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図書館の奇跡
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図書館の奇跡
茜が住む板橋区のお花は、ニリンソウ。
「もうそろそろ咲いてるかな?」
近所の二輪草公園に行ってみた。
茜はお金がなくても今日は思い切り楽しもうと、決めていた。
オフホワイトの木瓜(ぼけ)の花がはんなりと咲いていた。
残念ながら、少し早かったのかな?
ニリンソウは花茎さえ伸びていなかった。
ニリンソウは、有毒植物のトリカブトの葉と同じ時期に出てきて、
しかも葉の形が似ているため、よく誤って食べ、中毒を起こす例が多いという。
葉は、繫茂していたので春の若葉が山菜に利用され、おひたしや天ぷらにして食べられる。
この公園にトリカブトはないけれど、違ったら嫌なので摘むのはやめにした。
その変わり、遊びに来ていた3人の子供たちとお話をした。
4歳のときほちゃん。
2歳のおとやくん。
1歳9か月のゆいちゃん。
ときほちゃんは、おしゃべりが好きなようで、ニリンソウを教えてあげると、嬉しそうに覗いてる。
カラスノエンドウを教えてあげると座って観察していた。
白い水仙の花がたくさん咲いている。
花のうららかな日差しに恥ずかしそうにおすまししてた。
お母さんたち2人ともお話できて、気を紛らすことができた。
会うことも抱くこともできない養護施設に入っている孫と遊んでいるようですごく嬉しかった。
図書館に行って、絵本を借りてこようと思った。
茜は、小説家になりたいのだが、本を読むことができなかった。
絵本なら読めるかな?
子供たちに読み聞かせをしていた本なら、読めるかな?
読めるといいな~♪
自転車で図書館に向かいながら、必死に祈った。
「お金がなくても、人のものを盗んだり、記憶がなくなってよその家に入り込んだりしませんように」
「与えられているものに感謝し、楽しむことができますように」
茜は、今月もまたお金がないと悲嘆に暮れていた。彼女は毎日のようにアルバイトを探し、努力していたが、なかなか見つからない。生活費を工面するのがやっとで、趣味の読書もままならない日々が続いていた。
ある日、茜は希望を胸に図書館を訪れることにした。お金がなくても、少しでも心を落ち着かせるために、少しでも情報を得られる場所が欲しかった。図書館の入り口をくぐり、静かな空気と本の匂いが彼女を包み込んだ。
彼女は棚から本を一冊手に取り、座る場所を見つけた。開いたページからは、知識や物語が溢れ出してきた。彼女は忘れていた心の隙間が埋まるような感覚に包まれ、時間を忘れて本を読みふけった。
すると、隣に座っていた優しい老人が彼女に声をかけてきた。「本を読むのが好きなんですね」と微笑んだ。茜は照れくさそうに笑い返し、彼との会話が始まった。
老人は茜に自分の人生や経験について語り始めた。彼は図書館のボランティアであり、毎日様々な人々と触れ合い、心豊かな時間を過ごしていると語った。
茜はその会話の中で、お金や物質的な豊かさだけではなく、人々との交流や知識、心の豊かさが大切だということを学んだ。彼女は図書館が持つ素晴らしい場所であることに気づき、新たな希望を見出した。
「本の読み聞かせなら、わたしにもできるかもしれない」
その後、茜は図書館でボランティア活動をすることになり、人々との交流や本との触れ合いから、新しい価値観と喜びを見出していった。お金がなくても、彼女は心から幸せを感じることができたのだった。
茜の心は、図書館の奇跡によって救われたのである。
あ~あ
一杯修正した。
子供たちと楽しく遊んだのにな~。
いっぱいお話しできたのにな~。
全く知らない子供たちだったのにな~。
そんなことはどうでもいいことらしい。
茜が住む板橋区のお花は、ニリンソウ。
「もうそろそろ咲いてるかな?」
近所の二輪草公園に行ってみた。
茜はお金がなくても今日は思い切り楽しもうと、決めていた。
オフホワイトの木瓜(ぼけ)の花がはんなりと咲いていた。
残念ながら、少し早かったのかな?
ニリンソウは花茎さえ伸びていなかった。
ニリンソウは、有毒植物のトリカブトの葉と同じ時期に出てきて、
しかも葉の形が似ているため、よく誤って食べ、中毒を起こす例が多いという。
葉は、繫茂していたので春の若葉が山菜に利用され、おひたしや天ぷらにして食べられる。
この公園にトリカブトはないけれど、違ったら嫌なので摘むのはやめにした。
その変わり、遊びに来ていた3人の子供たちとお話をした。
4歳のときほちゃん。
2歳のおとやくん。
1歳9か月のゆいちゃん。
ときほちゃんは、おしゃべりが好きなようで、ニリンソウを教えてあげると、嬉しそうに覗いてる。
カラスノエンドウを教えてあげると座って観察していた。
白い水仙の花がたくさん咲いている。
花のうららかな日差しに恥ずかしそうにおすまししてた。
お母さんたち2人ともお話できて、気を紛らすことができた。
会うことも抱くこともできない養護施設に入っている孫と遊んでいるようですごく嬉しかった。
図書館に行って、絵本を借りてこようと思った。
茜は、小説家になりたいのだが、本を読むことができなかった。
絵本なら読めるかな?
子供たちに読み聞かせをしていた本なら、読めるかな?
読めるといいな~♪
自転車で図書館に向かいながら、必死に祈った。
「お金がなくても、人のものを盗んだり、記憶がなくなってよその家に入り込んだりしませんように」
「与えられているものに感謝し、楽しむことができますように」
茜は、今月もまたお金がないと悲嘆に暮れていた。彼女は毎日のようにアルバイトを探し、努力していたが、なかなか見つからない。生活費を工面するのがやっとで、趣味の読書もままならない日々が続いていた。
ある日、茜は希望を胸に図書館を訪れることにした。お金がなくても、少しでも心を落ち着かせるために、少しでも情報を得られる場所が欲しかった。図書館の入り口をくぐり、静かな空気と本の匂いが彼女を包み込んだ。
彼女は棚から本を一冊手に取り、座る場所を見つけた。開いたページからは、知識や物語が溢れ出してきた。彼女は忘れていた心の隙間が埋まるような感覚に包まれ、時間を忘れて本を読みふけった。
すると、隣に座っていた優しい老人が彼女に声をかけてきた。「本を読むのが好きなんですね」と微笑んだ。茜は照れくさそうに笑い返し、彼との会話が始まった。
老人は茜に自分の人生や経験について語り始めた。彼は図書館のボランティアであり、毎日様々な人々と触れ合い、心豊かな時間を過ごしていると語った。
茜はその会話の中で、お金や物質的な豊かさだけではなく、人々との交流や知識、心の豊かさが大切だということを学んだ。彼女は図書館が持つ素晴らしい場所であることに気づき、新たな希望を見出した。
「本の読み聞かせなら、わたしにもできるかもしれない」
その後、茜は図書館でボランティア活動をすることになり、人々との交流や本との触れ合いから、新しい価値観と喜びを見出していった。お金がなくても、彼女は心から幸せを感じることができたのだった。
茜の心は、図書館の奇跡によって救われたのである。
あ~あ
一杯修正した。
子供たちと楽しく遊んだのにな~。
いっぱいお話しできたのにな~。
全く知らない子供たちだったのにな~。
そんなことはどうでもいいことらしい。
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