18 / 84
第二章 小さな白竜との出会い
第16話 収納ボックス
しおりを挟む
だいだいの精霊馬車の機能を把握した俺は今後の方針を話し合うことにした。
「まずはこのカスタムポイントをどうするかだな」
「何悩んでいるのよ。そんなの適当に割り振ればいいじゃない」
「ウェンディさん甘いよ。ここは大きな分岐点になると俺はみたね」
そうウェンディは何もわかっていない。この手の仕様は、一見自由度が高そうにみえて大きな落とし穴がある。
「何よ。それじゃどうするのよ」
「あのな、精霊馬がどの程度魔石を食べればレベルが上がるのかわからないけど、大切なのは方向性だ」
「方向性?」
「そうだ。俺達が今後どの様な事をするかを考えたうえで、カスタム内容が変わってくる」
「・・・全然分からないんだけど」
ウェンディは青い目をパチパチしながら小首をかしげている。
「つまり、適当にポイントを割り振れば、今後困るというわけだ。大切なのは今後のことを考えて、役に立ちそうなものを重点的に強化することだ」
「当たり前のことをドヤ顔で言われるとむかつく」
「それでだ。ウェンディはどうしたい?何が必要になってくると思う?」
なんだかウェンディにマウントを取れているようで嬉しくなってしまう。
「街についてから荷物を運ぶ仕事をするでしょ?だったら、荷台を強化すればいいじゃない。あっ!ピカピカのデコレーションにすれば注目を集めやすくなるから人が寄ってくるわ!」
「・・・・・・きっとウェンディは適当にゲームを進めて中ボス辺りで詰んで、ゲーム機を放り投げるタイプだな。SNSで悪口を書くだろう」
ポカポカ
「い、いた!な、何するだよ」
「言っている意味は分からないけど、バカにされているのは分かる」
小さな手を振り回し俺をポカポカ叩くウェンディに俺は続けた。
「大体荷台をデコレーションなんかしたら魔獣が寄ってくるだろ?それにピカピカ光る荷台なんかにしたら仕事どころじゃなくなる」
「・・・それもそうね。それじゃどれにポイント割り振るのよ」
「そこで俺が注目したのは収納だ」
「収納って馬と荷台を出し入れするやつ?あんなの何の役に立つのよ。あっ分かった。それで見世物小屋でお金を稼ぐのね。ワタルは案外セコイ」
「フッ。ウェンディは若いな。ぜんぜん違う」
「・・・ワタルよりはだいぶ年上だけど」
「あのな、荷台に箱が置いてあるだろ?いかにも物を入れて下さいって言ってあるようなやつ」
「あるわね。それが?」
「それに収納にポイントを割り振れるようになっている。つまりは・・・」
ブン
〈収納にポイントを割り振りますか?YES or NO〉
YESを選択する。
〈収納がLV2になりました。収納ボックスが開放されました〉
「やっぱり思った通りだ!」
思わずガッツポーズをする。
「な、何よ」
「まぁ見てみよう」
収納ボックス・・・物を収納できるボックス。大きさはレベルに応じて広くなる。生きている物は収納できない。
荷台をそのまま収納すれば持ち運び可能。
「とりあえずこれである程度の荷物を入れることが出来るわけだ。荷物の持ち運びは楽になるし、レベルを上げてもっと広くすれば、大量の荷物を運べる。つまり、一度にたくさん稼げるということだ」
「ほうほう」
「しかも、荷台を収納することで、持ち運びもできる」
異世界の定番であるアイテムボックス。
無限に収納でき、主人公のチート性能でお馴染みだ。
これは無限というわけではないが、カスタムポイントを割り振れることが分かったときから予想はしていたのだ。
・・・・・・・・・
「これで限界っぽいな」
とりあえず収納ボックスがどの程度入るのか検証するために、俺とウェンディはそこら辺に転がっている木や石を手当たり次第に放り込んだ。
「大体、荷台の大きさくらいかしら」
「そうだな。この荷台分くらい入るみたいだ。つまり積載量は二倍になったぞ」
これで仕事をする上で楽になるはず。
「今は何も入れるものはないから食材を探して入れてみよう」
仕事を始める前に、サバイバル生活をするほうが先だ。人間は水や食べ物が無ければしんでしまう。
「オバケキノコはそこら中にいるわよ。魔法の練習がてら倒しまくりましょう」
何故かウェンディはやる気に満ちている。戦闘狂かな?
