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第三章 悩める剣士との出会い
第72話 突撃!隣の浮気現場
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「そこまでよ!」
俺とアリシアは手を繋いだまま声のした方へ一緒に振り向く。
廊下の灯りが照らすその人物は、怒りの顔を浮かべ、パジャマ姿でナイトキャップを被り、肩にはすごい表情でこっちを睨むウェンディと頬を膨らませて腕を組んでいるユキナがいた。
これはまるで阿修羅観音だな・・・いや阿修羅王女か・・・
「アドレーヌ様?なんでここに?」
「これはどういうことですか?」
「浮気ね!間違いないわ!」
「私という妹がいるのに・・・」
ユキナだけニュアンスが違うことを言っている気がする。
「アドレーヌなのか・・・」
「その声・・・アリシア?」
「え?知り合い?」
キョトンとしたアリシアはアドレーヌ様に問いかける。
「ワタル様・・・その仲良く手を繋いでいる人物はアリシア・ラインハート。私の従兄弟です」
「あ・・・言われてみれば・・・」
アリシアは自分が王族の血を引いていると言った。そしてアドレーヌ様の本名はアドレーヌ・ラインハート。
これは従兄弟と言われても納得できる。
「さてワタル様・・・なぜ私の大切な親友でもあり従兄弟でもあるアリシアと同じ部屋で手を結び、これから情事を重ね、めくるめく夜をお楽しみになる事になったのか、じっくりご説明して頂けるかしら?」
「いや・・・それはですね・・・」
まずい・・・王女様はだいぶ先まで想像している。
「さてワタル・・・なぜあれほど嫌がっていたストーカー女と一緒にいて、あれやこれやする事になったのか説明してくれる?」
「ち、違うんだウェンディ!これには海よりも深い理由があって・・・」
「さてワタルお兄ちゃん・・・なんでいつも違うタイプの人族を選ぶのか説明して。」
「ごめんユキナ・・・言っている意味が分からない・・・」
三人が同時に俺を問いただす姿を見てアリシアも弁解の言葉を吐く。
「聞いてくれ!これは誤解なんだ。ワタルは酔った私を介抱して部屋に連れてきただけなんだ!まだ何もしていない!」
「「「まだ!?」」」
「アリシア墓穴ほってるぞ・・・」
「ほぉー・・・つまりワタル様はただアリシアを介抱しただけと言うことですか?」
「そ、そうだ!私だって誰かとお酒を飲むことぐらいあるさ・・・ワタルは酔ってしまった私を部屋に連れて来てくれただけ。分かってくれたかアドレーヌ!」
「ほっ・・・そうでしたか。どうやら誤解していたみたいですね」
「そうだぞアドレーヌ・・・私が男性に興味がないことぐらい知っているだろ?」
「お?なんか誤解が解けたみたいだな。良かった・・・さっ!アドレーヌ様!時間も遅いですし、そろそろ帰りましょう」
なんか分からないけど丸く収まったようだ。
俺は解散しようと促す。
バンッ!
