転生したら王女だった!

みゆ

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5歳になった!

ババ抜き

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ふふふ。
今日はアイネ達とお茶会!
早く時間にならないかなー。

昨日のことは何も言われなかったし、チートじゃないのかな?
まあ、まだ判断中なのかもしれないけど。

とりあえず、昨日のことは忘れてお茶会を楽しもう!

トントン

「どうぞ。」

「リク様がご到着致しました。」

あれ?もう?
まだ大分時間あったのに。

「分かりました。
すぐに向かいます。」

そんなに楽しみだったのかな?
だとしたら嬉しいな。









庭に行くと、リクが椅子に座っていた。

「リク、お待たせ。
早いね?まだ時間あるのに。」

「ああ、お父様が、王女様を待たせる訳には行かん、とか言って朝早くに家を追い出されたんだよ。」

「わあ、ご愁傷様。」

あはは。
まあ、王女からの招待だもんね。

「アイネが来るまでなにする?」

「そうだな……………トランプはあるか?」

「あるよ!」

「それじゃあ、トランプでババ抜きやらないか?」

「オッケー!負けないよ?」

「ふっ。こっちのセリフだ。」

侍女にトランプを持って来てもらい、アイネが来るまでババ抜きをすることになった。

私は6枚で、リクは5枚。
私はババは持ってないからリクがババを持ってることになる。

ジャンケンで私が最初に引くことになった。

どれにしよう。

むむむ……………………これだ!

げっ!ババだ!

くっ。

「なによその顔は!」

「くくっ。だって1番最初にババ引くとか……………」

「悪かったね!ババ引いて!」

「くくくっ……………」

むぅ。
引いちゃったもんは仕方ないじゃん!

「むぅ。早く引いて!」

「ああ、悪い。くくっ……」

もう!いつまで笑ってるのさ!

って、あ!ババだ!さあ!さあ!引いて!引いて!

ああー!ダメ!それババじゃない!

そうそう!それだよ!引いて引いて!

ああー!ダメ!それはダメ!

さあ!引くんだ!さあ!さあ!

ってあああ!それババじゃないよおー!

しかもリクの枚数が3枚になっちゃったし!

まあ、私がババ持ってるんだから、私が引いた時は枚数減るよね。

………これかな?
よし、減った。

今度こそババを引かせてやる!

「はい!早く引いて!」

「くくっ。ああ。」

「?なんで笑ってるの?」

「いや、なんでもない。」

?分からん。

ってああ!いつの間にか引かれてる!
しかもババじゃないやつ!

もう!これでリクが1枚になって、次は私の番で引いたらリクの上がりじゃん!
なんでー!?

「さあさあ。早く引いて?」

むーかーつーく!

「もう!」

「はい、上がりー!」

「もう1回!」

「やったって同じだぞ?」

「もう1回!」

「はあー。いいぞ。俺が勝つからな。」

「絶対勝ってやるんだから!」









「ふっ。上がりー。」

「むぅー!
もう1回!もう1回!」 

「くくくっ。いいぞ。」

「今度こそ!」






「上がりー!」

「なんでー!?なんで勝てないのー!?」

「なんでだろうなー?くくくっ…………」

「勝つまでやってやるんだから!」

「へぇー。いつになったら終わるんだろうなー?」

「むう!絶対勝ってやるんだから!」

「そうかいそうかい。」

「むう!」

むかつく!
絶対勝ってやる!








結局、サラはこの日リクに勝つことはなかった。






いつかは絶対に勝ってやるんだからー!(サラ)






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