緑の竜と赤い竜 〜僕が動くと問題ばっかり なんでだよ!〜

琴音

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二章 緑の精霊竜として

16 魔力増えたかな?

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「またやらかしたんだって?ユアン様の説得はどうしたんだよ。あははっ」

 ロベールの部屋に入るとロベールがなぜかすでにいてニヤニヤ。王から話を聞いているのか楽しそうだ。ムカつく。

「ロベール?妻が落ち込んでるのに高笑いはおかしいよね?」

 僕は彼の膝に乗って頬をギューッと力いっぱい挟んで睨んだ。

「ごべん……いだい。ばなじで……」
「わかってる?」
「わがっでまずぅ……」

 パッと離すとロベールはイタタと頬を擦った。

「でもさ。お前らしいよね」
「なにが僕らしいのさ!」
「人の心にすぐ共感するのがさ。子供の頃から全く変わらないもんな」

 俺の母上の時からなーんも変わらん。あははと高笑い!いま言ったのに!

「ロベール!」
「悪口じゃない。優しい俺のリシャールだと嬉しいんだよ。やったことは不味いけど、王族らしくていいぞ」
「あら、アーダルベルト様とおんなじこと言うんだね」
「あはは。俺は父上に似てるからな」

 僕はそのままロベールの首に腕を巻いて肩に頭を乗せた。

「ごめんなさい。勉強してたんだけど忘れちゃってた」
「そんなこったろうと思ったよ。まあ、父上たちが誤魔化すから大丈夫だ。これからは許可なく使っちゃダメだぞ?」
「はい」

 でも俺には掛けてよって。強くありたいんだ、お前を守るためにとギュッと抱かれた。

「うん。誰もいないところでね」
「ああ」

 バカ夫婦だなあってクオールが笑う。建物とか関係なく力が漏れるんだから、山奥とかでねって。それも魔獣に影響して強くなったら憎まれますから、砂漠でした方が安全ですとクスクス。そうね。ならアンリ様に聞いてみよう!あの方ならなんか知ってるかも。

「アンリか。お前の相談役だしこの国最強の魔法使いだな。俺も勝てるか不安な奴だし、なんか知ってそうだな」
「うん」

 でもさ、あの白い炎を使わずにアンリと戦えと言われたら、分が悪過ぎて逃げるかもとロベールは笑った。

「リシャールは瞬殺だな」
「うん。理解してるから味方のままでいてもらうんだもーん」
「それがいいな」

 あの方はなあってミレーユもクオールも眉をしかめた。怖過ぎるんだあの人。人の身で竜と対等とかバケモンかよって。

「アンリも昔の王族には歯が立たないとは言ってたけど、今ならなあってニヤリとしたんだ。父上は別格だから挑むつもりもないようだが」
「当たり前です。アンリ様が瞬殺ですから」

 あの白い炎は全ての物理防御も魔力防御も無効化し消し去るんだ。火竜の中でも特別な火竜。もうこの世にはいない種類の火竜。この地の王族にだけ残る力だ。

「ねえ、本当に火竜いないの?」
「ならお前の仲間はいるのか?」
「「いないね」」
「だろ?」

 いにしえふるい血なんだ。たぶんもう仲間がいない火竜だったのだろう。長生きで最後の一匹だったのかもね。自分が最後と分かって寂しくて人と交わったのかもと、リーリュシュ本国もロベールたちも考えているそうだ。記録がないから。

「なんとなくなんだが、家族が増えると血が沸き立つんだ」
「え?」
「仲間が増えた。家族が増えたって血が喜んでる気がする。これは変身出来る王族全部が感じるんだ」
「へえ……火竜、やっぱり寂しかったのかな」
「たぶんなあ。ひとりぼっちが長かったのかもな」

 火竜の気持ちを考えてしまった。どこを探しても仲間はいなくて、大陸中を彷徨っても見つけられない。噂を聞きつけて行ってみれば普通の火竜で、白い炎の竜は随分前に見かけなくなったと言われる。それを何年も何百年も繰り返し絶望する……

「可哀想だね。僕の竜も同じだったのかな?」
「たぶんな。最後の一匹で、俺だったら寂しくて自分で命を絶ちそうだよ」
「うん」

 でも、きっと人とは違う感性で生きていただろうから自らはないんだろう。どこかで生きてるといいなあ。

「まあな。別の大陸にいるかもね」

 側仕えズはそれだけの竜なら他の大陸も探したでしょ?そんでいなかったんだよ、きっとさとヒソヒソ。分かってるよ!現実を叩きつけんな!

