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第三章 悩める剣士との出会い
第52話 ハルカの事を思い出す
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「そろそろ起きるか・・・」
ベブッ!
「ん?何やってんだウェンディ?」
「ちょっといきなり起きないでよ!ベットから落ちちゃったじゃない!」
「いや俺の上で寝ているのが悪いんだろ」
夜はいつも精霊馬の妖精の住処にいるウェンディは何故か俺と同じ部屋で寝ている。
ノーミーは妖精の住処にいるのに不思議だ。
ユキナはアドレーヌ様に捕まり、いつも一緒にいるのであまり顔を見ていない。
大丈夫だろうか・・・
俺がアドレーヌ様の屋敷に来てから二日が過ぎた。俺たち一行をお客様としてもてなしてくれるアドレーヌ様は、俺をダメ人間にする気らしい。
三食ごはん付きで豪華なお部屋。
巨大なお風呂に、メイドさんのお世話つき。今いる部屋にはメイドさんを呼ぶための鈴があるが、小心者の俺は鳴らしたことはない。
以前入院した時にもナースコールを押すのに躊躇した記憶がある。
リゾートホテルでこの待遇の旅行プランは一体いくらになるのだろうか?後から請求書を出されたら破産してしまうだろな。
「なぁウェンディ・・・こんな贅沢をして俺はいいのだろうか?」
「あなたはアドレーヌの恩人よ。堂々としてればいいじゃない」
「まぁそうなんだろうけど、ハルカに申し訳なくてな」
「ワタルの妹は結婚して幸せになったんでしょ?だったら今度はあなたが幸せになっても良いんじゃないの?」
「ハハハッ!」
「何よ!別に変なこと言ってないでしょ」
「こっちに来る前にハルカにも同じようなことを言われたよ。まさかウェンディに言われるなんてな」
・・・・・・・・・
「私はアキラさんと幸せになるからもう大丈夫だよ」
「・・・」
「だからね。これからはお兄ちゃんの人生を生きて」
結婚式の後でハルカ言われた言葉を思い出す。
ハルカは元気にやっているかな?旦那さんを困らせてないだろうか?
俺が妖精達と旅をして、王女様を助けて、こんな屋敷で贅沢してるなんて知ったら驚くだろな
・・・・・・・・・
「ワタルお兄ちゃん!」
俺が地球での出来事を考えていると、こっちの世界の妹ユキナが部屋に入ってきた。
大きなリボンの付いた白いドレスに、エナメル質の靴を履いている。
うっすら化粧までしているので、まるでどこぞの王女様だ。
あっユキナは王女様だった。
「ユキナおはよう。その服はどうしたんだ?」
「キャーかわいいわ!さすが私の妹ね」
ユキナの周りをブンブン嬉しそうに飛んでいるウェンディにユキナもニコニコしている。
「アドレーヌが貸してくれた。これは朝の衣装だって」
いつの間にか様が抜けている。よほど仲良くなったようだ。
「朝の衣装?」
「朝、昼、晩用の衣装も用意しているらしいよ」
「着せ替え人形じゃねーか!」
「そうじゃないとメイドさんが困るんだって?」
「なんで?逆に大変だろ?」
「メイドさんが私の着替えのお世話を順番待ちしてるから」
「お、おう・・・あんまり迷惑かけないようにな」
「むぅー別に迷惑かけてない・・・」
「そうよ!人族がユキナのお世話をしたがるのは仕方ないわ!むしろ喜んでいるわよ」
「ウェンディは黙ってなさい!」
「なんですってー!!」
ワイワイキャーキャー
朝から騒がしくてすみません。
「なぁユキナに話があるんだけど・・・」
「なにワタルお兄ちゃん?」
俺はここに来てから思ったことを伝えることにした。
「ユキナはアドレーヌ様に気に入られてるし、ここでお兄さんを待ってもいいじゃないか?ここは安全だし、ホワイトパレスの人にも連絡がつくかもしれない」
「・・・・・・ワタルお兄ちゃんはどうするの?ここにずっといてくれるの?」
「俺は街に出て仕事を探すよ。さすがにいつまでもアドレーヌ様にお世話になるわけにはいかないからな」
しばらくうつむいていたユキナは金色の瞳に涙を貯めて言った。
「・・・・・・・・・やだ・・・」
「そうはいっても俺と旅を続けていると危険だぞ・・・アドレーヌ様もきっとユキナを守ってくれる」
「お兄ちゃんは私が要らなくなったの?邪魔になった?」
「バカ!そんな事ないぞ!邪魔になんかなるもんか!」
「私がどんな思いで契約したか知らないくせに・・・」
ダッ!タッタッタ!
「あっ!ユキナちょっと待て!」
ユキナは大きなリボンを左右に揺らしながら部屋を出ていってしまった。
「なんで?どうしたんだんだよユキナ・・・」
「あなたは本当に馬鹿ね」
「俺はユキナの事を思って・・・」
「はぁー・・・あのね。ユキナはワタルと一緒にいたいのよ。例え危険な旅になろうとね。それをワタルはここに残れだなんて・・・」
「それは分かっているけど・・・」
ボソッ
「妖精がどんな思いで人族と契約したのか分からないのかしら・・・」
「とりあえず後で謝っておきなさい」
「・・・・・・」
その日、ユキナは姿を見せなかった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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ベブッ!
