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ルークの初恋 3-3
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「・・・・だから水商売じゃないです。これは好きな人に似合うんじゃないかと思って」
「ははは!灰蜥蜴が体売る以外にどうやって普通に暮らすのさ、まぁ良いさそういう事にしておこう!おぉ、ははは!彼女へのプレゼントだったかぁ!」
・・・・彼女・・・たしかに姫と言ってはいるが、シャルレ姫を果たして女性として言い表して良いのかルークとしては悩む所だ。
恋人だったらどんなにうれしいだろうとは思うが。
「す。好きな人です」
否定も肯定も出来ず。ルークが頬を染めて、ただ好きな人なのだと言うと、何を察したのか店主が
「俺は君が身に着けた方が、その人も喜ぶと思うがね」
と笑って言って
「まぁ、使い方を教えてやるから来なよ。これは南国の民の間で祝事の時に身に着ける巻きスカートみたいな物なんだがね、魅力的に着るにはちょっとコツが居るのさ」
「あの、どちらにせよ僕今手持ちが無いから買えないですし」
「まぁまぁ」
店主は強引にルークに布を被せ、着せ始めた。
「ちょっと、止めて下さい!」
ルークが店主の手を払いのけようとした時、目の前を白銀の光が走って店主の動きが急に止まった。
「何?こんな大通りで人さらい?」
聞いた事の無い男の声がルークの頭の上で響いた。
「め、めっそうもない!」
店主が布から手を離してルークが解放される。頭にかぶされた布を掃い振り向くと、上等な、異国の騎士服を着た一人の青年が、ルークの頭の上で細身の剣を構えて立っていた。
「ははは!灰蜥蜴が体売る以外にどうやって普通に暮らすのさ、まぁ良いさそういう事にしておこう!おぉ、ははは!彼女へのプレゼントだったかぁ!」
・・・・彼女・・・たしかに姫と言ってはいるが、シャルレ姫を果たして女性として言い表して良いのかルークとしては悩む所だ。
恋人だったらどんなにうれしいだろうとは思うが。
「す。好きな人です」
否定も肯定も出来ず。ルークが頬を染めて、ただ好きな人なのだと言うと、何を察したのか店主が
「俺は君が身に着けた方が、その人も喜ぶと思うがね」
と笑って言って
「まぁ、使い方を教えてやるから来なよ。これは南国の民の間で祝事の時に身に着ける巻きスカートみたいな物なんだがね、魅力的に着るにはちょっとコツが居るのさ」
「あの、どちらにせよ僕今手持ちが無いから買えないですし」
「まぁまぁ」
店主は強引にルークに布を被せ、着せ始めた。
「ちょっと、止めて下さい!」
ルークが店主の手を払いのけようとした時、目の前を白銀の光が走って店主の動きが急に止まった。
「何?こんな大通りで人さらい?」
聞いた事の無い男の声がルークの頭の上で響いた。
「め、めっそうもない!」
店主が布から手を離してルークが解放される。頭にかぶされた布を掃い振り向くと、上等な、異国の騎士服を着た一人の青年が、ルークの頭の上で細身の剣を構えて立っていた。
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