「失礼しました。夢は持ちたいですもんね」
「当然!仲間がいたら血が喜ぶかもでしょ!」
「はいはい」

 もう遅いから寝なさいと、寝室にに押し込まれてふたりは下がった。

「ロベール」
「うん?」
「ごめんね。こんな僕だからみんなになんか言われてるでしょう?」
「ああ、気にしなくていい。慣れてるから」

 慣れてるから。

 こんな言葉を言わせたらダメなんだよ。はあ、僕はどうしょうもないな。個がないとかわがまま言って、個を悪い方でバリバリとか、申し訳なさ過ぎる。自重しよう、そうしよう。

 そう思って寝たけど翌朝執務室に向かうと、めっちゃ喜んでる人と、死ね!って目で睨んで来る人と真っ二つ。うー……

「気にしちゃダメです。堂々と」
「うん」

 いらっしゃいましたかと、僕の執務全般の管理をしている、というか妃殿下のスケジュールを管理している、マンセルが片眉ヒクヒクさせておはようございますと。うー……

「私は運良く外門近くにいまして光が少しね。ありがとうございます」
「いいえ……」

 小声でマンセルはそう言うとニヤリ。では本日の予定をお知らせしますと襟を正し始まったけど、背中にチクチクする視線を感じる。

「……ですので、この後大使のお迎え後、晩餐会までなにもありません」
「はい」

 こんな予定など側仕えに伝えればいいと思うでしょ?王の提案で城の中を歩かせるためなんだ。毎日臣下の顔を見て、そして自分を見せなさいって。側仕えに伝えるやり方だと、王妃も妃殿下も月に数度くらいしか見かけない臣下も出てくるから良くない!自分が仕える人を確認させるのも仕事だと。まあねえ……

「でもこんな時は拷問だ」
「ですね」

 廊下のあちこちで測定の魔石を握って大騒ぎしている人と、それを殺す!って目で睨んで、ついでに僕に気がつくとさらに睨む。ううっ

「下級貴族は好き好んで下級なんじゃない。魔力不足だから仕事が選べない、不公平だ」
「やるなら前もって言ってくれれば……」
「孤児ばかり大切にして、俺たち臣下は蔑ろかよ。ケッ」

 などなど聞こえた。胃がキューっとする。あれは僕のミスなの!なにが起こったか分かんなかったの!みんなを蔑ろにしたつもりはないんだよぉー!

「胸張って顔には微笑みを。辛くても下を向かない」
「はい」

 ヒソヒソ小声で注意されながら、自分の部屋に戻った。

「あー!疲れた!なんにもしてないのに疲れた!」
「仕方ありません。数日で落ち着きますよ」

 なーんて言ってたんだけど、数日後、魔力が上がった人が討伐で功績を上げた報告が来た。あの日、神殿横の森で訓練のために通りかかった騎士らの班がいたんだ。その人らがね、いつもなら苦労するクマ魔獣を瞬殺したらしい。剣の一振りでほぼ動けなくした。元々魔力多い人だったから余計で他の人も当然で。そんでタイミング悪くピジョンブラッドも出た………

「困りましたね」
「うん」

 お日様の下でまったりお茶をいただく。あれ?王妃は素敵なお姿でお出かけだね。ああ、大使の謁見かな。僕は他の妃殿下など一緒の公務でなければ気にしないようにしてたから、分からんけどと、ぼんやり王妃を眺めていた。

「リシャール!」
「え?」

 王妃から目をそらすと、王の居室あたりから怖い面相の父上が怒りに満ち向かってくる。ぐふぅ……朝のお茶の時間に来なくても。

「リシャール!」
「へい」

 僕を睨みながら俺にもお茶をくれとミレーユに言うと、向かいにドスンと座った。

「どうすんだ!魔力上げてもらえなかった奴らがブチギレて、王に俺たちにも機会をくれって直談判に来たぞ!」
「はあ……」

 父上はイライラしながら、あれは元々戦で使うものなんだ。心が折れた戦士を勇気づけ、枯渇した魔力を回復させるもの。満タン時に使うものじゃない。満タンで使うと限界突破するから禁忌なんだ。分かってるのか!とツバを飛ばして怒鳴る。ビクッとしながら、

「はい。存じてます……」

 更に父上は続けた。当然目は血走っている。

「うちは共和国内でも魔力多めで、強い民族と認知されている。それに本国はお前の目覚めを知って警戒していたんだ。それがこんなッ」
「ごめんなさい……」

 正直、このリーリュシュ共和国連合の中で、我が国ほど戦士の魔力が高い国はない。民も魔力が多い者が多く、この国出身の冒険者は強く、ギルドランキング上位者のほとんどが我が国出身。