「ん?何やってんだウェンディ?」
「ちょっといきなり起きないでよ!ベットから落ちちゃったじゃない!」
「いや俺の上で寝ているのが悪いんだろ」
夜はいつも精霊馬の妖精の住処にいるウェンディは何故か俺と同じ部屋で寝ている。
ノーミーは妖精の住処にいるのに不思議だ。
ユキナはアドレーヌ様に捕まり、いつも一緒にいるのであまり顔を見ていない。
大丈夫だろうか・・・
俺がアドレーヌ様の屋敷に来てから二日が過ぎた。俺たち一行をお客様としてもてなしてくれるアドレーヌ様は、俺をダメ人間にする気らしい。
三食ごはん付きで豪華なお部屋。
巨大なお風呂に、メイドさんのお世話つき。今いる部屋にはメイドさんを呼ぶための鈴があるが、小心者の俺は鳴らしたことはない。
以前入院した時にもナースコールを押すのに躊躇した記憶がある。
リゾートホテルでこの待遇の旅行プランは一体いくらになるのだろうか?後から請求書を出されたら破産してしまうだろな。
「なぁウェンディ・・・こんな贅沢をして俺はいいのだろうか?」
「あなたはアドレーヌの恩人よ。堂々としてればいいじゃない」
「まぁそうなんだろうけど、ハルカに申し訳なくてな」
「ワタルの妹は結婚して幸せになったんでしょ?だったら今度はあなたが幸せになっても良いんじゃないの?」
「ハハハッ!」
「何よ!別に変なこと言ってないでしょ」
「こっちに来る前にハルカにも同じようなことを言われたよ。まさかウェンディに言われるなんてな」
・・・・・・・・・
「私はアキラさんと幸せになるからもう大丈夫だよ」
「・・・」
「だからね。これからはお兄ちゃんの人生を生きて」
結婚式の後でハルカ言われた言葉を思い出す。
ハルカは元気にやっているかな?旦那さんを困らせてないだろうか?
俺が妖精達と旅をして、王女様を助けて、こんな屋敷で贅沢してるなんて知ったら驚くだろな
・・・・・・・・・
「ワタルお兄ちゃん!」
俺が地球での出来事を考えていると、こっちの世界の妹ユキナが部屋に入ってきた。
大きなリボンの付いた白いドレスに、エナメル質の靴を履いている。
うっすら化粧までしているので、まるでどこぞの王女様だ。
あっユキナは王女様だった。
「ユキナおはよう。その服はどうしたんだ?」
「キャーかわいいわ!さすが私の妹ね」
ユキナの周りをブンブン嬉しそうに飛んでいるウェンディにユキナもニコニコしている。
「アドレーヌが貸してくれた。これは朝の衣装だって」
いつの間にか様が抜けている。よほど仲良くなったようだ。
「朝の衣装?」
「朝、昼、晩用の衣装も用意しているらしいよ」
「着せ替え人形じゃねーか!」
「そうじゃないとメイドさんが困るんだって?」
「なんで?逆に大変だろ?」
「メイドさんが私の着替えのお世話を順番待ちしてるから」
「お、おう・・・あんまり迷惑かけないようにな」
「むぅー別に迷惑かけてない・・・」
「そうよ!人族がユキナのお世話をしたがるのは仕方ないわ!むしろ喜んでいるわよ」
「ウェンディは黙ってなさい!」
「なんですってー!!」
ワイワイキャーキャー
朝から騒がしくてすみません。
「なぁユキナに話があるんだけど・・・」
「なにワタルお兄ちゃん?」
俺はここに来てから思ったことを伝えることにした。
「ユキナはアドレーヌ様に気に入られてるし、ここでお兄さんを待ってもいいじゃないか?ここは安全だし、ホワイトパレスの人にも連絡がつくかもしれない」
「・・・・・・ワタルお兄ちゃんはどうするの?ここにずっといてくれるの?」
「俺は街に出て仕事を探すよ。さすがにいつまでもアドレーヌ様にお世話になるわけにはいかないからな」
しばらくうつむいていたユキナは金色の瞳に涙を貯めて言った。
「・・・・・・・・・やだ・・・」
「そうはいっても俺と旅を続けていると危険だぞ・・・アドレーヌ様もきっとユキナを守ってくれる」
「お兄ちゃんは私が要らなくなったの?邪魔になった?」
「バカ!そんな事ないぞ!邪魔になんかなるもんか!」
「私がどんな思いで契約したか知らないくせに・・・」
ダッ!タッタッタ!
「あっ!ユキナちょっと待て!」
ユキナは大きなリボンを左右に揺らしながら部屋を出ていってしまった。
「なんで?どうしたんだんだよユキナ・・・」
「あなたは本当に馬鹿ね」
「俺はユキナの事を思って・・・」
「はぁー・・・あのね。ユキナはワタルと一緒にいたいのよ。例え危険な旅になろうとね。それをワタルはここに残れだなんて・・・」
「それは分かっているけど・・・」
ボソッ
「妖精がどんな思いで人族と契約したのか分からないのかしら・・・」
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