「いやいや待て待て」
「ウェンディは収納ボックスをキノコだらけにする気か?いくらおいしくてもそれは嫌だぞ」
「人族はめんどくさいわね。ワタルは何が食べられるか分からないでしょ?」
「ふふーん。そこで目利きの出番だ。」
そう、レベルアップで獲得した「目利き」スキルはウィンドウを詳しく見るだけでは無い。
対象の物をじっと見つめれば、情報がウィンドウを表示されるのだ。
試しに、そこら辺に生えている草を見つめて見ると「ただの草 一応食用」と表示された。
名前と食用かどうかしか分からないが、今はそれで十分だ。
「このスキルが有れば、この森の中で食べ物を探せるぞ!」
「へーすごいわね」
興味なさそうに呟いたウィンディを目利きしてみると
「風の精霊エアロの眷属 妖精 ワタルの契約妖精 年齢非公開 自信過剰」
と出た。
今後のために年齢のことは聞かないでおこう。
「まずはこのカスタムポイントをどうするかだな」
「何悩んでいるのよ。そんなの適当に割り振ればいいじゃない」
「ウェンディさん甘いよ。ここは大きな分岐点になると俺はみたね」
そうウェンディは何もわかっていない。この手の仕様は、一見自由度が高そうにみえて大きな落とし穴がある。
「何よ。それじゃどうするのよ」
「あのな、精霊馬がどの程度魔石を食べればレベルが上がるのかわからないけど、大切なのは方向性だ」
「方向性?」
「そうだ。俺達が今後どの様な事をするかを考えたうえで、カスタム内容が変わってくる」
「・・・全然分からないんだけど」
ウェンディは青い目をパチパチしながら小首をかしげている。
「つまり、適当にポイントを割り振れば、今後困るというわけだ。大切なのは今後のことを考えて、役に立ちそうなものを重点的に強化することだ」
「当たり前のことをドヤ顔で言われるとむかつく」
「それでだ。ウェンディはどうしたい?何が必要になってくると思う?」
なんだかウェンディにマウントを取れているようで嬉しくなってしまう。
「街についてから荷物を運ぶ仕事をするでしょ?だったら、荷台を強化すればいいじゃない。あっ!ピカピカのデコレーションにすれば注目を集めやすくなるから人が寄ってくるわ!」
「・・・・・・きっとウェンディは適当にゲームを進めて中ボス辺りで詰んで、ゲーム機を放り投げるタイプだな。SNSで悪口を書くだろう」
ポカポカ
「い、いた!な、何するだよ」
「言っている意味は分からないけど、バカにされているのは分かる」
小さな手を振り回し俺をポカポカ叩くウェンディに俺は続けた。
「大体荷台をデコレーションなんかしたら魔獣が寄ってくるだろ?それにピカピカ光る荷台なんかにしたら仕事どころじゃなくなる」
「・・・それもそうね。それじゃどれにポイント割り振るのよ」
「そこで俺が注目したのは収納だ」
「収納って馬と荷台を出し入れするやつ?あんなの何の役に立つのよ。あっ分かった。それで見世物小屋でお金を稼ぐのね。ワタルは案外セコイ」
「フッ。ウェンディは若いな。ぜんぜん違う」
「・・・ワタルよりはだいぶ年上だけど」
「あのな、荷台に箱が置いてあるだろ?いかにも物を入れて下さいって言ってあるようなやつ」
「あるわね。それが?」
「それに収納にポイントを割り振れるようになっている。つまりは・・・」
ブン
〈収納にポイントを割り振りますか?YES or NO〉
YESを選択する。
〈収納がLV2になりました。収納ボックスが開放されました〉
「やっぱり思った通りだ!」
思わずガッツポーズをする。
「な、何よ」
「まぁ見てみよう」
収納ボックス・・・物を収納できるボックス。大きさはレベルに応じて広くなる。生きている物は収納できない。
荷台をそのまま収納すれば持ち運び可能。
「とりあえずこれである程度の荷物を入れることが出来るわけだ。荷物の持ち運びは楽になるし、レベルを上げてもっと広くすれば、大量の荷物を運べる。つまり、一度にたくさん稼げるということだ」
「ほうほう」
「しかも、荷台を収納することで、持ち運びもできる」
異世界の定番であるアイテムボックス。
無限に収納でき、主人公のチート性能でお馴染みだ。
これは無限というわけではないが、カスタムポイントを割り振れることが分かったときから予想はしていたのだ。
・・・・・・・・・
「これで限界っぽいな」
とりあえず収納ボックスがどの程度入るのか検証するために、俺とウェンディはそこら辺に転がっている木や石を手当たり次第に放り込んだ。
「大体、荷台の大きさくらいかしら」
「そうだな。この荷台分くらい入るみたいだ。つまり積載量は二倍になったぞ」
これで仕事をする上で楽になるはず。
「今は何も入れるものはないから食材を探して入れてみよう」
仕事を始める前に、サバイバル生活をするほうが先だ。人間は水や食べ物が無ければしんでしまう。
「オバケキノコはそこら中にいるわよ。魔法の練習がてら倒しまくりましょう」
何故かウェンディはやる気に満ちている。戦闘狂かな?