「このまま行くとお前自身が「魔道具」になる」
「ゲッ!」

 今誤魔化してる最中だが、宮中は無理そうで、不公平をなんとかしろって。

「人によっては、ちょっとしか光に触れてないのに、桁が変わった者さえいたようなんだ」
「ウソでしょ?」
「本当だ」

 お前が思っているより大事になってるんだって、ブルブル震えてグワッと目を剥いた。

「だ、か、ら!仕方ないと貴族に内々にお触れを出して、大講堂で魔力授与式をするかって方向になっている」
「ええ~……」
「お前のせいだ!」

 増えるも増えないも運次第だからと付け足して、今お手紙書いてるそうだ。確定かよ。

「フン。お前が望んだ「自分という個」の確立が出来てよかったな。みんなすごいと認めてくれるよ」
「嫌味ですか」
「嫌味だよ」

 むっちゃ怒ってる。分かるけどさ、父上の立場なら我が家のミスだしね。
 でもさ、神殿をなんとかしたくて頑張ってたユアン様の気持ちや、他の神官の気持ちを考えたらね。親に否定されるってどれだけ辛かっただろうって思うとさ。そう父上に言い訳したら、声のトーンが下がった。

「それは……俺たちも悪いとは思ってるよ。だが、魔力が民より少ない者をどう使えと言うんだよ。そういう奴は成人した頃には捻くれてて、使いもんにならんのだ」

 昔そういった者にも宮中の門を開いたことがあったが、場を乱すばかりで役に立たなかった。みんなが羨ましい、卑怯だと、己を憐れむばかりでなあって。魔法の印も押せないし、魔法ペンでサインすら書けず、ほとんど魔力がいらない運搬用のワイバーンすら、魔力不足で魔石使わないと操縦出来ないとかでコスト高。下手な老人より役立たず。どうにもならなかったそうだ。

「それは……親御さんが訓練させなかったのでは?」
「そうだが、この魔力に依存した社会のせいもある。だから魔力がない国に行くのがいいと、北の外れのエリオン王国に行く者が今は多いんだ」
「ふーん」

 あそこは貴族でもうちの民ほどの魔力はなく、王も似たりよったり。うちから見ればないに等しい農村王国だ。強力な魔法使いはいるけど、魔法省の者くらい。行った者は居心地良くて里帰りすらしないらしい。なんでも北の海沿いなのに海流の関係か、温暖な気候で住みやすいらしい。父上は遠い目になり、

「男爵や騎士身分の子になると、そこにいく路銀がなくて神官しか仕事がなくなるんだ」
「そっか」

 だが、お前が今貴族を底上げしてもそんな者はまた生まれる。特別強い魔力のアンリ様と同じように、特別ない神殿の者のような子がな。こんなの焼け石に水なんだ。だけど「今を」よくしたいとみな考えるんだ。魔力が多ければ騎士になりたかった、航空部隊に行きたかったとか、魔法省や薬学研究所に行きたかったとか、その門徒が開く。みな期待するんだよって。子孫にこの底上げが続くかは不明。

「我が一族みたいに、少なく生まれても、他の貴族より多めの家では本当の苦労など理解出来ない。だから仕方なく授与式だ」
「はい」

 そして二ヵ月後に授与式が行われた。僕はその間意識的にあの術が発動出来るように訓練した。あれは感極まって発動したからね。敷地内の神殿でひとりで、発動しそうになったら止めるをひたすら繰り返して、制御は出来るようになった。

「これより魔力授与式を行う!正し、これは個人差が大きく、みなが期待した増え方をする者ばかりではない。何度も行えば増えるものでもないんだ」

 宰相様の説明が広い講堂に朗々と響く。みんな期待と不安なのだろうか、手を強く握っている者、一緒に来た者と楽しそうな者が上段から見えた。説明が一通り終わると、

「リシャール様お願いします」
「はい」

 僕は王たちが座る玉座の端に座ってて、声を掛けられて前に出た。

「こんにちはみなさん。リシャールです。皆さんにこれからお渡しする魔力増幅ですが、宰相様の仰る通り個人に依存します。期待値にならなくとも、それがあなたの上限なので納得して下さいね」

 分かってます!早く!とあちこちから声がする。

「この後何回かありますが、全部に参加しても増えません。そこもご了承下さいね」

 分かってるから早くの声が増える。いや聞けや。後で文句言うのなしだぞ?とか思いながらザワザワしてるのを眺めていると、ロベールがツカツカ隣にやって来て、

「お前ら本当に分かってるのか!期待値にならなくても文句も陰口も言うなよ!これはいつも頑張ってくれるお前たちに、リシャールからの報奨なんだから!」
「「「……はい」」」

 ロベールの一喝で、騒いでいた人たちは静かになった。ロベールに変身しろと合図され、僕は後ろに下がり衝立ての陰でイソイソと服を脱いだ。

「みんな増えるといいんだけど」
「そうですね。これは生まれついたものが大きいですからねぇ」

 ミレーユに頑張ってくださいと応援してもらい、竜に変身して前に出た。おおーっと声が上がり、なんかかわいいねとか、俺初めて見たとか期待の目が僕に注ぐ。みんな目が真剣でちょっと怖い。

