃てば慌てるでしょうよ。
「俺たちサーマリクの王族は、少しだがモンタネールの王族の血が混じってるんだよ」
「え?」
「昔は王族同士の婚姻があったんだ。魔力の増強のために嫁、婿をくれって言われて、生まれた子を戻すとかな」
へえ……そういえばコンラッド様も言ってたな。
「きっと俺はその匂いを持っているんだ。カミーユに近い匂いをさ」
「ああ……だから父様で勃つのか」
分かったら俺を親ではない愛が芽生えないか?と問われたけど、父様と寝るのが嫌でない時点で恋人のような愛があるんだろうな。
「でもノルン同士はどうなの?」
「世間にいない訳じゃないだろ?王族や貴族に限らず夫婦もいる」
「いますけど……」
ウォッシルと父様が唱えると、フワッと水が纏わりつきスッキリすると消えた。
「ただ愛しいんだ。俺を愛してくれ」
僕を胸に引き寄せ腕を回す。この行為は幼子のような幸せを感じ、そして…あーあ、情欲があるね。カミーユに感じる欲と同じだな。
「ねえ、本物の親子でこれはいいの?」
「あはは。俺はそれ故の子だよ。お前の爺さんと婆さんは親子だ」
「ッ!」
母フィデルはとても遠い身内で、血の繋がりなんかあったのかってくらい古い親戚なんだそうだ。だから親は最初嫌な顔をしたんだよと、苦笑い。
「身内不可だもんね」
「ああ、モンタネールにいる唯一の親戚だ。今や付き合いは切れたがな。もう顔を合わせられないとこの間フィデルの兄から手紙が来て、縁戚から抜いてくれってさ」
「そう……」
母の兄とは、国が正常化しても付き合いは遠慮すると僕も言われてたからな。お前に負い目もあるし、俺はアセベドのやり方を支援したからって。城の領主会議で絶縁宣言されたんだった。
「愛しいキャル……恋人として愛してくれ」
「はあ……愛してます。ナムリス」
嬉しいとキス……あふっ……気持ちいい…出し尽くしたかと思ったけどちんこ勃つ。
「後一回な」
僕の足を広げずぶり。
「ふふっ息子で恋人。なんて幸せなんだ」
「あっんっ……はっ…っふ…」
堪んねえ快感に震えてあっという間にドクン。体の相性もよく……
「ナムリス……あはぁ……」
「ふたりの時は名前で呼べよ」
「うん」
この日より父は恋人兼任の人となった。
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だがそれはやがて、国を揺るがす陰謀と、甘く激しい恋の始まりを告げる序曲に過ぎなかった――。
2度目の異世界移転。あの時の少年がいい歳になっていて殺気立って睨んでくるんだけど。
ありま氷炎
BL
高校一年の時、道路陥没の事故に巻き込まれ、三日間記憶がない。
異世界転移した記憶はあるんだけど、夢だと思っていた。
二年後、どうやら異世界転移してしまったらしい。
しかもこれは二度目で、あれは夢ではなかったようだった。
再会した少年はすっかりいい歳になっていて、殺気立って睨んでくるんだけど。
追放された味見係、【神の舌】で冷徹皇帝と聖獣の胃袋を掴んで溺愛される
水凪しおん
BL
「無能」と罵られ、故郷の王宮を追放された「味見係」のリオ。
行き場を失った彼を拾ったのは、氷のような美貌を持つ隣国の冷徹皇帝アレスだった。
「聖獣に何か食わせろ」という無理難題に対し、リオが作ったのは素朴な野菜スープ。しかしその料理には、食べた者を癒やす伝説のスキル【神の舌】の力が宿っていた!
聖獣を元気にし、皇帝の凍てついた心をも溶かしていくリオ。
「君は俺の宝だ」
冷酷だと思われていた皇帝からの、不器用で真っ直ぐな溺愛。
これは、捨てられた料理人が温かいご飯で居場所を作り、最高にハッピーになる物語。
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