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15-3 俺の嫁?
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扉を開けた会長は、部屋に人がいる驚きか、それとも俺を見つけたからか、一瞬怪訝な表情を浮かべるも、俺以外には気づかれない様なスピードで、一瞬にしてアルカイックスマイルに戻し
「ノックもしないで申し訳ございません」
両手を前で重ね、腰を折り深々と頭を下げ謝る
「えっと葵さんこちらはー」
白井先生が、俺達を紹介しようとするがそれを制して会長は先に俺たちの名前を言った。
「ええ、長谷川裕さんでいらっしゃいますでしょ、存じております」
「そちらは、長谷川さんの妹さんですね、確か栞さんでしたかしら」
白井先生は驚いた顔をして尋ねる。
「二人とはお知り合いだったんですか?」
「ええ、裕さんは以前校舎の裏でお一人でお食事をされてましたので、一言お声を掛けさせていただきました、その時お名前も、栞さんは、学校では有名でらっしゃいますからお噂だけですね」
うう、一人で食事って、まあしてたけどね……
「それで、白井先生、こちらの方々の御用は何でしょうか?」
「ああ、そうそう、えっとね今度やるボランティア関連の事で、お手伝いいただけるとの事ですので連れてきました」
「そうですか、ありがとうございます」
丁寧な口調で感謝の意を表す会長、しかし、あの変わりよう……
#####
生徒会長から、まずは自己紹介などして親睦を深めましょうか、との事で全員席につき、書記の町屋さんがお茶をいれて配膳する。
「では、まず私から、生徒会長の那珂川 葵と申します、本日はお集まりいただき感謝しております。ここにいるメンバーを中心に、この議題を協力しあい、力を合わせ頑張っていきましょう。よろしくお願いいたします」
アルカイックスマイルを崩さずに、丁寧な挨拶 本当にあの金髪と同じ人物か?実は双子とかじゃねえのか?(それ少し考えた)
会長が座り、隣の副会長に目配せする。
副会長は軽くうなずき、立ち上がって一度礼をする。
「副会長の市川 瑞樹です、那珂川会長のお手伝いをさせていただいております、未熟者ですが、よろしくお願いいたします」
上品な出で立ちは会長と変わらないが、所作に気品を感じる、会長と見比べると、こっちは完全なお嬢様だな。
生徒会長がこちらを見てにっこり笑う、え? 心読まれた? こわ!!
「それではわたしの番ですね、先ほども言いましたが、書記の町屋 夏美です、字はあんまり上手くありませんが、書記がんばってますのでよろしくお願いします!」
二人とは対象的な明るく元気なイメージ、実際書記は別に書くのを専門にしている訳ではないから、冗談を言っているのだと分かる。
「以上3人が今期生徒会のメンバーとなります」
会長がそう言い終えるが、色々疑問に思うことがあったので聞いてみた。
「えっと3人だけなんですか、しかも全員2年生なんですね、しかも全員女性」
「そうですね、生徒会は、生徒会長に任命権がありますので、やはり上級生だと会長もやりにくいかと、会長にお願いして、私と夏海でお手伝いさせて頂いております」
副会長が答える
「当校は元々女子高だったから、今でも女子が多いんですよ、だから生徒会長も今まで女子しか務めた事はなかったみたい、会長以外の男子は今までいたこともあったけど、やっぱり女子が多くなっちゃうみたいだよ」
夏海が続ける。
「さて、ではお二人の事も教えてくださるかしら?」
息ピッタリに話しを交代していく生徒会面々、何か手強さを感じつつ俺は立ち上がり自己紹介をする。
「えーーと、1年の長谷川裕です、何がお手伝い出来るかわかりませんが、よろしくお願いしまーす」
そう言って席に着く、妹を見るとこっちを見つめているが、なにやら不審な顔をしている。おいおい何する気だ?
