理想の妹とエッチな願望(性の対象として妹の事を見てしまった兄の葛藤の物語)

新名天生

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妹としたいと想像するのはいけない事ですか?

第9話 妹とお風呂

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 何でこうなった?

 自分の横に寄り添う妹……見れない見たらどうにかなってしまうかも知れない。
 
「はうううう、久しぶりにお兄ちゃんとお風呂~~♪」
 風呂場に響く妹の楽しそうな声、『キモい、うざい、臭い、死ね』最近聞いた妹の声はこんな単語の羅列だっただけに、なんとも言えない幸福感に襲われる。

 いや、襲われる所か、襲いかねない……何しろ今、妹はあられもない姿で僕の隣にいるのだから。

◈◈◈

 僕はあの後、部屋から妹に手を引っ張られ有無を言わさず脱衣場まで連れていかれた。
 動揺する僕に構わず、妹はさっさと全裸になってお風呂場に入っていった。
 
 ついついいつもの癖で妹の後ろ姿を目線で追いかける……パンツで大喜びしていたのに、今はその中身が、可愛いお尻が丸見えになっていて……その姿に性欲よりも、罪悪感の方が勝り僕は思わず目を背ける。
 
 シチュエーションなんて無い、妹は小学生の時の様にいきなり全裸になって、さっさと浴室に入って行った。
 
 まあ服を着て入ったらただの変態だ。お風呂は裸で入るのだから。

 でも……ゆっくりと恥じらいながら服を脱ぐ妹を、僕は何度も想像していただけに、バッと脱がれると、なんか残念な気持ちになる。

 そんな事を思いながら、本当に一緒に入るの? と思いながらノロノロと服を脱ぐ。
 目の前には無造作に脱ぎ散らかされた妹の服と下着……昨日までこれには手を出さない、妹には決して手を出さないと誓っていた筈なのに……今からそれ以上の事をしてしまうのか……僕は思わず頭を抱えた。

 それでも……昨日までとは180度も違う妹との関係……いや、360度違うのか……。
 妹との関係が元に戻るチャンス折角の仲直りのチャンスに僕は意を決して服を脱ぎお風呂場に突入した。

 お風呂場に入ると、妹は既に湯船の中にいた……僕は一度シャワーで身体にお湯を掛け、妹の横にそっと並ぶ様に入る。

 そうなんだ、僕達は一緒にお風呂に入り、数年掛けてグシャグシャになってしまった兄妹関係という糸をほぐそうと、元に戻ろうとしている。

 でも……多分もう元には戻れない……だって……そう……僕は昔とは違う、小学生の頃とは違う……だって……僕は妹の事を愛してしまっているのだから。
 いや厳密には妹自身を愛しているわけでは無い、妹は変わってしまったから、その変わってしまう前の妹……僕は理想の妹像を求めて想像の世界に、2次元や3次元も含め、理想の妹像を作り出した。

 妹の顔や身体を元に可愛いらしい性格、僕の事を好きになっているというあり得ない補正を掛けて、何年も妹とエッチな事をする想像をしていた。

 でもそれはあり得ない世界、顔以外は別キャラだからであって、妹本人とは全く違う存在を、僕はこよなく愛していた。


 でも……今のこの妹は……この可愛い性格の素直な妹は……僕の理想その物と言って過言では無い。
 まずい、非常にまずい……やっぱり18禁と言うのはあっているのかも知れない、僕は見てはいけなかった、読んではいけなかったのかもしれない。

 何故なら、今、僕は現実と妄想の境が区別がわからなくなっている。

「お兄ちゃん、あれやって、ピュッて奴~~」

「へ、ピュッ? ええええ?!」
 ピュッって何? え? 僕……妹の前で? え?
 慌てて妹を見るって……うひゃあああああ。

 言われて……つい妹を見てしまった……。
 肩までお湯に浸かっているけど……お湯の中にうっすらと見える妹の裸体……小学生の時とは違う身体……服の上からずっと想像していた身体が現実のに……。
 
 本当にこれは現実なのか? また僕は布団に潜って想像しているだけ何では?

 じゃあピュッってやっても……。

 僕はそっと自分の物に手を……。

「こうやって、こうだっけ?」
 妹はお湯の表面で手を重ね、手のひらの中に水を入れ手をポンプの様に動かした。
 何度か続けていると、指の間からお湯が勢い良く出て僕の顔に届く。

「わ!」
 僕の顔にお湯がかかり思わず声をあげると、妹はその僕の様子を見て小学生の様にはしゃぎまくる。

「出たあああ、ピュッって、初めてできたあああ!」
 万歳をして湯船ではしゃぐ妹……それと同時に水平線から浮かんだり沈んだりする妹の胸……ピンク色の妹の乳首が船の喫水線の様に水面ギリギリで見え隠れしている。

 そうか……おっぱいって……お舟なんだあ……。

 僕はわけのわからない事を考え出す……だってこうでもしないと、本当に僕は思わず妹の胸を触ってしまいそうで……。

「──お兄ちゃん妹のおっぱい見すぎ!」

「え、えええ、いや、えっと」
 そうだった女の子って男の視線に敏感だって、特に胸とか見てると直ぐにバレるって、何かの本で読んだ事あった。
 それを思いだし、僕は慌てて目線を反らす。

「……やっぱりお兄ちゃん……嫌いなんだ……」
 僕が目線を反らすと、妹は落ち込んだ様子でそう言い出す。

 胸が大きくなったのが原因、変わってきた、大人に変化していく妹、そんな変わり始めた妹と一緒にお風呂に入るのは恥ずかしいと、僕は妹から距離を置いた
 それを妹は嫌われたと思った。妹はそう勘違いしていた。

「ち、違う! 凄く綺麗で……その……僕の理想というか……」
 妹の胸を理想だとか何を言ってるんだ僕は……でもこれ以上妹を悲しませたく無いと……僕は妹にそう言った。

「本当に?」

「……うん……凄く……綺麗」
 
「──じゃ……じゃあさ……お兄ちゃん……触ってみる?」

「……え、えええ!」


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