「行くね!」
「オオーッ!」

 ブワーッと体に魔力が巡るのを確認。そしてこの部屋にまんべんなく、外に漏れない適度に、練習の成果を出すんだ!僕は小さな手を上にあげて放出した。

「うわーっ」

 緑っぽい金色の光と粒が、丸い玉に尾ひれをつけて舞い上がり、天井近くでポンッと破裂、みんなに降り注いだ。どうかな?うまく増えるかなと、手のひらで光を集める仕草や天を仰ぐ人々。光に包まれて幸せそうにしていた。
 そして光が消えたところで、みんな用意していた計量の魔石をポケットから出して計り、おおーってあちこちで叫び声が上がる。これなら街の衛兵から近衛騎士に転属願いを出せるかも!魔法省に転属願いが出せるかもと歓声が上がる。そしてよく見ると、ずーんと落ち込んでる人も。あんまり増えなかったんだな。自分のポテンシャルの低さに朦朧としゃがみこんだり、魔石を見つめて、白目になって床に倒れる人もちらほら。

「皆さんどうですか?期待通りでしたか?そうでなくても多少は上がったはずです。これからも国を、王家の支えになって下さいね」
「おおーっ」

 これを日に二回ほど三日間。六回に別けてやったんだ。一日目から宮中は華やかな雰囲気でね。みんなワイワイ楽しそうだった。それから三日が過ぎて落ち着いた頃、退官の申し出がで始めた。なんで!

「あー……魔力足んなくて文官や騎士になってた者がいるんだよ。特に鍛冶屋系だな。戻って家業の武器職人になるってさ」
「あら……これ損害になったの?」

 そんなことはないよとロベールは笑った。ならよかった。

「全くの損ではないが、文官の不足は出そうだな。まあ、魔力が上がった下級貴族の子もいるから、そいつらが士官してくれるだろ」

 ロベールの話では、領地の運営に魔力必須のところもあって、実は仕方なく士官してる人も結構いるらしい。やりたいことの二番目が士官でね。

「まだ出るかもしれないが、入れ替わるだけだ。まあ初めは新人が多くなり苦労はあるだろうがな」
「そっか。ごめんなさい……」

 謝んなよ、この施策は王が決めてお前が実行した。こんなことになるかもという予想は、王たちにもあったらしいから問題ないよって。

「だから気にするな」

 結局そこそこの人が異動や退官をして、また魔力の増えた人が中途採用に応募して来てくれて、なんの変化もない形に収まったんだ。それと、王族はその六回のどこかにいたからアンリ様に相談せずに済んだ。ロベールは見たことないような数字に跳ね上がっていてね、直系王族怖い。それとね。

「リシャール様感謝いたします!俺はきっとこの力で活躍しますから、期待して下さいませ」
「う、うん。ありがとう」

 そんな会話が廊下で増えた。ヒソヒソ悪口を聞かない代わりに、僕の手を取り涙ぐむ人も。

「これで好きな人に結婚してと言えます。ありがとうございます」
「それはよかった。おめでとう」

 家の手伝いや末端文官では、相手によってお嫁さんになってとは簡単に言えない(給金が少ない)人もいたらしく、感謝の嵐だった。そんなお手紙もたくさんもらった。

「怪我の功名ですね」
「うん。これで失敗をカバーしたはずだよね」

 しましたから大丈夫。ミレーユは、あなたの株が爆上がりしてますと報告をくれた。少ししか増えなくて、あまりの衝撃で倒れてた人もそれなりに術の精度が上がったりで、結果的には感謝されたんだ。悪口の先鋒だったジジィどももニコニコ近づいて来るくらいには役に立ったようだ。

「リシャール様は素晴らしいですな。私は緑の竜のいる時代に生まれたのを感謝しておりますよ。うははっ」
「おほほほ。それはようございました」

 舞踏会での一コマだけど、手のひら返しとはこのこと。暇なら子ども産めばあ?とか嫌味っぽく言ってたジジィとは思えんくらい愛想がいい。ケッ

「止めなさいリシャール」
「はーい。ロベール」

 ジジィが離れてからブツブツ言ってたら、あのジジィと同じになるぞと叱られた。でもさ、僕も出来た人じゃないからそりゃあね。

「でもなあ。悪口は悪口を呼ぶからな。その不満が感覚的に伝わったら嫌だろ?」
「はい」

 さすが生まれつきの王族、心の持ちようが違うんだな。んふふっ

「なんだよ」
「ロベールは素敵だなあって思っただけだよ」
「嫌味?」
「違いますぅ」

 ならいいやってかわいく笑う。んふふっ大好きだなあやっぱり。たくさん嫌なことも見てきたはずなのに、こんなに純粋でいられるとは恐れ入る。本気で尊敬するよね。なんて日々を送っていた。





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