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六章 そして行き着いた
4 正直な告白がカミーユを不安にさせてしまった
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そう……とカミーユはうなだれた。
「僕は父様にも母様、兄弟にも情欲は持てなかったんだ。家族としては大好きだけどね」
「ごめん……」
あちらでの仕事が終わり十日後のベットの中。ナムリスの出生も話した。あの家は古く、近親婚は当たり前で来たそうだ。
「当然全員ではないけど、そんな者が現れるそうだ」
「うん」
アン同士、ノルン同士も当然でね。そんな時は身内から養子を貰って存続するか、子のためだけに妻、夫を置くもしてきたそうだ。
「恋人として父様が好き?」
「……うん。愛してる。あなたと同じくらい」
「そう……」
親としてより、恋人としての方が強いんだよね。それってとカミーユは問う。
「うん。愛しくて堪らない。愛して欲しくて会えば寝たくなる」
そうなんだと言うと、カミーユはサイドテーブルをゴソゴソして、振り返るとぶちゅーって…ゴクン。ん?
「んふふっぼくので楽しんで比べてよ」
「え?……あっちんこが!媚薬か!」
「そうだよ。なにも使わない時とあなたの違いを見せて」
「ふえ?」
その手の小瓶は!お尻にそれはダメ!
「カミーユ!それノルン用の強力な!」
「知ってるよ。あなたが隠してたの。僕はこの間見つけてね。リオンに聞いた」
手に取って指をずぶり。少し擦っただけで、ぐああ!リオンの裏切り者め!
「指だけで……アンみたいに射精した……」
「だ、だから……感度がアンみたいに……んふぅ…やめて」
「昨日もしてたんだね。柔らかい」
「ゔっ……それは」
ならすぐに入れても大丈夫だねとズブリ。
「うーーっ出ちゃ…ああ!」
「ぼくも飲も…あうっ!ちんこ痛い!」
丸薬を手に持ってたらしくて飲み込んだらガッチガチになった。
「うふふ……キャルエロ……」
「カ、カミーユ?」
「朝まで楽しもうよ」
「ええ?」
そう言うとドンッと押し込んで……あはは…ダメ…気持ちい……カミーユちんこデカいんだった。僕と対して変わらないどころか……いい。
「あっはっ……カミーユもっとして」
「うん」
押し込みながら乳首激しく吸われて痛くて!ああ!ぎもぢいい……ガクガク震えた。
「ノルンでもこんなになるのか……なんて…」
「ハァハァ…もっと……責めて…お願い……ッ」
「うん」
この媚薬は依存性はないんだけど、この快感に精神が依存するからあんまり使うのは……ああ!
「キャル色白だからぼくのキスの跡が堪んなく淫らだ」
「そう?…んんっ!」
「クッ!キャル締めすぎ!もげる!」
「ムリ!アーーッ」
上に下にカミーユは僕を責める。そして噛む。
「いやあ!」
「かわいい……なんてかわいいだろう。これは番同士なら……ハマる」
僕は途中から意識が曖昧で、鍛え直したカミーユはノルンのような男らしさで、ゾクゾクして絶頂が止まらない。
「キャルは……んふふっこれアンよりエロくね?んふふっ」
「うっあっ……出ちゃ…」
「出して、たっくさん出してぼくをキャルので濡らしてよ」
カミーユの足の間は愛液でドロドロで興奮していた。お互いの強い匂いにクラクラするし、お尻は痺れるような快感にそちらに意識が集中する。
「キャル……愛してるよ。ナムリスに負けないくらい愛してる」
なんか…もう聞こえない……ぎもぢいい!
薬が切れた朝方。ふたりで呆然と天井を見つめた。
「これは……番がいても欲しくなるの分かる」
「え?」
「キャルはどちらでも艶かしく、淫らで……子どもの頃感じた人たらしのままだ」
「それ褒めてる?」
「あんまり。ぼく的には褒めてない」
「グッ……ごめん」
ナムリス様にも感じてた、不思議と人を引き付ける魅力が二年前の旅行からキャルにも強く出てるとは感じてた。ここまでとは……と黙った。
「僕なんかおかしいなら直すけど…?」
「違う。あなたの本来の性格になっただけなんだよ。苦労してちょっとひねくれて、あなたのよさが消えていたの。それが全面に出ただけだから直らないよ」
「そう……」
イライラしなくなり、民にも敵対してた貴族とも仲良くしているのが、不思議とは思ってたんだ。あれはキャルが周りの人を魅了して落としてただけだと思うって。あ?