妹は立ち上がり、生徒会長の方を向いて言った。
「1年、長谷川栞です、会長、この間校舎裏で兄の頭を撫でていたのは何故ですか!兄の事を好きなんですか!」
何かやらかすと思ったら、開口一番爆弾投下してきやがった。
あああ、連れてくるんじゃなかった………
「ノックもしないで申し訳ございません」
両手を前で重ね、腰を折り深々と頭を下げ謝る
「えっと葵さんこちらはー」
白井先生が、俺達を紹介しようとするがそれを制して会長は先に俺たちの名前を言った。
「ええ、長谷川裕さんでいらっしゃいますでしょ、存じております」
「そちらは、長谷川さんの妹さんですね、確か栞さんでしたかしら」
白井先生は驚いた顔をして尋ねる。
「二人とはお知り合いだったんですか?」
「ええ、裕さんは以前校舎の裏でお一人でお食事をされてましたので、一言お声を掛けさせていただきました、その時お名前も、栞さんは、学校では有名でらっしゃいますからお噂だけですね」
うう、一人で食事って、まあしてたけどね……
「それで、白井先生、こちらの方々の御用は何でしょうか?」
「ああ、そうそう、えっとね今度やるボランティア関連の事で、お手伝いいただけるとの事ですので連れてきました」
「そうですか、ありがとうございます」
丁寧な口調で感謝の意を表す会長、しかし、あの変わりよう……
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生徒会長から、まずは自己紹介などして親睦を深めましょうか、との事で全員席につき、書記の町屋さんがお茶をいれて配膳する。
「では、まず私から、生徒会長の那珂川 葵と申します、本日はお集まりいただき感謝しております。ここにいるメンバーを中心に、この議題を協力しあい、力を合わせ頑張っていきましょう。よろしくお願いいたします」
アルカイックスマイルを崩さずに、丁寧な挨拶 本当にあの金髪と同じ人物か?実は双子とかじゃねえのか?(それ少し考えた)
会長が座り、隣の副会長に目配せする。
副会長は軽くうなずき、立ち上がって一度礼をする。
「副会長の市川 瑞樹です、那珂川会長のお手伝いをさせていただいております、未熟者ですが、よろしくお願いいたします」
上品な出で立ちは会長と変わらないが、所作に気品を感じる、会長と見比べると、こっちは完全なお嬢様だな。
生徒会長がこちらを見てにっこり笑う、え? 心読まれた? こわ!!
「それではわたしの番ですね、先ほども言いましたが、書記の町屋 夏美です、字はあんまり上手くありませんが、書記がんばってますのでよろしくお願いします!」
二人とは対象的な明るく元気なイメージ、実際書記は別に書くのを専門にしている訳ではないから、冗談を言っているのだと分かる。
「以上3人が今期生徒会のメンバーとなります」
会長がそう言い終えるが、色々疑問に思うことがあったので聞いてみた。
「えっと3人だけなんですか、しかも全員2年生なんですね、しかも全員女性」
「そうですね、生徒会は、生徒会長に任命権がありますので、やはり上級生だと会長もやりにくいかと、会長にお願いして、私と夏海でお手伝いさせて頂いております」
副会長が答える
「当校は元々女子高だったから、今でも女子が多いんですよ、だから生徒会長も今まで女子しか務めた事はなかったみたい、会長以外の男子は今までいたこともあったけど、やっぱり女子が多くなっちゃうみたいだよ」
夏海が続ける。
「さて、ではお二人の事も教えてくださるかしら?」
息ピッタリに話しを交代していく生徒会面々、何か手強さを感じつつ俺は立ち上がり自己紹介をする。
「えーーと、1年の長谷川裕です、何がお手伝い出来るかわかりませんが、よろしくお願いしまーす」
そう言って席に着く、妹を見るとこっちを見つめているが、なにやら不審な顔をしている。おいおい何する気だ?
妹は立ち上がり、生徒会長の方を向いて言った。
「1年、長谷川栞です、会長、この間校舎裏で兄の頭を撫でていたのは何故ですか!兄の事を好きなんですか!」
何かやらかすと思ったら、開口一番爆弾投下してきやがった。
あああ、連れてくるんじゃなかった………
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