傲慢エルフと変態キメラ Vo1

◇マヤ

教会４７

ガルフがベッドに入って鎖の持ち手の輪っかに手を通すと、マヤがピッタリと体を着けて来た。
たるんだ鎖を足に絡めてガルフの腕に絡み着く。
「オイ、お前、未だセックスしたいのか？いくら何でも体力もたねぇだろ」
「んー？うぅうん。マヤ、ガルフのオティンポ欲しい・・・」
マヤは絡み着いたガルフの腕の手の甲に自分の股間を押し付けた。
柔らかい感触がガルフの手の甲に伝わる。
「アレか？ドラゴン遺伝子の成せる体力なのか？イヤ、違うな。目の下に隈出来てるじゃねぇか。寝ろ！」
「いぁぁ。足りない。お腹空いた、ねぇ。このマヤならもっとザーメン飲めるからぁ」
マヤがいかにも娼夫らしい甘えた声で本気かどうかわからないおねだりをしてきた。
表情はトロリと溶けて、とても芝居には見えない。
しかし、武闘派の中でも無尽蔵の体力と戦力を誇るガルフのほぼ手加減無しの性交の相手をして、こんな華奢なマヤが平気なワケが無いのだ。
「明日な」
マヤの股間を撫でると、マヤの言葉とは裏腹に、彼の下枝は柔らかいままだった。
「ほら、お前のココも休みたーいって言ってるだろう」
そう言うと、マヤはガルフの腕に絡み着いた体をそのままに項垂れた。
「・・・・おなか空いた」
ガルフは、マヤのその言葉に引っ掛かりを感じた。
『おなか空いた』とは、本当に言葉通りに受け取って良い言葉なのだろうか？
マヤは生きた年数や見た目と言語能力が全くかみ合っていない。
別の意味だとしたら、何が当てはまるだろうか？
セックスに妙に執着するマヤ、魔力が欲しいのも食事が欲しいのも恐らくごっちゃになっている。
『おなか空いた』にすり替えられそうな、マヤが感じて居そうな飢餓感が何か無いだろうか？