パンプキンハニー・パン・パン ♥スイスパ サブストーリー１♥

🎃約束の１０月３０日 ３ー１７

「なぁにが、「俺の方が好きなのにだ」テメーの恋愛遍歴俺がどんだけ知ってると思ってんだ！
　それを百年の恋みたいに語りやがって！
　しかもオメェ、今、恋人とのセックス真っ最中じゃねぇか
　自分のＳＭプレイの材料に俺を使いやがって、カンフル程度なら笑い話だけどな、テメーのやってる事は度が過ぎてるんだよ！
　いい加減にしろ、今度俺達の邪魔してみろ、絶縁すっからな！」
俺は一気にまくし立てて言い切ると、竹川の腰を抱いた。
コバはまたギャン泣きし始めて、高岡はそんなコバを「しょうがねぇな」とでも言いたそうな目で見つめて、俺達に会釈をした。
何となく、『あ、これで全部済んだんだな』と思って、帰ろうとした所で、済んでなかったのが琢美だった。
「『斎藤幸則』」
琢美が誰かの名前を言ったとたん、高岡とコバが氷ついた。
「『黒木恭一、黒沼正一、野沢豊、岩田由紀、関根めぐみ、須永里子、星アキ』、他、合計53名」
名前を言いながら、琢美はコツコツとかかとを鳴らして這いつくばるコバの所に歩み寄ると。
何故か真っ青になっているコバの頭の毛をわしづかみにすると、
「ねぇ、私、貴方がお家から出られなくる方法知ってるわ」
それだけ言うと、呆然としているコバの髪を投げやりに離して、ハンカチで手を拭いながら俺のところに戻ってくると俺の肩を抱いて、
「出よう、裕ちゃん、あんまり二人のデートの邪魔もしたくないわ」
とそれはそれは綺麗な笑顔で言った。
「・・・おう」
俺は何となく琢美がした事が何なのか分かった、最初に琢美が口にした男の名前『斎藤幸則』は、確かコバをリンチにしたグループの主犯格の男の名前だ。
だからきっと後から続く名前もその関係者だろう、女も混じってたのか。