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どうせ空想するなら 思いきり素晴らしい想像にした方がいいでしょう?

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新型感染症拡大防止のため、曼殊沙華を開花前に
刈り込むこととしたため、花の鑑賞はできませんのでご了承ください。

ひだか巾着田

新型感染症はとことん人間の楽しみを奪っていく。

北海道のラベンダー畑も札幌の雪まつりもライラックまつりもオンライン開催だった。

いいもんね。夢の国に達也さんと一緒に行ってくるんだもん。

お盆前に刈り込んだ雑草のあぜ道。千枚田のように段々になっている。

刈り込んだ草の後から、すっと茎を伸ばし、つぼみが付く。

そして、ふと気がつくと人魂のように妖艶な赤い花々の演奏会。

あれはきっと、心揺らし恋い焦がれた人に会いたいがための残り火。

あでやかに華やかに咲きそろう。

曼珠沙華。

ヒガンバナは、ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草である。

別名は曼珠沙華、学名からリコリス・ラジアータとも呼ばれる。

ちっちゃな時から、肌の弱いみるくは

「さわっちゃだめよ。かぶれるから」

と、言われてきた。

この景色を一目達也さんに見せたくて、山口県へと誘ってみた。

一回り以上も年が違うから、なかなかそうねという共感が出来ない。

そして、達也さんはアスペルガー。みるくは、注意欠陥多動障害。

お互いの発達障害が拍車をかけて言葉のキャッチボールが出来ない。

同じ物を見て、同じ物を食べて、少しでも

「そうそう」

ってお話ができたらうれしいかなって…。

絶対食べてもらいたいのは、鯖の刺身。

日本海の鯖は、太平洋と違って小ぶり。

でも、身がめちゃくちゃひきしまっていて本当に舌鼓をうつほどおいしい。

「魚が死んでるのに売ってる」

と、東京に出て来たばかりのみるくは鯖といかを見て驚いたくらいだ。

鯖の生き腐れと言われるほど足が速い。

魚のあらを売っているお店がいい。

年配の奥さん方でにぎわう所。

閉店近くに大量の魚が残ってる店は駄目。

新鮮なお魚がGETできたらいいよね。

三枚におろして、半身は刺身、半身は塩焼きかな。

達也さん、お腹すぐ壊すからちょっと心配だけど、満足してもらえたかな。

にいにいが一歳の時に半身の刺身をぺろりと食べちゃったというエピソード付き。

「血合いの色が赤に近いほど新鮮」、

「身が筋にそって割れているのは扱いが悪いか、魚が古い」

関サバも美味しいよね。

そういえば、おじいちゃんが作ってくれた鯖のぶつ切りの塩から。

あれは幻の絶品ですね。

鯖にもいろんな種類があるみたいだけど、習うより慣れろだよね。

今のみるくには見分けがつかない。

加茂錦 純米大吟醸 、辛口のすっきりしたのど越し。

ふくよかな香りが脂ののった旬の秋鯖によく似合う。

虫の音がさやかに後押ししてる。

秋の夜長をまったり楽しみたい。


【完璧を求めない】 人を責めるのは 相手に「完璧を求める」からです 相手に「完璧を求める」癖は どこから来てるか? 自分に「完璧を求める」癖から来てます 自分だって完璧じゃないのに 相手に完璧を求めてるって… 傲慢にも程ほどがあるよね~♪
せーーーーーーーーーーーーーーーーの!!
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