「そんな訳あるかー!!!」
アドレーヌ様がテーブルを叩き、王女らしからぬ声を張り上げた。
「アリシア!あなたの服は以前私があげた殿方を釘付けにする通称「初めてのデートで男を落とす鉄板服」じゃないですか?」
「うっ!」
「そのメイクだって通称「あざと可愛い清楚メイク」ですよね!」
「ぎくっ!」
「それにお酒で酔った振りお持ち帰られ大作戦も何度も教えましたよね」
「はうっ!」
「全然殿方に興味がないふりをしていたのに、私が教えた殿方を落とす最強テクニック3選を実践しているのはどうしてなのですか!」
「ギルティ!」
「ワタルとあれこれする気まんまんね!」
「駄目だこりゃ・・・」
ユキナ、ウェンディ、ノーミーがそれぞれ判定を下す。
「それは・・・あの・・・」
アリシアはぐうの音も出ない。
「シップブリッジでやることができたと言ってましたが、ワタル様とやることだったとは・・・」
「アドレーヌ・・・言葉を選んで頂戴・・・」
ノーミーは静かに突っ込む。
「ワタル様もワタル様です!アリシアがキレイで欲情するのは仕方ないですが、酔った女性に手を出すなど・・・」
「いや違うんだアドレーヌ様」
「ほう?アリシアに全く魅力がなかったと」
「アリシアはそりゃ美人で可愛いと思ったけど・・・あっ・・・」
「やっぱりね!」
「そ、そんな美人で可愛いだなんて・・・」
アリシアは顔をゆでダコのように真っ赤にして固まり・・・
・・・そのまま気絶した。
「アリシアー!!!」
ベットにゆっくりと倒れ込むアリシアを見て、心配するとともに、俺も気絶したいと思った。
・・・・・・・・・・・・
アリシア視点
「ん・・・ここは・・・」
ゆっくりと目を覚ます私。
目に映る天井がやけに高い。昨日までいた宿屋の天井とはだいぶ違う。
寝ているベットは軋む事なく、手足を十分に伸ばすことができた。
「ああ・・・ここは・・・懐かしいな」
覚醒した意識で認識した部屋は、良く知っている寝室だった。
アリシアと一緒に何日も滞在した記憶がある。
「目を覚ましたのねアリシア」
「アドレーヌか・・・」
横を見ると昨日ぶりの親友で従兄弟のアドレーヌの顔があった。
どこか安心したような、それでいて不安な表情を浮かべている。
「ワタル様から事情は聞きました。アリシアが倒れた後、大騒ぎだったのよ」
「そうか・・・迷惑をかけたな。あの・・・ワタルは大丈夫だっただろうか?」
「夜遅くまで尋問・・・質問攻めに合い、白状・・・話してくれました」
「そ、そうか」
バッ!
「どうして話してくれなかったのよ!私たち親友でしょ?」
「すまなかった・・・ごめんアドレーヌ」
「もう本当に昔から強情なんだから!」
しばらく抱き合っていた私たち。
朝の光がアドレーヌの金色の髪を優しく照らしていた。
「まっ!それはそれとして!」
「な、なんだ?アドレーヌ」
急に態度を変えたアドレーヌ。
ゆっくり立ち上がるとビシッと指を向けた。
「アリシアとワタル様には罰を受けてもらいます!」
「・・・罰?」
「アリシアは私を心配させた罰。ワタル様は浮気未遂した罰」
「それはどんな罰だ?」
「・・・市中曳き廻しの上、公開処刑」
「なっ!」
アリシアは怪しく笑いそう告げた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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俺とアリシアは手を繋いだまま声のした方へ一緒に振り向く。
廊下の灯りが照らすその人物は、怒りの顔を浮かべ、パジャマ姿でナイトキャップを被り、肩にはすごい表情でこっちを睨むウェンディと頬を膨らませて腕を組んでいるユキナがいた。
これはまるで阿修羅観音だな・・・いや阿修羅王女か・・・
「アドレーヌ様?なんでここに?」
「これはどういうことですか?」
「浮気ね!間違いないわ!」
「私という妹がいるのに・・・」
ユキナだけニュアンスが違うことを言っている気がする。
「アドレーヌなのか・・・」
「その声・・・アリシア?」
「え?知り合い?」
キョトンとしたアリシアはアドレーヌ様に問いかける。
「ワタル様・・・その仲良く手を繋いでいる人物はアリシア・ラインハート。私の従兄弟です」
「あ・・・言われてみれば・・・」
アリシアは自分が王族の血を引いていると言った。そしてアドレーヌ様の本名はアドレーヌ・ラインハート。
これは従兄弟と言われても納得できる。
「さてワタル様・・・なぜ私の大切な親友でもあり従兄弟でもあるアリシアと同じ部屋で手を結び、これから情事を重ね、めくるめく夜をお楽しみになる事になったのか、じっくりご説明して頂けるかしら?」
