【R18/長編】↜(  • ω•)Ψ←おばか悪魔はドS退魔師の溺愛に気付かない

ナイトウ

文字の大きさ
10 / 40

10, お出かけ

しおりを挟む

今日はグイドが外に買い物をしに行くらしく、俺様もお手伝いをするついでに町に出て色々と教えてもらう事になった。

出掛ける前に朝食の片付けや部屋の掃除をグイドと一緒にすすめる。

「昨日はよく眠れたか?」

グイドが洗ったお皿を拭いていると話しかけられた。

「寝たけど、その前は大変だったぞ。ユジンが……」

そこまで言って話すのを止めた。
昨日ももう止めてと言ってもずっと気持ちいい事をされてお尻にユジンの精液をいっぱい入れられたのだ。
けど、それは言っちゃいけないんだった。

「あー。悪い。」

グイドが不思議な顔をして謝ってきた。

「はぁ、俺の心中は複雑だよ。リュスに申し訳ない気持ちもあるが、ユジン様の立場もわかっちまう。すまねぇな。恨んでくれていい。」

グイドの分厚い肩がくたっと落ちる。

「何でグイドが謝るのだ?俺様はグイドのこと優しくて好きだから別に恨まないぞ?」

首を傾げながら返せばグイドは笑ってありがとうと言った。

一通りの教会での作業が終わった後、出掛ける準備をする。
俺様もマントをもらって頭から被った。
グイドは小袋の中の丸い金属片を数えている。お金と言って食べ物や物と交換できる金属らしい。
あれを渡すだけでお菓子がもらえるなんて凄い。いっぱい持ってたら次のサウィン祭は困らないだろう。

「出るのか?」

準備をしていたら、玄関にユジンが来た。
ユジンは昼間はずっと枢機卿や司教として必要な執務をしていてほぼ出てこないと聞いていたからびっくりした。

「あ、はい。定期的な買い出しですが、リュスに色々教えながらになりますので夕暮れ前の戻りになるかと。」

「そうか。気を付けろよ。」

「心得ております。」

「お前も、馬鹿なりによく周りを見て勉強して来い。」

ユジンが俺様を見ていう。

「うん!グイドがパン屋さんという所でお菓子を買ってくれるのだ!」

「あっそ。……随分グイドに懐いたじゃないか。」

ユジンにも買ってもらうねと続けようとしたら、ピシャリと言われて遮られた。
……何なのだ?ちょっと変な気がする。

「ふぇ?グイドの事は好きだぞ。優しいからな。ユジンも……」

「うるさい。私は忙しいんだ。お前もピーチク喋ってないでシャキシャキ行動しろ。」

グイドと同じくらい俺様に優しくして欲しいと言おうとしたら、途中でスタスタと玄関から去ってしまった。

「ん?忙しいなら何でここに来たのだ?」

グイドに聞いてみる。

「うーん……。昨日からユジン様の知らない面を見てばっかりだな。」

グイドも分からないらしい。


その後グイドと二人で教会を出て町の中心部に行き、市場やお店で必要なものを買った。
野菜とか、油とかだ。

「リュス、お前具合はどうだ?気持ちが悪くなってないか?」

グイドに顔色を覗き込むように聞かれる。

「大丈夫なのだ。」

「そうか。ユジン様に、人が集まるところは負の感情も溜まりやすいからリュスにはリスクも大きいと聞いてたんだ。大丈夫なら何よりだな。」

確かに、街を歩いていると悪魔の穢れに繋がる邪念を発してる人もいる。
でも人間の体になっているからかそういう人とすれ違っても何ともなかった。

「俺様は大丈夫!」

もう一度言えばグイドに頭を撫でられる。

「よく言った。じゃあ、あと数件用事を回らせてくれよな。」

その言葉に思いきり頷いた。

それからユジンの司祭服の修繕を頼んだという仕立て屋に寄ったら、店のマダムが俺様を見て髪に結ぶリボンやレースをくれた。
すごく嬉しかったけど、何だか変な感じもした。お菓子以外のものを人間から貰うのは初めてのはずなのに初めてじゃない気がした。

屋台やパン屋さんでお菓子も買ってもらった。
グイドはその場で食べてもいいって言ってくれたけど、我慢した。
凄く美味しそうだから、帰ってユジンと一緒に食べてやるのだ。

「あーしまった!」

買い物も全部済んで教会に向かい始めた頃、グイドが言った。

「どうしたのだ?」

「ユジン様が、インクが切れそうって言ってた事を忘れてた。買い足さねぇと。」

「じゃあお店に行くのだ。」

「いや、文具屋はこっから少し遠いんだ。荷物も増えたから、リュスはここで荷物見ててくれ。俺が一人でパパッと行って買ってくる方が多分早い。

「分かったのだ。」

俺様が返事をすると、グイドは自分の持っていた荷物を俺様に預けて急ぎ足で来た道を引き返していった。
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

悪役神官の俺が騎士団長に囚われるまで

二三@冷酷公爵発売中
BL
国教会の主教であるイヴォンは、ここが前世のBLゲームの世界だと気づいた。ゲームの内容は、浄化の力を持つ主人公が騎士団と共に国を旅し、魔物討伐をしながら攻略対象者と愛を深めていくというもの。自分は悪役神官であり、主人公が誰とも結ばれないノーマルルートを辿る場合に限り、破滅の道を逃れられる。そのためイヴォンは旅に同行し、主人公の恋路の邪魔を画策をする。以前からイヴォンを嫌っている団長も攻略対象者であり、気が進まないものの団長とも関わっていくうちに…。

従僕に溺愛されて逃げられない

大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL! 俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。 その傍らには、当然のようにリンがいる。 荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。 高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。 けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。 当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。 居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。 さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。 主従なのか、恋人なのか。 境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。 従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。

飼われる側って案外良いらしい。

なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。 向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。 「まあ何も変わらない、はず…」 ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。 ほんとに。ほんとうに。 紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22) ブラック企業で働く最下層の男。顔立ちは悪くないが、不摂生で見る影もない。 変化を嫌い、現状維持を好む。 タルア=ミース(347) 職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。 最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…? 2025/09/12 ★1000 Thank_You!!

魔王に飼われる勇者

たみしげ
BL
BLすけべ小説です。 敵の屋敷に攻め込んだ勇者が逆に捕まって淫紋を刻まれて飼われる話です。

【短編】淫紋を付けられたただのモブです~なぜか魔王に溺愛されて~

双真満月
恋愛
不憫なメイドと、彼女を溺愛する魔王の話(短編)。 なんちゃってファンタジー、タイトルに反してシリアスです。 ※小説家になろうでも掲載中。 ※一万文字ちょっとの短編、メイド視点と魔王視点両方あり。

囚われた元王は逃げ出せない

スノウ
BL
異世界からひょっこり召喚されてまさか国王!?でも人柄が良く周りに助けられながら10年もの間、国王に準じていた そうあの日までは 忠誠を誓ったはずの仲間に王位を剥奪され次々と手篭めに なんで俺にこんな事を 「国王でないならもう俺のものだ」 「僕をあなたの側にずっといさせて」 「君のいない人生は生きられない」 「私の国の王妃にならないか」 いやいや、みんな何いってんの?

【完結】国に売られた僕は変態皇帝に育てられ寵妃になった

cyan
BL
陛下が町娘に手を出して生まれたのが僕。後宮で虐げられて生活していた僕は、とうとう他国に売られることになった。 一途なシオンと、皇帝のお話。 ※どんどん変態度が増すので苦手な方はお気を付けください。

処理中です...