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イヴの夜に🔫
イヴの夜に1
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クリスマスには奇跡が起こる。
迷信だと思っていたけれど、本当だったらしい。
それは、本当に奇跡としか言い様の無い、まさに運命の出会いだった。
話は一晩前のクリスマスイブまで少しさかのぼる。
木府茂悟(きぶしげ さとる)二十七歳の今年一年は、本当にサイテーな一年だった。
というか、彼の今までの人生、まるごと全くイケてない、冴えない人生だった。
木府茂家の姉二人の末っ子長男としてこの世に生まれいでたのが運の尽き、彼の負け犬人生が始まった。
木府茂家の女は大層な美女ではあるものの、実態は野良犬よりも酷い、凶暴で横暴で自分の事しか考えてない野獣だった。
気に障る事が在ると二人で組んで袋叩きにしてくるのだ。
子供の頃は犬のケージに閉じ込められて、さらにその檻を竹刀でバコバコ叩かれた事もあるし、着せ替え人形代わりにされた事も日常だった。
近所の男子に見つかってしまい、今でも笑いのネタにされている。
ローティーンの頃なんかほとんどいじめだった。
思春期にエロ本見るなんて男子にとって女子の生理が来るのくらい当たり前の事だ。
ところが、悟の姉二人は『キモイ・フケツだ』と言って、悟が隠し持っていた友人から譲り受けたソレをわざわざ探し出し、バラバラに分解して家中にバラ撒かれた。
他、ラブレターを家族中で回し読みされたり、突如、真夜中のコンビニにパシラされたり、ほとんど奴隷だった。
奴らが大学や就職で実家をでていった時の喜びは今でも忘れられない。
しかし、彼のこじらせ人生もその時から本格的になった。
姉2人が各々家を出ていった後、木府茂悟は高校生になって彼女が出来た。
迷信だと思っていたけれど、本当だったらしい。
それは、本当に奇跡としか言い様の無い、まさに運命の出会いだった。
話は一晩前のクリスマスイブまで少しさかのぼる。
木府茂悟(きぶしげ さとる)二十七歳の今年一年は、本当にサイテーな一年だった。
というか、彼の今までの人生、まるごと全くイケてない、冴えない人生だった。
木府茂家の姉二人の末っ子長男としてこの世に生まれいでたのが運の尽き、彼の負け犬人生が始まった。
木府茂家の女は大層な美女ではあるものの、実態は野良犬よりも酷い、凶暴で横暴で自分の事しか考えてない野獣だった。
気に障る事が在ると二人で組んで袋叩きにしてくるのだ。
子供の頃は犬のケージに閉じ込められて、さらにその檻を竹刀でバコバコ叩かれた事もあるし、着せ替え人形代わりにされた事も日常だった。
近所の男子に見つかってしまい、今でも笑いのネタにされている。
ローティーンの頃なんかほとんどいじめだった。
思春期にエロ本見るなんて男子にとって女子の生理が来るのくらい当たり前の事だ。
ところが、悟の姉二人は『キモイ・フケツだ』と言って、悟が隠し持っていた友人から譲り受けたソレをわざわざ探し出し、バラバラに分解して家中にバラ撒かれた。
他、ラブレターを家族中で回し読みされたり、突如、真夜中のコンビニにパシラされたり、ほとんど奴隷だった。
奴らが大学や就職で実家をでていった時の喜びは今でも忘れられない。
しかし、彼のこじらせ人生もその時から本格的になった。
姉2人が各々家を出ていった後、木府茂悟は高校生になって彼女が出来た。
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