79 / 110
すべては幻、隣の庭は枯れ木の庭 1ー16
しおりを挟む
シャルレの瞳が驚いたように見開く。
言った勢いのままに、ルークはシャルレに口づけた。
柔らかく自分の唇でシャルレの唇を食んだあと、一瞬離し、そのふっくらした下唇を少し舐めて、もう一回優しく吸って唇を離した。
「─信じてないわけじゃないわ」
ちょっと拗ねた様な表情でシャルレがそっぽを向いて頬杖を着いた。
心なしか、頬が少し赤い気がした。
ルークはシャルレの頬に着いた泡を湯船のお湯で洗い流しながら
「相手の『好き』って言葉を信じられない時って、自分が出来る事をしてない時が一番多いと思うんです。自分が出来る限りの事をやってる時って、あまり相手の気持ちを疑わない事が多いんですよね。たとえ、それが嘘でも」
ルークに頬を洗わせながら、シャルレがルークの瞳を見る。
シャルレの、深い青に紅を差した様な美しい瞳が、ランプの灯りで煌めいて、宝石の様に輝いている。
あまりに美しくて、ルークの喉が知らずゴクリと音を立てた。
「他の男のところに行けだなんて言わないでください、ましてやあんな恋人にカラスウリなんか使う鬼畜の所に行けだなんて、たとえ姫と出会う前でも御免ですよ。カラスウリですよ?!あんまりですよ!スライムならともかく」
言うだけ言って少し落ち着いてみると、急に、自分が姫の目前で丸裸で四つん這いになっている事実に気がついて、慌てて体を洗いに戻った。
洗い場に戻るルークの背中にシャルレが声をかける。
「随分カラスウリを嫌がるのね?何か酷い思いでもしたの?」
「酷いなんてモンじゃ無いですよ。あんな泣いた事他に無いです」
気が動転しているルークは何も考えずにポロッっと答えてしまった。
言った勢いのままに、ルークはシャルレに口づけた。
柔らかく自分の唇でシャルレの唇を食んだあと、一瞬離し、そのふっくらした下唇を少し舐めて、もう一回優しく吸って唇を離した。
「─信じてないわけじゃないわ」
ちょっと拗ねた様な表情でシャルレがそっぽを向いて頬杖を着いた。
心なしか、頬が少し赤い気がした。
ルークはシャルレの頬に着いた泡を湯船のお湯で洗い流しながら
「相手の『好き』って言葉を信じられない時って、自分が出来る事をしてない時が一番多いと思うんです。自分が出来る限りの事をやってる時って、あまり相手の気持ちを疑わない事が多いんですよね。たとえ、それが嘘でも」
ルークに頬を洗わせながら、シャルレがルークの瞳を見る。
シャルレの、深い青に紅を差した様な美しい瞳が、ランプの灯りで煌めいて、宝石の様に輝いている。
あまりに美しくて、ルークの喉が知らずゴクリと音を立てた。
「他の男のところに行けだなんて言わないでください、ましてやあんな恋人にカラスウリなんか使う鬼畜の所に行けだなんて、たとえ姫と出会う前でも御免ですよ。カラスウリですよ?!あんまりですよ!スライムならともかく」
言うだけ言って少し落ち着いてみると、急に、自分が姫の目前で丸裸で四つん這いになっている事実に気がついて、慌てて体を洗いに戻った。
洗い場に戻るルークの背中にシャルレが声をかける。
「随分カラスウリを嫌がるのね?何か酷い思いでもしたの?」
「酷いなんてモンじゃ無いですよ。あんな泣いた事他に無いです」
気が動転しているルークは何も考えずにポロッっと答えてしまった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
28
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる