11 / 60
第一章
悪徳商人の受難
アレクシスは上着の内側に手を差し入れると、不吉な黒い拳銃を抜く。また悪ふざけをするつもりなのだろうか。不思議そうなブランドンを横目に見ながら、アレクシスはにやりと笑った。
「悪いなブランドン。端数の五十ゴールドは天井の修理代だ」
言い終わるか終わらないかのうちに、天井に銃口を向けた銃が火を噴いた。
「ぎゃあー!!」
ビリビリと耳を聾する爆音が響き、銃弾の食い込んだ天井から細かな漆喰の欠片が落ちてくる。ブランドンは両手で耳を押さえてへなへなと床にへたり込んだ。
「銃声だ」
「あの部屋だぞ!」
「こっちだ!」
まるで何かの合図だったかのように、どやどやと制服姿の男たちが部屋へ入ってきた。
「ハリントン卿」
一番最後に踏み込んできた口髭の男が、厳しい顔でアレクシスに近寄る。先に突入した男たちと同じ制服だが、肩についている記章と堂々とした態度で地位の高さがブランドンにも伝わった。
「またこのようなスタンドプレーをなさって。今度こそ我々にお任せくださいとお伝えしたではありませんか」
「手間をかけさせて済まなかった。だが、不肖の従弟の尻拭い役は俺が務めることになっている。不本意なことだが」
不肖の従弟、の部分で台車の上の男を顎先で示した。口髭の男は苦虫を噛み潰した顔になる。
「せめて我々の準備が整ってから潜入していただけたならどれほどよかったか。ハリントン卿、あなたの行動が素早すぎて、令状に長官が印を押しているのを待つ間、私がどれほど気を揉んだと思っているんです」
「仕方ないだろう。今夜は友人と約束があるんだ。悠長に待ってはいられない」
男は大きなため息をつき、ワゴンに置かれた黒い仮面を流し見た。
「そのご友人とのお約束で使う装束ですか」
「ああ、これか?」
仮面へ落とした視線が、興味なさげにすぐ逸らされた。
「本当は警察に踏み込まれる前に方をつけるつもりだったんだ。顔を晒していたらすぐに俺だとバレて、こんな風にブツブツ言われるだろう」
「たとえ顔を隠されても、こんなに派手に動けば素性はすぐに割れますよ。……情報をご提供くださるのは結構ですが、ご自身が潜入するのはお止めいただかなければ困ります。あなたの妹さんからも、大変な苦情が届いているというのに」
「そうできるものならとっくの昔にやっているさ。あの馬鹿は賭博場で借金を作るだけでなく、それを肩代わりしてやると甘い言葉で誘われてのこのことこんなところにやってきたんだぞ。全く、大人しく債務者監獄に入っていればいいものを」
会話の合間にも、警官と用心棒たちの叫び声や乱れた足音、肉と肉がぶつかる鈍い音が響いている。
「あのお方については、公爵夫人から面倒をみるよう頼まれていらっしゃるとは伺いましたが」
「ああ。伯母上の頼みでなければ、あいつがどうなろうと知ったことではないんだが」
アレクシスはワインを一息に飲み干してから、口髭の男に同じものを勧めた。
「一杯どうだ」
「職務中ですので」
「相変わらず固いな、お前は」
「あ、あのう……」
割って入ったのはブランドンだ。彼は床に座り込んだまま、情報量の多すぎる事態を消化できず混乱しきっていた。
「どうした」
「ええ、あの、何と申し上げればよいやら……」
へたり込み、髪を乱したブランドンの目は大きく見開かれている。狡猾で知られたクーパー商会の会頭とは思えない、子供のようにあどけない顔だ。
彼は何を尋ねればよいか分からない様子でアレクシスと口髭の男の顔を交互に見ていたが、やがて一番簡単な質問を口にした。
「貴方様は、どなたでしょうか」
