【短編/R18】親友からホワイトデーにお返しもらったけど全く心当たりない

ナイトウ

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7,(エロ)

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両方の膝裏を掴まれて、ぐっと上半身に押し付けられた。
股間をヒロに曝け出す格好にされ、じっと見つめられる。
勃ったちんこも尻の穴も丸見えだ。

「ばかっ、見るなよ!」

抵抗感はあるけど、ヒロにならいっかな、という気持ちもどっかである。
でも恥ずかしい。客観的に見て立派な方じゃないし、汚ぇなって思われてたら嫌だ。

「は、恥ずかしいだろ………」

語尾が消え入りそうになってた。
やっぱ真っ暗にして貰えばよかった。
拒絶してると思われたら、と手で隠したり逃げることもできなくて、でも意識しないのも無理。
出来るだけ顔を背けて、手繰り寄せた枕に擦り付ける。

「かわいい……」

ヒロが体を屈めて横向きの俺の額にキスしてきた。
そのままちゅっ、ちゅっ、と横顔のあちこちにされて、つい顔をそっちに向けると唇にもちゅっとされる。

熱っぽい表情のヒロが窓からの灯りでぼんやり浮かび上がって綺麗だった。
見惚れていると、下半身にゴリッと熱い何かが擦り付けられる感触がする。

「はぁ……あっ……ヒロっ」

いつのまにか腰に巻いていたタオルをはだけたヒロが、その中心を俺のものに擦り付けていた。
すご……ヒロの、くっついてる。
おっきい。なんだ、これ……。

敏感な部分に肉の感触がして頭が痺れる。
堪らなくなって持て余した両手をヒロの首に回したら、少し汗ばんでしっとりしていた。それが無性に嬉しい。

「ヒロ、好き。」

「うん、俺も好き。」

「好き、好き……あっ、んあぁ……」

合わさってたちんこをヒロがまとめて握り込んで擦りあげ始めた。
裏筋はヒロのちんこで擦られて、他のところは長くて綺麗な指に責められる。
こ、こんなん耐えらんないって。
カリと竿の境目を乱暴に熱が通るたびに腰が震える。
指先はより繊細に動いて、剥き出しの亀頭や先っぽの窪みを絶妙な圧力で刺激していく。

「ふぁ……っぁ、んんっ、っはぁ……あっ」

「……。」

ちんこを刺激してるのはヒロも同じなのに、俺の声ばっかりが部屋に響く。
気付いていても声が抑えられない。
そんな俺を、ヒロはじっとりと見下ろしてきた。

「ユノ、気持ちいいんだね。」

真顔で言われて自分ばかりよがっているのが恥ずかしくなる。

「んっ……ヒロも……」

そう思って俺も自分の手をヒロのに伸ばして扱こうとした。

「大丈夫だよ。ユノいっぱい気持ち良くなって。」

こしゅこしゅこしゅっ、ちゅぱ、ちゅうぅっ

「ああぁ、あぁっ!まっ……でるっ」

ますます激しく俺のを扱きながら、乳首を口に含んで舐め上げながら吸ってくる。一気に射精感が高まった。

乳首を人に触られるのなんて初めてだ。自分でだってそんなに触ったことない。
なのに、ちんこと神経が繋がったみたいに刺激を気持ち良く感じてしまう。
真っ平らな肌に乗っただけの粒を熱心に吸いながら、ヒロはしつこいくらいにじっと俺の顔を見ている。
こんな、緩んで溶けた顔を見られて恥ずかしいけど、ヒロが今見てるのは俺だけなんだって思うと心が満たされた。

「ひっ、ヒロ……も、いっ……いっちゃ、あっ、あっ、っぁ……あああぁあぁ゛っ」

ヒロの視線にも犯されながら、俺だけ絶頂してしまった。
腰がぴくぴくして、ぴゅくぴゅく先端から精液を吹き出す知った感覚と、1人でする時より数段強い脳を焦がすみたいな初めての快感。

好きな人にイかされるのって、こんな気持ちいいんだ……。

余韻が落ち着いてくると、相変わらず俺を見つめるヒロが気になった。

「ヒロ、ごめん、さきイっちゃった。」

はふっ、と息を吐いて話しかける。

「……。」

「ヒロ?」

「あ、うん。気持ちよかった?」

「すっげぇ良かった。ヒロのも触ってやるよ。出したいだろ?」

まだ出してなくてガチガチのそれに手を伸ばす。すると阻むように手首を掴まれた。

「俺はいいよ。それより……何か、俺ずっとユノとセックスしたいって思ってたけど…………違ったみたい。」

「え……?嫌ってこと?」

その言葉に、ヒュっと冷たいものが胸をよぎる。

「ちがう!絶対違う。そうじゃなくて、ユノが感じてイってるとこを見る方が、触ってもらうより良いなって。ごめん、言い方が悪かった。」

掴んだ手首に何度もキスをして宥めてくるヒロ。

「よ、よ、よかったぁ……」

「嫌なわけない。だから、今からユノが感じてるとこいっぱい見てもいい?」

「いいにきまってんじゃん。す、好きにして、いいから….」

ほっとした。今からやっぱり無理とか言われるくらいならもうどうとでもしてくれ、という気分だ。

「ふふ、ありがとう。」

ヒロは体を起こすと、いつ用意してたのかベッドサイドに置いた袋からローションを取り出した。

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