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9,(エロ、終)
しおりを挟むまだ上があったのか、というくらいの深くて濃い快感が全身を満たす。
それしか感じなくて、体が快楽しか知らないみたいだ。
イってる最中も、ヒロは俺を舐めるように見つめながら指で前立腺をくぅ、くぅっと刺激してくるから中々気持ちいいのが終わらない。
「かわいい、かわいい……」
やっと治ってまともに現実が認識できるようになったとき、ヒロは馬鹿の一つ覚えみたいに連呼しながら俺のぐちゃぐちゃの顔にキスをしていた。
俺は射精せずに前立腺だけでイったみたいで、俺のちんこは勃ったままだった。
「中でイけるなら、もっと気持ち良くしてあげられるね。」
ヒロが弾んだ声で言いながら俺を寝転がす。
「ち、ちょっと休憩させてくんない?俺がヒロにしてあげるからさ……」
まだまだ俺を責める気で溢れている相手に提案した。
ヒロはまだ1回もイってない。
こいつをもっと消耗させないと、この先まずい事になりそうだ、と俺の防衛本能が囁いている。
「それより、もうユノに挿れたいかな。」
はにかみながら言われて顔が熱くなる。
い、いっか。いっぱい気持ち良くしてもらったから、ヒロにも俺で気持ち良くなって欲しい。
「あ、ああ、いいよ?」
そう言うと、ユノが俺を跨いで膝立ちになった。
改めてその局部を見る。
なっ……がいんだよなぁ……
完勃ちしてるんだろうけど、に、20cmくらい……ありそう。
「ごめん、俺の挿れるのきっと大変だよね。ゆっくりするから。」
「大丈夫だ。全部入るか分かんない、けど……」
ヒロを安心させたくて強がった。
まあ、太さはなんとかいけそうだ。長いだけなら全部入らずとも、入らないとこは手で扱いたりできるし……
覚悟を決めていると尻の穴が上を向くように持ち上げられた。そこにローションのボトルがあてがわれ、長いノズルがついた入れ口を中まで差し込まれる。
ぶちゅう、と下品な音がして、穴の奥かがひんやりした。
「冷たっ……」
「ごめんね。奥までちゃんと濡らさないと、きついと思うから……」
ノズルを引き抜いたら指を穴に差し込み、縁を広げるように動かした。
「挿れるよ。」
指で伸ばした穴に、熱い先端が触れる。
ぬぶっ、と窄まる縁をこじ開けて入ってくる感覚がした。
「あっ….はぁ、ふぅ……んっ」
さっきまで指で慣らされてたし、散々前立腺でいってトロトロだしで最初の方は圧迫感を感じながらもなんとか受け入れられた。
とんっ
「ひあっ.…」
指とは違う固いものが、前立腺に当たる。
じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ
とんっ、とんっ、とんっ
「あっ、あっ、あっ」
指先の優しい愛撫とはまた違う、力強い雄の棒が突き上げるたびに湧き出す甘い感覚に声が搾り出させられる。
「ユノの中の気持ちいいところ、いっぱいしてあげる。」
ごちゅっ
「あ゛っ……」
すっかりヒロの与える刺激に屈した中がぴくぴく痙攣して軽くイった。
「もっと奥入るから、力抜いて。」
言われなくても、絶頂後の脱力で穴はだらしなく緩んでいる。
ぬ゛ぐっ……
指では届かなかった深さに先端がめりこむ。
「んん゛っ……」
中がメリメリって言ってる気がする。
「ユノ、深呼吸しようか?吸って、吐いて……」
言われた通りに深く呼吸して、体の力を抜く。
そうするとずぶっとまた先端が突き進んで、前立腺よりさらに奥の所に先端が当たった。
グッと押された時の感覚にちょっと焦る。
「あっ、な、なんか、漏れそっ……」
慌てて両手でヒロのお腹を押して止めようとする。
「大丈夫、そこはそう感じるとこなだけだから。」
抵抗する両手を掴まれて、ベッドに固定されてしまった。
