クラスでカースト最上位のお嬢様が突然僕の妹になってお兄様と呼ばれた。

新名天生

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触りたい?

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 愛真の家、昔よく泊まったあの家は一軒家だった。でもどうやら持ち家では無かったらしく、海外から帰って来た今は前に住んでいたあの慣れ親しんだ家ではなく駅近くの綺麗なマンションで暮らしている。

 ちなみに愛真は一人っ子で両親との三人暮らし。相変わらず愛真のお父さんは忙しいらしく今日も海外に出張中との事。

 マンションの間取りは大きなリビングと愛真の部屋、ダイニングキッチンにお父さんの書斎、ご夫婦の寝室ということで客間はないとの事……マジか。

 今はとりあえず愛真の部屋でくつろいでいるが、さっき車で言っていた事が気になって仕方ない……僕今日一体どこで寝るの? 本当に愛真の部屋? リビングのソファーで良いんだけど……

「えっと……真ちゃんゲームでもやる?」

「あ、うん」
 ああ、何か緊張する……なんでだろう、この間来た時にはなんとも思わなかったのに……なんか愛真も若干緊張している様な気がする。
 僕はベットに座り、ゲームをテレビと接続している愛真をじっと眺めていた。

 今一手際の悪い愛真を見て思い出す。前はこういうめんどくさい事は全部僕にやらせていたなって……まあ今僕は怪我人だし……あ、でも……この間ここで話を聞いてくれたり、怪我の手当てをしてくれたり、昔の愛真とは違う、帰ってきてからの愛真はなんか……凄く優しくなった。

「ってか……あ、愛真!」

「ん?」
 僕が呼び掛けると四つん這いの格好でテレビとゲームを接続している愛真が振り向く……

「いや……あの……す、スカートが、その」
 ピンクのフリフリミニスカートからチラチラと見える青の水玉が……

「あ、また見てるの? 本当真ちゃん相変わらずエッチなんだから~~」

「そ、そんな短いスカート履いて、そんな格好してる愛真がエッチなんじゃん!」

「え~~だって昔から真ちゃんチラチラ見てたじゃん、二人で勉強してた時わざと机の下に消しゴムとか落としたりしてさ~~」

「!」

「あははははは、バレてないと思ってたの?」

「そ、そ、それは……」

「私結構胸大きくなるの早かったからね~~真ちゃん興味津々だったのわかったよ」

「!!」

「パンツはチラチラ見てるし、胸はツンツン触るし、プールに行った時もどさくさに紛れてお尻触って来るし、本当真ちゃんって昔からエッチだったよな~~」

「…………くっ」

「私の事女と思ってないとか言ってたけど、後になって思ったよ、何言ってんだこいつって~~」

「あうあうあうあう…………」


「あはははははは、でもね、真ちゃんと別れてから……ずっと寂しくて……いつも真ちゃんと遊んだ事思い出してた。女と思えないって言われた事も思い出して、ちょっと悔しくなって、次会ったら女の子だって認識させてやるって、私オシャレとか疎くて……でも結構頑張ったんだ~~どう?」

「う……うん……愛真すっかり大人になって……その…………びっくりした……」

「あ~~~~~また、どこ見て言ってるの! エッチ!!」

「な、なんで胸隠すんだよ、見てない、見てないってば! 服だよ、服を見たんだよ!」

「本当?」

「うん、ほ、ほんと……」

「ホントに本当?」

「…………えっと……その…………少しは……」

「ほらやっぱり~~~!」

「だ、だってえええ」
 だって本当にびっくりしたんだ、たった3年で見違える程に変わって……可愛くなって、綺麗になって……そして…………その……大きくなって。
 
 愛真と初めて会ったのは小学校4年生の時、その時の愛真は男の子なんだか女の子なんだかわからない様な容姿だった。確かその時に言ったんだ、愛真は女の子って思えないって……でも……5年生の終わりの頃から愛真が急激に成長しだしてびっくりした。
 僕は全然変わらなかったけど、愛真は突然変わっていったから。僕は愛真が変わって行く、姿を変えて行くのに戸惑った、特に胸が……あれってどうして膨らむのか、興味が湧いて……でも触らせてくれなんて言えなくて……つい……ツンツンって……あああああああああああ、僕……最低だ……

「真ちゃん、いっつも見てた。本当、私の胸に興味深々だったよね~~~~」

「ぎゃああああああああああああ」
 全部バレてた……ああ、もうダメぽ、僕のイメージは地に落ちた。いや、前々から落ちきっていたから地中深く潜ったと言っておいた方がいいかも……

「きゃははははは」

「もう勘弁してえええ」
 僕ベットに伏せて泣き始める。ああ、もうダメだ、全部バレてた。僕の黒歴史がああああああ…………

 終わた~~もう終わた~~とベットに伏せてしくしくと泣いていると愛真が僕の隣に座った。ああ、もう駄目だとりあえずあの頃の事を……その……痴漢紛いの行為の事をちゃんと謝ろう。僕はそう思い顔を上げ身体を起こし愛真を見ると、愛真は真っ赤な顔で僕を見つめていた。

「あのね……えっと……真ちゃん……その……今でも……興味ある?」

「へ?」

「…………今でも……その……私の胸に……興味ある?」

「え? そ、そりゃ……」
 そりゃ無いわけない、昔とは比べ物ならない位に成長した愛真、小5の終わりから急激に成長しだし、そのままペースで大きくなられたと思う位に……今や立派になられて……


「あのね…………触りたい?」
 隣に座った愛真は手を僕の太ももの上に起き、身体を寄せながら上目遣いでそう言ってきた。

「ええええええええええええええええ! な、何ががが!」

「だーーかーーーらーーー、私の……胸……今でも……触りたい?」
 聞き間違じゃなく愛真は僕にそう言った。愛真の胸を……触る……本当に?

「い、いいいいい、良いの?」

「うん……」
 そう言うと愛真は着ていたブラウスのボタンを上から外し始めた。





 
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