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脱出1-3

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戸惑っていると、朝になってやっとダイアスは上機嫌になってセイラの所にやって来た。
「ごめんよ、セイラ。ほったらかしてしまって、寂しかったろう」
芝居がかった物腰で、ダイアスはセイラを抱きしめてキスをした。
てっきり手ひどく抱かれるんだろうと思っていたセイラは拍子抜けしたが、馬車の車輪をけ飛ばす程怒っていたダイアスが一晩経ったとはいえ、いつになく上機嫌なのが不気味に思えた。
「昨夜、ダイアスが帰って来た時に、森に走って行く人を見たよ」
恐る恐るそう言うと、一瞬ダイアスの顔が強張った。
やはり、アレは良くない事だったのだろう、
「見たのかい?」
「ダイアスが帰って来たのを見てたんだ」
嘘ではない、本当の事だ。
「ぁあ、待っていてくれたんだね。それなのに一晩ほったらかしにしてしまうなんて。寂しかったろう」
そう言って、当たり前の様にセイラの後口に黒ずんだ爪のまま指を入れて挿抜し始めた。
抱かれ慣れた体は、それだけで次に何が起こるかを予想して、抱かれる用意をし始めた。
ジワリとセイラの胎に嫌な熱が生まれた。
「ガザという奴なんだがね、裏切り者さ、穢れた男だ。せっかく可愛がってやっていたのに、もう要らない、首にした」
それだけ言って、ダイアスはセイラを裸にして明るい日差しの中で抱いた。
いつもは部屋でセックスをする時は使用人達を部屋の外に出すのに、その時だけは何故か人払いをしなかった。
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