それからぐぷっ、ぐぷっと一定のリズムでそこを浅く突き上げられる。
奥を突かれてるはずなのに、ちんこを扱かれてるような鋭い快感が襲った。
「だめっ……漏れるっ、もれちゃうぅっ……」
「いいよ。ユノのお漏らし顔見たい。」
ぐぷっ、ぐぷっ、ぐぷっ
「あっ……やらぁ……ふくっ、ん….あ、あぁ?あっ、あっ……やぁ、だめっ、きちゃ……」
漏らさないように力を入れた瞬間だった。湧き上がった全身を巡る強い快感に、さっきヒロに命じられて締めて緩めたのと同じことをしたと気付く。
でも遅かった。
緩めた途端またぐぷっと突き上げられて、反射的に緩めた場所を締め付けてしまう。
「あ゛っ……あ゛、へぇ…….」
とぷっ、とぷっとちんこの先端から液体が漏れた。
それはさらっとしてはいたけど精液で、また中の刺激だけでトコロテンしてしまったのだと気付く。
「はぁ、そのイき顔もかわいい……。もう、ユノは俺をどうしたいわけ?」
ヒロは衝動に任せたように俺の腰を掴んで乱暴に嵌めたものを抜き差ししはじめた。
ずっ、ばちゅっ、ずっ、ばちゅっ
「あ゛っ、あ゛っ……お゛っ」
突かれるたびに先端が前立腺に当たったりその奥の漏れそうになる所に当たったりで、衝撃が漣のような細かい絶頂に変わる。
もう気持ちいいの嫌だ。動いて欲しくない。
「ひりょ、ひ……ろ……」
呂律が回らないながらも、必死で名前を呼んで両手を伸ばす。
ヒロが意図を察して屈んでくれたから、その首筋に齧り付くように抱きついて引き寄せた。
足でもがっちりヒロの腰をホールドして動きを止める。ごちゅ、と一番奥までちんこが嵌まるけど仕方がない。
ようやく突き上げが止む。
「ユノ、それじゃ気持ち良くしてあげられないから、離して?」
必死に齧り付く俺の頭を撫でながらヒロが言うが、逆らっていやいやと首をふる。
「わかった。じゃあ最後ね。ちょっとうんちするみたいにイキめる?」
最後、と言われてようやく終わるんだと思った。
それなら、と頷いてふっと腹部に力を入れる。
ぐぽっ
「お゛っ……」
もう一番奥だと思ってた所を更にこじ開けて、ちんこの先端がもっと奥に入った。
くぽ、くぽっと何か窄まった場所を先端が往復するたびに今までよりもさらに深くて強い快楽に叩き落とされる。
「あ゛、へぇ゛っ……あ゛ー、あ゛ぇっ……あ゛ーーっ……」
ずろろっ、と長大なものが抜けていき、また力強く中を掘り進んで、ぐぼっとそこを突き抜けて止まる。
それを受け止めきれないうちにまた抜け出ていって次が来るからもう何もまともに考えられない。
「あー、エロ……完全におちんぽに負けた顔してる。気持ちよさそう。かわいい。はぁ……興奮する。ユノ、俺も出そうっ……はっ、はぁ……ユノっ」
ごちゅっ
「あ゛っ…………」
目の奥がチカチカした。体の奥は、ねっとりした熱いものが中にまとわりつく感触がする。
「はぁ……もう出ちゃった。早くてかっこ悪いな。ユノ、ユノはどこが一番気持ちよかった?そこまたしてあげる。」
ずろろっ、と出してもなお規格外サイズなそれを引き抜き、俺を抱き枕にしてヒロが幸せそうにベッドに横たわって言った。
「ヒロ……」
喘ぎすぎて掠れた声をかろうじて搾り出す。
ふざけんな、とか、この猿、とか、人権くれ、とか言いたいことはいっぱいだ。
「ユノ、好きだよ。」
ボロボロの俺をヒロは幸せそうに抱きしめている。
「奥、好きだから、いっぱいシて……」
そうガラガラの声で言えば、ヒロが目の奥をギラギラさせながら優しく笑った。
まあ俺クラスにヒロにメロメロだとヤり殺されても喜んで墓石インするから何も問題ないな。
おわり
お付き合いありがとうございました!
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