9 / 22
5歳になった!
ババ抜き【リク視点】
しおりを挟む
俺はリク・ファリシオ。
ファリシオ公爵家長男だ。
今日俺は、王城に来ている。
何故かって?
この国の王女であるサラに招待されたからだ。
サラとは、前に誕生日パーティーで仲良くなった。
サラは、プラチナブロンドの髪が腰あたりまであり、キラキラとしたエメラルドサファイアの瞳には目が釘付けになる。
見た目はお淑やかそうなのに、中身は元気で明るい。
話す時はニコニコしていて人の話を聞く時は真剣な顔をしている。
その違いに笑いそうになる。
「リク、お待たせ。
早いね?まだ時間あるのに。」
「ああ、お父様が、王女を待たせる訳には行かん、とか言って朝早くに家を追い出されたんだよ。」
「わあ、ご愁傷様。」
完全に他人事だと思ってやがるな。
「アイネが来るまで何する?」
「そうだな……………トランプはあるか?」
「あるよ!」
「それじゃあ、トランプでババ抜きやらないか?」
「オッケー!負けないよ?」
「ふっ。こっちのセリフだ。」
俺、ババ抜き得意なんだよな。
人の感情読み取るの得意だし。
王城の侍女にトランプを持ってきてもらった。
俺が5枚でサラが6枚になった。
俺のところにババがあるから、サラにババを引いてもらわないとな。
ジャンケンでサラが最初に引くことになった。
そして、サラは見事にババを引いた。
最初にババを引くとか……………くくっ。
「なによその顔は!」
「くくっ。だって1番最初にババ引くとか……………」
「悪かったね!ババ引いて!」
「くくくっ……………」
「むう、早く引いて!」
はあー。面白すぎ。
真剣な顔して引いたのがババとか…………くくっ。
あ、引くんだったよな。
うーん、これは?
これは?
これは?
これは?
って、サラ表情に出過ぎ!
きっと、これがババなんだろうな。
これに触れたときの顔と違うのに触れたときの顔の違いがやばすぎる。
分かりやすすぎ。
次はサラだ。
俺のところにはババはないからどれ引いても枚数は減るのに、減ったときめっちゃ嬉しそうだった。
「はい!早く引いて!」
「くくっ。ああ。」
「?なんで笑ってるの?」
「いや、なんでもない。」
サラって面白いな。
感情を素直に表しすぎ、くくくっ。
サラは、さっきのときと場所を変えてなかったからこれだな。
サラは俺が引いたのに気づいてなかったようだ。
いつの間にか引かれてる!と、驚いた顔をしている。
俺は今1枚残っている。
次の順番はサラだ。
サラが引けば俺は上がる
「さあさあ、早く引いて?」
「もう!」
「はい、上がりー!」
サラは、俺に負けたことが悔しそうだ。
「もう1回!」
「やったって同じだぞ? 」
「もう1回!」
「はあー。いいぞ。俺が勝つからな。」
「絶対勝ってやるんだから!」
くくくっ。
ヤケになってる。
まあ、面白いから付き合ってやるか。
「ふっ。上がりー。」
「むうー!
もう1回!もう1回!」
「くくくっ。いいぞ。」
「今度こそ!」
「上がりー!」
「なんでー!?なんで勝てないのー!?」
「なんでだろうなー?くくくっ……………」
気づいてないのか………
「勝ってやるんだから!」
「へぇー。いつになったら終わるんだろうなー?」
「むう!絶対勝ってやるんだから!」
「そうかいそうかい。」
「むう!」
結局、今日のうちにサラが俺に勝てることは無かった。
それにしても、コロコロ表情が変わって可愛いな。
まあ、それだけ素直ってことか?
くくくっ。
気に入った。
家に帰ったらお父様に話してみるか。
ファリシオ公爵家長男だ。
今日俺は、王城に来ている。
何故かって?
この国の王女であるサラに招待されたからだ。
サラとは、前に誕生日パーティーで仲良くなった。
サラは、プラチナブロンドの髪が腰あたりまであり、キラキラとしたエメラルドサファイアの瞳には目が釘付けになる。
見た目はお淑やかそうなのに、中身は元気で明るい。
話す時はニコニコしていて人の話を聞く時は真剣な顔をしている。
その違いに笑いそうになる。
「リク、お待たせ。
早いね?まだ時間あるのに。」
「ああ、お父様が、王女を待たせる訳には行かん、とか言って朝早くに家を追い出されたんだよ。」
「わあ、ご愁傷様。」
完全に他人事だと思ってやがるな。
「アイネが来るまで何する?」
「そうだな……………トランプはあるか?」
「あるよ!」
「それじゃあ、トランプでババ抜きやらないか?」
「オッケー!負けないよ?」
「ふっ。こっちのセリフだ。」
俺、ババ抜き得意なんだよな。
人の感情読み取るの得意だし。
王城の侍女にトランプを持ってきてもらった。
俺が5枚でサラが6枚になった。
俺のところにババがあるから、サラにババを引いてもらわないとな。
ジャンケンでサラが最初に引くことになった。
そして、サラは見事にババを引いた。
最初にババを引くとか……………くくっ。
「なによその顔は!」
「くくっ。だって1番最初にババ引くとか……………」
「悪かったね!ババ引いて!」
「くくくっ……………」
「むう、早く引いて!」
はあー。面白すぎ。
真剣な顔して引いたのがババとか…………くくっ。
あ、引くんだったよな。
うーん、これは?
これは?
これは?
これは?
って、サラ表情に出過ぎ!
きっと、これがババなんだろうな。
これに触れたときの顔と違うのに触れたときの顔の違いがやばすぎる。
分かりやすすぎ。
次はサラだ。
俺のところにはババはないからどれ引いても枚数は減るのに、減ったときめっちゃ嬉しそうだった。
「はい!早く引いて!」
「くくっ。ああ。」
「?なんで笑ってるの?」
「いや、なんでもない。」
サラって面白いな。
感情を素直に表しすぎ、くくくっ。
サラは、さっきのときと場所を変えてなかったからこれだな。
サラは俺が引いたのに気づいてなかったようだ。
いつの間にか引かれてる!と、驚いた顔をしている。
俺は今1枚残っている。
次の順番はサラだ。
サラが引けば俺は上がる
「さあさあ、早く引いて?」
「もう!」
「はい、上がりー!」
サラは、俺に負けたことが悔しそうだ。
「もう1回!」
「やったって同じだぞ? 」
「もう1回!」
「はあー。いいぞ。俺が勝つからな。」
「絶対勝ってやるんだから!」
くくくっ。
ヤケになってる。
まあ、面白いから付き合ってやるか。
「ふっ。上がりー。」
「むうー!
もう1回!もう1回!」
「くくくっ。いいぞ。」
「今度こそ!」
「上がりー!」
「なんでー!?なんで勝てないのー!?」
「なんでだろうなー?くくくっ……………」
気づいてないのか………
「勝ってやるんだから!」
「へぇー。いつになったら終わるんだろうなー?」
「むう!絶対勝ってやるんだから!」
「そうかいそうかい。」
「むう!」
結局、今日のうちにサラが俺に勝てることは無かった。
それにしても、コロコロ表情が変わって可愛いな。
まあ、それだけ素直ってことか?
くくくっ。
気に入った。
家に帰ったらお父様に話してみるか。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1,039
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる