傲慢エルフと変態キメラ Vo1

すずひも屋 小説:恋川春撒 その他:せつ

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◇マヤ

花街ヴィオモラ15

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試しにわざと親指に魔力を軽く集めて乗せてみた。
するとマヤは今度は親指を夢中になってしゃぶり出す。
親指に乗せた魔力はマヤがしゃぶりついたら無くなった。
間違いねぇな。
とガルフは確信した。
マヤは魔力に反応している。そして恐らく摂取している。
ただ、ドラゴンが好むのは人間が体内生成した魔力限定な筈、純血のエルフであるガルフの魔力にこんなに反応するのはドラゴンとしてはちょっと変だ。
魔力枯渇した者が似た状態になる事は有るが、供給する方の意思を無視して魔力を吸い取る事は原則出来ない筈だ。
どちらにせよ、今夜一晩、必要ならそれ以上、じっくりマヤを調べる必要が有りそうだ。
試しにベッドの上で思いきり腹の中に魔力ブッ込んでみるか。
気絶くらいするかも知れないが別に他に害は無い。
などと乱暴な事まで考え始めた。
そんな事された受け側の恐怖や嫌悪感など全く考えてない。
こんな思いやりの無い男、恋人が出来ないハズである。
「おい店員。コイツのバイト時間はあとどの位だ?」
「今日はもう終わりですよ。お客さんがこの売れ残ってる宝袋2個買って下さったら♡」
・・・・店員はどこまでも商売人だった。
宝袋の中身は案の定大人の玩具詰め合わせだった。
しかもかなりマニアックなラインナップ。
こんなもの質屋に転売してもエール一杯代にもなりゃしない。
捨てるか使うかの二択である。
くっそ足元見やがってと思いつつも購入を決めたのはガルフ自身、払うもの払ったのだからもうマヤを連れて行っても誰も文句は言わないはずだ。
「オラ。マヤ、今夜は俺がタップリ旨いザーメン飲ましてやる(魔力たっぷりのな)。来るな?」

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