【短編/R18】親友からホワイトデーにお返しもらったけど全く心当たりない

8,(エロ)

それを傍に置いて俺を抱き起こし、あぐらをかいた自分をまたがせて膝立ちで向かい合う体勢に誘導した。
両手をヒロの肩に置いて見下ろすと、大好きな顔が見上げて微笑んでくる。
俺からはよく見えないけど、ぶちゅっというローションの粘着質な音がして、ぐっと尻たぶを掴まれたと思うとピチャッと粘液を尻の穴に塗られた。

「あっ……」

刺激に顔を伏せれば、目の前はこちらを見つめるヒロでいっぱいだ。

指先で俺の穴がどんどん拓かれていく。
穴の周りを揉むだけだったのが指先が沈み、ゆっくりと根本まで埋められる。しばらく中を広げたり抜き差しした後は、今度は2本の指がまとめて入ってくる。2本の指が、ソロソロと内壁を擦る。

その度に息を止めたり吐いたりする様子を全部下から見つめられた。たまに不安になって俺から見つめると優しい目で「大丈夫大丈夫」とあやされるからどんどん許してしまう。

「っ……？ああぁっ！」

2本の指がだいぶスムーズに中を犯すようになった頃、ちんこの裏側あたりをグッと押し込まれて変な感覚がした。
思わず声が漏れる。

ここって……

「前立腺ここだね。どんな感じ？」

くにっ、くにっと指先で押し込まれるたびに落ち着かない妙な感じになる。

「あっ……変、ふっ……ふぁっ……」

自分でした時もこんな感じになって、結局怖気付いてそれ以上は触らないで終わっていた。
後は前を扱いてフィニッシュしていたのだ。

「大丈夫。大丈夫だから、俺に任せて？」

優しく言われてはくはくしながら頷く。
自分以外に触られるということは、手加減が好きにできないという事なんだと改めて思い知った。

くにっくにっ、こりゅん

「はっ、はぁ……あ゛っ……はっ、あぁ……」

もどかしい。じわじわする。やめて欲しいけど、やめて欲しくない。
堪らない感覚に閉じていた目尻をそっと撫でられる。
目を開けると、やっぱりヒロがこっちを見つめていた。

くりゅっ

「あ゛っ！ああぁっ……らめっ……」

とうとう、前立腺を弄られる感覚がはっきりした快感に変わる。
エロ漫画みたいに喘いでしまう自分が恥ずかしい。

「ダメじゃないだろ。こっち見て。気持ちよさそうだし。もうちょっとかな。」

じゅぷじゅぷ指を抜き差しして、突き入れるたびにトントンとそこを叩いていく。

「あ゛っ……あ゛っ……なにっ、これぇ……」

体に力が入らなくなって、腰が突き出すように曲がるとヒロの顔との距離がグッと近くなる。
俺の感じてる情けない顔も、ほぼゼロ距離で見られてる。
へっぴり腰になっても俺より背が高くて腕も長いヒロは易々とまた前立腺にリーチしてきてしまった。
くぶっと奥深く差し込んできて、2本の指は交互に前立腺に押し当たり高速でそこを揉み込んだ。

ぐにぐにぐにぐにっ

「やあぁぁぁぁ゛ぁ゛っ」

中がビクビク収縮して、触ってないちんこからトロトロ射精する感覚がした。
いつもの飛び出すようなやつじゃなくて、じんわりと押し出されるような射精は気持ちいいのにもどかしくて苦しい。
無理矢理に迎えさせられたような絶頂だ。

膝に力が入らなくなって、ぺたりとヒロのあぐらの上に座り込む。
そうすると覗き込んでいたヒロの顔とほぼ対面で向き合う感じになった。
その瞳は、まだ呆け顔の俺をじっと見ている。

「はー。やっぱユノのイき顔やばい。好き……」

中に埋められたままの指がまたモゾモゾ動く。挿入の角度が変わっても、器用な指先はピタリと俺の前立腺にロックオンした。

「ま、まだ……イかなきゃだめ？」

喜んでくれて嬉しい判明、さっき絶頂がちょっとキツかったせいでつい泣きがはいってしまう。だってもう2回イったのに。普通1回抜けば治るところをだぞ。

「ん、イかせたい。今下から見たから、今度は横から見たいな。」

俺は打ち上げ花火か。
古いアニメ映画のタイトルが浮かんで、一瞬冷静になる。

けどそれも指がぐにぐにと動き出すまでだった。
ぎゅぅ、ぎゅぅ、とさっきよりも強めに前立腺を押し込まれる。

「あっ……あっ……」

何でまだこんなに気持ちいいんだよ。ちんこでイった後と全然違う。

「ユノ、おしっこ我慢するみたいに力入れてみて。」

「ふぇ……？」

「お願い、な？」

「う……ん。ふぅっ……」

言われたとおりに力を入れると、それに合わせて指に前立腺を押される。なんだか触られている前立腺が固くなった気がした。

「はい、緩めて。」

力を抜く。何か……じんわりする？

「はい、キュってして。」

また力を入れる。そうしてヒロに言われた事だけに従っていきんでは緩めるのを繰り返していたら、何だか安心して気が楽になった。
更に、だんだん自分の体が変化していくのにすぐに気付く事になる。

「はい、キュっ……」

「っはぁぁぁ……」

やばいこれ。いきんだときに中の指が前立腺を押し込むのは変わらないのに、どんどん気持ち良さが強くなってる。
前立腺は裏側から押される刺激から、今は全体から快感が溢れるようになった。

「緩めて……」

ぐっと高まって、ふわぁっと解放する繰り返し。心地よくて何も考えられなくなる。

「キュッてして」

「も、むり……次やったら、何かきちゃ……」

背後に忍び寄る感覚が怖くて、つい逆らってしまった。

「ふふ、来ちゃうんだ？」

きゅぅぅぅ

優しく、深くそこを押し込まれた。
俺は自分で締めてない。なのに、体が勝手に反応して同じくらい深く深く力を込めてしまった。
もう、絶対無理なのに。

「あっ、あっ……うそっ、まっ……」

体がのけぞるのを、顎を少し強く掴まれて許してもらえない。

強制的にヒロと目を合わさせられる。
ヒロが見てる。

イくっ


「ふぁあああぁああぁ……ああああぁ……」

中がビクビク痙攣して、それが腰にも伝わってブルブルと腿が震えた。