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伝説の狼1-11
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何だったら性器まで舐められた。
(出した物まで飲まれたんだっけ・・・)
思い返してみれば、不思議な事に、その全てに全く嫌悪感が湧かなかった。
水や粥を与える為にセイラの口に差し込まれた狼の舌は、ビロードの様になめらかにセイラの唇と口内を撫でた。
感触を思い出したセイラの唇が、またあの感触を味わいたいと言っている気がした。
どちらにせよ、今更嫌なんて思わない、アヤが望むなら、今すぐにだってキスしていい。
「うん」
だから頷いた。
「さっきの『可愛い』は、凄く好きな『可愛い』で、キスしたい時の『可愛い』だよ」
そう言って、今度は目蓋をちゃんと開けて、隣に寝そべる狼のアヤに目を合わせると、何年かぶりに心からほほ笑んだ。
アヤの目が大きく見開かれ、尻尾が二度、三度、パタリパタリと小さく揺れた。
「そうか」
それだけ言うと、アヤはズリズリと体をセイラの方へ寄せて、
「腹に埋まると良い、ここは暖かいけれど、やはり体を温める物が有った方が良いだろう」
そう言って、セイラの返事も確かめず、セイラを自分の腹に抱え込んでしまった。
大きな狼の腹の毛は、物凄く気持ちが良かった。
暖かい毛皮に包まれながら、セイラはまどろみの中で思いを回らせていた。
(それにしても、アヤって何処かで聞いたことのある名前だけど、何だろう?)
セイラの記憶が確かなら、職場にアヤという名前の人物がいた事は無い。
少し考えて、ふと、思い出した。
子供の頃、近所の神殿でいつも果物を飴でくるんだお菓子を売っていたおじさんがいた。アヤはその人の名前だった。
(出した物まで飲まれたんだっけ・・・)
思い返してみれば、不思議な事に、その全てに全く嫌悪感が湧かなかった。
水や粥を与える為にセイラの口に差し込まれた狼の舌は、ビロードの様になめらかにセイラの唇と口内を撫でた。
感触を思い出したセイラの唇が、またあの感触を味わいたいと言っている気がした。
どちらにせよ、今更嫌なんて思わない、アヤが望むなら、今すぐにだってキスしていい。
「うん」
だから頷いた。
「さっきの『可愛い』は、凄く好きな『可愛い』で、キスしたい時の『可愛い』だよ」
そう言って、今度は目蓋をちゃんと開けて、隣に寝そべる狼のアヤに目を合わせると、何年かぶりに心からほほ笑んだ。
アヤの目が大きく見開かれ、尻尾が二度、三度、パタリパタリと小さく揺れた。
「そうか」
それだけ言うと、アヤはズリズリと体をセイラの方へ寄せて、
「腹に埋まると良い、ここは暖かいけれど、やはり体を温める物が有った方が良いだろう」
そう言って、セイラの返事も確かめず、セイラを自分の腹に抱え込んでしまった。
大きな狼の腹の毛は、物凄く気持ちが良かった。
暖かい毛皮に包まれながら、セイラはまどろみの中で思いを回らせていた。
(それにしても、アヤって何処かで聞いたことのある名前だけど、何だろう?)
セイラの記憶が確かなら、職場にアヤという名前の人物がいた事は無い。
少し考えて、ふと、思い出した。
子供の頃、近所の神殿でいつも果物を飴でくるんだお菓子を売っていたおじさんがいた。アヤはその人の名前だった。
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