「いや・・・それはですね・・・」
まずい・・・王女様はだいぶ先まで想像している。
「さてワタル・・・なぜあれほど嫌がっていたストーカー女と一緒にいて、あれやこれやする事になったのか説明してくれる?」
「ち、違うんだウェンディ!これには海よりも深い理由があって・・・」
「さてワタルお兄ちゃん・・・なんでいつも違うタイプの人族を選ぶのか説明して。」
「ごめんユキナ・・・言っている意味が分からない・・・」
三人が同時に俺を問いただす姿を見てアリシアも弁解の言葉を吐く。
「聞いてくれ!これは誤解なんだ。ワタルは酔った私を介抱して部屋に連れてきただけなんだ!まだ何もしていない!」
「「「まだ!?」」」
「アリシア墓穴ほってるぞ・・・」
「ほぉー・・・つまりワタル様はただアリシアを介抱しただけと言うことですか?」
「そ、そうだ!私だって誰かとお酒を飲むことぐらいあるさ・・・ワタルは酔ってしまった私を部屋に連れて来てくれただけ。分かってくれたかアドレーヌ!」
「ほっ・・・そうでしたか。どうやら誤解していたみたいですね」
「そうだぞアドレーヌ・・・私が男性に興味がないことぐらい知っているだろ?」
「お?なんか誤解が解けたみたいだな。良かった・・・さっ!アドレーヌ様!時間も遅いですし、そろそろ帰りましょう」
なんか分からないけど丸く収まったようだ。
俺は解散しようと促す。
バンッ!
「そんな訳あるかー!!!」
アドレーヌ様がテーブルを叩き、王女らしからぬ声を張り上げた。
「アリシア!あなたの服は以前私があげた殿方を釘付けにする通称「初めてのデートで男を落とす鉄板服」じゃないですか?」
「うっ!」
「そのメイクだって通称「あざと可愛い清楚メイク」ですよね!」
「ぎくっ!」
「それにお酒で酔った振りお持ち帰られ大作戦も何度も教えましたよね」
「はうっ!」
「全然殿方に興味がないふりをしていたのに、私が教えた殿方を落とす最強テクニック3選を実践しているのはどうしてなのですか!」
「ギルティ!」
「ワタルとあれこれする気まんまんね!」
「駄目だこりゃ・・・」
ユキナ、ウェンディ、ノーミーがそれぞれ判定を下す。
「それは・・・あの・・・」
アリシアはぐうの音も出ない。
「シップブリッジでやることができたと言ってましたが、ワタル様とやることだったとは・・・」
「アドレーヌ・・・言葉を選んで頂戴・・・」
ノーミーは静かに突っ込む。
「ワタル様もワタル様です!アリシアがキレイで欲情するのは仕方ないですが、酔った女性に手を出すなど・・・」
「いや違うんだアドレーヌ様」
「ほう?アリシアに全く魅力がなかったと」
「アリシアはそりゃ美人で可愛いと思ったけど・・・あっ・・・」
「やっぱりね!」
「そ、そんな美人で可愛いだなんて・・・」
アリシアは顔をゆでダコのように真っ赤にして固まり・・・
・・・そのまま気絶した。
「アリシアー!!!」
ベットにゆっくりと倒れ込むアリシアを見て、心配するとともに、俺も気絶したいと思った。
・・・・・・・・・・・・
アリシア視点
「ん・・・ここは・・・」
ゆっくりと目を覚ます私。
目に映る天井がやけに高い。昨日までいた宿屋の天井とはだいぶ違う。
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覚醒した意識で認識した部屋は、良く知っている寝室だった。
アリシアと一緒に何日も滞在した記憶がある。
「目を覚ましたのねアリシア」
「アドレーヌか・・・」
横を見ると昨日ぶりの親友で従兄弟のアドレーヌの顔があった。
どこか安心したような、それでいて不安な表情を浮かべている。
「ワタル様から事情は聞きました。アリシアが倒れた後、大騒ぎだったのよ」
「そうか・・・迷惑をかけたな。あの・・・ワタルは大丈夫だっただろうか?」
「夜遅くまで尋問・・・質問攻めに合い、白状・・・話してくれました」
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バッ!
「どうして話してくれなかったのよ!私たち親友でしょ?」
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「・・・罰?」
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「それはどんな罰だ?」
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