「なにそれ?」
「人たらしは無意識にみんなを魅了するんだ。王の資質の一つだよ」
「え……それまずい?」
「いいえ、王族の一員だから困らないよ。クソッコンラッド。分かっててキャルを使い倒してる」
「はあ…」
少し寝たらコンラッドのところに行くとウォッシルと叫ぶと布団をバサッと被った。
「カミーユ?」
「キャル……愛してるって言って」
「愛してるよ。大好きカミーユ」
「うん」
ふたりで朝まで楽しんだのを不寝番がヘラルドに報告したのか、ギリギリまで起こしに来なかった。そして宣言通りカミーユは、遅い朝食後に出かけて行き、僕は仕事をして夜に。でも、その日カミーユは帰って来なかった。
まあ、積もる話もあろうかと放置してたら一週間音信不通。昼前にやっと帰って来たが、変。
「ただいま。連絡もしなくてごめんなさい」
「いいや、おかえりカミーユ。家族と楽しかったか?」
「いいえ……くたびれた」
「そう…なら休みなね」
「うん」
執務室にあいさつに来てすぐに部屋に帰って行った。ヘラルドも変だと感じるって。
「カミーユ様なんかあったんですかね」
「わからん。確かに疲れてる感じだけどね」
「ええ、あれ精神的にって感じですよね」
「うん」
まあ、夜まで相手は出来ないから、仕方ないから仕事するぞとヘラルドと視察や事務仕事を精力的にした。カミーユは夕食にも現れず、僕は部屋に帰ったら、僕の部屋でもそもそと食べていた。かまぼこを。
「これ美味しいね」
「う、うん。僕も気に入ってジハン国の父様の側近コレールに頼んだんだ」
「そう」
何本食べたんだ?大皿に大量にあるけど、これ三本軽く食べたよね。
「カミーユ?」
「ごめんなさい。キャルがナムリス様と恋人になったから、ぼくもと思って兄様たちに抱かれてみた」
「え……」
ブルブル震えて、うわーんと泣きながらむしゃむしゃ口にかまぼこねじ込んで、ゲホッてむせた。
「コンラッドなんかもろ犯されてるとしか思わなかったの!うわーん!」
そしてむしゃむしゃ食べて、スパーリングワインで流し込んで、グッと炭酸とかまぼこで窒息しそうに。
「もうやめろ!」
「キャル……ぼくも愛妾か恋人欲しくて……」
ふうと僕はため息。なんのために欲しいんだよ。
「分かんないけど……キャルがいなくても寂しくないように?かな」
ふふっ僕は愛されてるのを実感して微笑んだ。
「ごめん。僕があなたを裏切ったようなものだね」
ありがとうと後ろから抱きしめた。
「いいえ!これは貴族の嗜みだから裏切りなんて思ってない!……ただ、ぼくだけのあなたじゃないのが寂しいんだと思う」
「そっか…」
おいでってソファで膝に乗せて抱いた、かわいいカミーユ、僕はあなたに父様とは違う愛を持ってるんだよって。
「あなたは僕の一生の伴侶だ。かけがえのない大切な、愛しい人」
「ゔん…」
「ナムリスは……複雑な愛がある。恋人で父で……ノルン同士ってこともあって……妻、夫には永遠にならない関係かな」
「……うん」
カミーユを撫でながら首筋にキスをしながら、愛してるよってキスをする。
「子がなせないから永遠に恋人の強い愛がある関係で、あなたとはそれに上乗せで、穏やかに微笑みあって暮らしたいって情愛もある。ナムリスとは……よく分かんない感情なんだけど、愛の種類が違うと思う。でもどちらも愛してる」
「うん……ぼくずっとあなたしか見えてなかったから戸惑ってるだけだと思う。兄様たちにも迷惑かけた」
まあね、通常弟にちんこ勃たないのでは?と思ったけど、王族は相手を異臭に感じなければ勃つそうだ。それが弟でもね。
「躾けられてるんだよ。子孫繁栄のために相手を選ばないんだ。最悪を想定されているんだ」
「なんと……」
王族の子孫繁栄を甘く見てた。本気で子作りは仕事なんだな。だからぼくでも抱かれ、抱くことが出来るよって。
「へえ……セックスを仕事にしてた僕とホントに変わらないんだね」
「だからだよ。キャルを婿に貰う時に兄様たちはそこの部分は気にしないって言ったんだ。汚らわしいと言うなら、王族だと」