「いやいや待て待て」
「ウェンディは収納ボックスをキノコだらけにする気か?いくらおいしくてもそれは嫌だぞ」
「人族はめんどくさいわね。ワタルは何が食べられるか分からないでしょ?」
「ふふーん。そこで目利きの出番だ。」
そう、レベルアップで獲得した「目利き」スキルはウィンドウを詳しく見るだけでは無い。
対象の物をじっと見つめれば、情報がウィンドウを表示されるのだ。
試しに、そこら辺に生えている草を見つめて見ると「ただの草 一応食用」と表示された。
名前と食用かどうかしか分からないが、今はそれで十分だ。
「このスキルが有れば、この森の中で食べ物を探せるぞ!」
「へーすごいわね」
興味なさそうに呟いたウィンディを目利きしてみると
「風の精霊エアロの眷属 妖精 ワタルの契約妖精 年齢非公開 自信過剰」
と出た。
今後のために年齢のことは聞かないでおこう。
20
あなたにおすすめの小説
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
企業再生のプロ、倒産寸前の貧乏伯爵に転生する
namisan
ファンタジー
数々の倒産寸前の企業を立て直してきた敏腕コンサルタントの男は、過労の末に命を落とし、異世界で目を覚ます。
転生先は、帝国北部の辺境にあるアインハルト伯爵家の若き当主、アレク。
しかし、そこは「帝国の重荷」と蔑まれる、借金まみれで領民が飢える極貧領地だった。
凍える屋敷、迫りくる借金取り、絶望する家臣たち。
詰みかけた状況の中で、アレクは独自のユニーク魔法【構造解析(アナライズ)】に目覚める。
それは、物体の構造のみならず、組織の欠陥や魔法術式の不備さえも見抜き、再構築(クラフト)するチート能力だった。
「問題ない。この程度の赤字、前世の案件に比べれば可愛いものだ」
前世の経営知識と規格外の魔法で、アレクは領地の大改革に乗り出す。
痩せた土地を改良し、特産品を生み出し、隣国の経済さえも掌握していくアレク。
そんな彼の手腕に惹かれ、集まってくるのは一癖も二癖もある高貴な美女たち。
これは、底辺から這い上がった若き伯爵が、最強の布陣で自領を帝国一の都市へと発展させ、栄華を極める物語。
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
莫大な遺産を相続したら異世界でスローライフを楽しむ
翔千
ファンタジー
小鳥遊 紅音は働く28歳OL
十八歳の時に両親を事故で亡くし、引き取り手がなく天涯孤独に。
高校卒業後就職し、仕事に明け暮れる日々。
そんなある日、1人の弁護士が紅音の元を訪ねて来た。
要件は、紅音の母方の曾祖叔父が亡くなったと言うものだった。
曾祖叔父は若い頃に単身外国で会社を立ち上げ生涯独身を貫いき、血縁者が紅音だけだと知り、曾祖叔父の遺産を一部を紅音に譲ると遺言を遺した。
その額なんと、50億円。
あまりの巨額に驚くがなんとか手続きを終える事が出来たが、巨額な遺産の事を何処からか聞きつけ、金の無心に来る輩が次々に紅音の元を訪れ、疲弊した紅音は、誰も知らない土地で一人暮らしをすると決意。
だが、引っ越しを決めた直後、突然、異世界に召喚されてしまった。
だが、持っていた遺産はそのまま異世界でも使えたので、遺産を使って、スローライフを楽しむことにしました。
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
転生したらスキル転生って・・・!?
ノトア
ファンタジー
世界に危機が訪れて転生することに・・・。
〜あれ?ここは何処?〜
転生した場所は森の中・・・右も左も分からない状態ですが、天然?な女神にサポートされながらも何とか生きて行きます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初めて書くので、誤字脱字や違和感はご了承ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる