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第二章 小さな白竜との出会い
第19話 精霊馬車の快適空間
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「たくさん梨をくれたな。いいヤツだなナッシーウッド!」
「本来妖精は人を襲うことはないわ。魔獣とは違うのよ」
ナッシーウッドに遭遇した俺達は、ウェンディの言う通りに「梨を下さい」と丁寧におねがいした。
俺の誠意が通じたのだろう、凶悪だったナッシーウッドの顔が仏の様になり、自ら梨を差し出してきたのだ。
「ありがとうございます。大切に食べさせて頂きます」
キチンとお礼をいい、その場を後にした。
「これはうまいな。いくらでも食べられる」
「私もこの梨は好きよ」
ウェンディは小さい口をモクモグ動かしながら答える。
ナッシーウッドから貰ったかなりの数の梨を一つ食べ、残りを収納ボックスに入れる。
珍しくウェンディも一欠片食べている。これはゲテモノの部類ではないようだ。
「さて、魔石もだいぶ溜まったし、まとめて馬に食べさせてみるか」
「レベルアップするかしら?」
キノコやたけのこ、ピーナッツの魔獣から得た魔石は、手のひらいっぱいの数がある。
どれも淡い緑色をしており、透き通っているので、宝石のようだ。
それを馬に与えると、美味しそうにカリカリ食べ始めた途端に光に包まれる。
「よし!レベルが上がったみたいだな」
ブンッ
〈契約精霊のレベルが3になりました〉
〈カスタムポイントが1追加されました。トレーラーの機能を強化をして下さい〉
「さて、次はどうしようかな」
「収納ボックスじゃないの?それを重点的に強化するって言ってなかった?」
「まぁそれでもいいけど、収納ボックスの容量は足りているしな。別のにしようと思う」
今後、この収納ボックスは俺のアドバンテージになる気がする。将来的にはレベルを上げる予定だ。
幸い荷物は食品だけなので、今のままでいいだろう。
「よし!トレーラーのレベルを上げよう」
俺はウィンドウを開くと、トレーラーのレベルを2にした。
〈トレーラーのレベルが2になりました。快適空間が拡張されました。快適空間は幌馬車形態のみ有効です。有効or無効が選べます〉
〈拡張空間は収納ボックスのレベルに依存します。〉
「ねぇどういうことなの?」
「これは、幌馬車の時に荷台の中の空間が広がったみたいだな。まずは確かめてみよう」
早速、荷台を幌馬車にして入ってみることにする。
「おお!なんということでしょう」
「時々、変な言い方になるわね・・・でも不思議。空間が広がっているわ」
一歩、幌馬車の中に踏み入れると、そこは板張りの空間が広がっていた。
収納ボックスの広さに依存しているのはホントらしく、丁度荷台2つ分ぐらいの大きさだ。
大体、四畳半くらいの大きさだろうか。
ガランとしているが、寝るだけなら問題ないな。そんな時。
ピコン!
〈一件のメッセージが届きました〉
「きっとエルザさんだよな」
「やたらと硬い文章な人ね」
〈精霊馬車のレベルアップやったね!これでワタル君もワンルームゲットだね!・・・文章が硬いとご意見を頂いたので若者風にしてみましたがいかがだったでしょうか?〉
「キャラが違う・・・けどエルザさんだな。ウェンディが変な事いうから怒ったんじゃないか?」
「ねぇこの人絶対どこかで見てるよ。でもごめんなさい」
〈拡張空間の中はご覧になったと存じますが、これは収納のレベルが上がるごとに広くなります。家具を置くもよし、インテリアを飾るのもよし、ワタル様だけの快適空間をお作り下さい。
つまり、将来的には移動する宿のような使い方ができるでしょう。
最後に上司から「どう使うかはワタルの自由だが、健全な使用なら文句はない。そう、健全な使用ならね」だそうです。
それでは、良き異世界ライフを!
エルザ〉
「なんでいつも親父の忠告が付いてくるんだよ。ウザいよ」
「子供には過保護なのねガンテツ様」
がさつな性格の親父は、こんな事をいう人物ではない。エルザさんがアドバイスしてるのかな?
「色々言いたいことはあるが、これから仕事の役に立つことは間違いない。いちいち宿を探す手間が省けるのは嬉しい」
「宿の健全な使い方って変な言い方ね。人族の宿なんて食事して寝るだけでょ」
「ああ、うん。この快適空間をキレイに使えってことだなきっと。」
ウェンディには、宿の不健全な使い方を教えるのは早いと思う。
・・・・・・・・・
俺達は、住まいと食料を手に入れたわけだが、何も無いところから始めたサバイバル生活の割には順調といっていいだろう。
あとは着るものがあればいいのけど、それはおいおい町や村で調達しよう。ハルカの結婚式のために新調した礼服はすでにホコリだらけ。
魔獣と戦っていたらから当たり前だ。所々敗れている箇所がある。
「ああ、風呂に入りたいな」
くるくる回りながら先行しているウェンディをぼんやり見つめながらそっとつぶやく。
「みてみてワタル!街道が見えてきたわよ!」
「おっ!やっと出られたか!」
木々が途切れた隙間から街道が姿を現した。
「本来妖精は人を襲うことはないわ。魔獣とは違うのよ」
ナッシーウッドに遭遇した俺達は、ウェンディの言う通りに「梨を下さい」と丁寧におねがいした。
俺の誠意が通じたのだろう、凶悪だったナッシーウッドの顔が仏の様になり、自ら梨を差し出してきたのだ。
「ありがとうございます。大切に食べさせて頂きます」
キチンとお礼をいい、その場を後にした。
「これはうまいな。いくらでも食べられる」
「私もこの梨は好きよ」
ウェンディは小さい口をモクモグ動かしながら答える。
ナッシーウッドから貰ったかなりの数の梨を一つ食べ、残りを収納ボックスに入れる。
珍しくウェンディも一欠片食べている。これはゲテモノの部類ではないようだ。
「さて、魔石もだいぶ溜まったし、まとめて馬に食べさせてみるか」
「レベルアップするかしら?」
キノコやたけのこ、ピーナッツの魔獣から得た魔石は、手のひらいっぱいの数がある。
どれも淡い緑色をしており、透き通っているので、宝石のようだ。
それを馬に与えると、美味しそうにカリカリ食べ始めた途端に光に包まれる。
「よし!レベルが上がったみたいだな」
ブンッ
〈契約精霊のレベルが3になりました〉
〈カスタムポイントが1追加されました。トレーラーの機能を強化をして下さい〉
「さて、次はどうしようかな」
「収納ボックスじゃないの?それを重点的に強化するって言ってなかった?」
「まぁそれでもいいけど、収納ボックスの容量は足りているしな。別のにしようと思う」
今後、この収納ボックスは俺のアドバンテージになる気がする。将来的にはレベルを上げる予定だ。
幸い荷物は食品だけなので、今のままでいいだろう。
「よし!トレーラーのレベルを上げよう」
俺はウィンドウを開くと、トレーラーのレベルを2にした。
〈トレーラーのレベルが2になりました。快適空間が拡張されました。快適空間は幌馬車形態のみ有効です。有効or無効が選べます〉
〈拡張空間は収納ボックスのレベルに依存します。〉
「ねぇどういうことなの?」
「これは、幌馬車の時に荷台の中の空間が広がったみたいだな。まずは確かめてみよう」
早速、荷台を幌馬車にして入ってみることにする。
「おお!なんということでしょう」
「時々、変な言い方になるわね・・・でも不思議。空間が広がっているわ」
一歩、幌馬車の中に踏み入れると、そこは板張りの空間が広がっていた。
収納ボックスの広さに依存しているのはホントらしく、丁度荷台2つ分ぐらいの大きさだ。
大体、四畳半くらいの大きさだろうか。
ガランとしているが、寝るだけなら問題ないな。そんな時。
ピコン!
〈一件のメッセージが届きました〉
「きっとエルザさんだよな」
「やたらと硬い文章な人ね」
〈精霊馬車のレベルアップやったね!これでワタル君もワンルームゲットだね!・・・文章が硬いとご意見を頂いたので若者風にしてみましたがいかがだったでしょうか?〉
「キャラが違う・・・けどエルザさんだな。ウェンディが変な事いうから怒ったんじゃないか?」
「ねぇこの人絶対どこかで見てるよ。でもごめんなさい」
〈拡張空間の中はご覧になったと存じますが、これは収納のレベルが上がるごとに広くなります。家具を置くもよし、インテリアを飾るのもよし、ワタル様だけの快適空間をお作り下さい。
つまり、将来的には移動する宿のような使い方ができるでしょう。
最後に上司から「どう使うかはワタルの自由だが、健全な使用なら文句はない。そう、健全な使用ならね」だそうです。
それでは、良き異世界ライフを!
エルザ〉
「なんでいつも親父の忠告が付いてくるんだよ。ウザいよ」
「子供には過保護なのねガンテツ様」
がさつな性格の親父は、こんな事をいう人物ではない。エルザさんがアドバイスしてるのかな?
「色々言いたいことはあるが、これから仕事の役に立つことは間違いない。いちいち宿を探す手間が省けるのは嬉しい」
「宿の健全な使い方って変な言い方ね。人族の宿なんて食事して寝るだけでょ」
「ああ、うん。この快適空間をキレイに使えってことだなきっと。」
ウェンディには、宿の不健全な使い方を教えるのは早いと思う。
・・・・・・・・・
俺達は、住まいと食料を手に入れたわけだが、何も無いところから始めたサバイバル生活の割には順調といっていいだろう。
あとは着るものがあればいいのけど、それはおいおい町や村で調達しよう。ハルカの結婚式のために新調した礼服はすでにホコリだらけ。
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「ああ、風呂に入りたいな」
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