見境なく、誰でも食えるのが王族たる者と言われ続けるからだそうだ。
「王族がいないと「国は簡単に滅ぶ」と始祖の言葉なんだ。ナロスは大昔一度滅びて、今の王族は別の人なんだよ」
「うん、それは習った」
だからこの言葉は国の存亡の時に有効なんだ。コンラッドはこの急激な変化は軋轢も生む危険な繁栄だと感じてる。だから妾にも子を産ませて増やしてるんだってさ。
「兄様は王そのものだった。ぼくは抱かれた後叱られてね」
「あ~……」
キャルは我らと同じ古い血脈の者で、サーマリクで王の四賢者になれるくらいの身分なんだ。あの四賢者は特殊な公爵家で、王家と変わらない権力もある家だ。四賢者と王全部で王様のなんだよって教わったそうだ。
「うちにはないやり方だから、ただの公爵家とお前は思ってるかもしれないけど、キャルは王子と同等なんだよって」
「あはは……余計なことを」
カミーユにはあんまりその辺話してなかった。彼と同じ立場なんだと思えばサーマリクの家族と仲良くしにくいかなって。身分が下だと思われてた方が僕は楽だしね。変に期待されるのも嫌だったんだ。
「そっか……ねえ、あなたの本当の王位継承は何番?」
「あー……三番」
「ゲッ!僕と同じ?」
「うん。生まれた順だからね。あそこは」
父様は四賢者になったから真の王にはなれない。今の王の子はアンが多いんだ。あの国はアンの王も立つけど、それはノルンの王子が能力不足の時だけ。まあ、公爵家が王になるのは余程のことがなければだね。周りの家臣や四賢者が支えるからほぼないと説明した。
「書類上なだけだ。僕はあなたの夫でここの公爵。それだけだよ」
「うん」
「いつか……好きな人が出来たら言ってね。この屋敷に迎えるから」
「うん。無理に作ることはもうしない。懲りた」
カミーユが突然の出会いで恋に落ちるまではね。番の本能を凌駕する相手が見つかるまでは僕しかいないけど、たくさん愛してるよ。
「愛してます。キャル」
「うん。僕も愛してる」
カミーユの挑戦は失敗して、更にコンラッド様に叱られてしまった。だけど、彼が自分からなにかに挑戦するのは初めてなんじゃないかな。いいことだよって褒めた。
「そう?ならぼく赤ちゃん欲しい」
「おう!今日出来ちゃうよ?」
「いい!」
そしてベッドで……
「うぐっ…きゃ…る…」
「ぐあっ」
うなじに快感と興奮で血が出るまで強く噛んだ。異常な快感と僕のちんこを絞り尽くすような、精液を飲み込んでいくような……あはぁ……気持ちいい…な……
「キャル……ハァハァ…」
「なに……」
カミーユのうなじの血を舐めていた。噛み跡だらけにしてしまってね。血が甘く……カミーユの血の味に酔って興奮が覚めない。噛んでは舐めていた。
「キャルすご……一発だ……」
「え?」
舐めるのを止めて、カミーユのお腹を見ると、美しい金色のキキョウの花が咲いていた。
「噛むのがいいのかな?」
「ね。普段噛まないもんね」
「うん。なんかこれっぽくて控えてたんだ」
ぼくらは古い血脈だから、その頃の噛んで交尾は意味があるんだねって微笑んだ。
「そうかもね」
そして半年後赤ちゃんは元気に産まれ、カミーユも幸せそうだった。もっと産む!と産んだ直後から宣言してね。家族も増えて屋敷は賑やかになっていったんだ。
「僕は父様にも母様、兄弟にも情欲は持てなかったんだ。家族としては大好きだけどね」
「ごめん……」
あちらでの仕事が終わり十日後のベットの中。ナムリスの出生も話した。あの家は古く、近親婚は当たり前で来たそうだ。
「当然全員ではないけど、そんな者が現れるそうだ」
「うん」
アン同士、ノルン同士も当然でね。そんな時は身内から養子を貰って存続するか、子のためだけに妻、夫を置くもしてきたそうだ。
「恋人として父様が好き?」
「……うん。愛してる。あなたと同じくらい」
「そう……」
親としてより、恋人としての方が強いんだよね。それってとカミーユは問う。
「うん。愛しくて堪らない。愛して欲しくて会えば寝たくなる」
そうなんだと言うと、カミーユはサイドテーブルをゴソゴソして、振り返るとぶちゅーって…ゴクン。ん?
