理想の妹とエッチな願望(性の対象として妹の事を見てしまった兄の葛藤の物語)

新名天生

文字の大きさ
16 / 19
妹としたいと想像するのはいけない事ですか?

第16話 お兄ちゃんの……暖かい

しおりを挟む
 妹は持っていた自分の枕を僕の枕に並べて置いた。
 ベットに2つ並ぶ枕……もうこれだけでドキドキしてしまう。

 妹はベット上で正座をして、その枕を猫の様に何度か軽く押して整え僕を見て、ニッコリと笑う。
 なんだこの可愛い生き物は……折れてしまいそうな位、細く小さな身体……その小さな器から溢れ出る様な愛らしさ、可愛さ……。
 ついこの間までの憎らしい顔付きは全く無い、今は笑顔に満ち溢れている。

 僕がボーッと妹を眺めていると、少し恥ずかしかったのか? 僕が半身だけ入っている布団を持ち上げ、中にスルリと入り込み、布団から顔を半分出す。

「えへへへ……お兄ちゃんの匂いがする」
 そう言いながら身体を全部布団の中に入れた妹は、僕の足に自分の足を絡めて来る。擦り付ける様に僕の足の間に自分の足を入れて来る。

「く、くすぐったいよう」
 僕がそう言うと、妹は無邪気に笑った……懐かしい……いつも一緒に寝る時の妹のルーティン。

「お兄ちゃんの足……暖かいよお……」
 
 程無く妹の甘い香りが僕の鼻に届く。
 汗の匂いはすっかり消えていたが、お風呂上がり故のボディーソープとシャンプーの香り、そして妹自身の匂いとパジャマの匂いが混ざりあい、得もいわれぬ完全無血の香りが、僕の鼻腔を擽る……。

 その妹の香りを嗅いだ瞬間、さっきまで大丈夫だと自分に言い聞かせていた思いが呆気なく吹っ飛んで行く……僕の自信が、妹を襲わないという自信が簡単に揺らぐ。

「──懐かしいねお兄ちゃん」
 僕のそんな葛藤を知るよしも無い妹は、満面の笑みで僕を見ている……布団から顔を半分出し、上目遣いで僕を見る。

 大事にしたい、守りたい、汚したく無い、そんな思いと……自分だけの物にしたい、滅茶苦茶にしたい、破滅してでも妹と……そんな相反する2つの思いが頭の中に浮かぶ。

「お兄ちゃん、はい!」
 妹はそう言うと布団を持ち上げ、半身だけ入っていた僕に全部入れと促す。
 捲れた布団から妹の身体が見える。さっきまで裸だった妹の身体……パジャマから見える妹の胸の膨らみ……。

 僕はさっきまで……あれを、直に触っていた。

 ムクムクと沸き上がる妹への欲情……一緒に寝るって……もしかして……。

 妹は……お話したいと言っていたけど、もしかしたら……さっきの続きを、お風呂での続きをベットでしようと誘っているのか?

 いやいやちょっと待て……さっきも思ったけど……妹の、詩音の性的知識は小学生並み……おそらくそんなつもりは全く無い筈……。

 布団の中に入り枕に頭を乗せる。
 間近に妹の顔が……でも僕と目線を合わせると妹は少し寂しげな表情に変わった。

「お兄ちゃん……あのね……私……ずっとこうやってお兄ちゃんと……お布団の中でお話ししようって……もし仲直り出来たらって……ずっと……そう思っていたの……。
 でもね、いざこうやって一緒にお布団に入ったら、なんかどうでもよくなっちゃった」
 妹は僕と顔を合わせ、更に悲しそうな顔でそう言うと、そのまま僕ににじり寄り…………僕の胸に顔を埋めた。

「お兄ちゃんに色々聞きたかった……色々言いたかった……でもね……これで全部わかる、こうやってお兄ちゃんの胸でお兄ちゃんの匂いを嗅ぎながら、お兄ちゃんの心臓の音を聞いているだけで……全部わかる……」

「し、詩音……」

「はああぁぁ、安心する……こうしていると……なんだか久しぶりに私の居場所に戻って来た様な……久しぶりにお家に帰って来た様な……そんな気持ちになるの……」
 妹は僕の胸の中でごそごそと頭を動かす。匂いを嗅いだり心臓の音を聞いたりしている。

「詩音……くすぐったいよ」
 妹の頭がグリグリと動く、僕の胸で、鼻を擦りそう付ける様にグリグリと動く。
 それと同時に妹の髪の毛が僕の顔の所でサラサラと舞った。

 さっきまでしなかった詩音の汗の匂いが、妹の髪からほんのりしてくる。

「お兄ちゃん……ドキドキしてる……また私で……興奮してくれているの?」

「……うん……」
 妹の汗の匂いで興奮する兄……そんな最低な兄を受け入れてくれる妹……。

 いや、多分妹は興奮しているという意味を理解していない……その本当の、
本来の意味を知らない……ただの愛情表現の一つとしか理解していないのだふろう。

 愛している……それは紛れも無い事実……だけど、僕の愛は……兄妹で持っては行けない愛……。
 僕のこの思いは、妹へのこの思いは……決して許される事では無い。
 
 これ以上進んでは行けない……僕は無知な妹にそれを、僕のこの気持ちは、気持ち悪い事なんだと、こんな思いを持っている最低な兄だと……知って貰わなければと……そう思っていた。

 だから、妹にきちんと教えなければいけない……それによってまた元の関係になるかも知れない……また嫌われてしまうかも知れない……けど……僕のこの気持ちを、この気持ち悪さを、詩音の兄である僕は、妹に対して気持ちの悪い感情を持っているって知って貰わなければならない。

 軽蔑されてでも……だって僕は……詩音の……兄なのだから……。

 可愛い妹の為に……僕は嫌われなければいけない……そして今度こそ妹に兄離れをさせなければいけない。

 僕は大丈夫、今までと同じだ……元に戻るだけ、空想の世界で、妹を詩音を愛すればいいだけ。

 今までそうしてきたのだから。

 妹の頭をギュッと抱きしめ僕はそう……心に誓った。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

私の推し(兄)が私のパンツを盗んでました!?

ミクリ21
恋愛
お兄ちゃん! それ私のパンツだから!?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?

九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。 で、パンツを持っていくのを忘れる。 というのはよくある笑い話。

パンツを拾わされた男の子の災難?

ミクリ21
恋愛
パンツを拾わされた男の子の話。

お父さんのお嫁さんに私はなる

色部耀
恋愛
お父さんのお嫁さんになるという約束……。私は今夜それを叶える――。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

処理中です...