「んふふっぼくので楽しんで比べてよ」
「え?……あっちんこが!媚薬か!」
「そうだよ。なにも使わない時とあなたの違いを見せて」
「ふえ?」
その手の小瓶は!お尻にそれはダメ!
「カミーユ!それノルン用の強力な!」
「知ってるよ。あなたが隠してたの。僕はこの間見つけてね。リオンに聞いた」
手に取って指をずぶり。少し擦っただけで、ぐああ!リオンの裏切り者め!
「指だけで……アンみたいに射精した……」
「だ、だから……感度がアンみたいに……んふぅ…やめて」
「昨日もしてたんだね。柔らかい」
「ゔっ……それは」
ならすぐに入れても大丈夫だねとズブリ。
「うーーっ出ちゃ…ああ!」
「ぼくも飲も…あうっ!ちんこ痛い!」
丸薬を手に持ってたらしくて飲み込んだらガッチガチになった。
「うふふ……キャルエロ……」
「カ、カミーユ?」
「朝まで楽しもうよ」
「ええ?」
そう言うとドンッと押し込んで……あはは…ダメ…気持ちい……カミーユちんこデカいんだった。僕と対して変わらないどころか……いい。
「あっはっ……カミーユもっとして」
「うん」
押し込みながら乳首激しく吸われて痛くて!ああ!ぎもぢいい……ガクガク震えた。
「ノルンでもこんなになるのか……なんて…」
「ハァハァ…もっと……責めて…お願い……ッ」
「うん」
この媚薬は依存性はないんだけど、この快感に精神が依存するからあんまり使うのは……ああ!
「キャル色白だからぼくのキスの跡が堪んなく淫らだ」
「そう?…んんっ!」
「クッ!キャル締めすぎ!もげる!」
「ムリ!アーーッ」
上に下にカミーユは僕を責める。そして噛む。
「いやあ!」
「かわいい……なんてかわいいだろう。これは番同士なら……ハマる」
僕は途中から意識が曖昧で、鍛え直したカミーユはノルンのような男らしさで、ゾクゾクして絶頂が止まらない。
「キャルは……んふふっこれアンよりエロくね?んふふっ」
「うっあっ……出ちゃ…」
「出して、たっくさん出してぼくをキャルので濡らしてよ」
カミーユの足の間は愛液でドロドロで興奮していた。お互いの強い匂いにクラクラするし、お尻は痺れるような快感にそちらに意識が集中する。
「キャル……愛してるよ。ナムリスに負けないくらい愛してる」
なんか…もう聞こえない……ぎもぢいい!
薬が切れた朝方。ふたりで呆然と天井を見つめた。
「これは……番がいても欲しくなるの分かる」
「え?」
「キャルはどちらでも艶かしく、淫らで……子どもの頃感じた人たらしのままだ」
「それ褒めてる?」
「あんまり。ぼく的には褒めてない」
「グッ……ごめん」
ナムリス様にも感じてた、不思議と人を引き付ける魅力が二年前の旅行からキャルにも強く出てるとは感じてた。ここまでとは……と黙った。
「僕なんかおかしいなら直すけど…?」
「違う。あなたの本来の性格になっただけなんだよ。苦労してちょっとひねくれて、あなたのよさが消えていたの。それが全面に出ただけだから直らないよ」
「そう……」
イライラしなくなり、民にも敵対してた貴族とも仲良くしているのが、不思議とは思ってたんだ。あれはキャルが周りの人を魅了して落としてただけだと思うって。あ?
「なにそれ?」
「人たらしは無意識にみんなを魅了するんだ。王の資質の一つだよ」
「え……それまずい?」
「いいえ、王族の一員だから困らないよ。クソッコンラッド。分かっててキャルを使い倒してる」
「はあ…」
少し寝たらコンラッドのところに行くとウォッシルと叫ぶと布団をバサッと被った。
「カミーユ?」
「キャル……愛してるって言って」
「愛してるよ。大好きカミーユ」
「うん」
ふたりで朝まで楽しんだのを不寝番がヘラルドに報告したのか、ギリギリまで起こしに来なかった。そして宣言通りカミーユは、遅い朝食後に出かけて行き、僕は仕事をして夜に。でも、その日カミーユは帰って来なかった。
まあ、積もる話もあろうかと放置してたら一週間音信不通。昼前にやっと帰って来たが、変。
「ただいま。連絡もしなくてごめんなさい」
「いいや、おかえりカミーユ。家族と楽しかったか?」
「いいえ……くたびれた」
「そう…なら休みなね」
「うん」
執務室にあいさつに来てすぐに部屋に帰って行った。ヘラルドも変だと感じるって。
「カミーユ様なんかあったんですかね」
「わからん。確かに疲れてる感じだけどね」
「ええ、あれ精神的にって感じですよね」
「うん」
まあ、夜まで相手は出来ないから、仕方ないから仕事するぞとヘラルドと視察や事務仕事を精力的にした。カミーユは夕食にも現れず、僕は部屋に帰ったら、僕の部屋でもそもそと食べていた。かまぼこを。
「これ美味しいね」
「う、うん。僕も気に入ってジハン国の父様の側近コレールに頼んだんだ」
「そう」
何本食べたんだ?大皿に大量にあるけど、これ三本軽く食べたよね。
「カミーユ?」
「ごめんなさい。キャルがナムリス様と恋人になったから、ぼくもと思って兄様たちに抱かれてみた」
「え……」
ブルブル震えて、うわーんと泣きながらむしゃむしゃ口にかまぼこねじ込んで、ゲホッてむせた。
「コンラッドなんかもろ犯されてるとしか思わなかったの!うわーん!」
そしてむしゃむしゃ食べて、スパーリングワインで流し込んで、グッと炭酸とかまぼこで窒息しそうに。
「もうやめろ!」
「キャル……ぼくも愛妾か恋人欲しくて……」
ふうと僕はため息。なんのために欲しいんだよ。
「分かんないけど……キャルがいなくても寂しくないように?かな」
ふふっ僕は愛されてるのを実感して微笑んだ。
「ごめん。僕があなたを裏切ったようなものだね」
ありがとうと後ろから抱きしめた。
「いいえ!これは貴族の嗜みだから裏切りなんて思ってない!……ただ、ぼくだけのあなたじゃないのが寂しいんだと思う」
「そっか…」
おいでってソファで膝に乗せて抱いた、かわいいカミーユ、僕はあなたに父様とは違う愛を持ってるんだよって。
「あなたは僕の一生の伴侶だ。かけがえのない大切な、愛しい人」
「ゔん…」
「ナムリスは……複雑な愛がある。恋人で父で……ノルン同士ってこともあって……妻、夫には永遠にならない関係かな」
「……うん」
カミーユを撫でながら首筋にキスをしながら、愛してるよってキスをする。
「子がなせないから永遠に恋人の強い愛がある関係で、あなたとはそれに上乗せで、穏やかに微笑みあって暮らしたいって情愛もある。ナムリスとは……よく分かんない感情なんだけど、愛の種類が違うと思う。でもどちらも愛してる」
「うん……ぼくずっとあなたしか見えてなかったから戸惑ってるだけだと思う。兄様たちにも迷惑かけた」
まあね、通常弟にちんこ勃たないのでは?と思ったけど、王族は相手を異臭に感じなければ勃つそうだ。それが弟でもね。
「躾けられてるんだよ。子孫繁栄のために相手を選ばないんだ。最悪を想定されているんだ」
「なんと……」
王族の子孫繁栄を甘く見てた。本気で子作りは仕事なんだな。だからぼくでも抱かれ、抱くことが出来るよって。
「へえ……セックスを仕事にしてた僕とホントに変わらないんだね」
「だからだよ。キャルを婿に貰う時に兄様たちはそこの部分は気にしないって言ったんだ。汚らわしいと言うなら、王族だと」
見境なく、誰でも食えるのが王族たる者と言われ続けるからだそうだ。
「王族がいないと「国は簡単に滅ぶ」と始祖の言葉なんだ。ナロスは大昔一度滅びて、今の王族は別の人なんだよ」
「うん、それは習った」
だからこの言葉は国の存亡の時に有効なんだ。コンラッドはこの急激な変化は軋轢も生む危険な繁栄だと感じてる。だから妾にも子を産ませて増やしてるんだってさ。
「兄様は王そのものだった。ぼくは抱かれた後叱られてね」
「あ~……」
キャルは我らと同じ古い血脈の者で、サーマリクで王の四賢者になれるくらいの身分なんだ。あの四賢者は特殊な公爵家で、王家と変わらない権力もある家だ。四賢者と王全部で王様のなんだよって教わったそうだ。
「うちにはないやり方だから、ただの公爵家とお前は思ってるかもしれないけど、キャルは王子と同等なんだよって」
「あはは……余計なことを」
カミーユにはあんまりその辺話してなかった。彼と同じ立場なんだと思えばサーマリクの家族と仲良くしにくいかなって。身分が下だと思われてた方が僕は楽だしね。変に期待されるのも嫌だったんだ。
「そっか……ねえ、あなたの本当の王位継承は何番?」
「あー……三番」
「ゲッ!僕と同じ?」
「うん。生まれた順だからね。あそこは」
父様は四賢者になったから真の王にはなれない。今の王の子はアンが多いんだ。あの国はアンの王も立つけど、それはノルンの王子が能力不足の時だけ。まあ、公爵家が王になるのは余程のことがなければだね。周りの家臣や四賢者が支えるからほぼないと説明した。
「書類上なだけだ。僕はあなたの夫でここの公爵。それだけだよ」
「うん」
「いつか……好きな人が出来たら言ってね。この屋敷に迎えるから」
「うん。無理に作ることはもうしない。懲りた」
カミーユが突然の出会いで恋に落ちるまではね。番の本能を凌駕する相手が見つかるまでは僕しかいないけど、たくさん愛してるよ。
「愛してます。キャル」
「うん。僕も愛してる」
カミーユの挑戦は失敗して、更にコンラッド様に叱られてしまった。だけど、彼が自分からなにかに挑戦するのは初めてなんじゃないかな。いいことだよって褒めた。
「そう?ならぼく赤ちゃん欲しい」
「おう!今日出来ちゃうよ?」
「いい!」
そしてベッドで……
「うぐっ…きゃ…る…」
「ぐあっ」
うなじに快感と興奮で血が出るまで強く噛んだ。異常な快感と僕のちんこを絞り尽くすような、精液を飲み込んでいくような……あはぁ……気持ちいい…な……
「キャル……ハァハァ…」
「なに……」
カミーユのうなじの血を舐めていた。噛み跡だらけにしてしまってね。血が甘く……カミーユの血の味に酔って興奮が覚めない。噛んでは舐めていた。
「キャルすご……一発だ……」
「え?」
舐めるのを止めて、カミーユのお腹を見ると、美しい金色のキキョウの花が咲いていた。
「噛むのがいいのかな?」
「ね。普段噛まないもんね」
「うん。なんかこれっぽくて控えてたんだ」
ぼくらは古い血脈だから、その頃の噛んで交尾は意味があるんだねって微笑んだ。
「そうかもね」
そして半年後赤ちゃんは元気に産まれ、カミーユも幸せそうだった。もっと産む!と産んだ直後から宣言してね。家族も増えて屋敷は賑やかになっていったんだ。
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