口髭の男を指しているのは明らかだった。アレクシスは頷き、グラスを持つ手とは反対の手を差し伸べた。
「紹介しよう。彼はロナルド・ストロング。このたび警邏隊改め、王都レスターの安全を守る警察の特殊事件担当警視監に就任した」
ロナルドと紹介された口髭の男は、両の踵をカチンと音を立てて合わせ敬礼した。
「ロナルド・ストロングと申します」
それは、クーパー商会の会頭に対する挨拶というよりも、紹介された相手への脊髄反射的な反応だった。しかし、そんなことを知る由もないブランドンは驚いて目を白黒させている。
「ロナルドは妹の想い人なんだ」
またしても爆弾発言が投下された。ハリントン男爵家の令嬢と警察官。もはやその組み合わせが妥当かどうかも分からなくなっているブランドンだ。しかし、紹介された当のロナルドはクッと眉間に皺を寄せた。
「ハリントン卿。そんな出鱈目を事実のようにお話しになっては困ります」
「何を言う。ジュリアナからは何度も思いを告げられているだろうに」
「いいえ。何度も申し上げましたとおり、あれは単なる憧れのようなものです。レディ・ジュリアナのお気持ちに応えることはできません」
「まあそれは二人でけりをつけることだな」
潤んだ目で二人を見上げるブランドンの視線を感じ、ロナルドは周囲を見回した。
粗方片付いたようだ。部下たちは台車の上でいびきをかいている男をどうにか起こそうとしているようだが、まだ目覚める気配はない。用心棒は全員捉え縄を打ってある。ロナルドはブランドンの前へ膝をついた。
「ミスター・クーパー。貴方には今から警察で、我々の質問にお答えいただかねばなりません」
「質問」
「はい。盗難と誘拐、そして人身売買についてです」
曇りのない目でじっと見返され、ロナルドは内心首を傾げた。悪事に手を染めたとは思えない澄んだ目をしている。それは単に彼がアレクシスに翻弄され、思考がオーバーフローしてしまったことが理由なのだが、もちろんロナルドに分かるはずもない。
アレクシスは空になった自分のグラスと、もうひとつ空いたグラスにワインを注いだ。
「どうしたブランドン。しっかりしろ」
「はあ、しっかりと」
「さあ。気付け代わりに飲むがいい」
「ハリントン卿、今から取り調べが」
「ワインを一杯飲んだからといって、何も変わらないさ。却って頭がはっきりするくらいだ」
握らされたグラスとアレクシスの顔、そしてロナルドの顔を順繰りに眺めていたブランドンは、ゆらゆらと身体を揺らしたかと思うとクルリと白目を剥き、グラスを握ったままばったりと後ろに倒れた。ワインは一口も飲んでいないにもかかわらずだ。
アレクシスとロナルドは顔を見合わせ、床に転がっている悪名高いクーパー商会の会頭と、縄を打たれ主と同じように床に伏せている護衛たちに目を遣った。
ブランドン・クーパー四十九歳。クーパー商会の会頭としてどんな悪事にも躊躇わず手を染め、死神だとか人の生き血を吸う蛭とまで罵られることを厭わない悪徳商人。
数々の修羅場を潜り抜け、少々のことでは動じないはずの彼が、生まれて初めて気を失った瞬間だった。
「悪いなブランドン。端数の五十ゴールドは天井の修理代だ」
言い終わるか終わらないかのうちに、天井に銃口を向けた銃が火を噴いた。
「ぎゃあー!!」
ビリビリと耳を聾する爆音が響き、銃弾の食い込んだ天井から細かな漆喰の欠片が落ちてくる。ブランドンは両手で耳を押さえてへなへなと床にへたり込んだ。
「銃声だ」
「あの部屋だぞ!」
「こっちだ!」
まるで何かの合図だったかのように、どやどやと制服姿の男たちが部屋へ入ってきた。
「ハリントン卿」
一番最後に踏み込んできた口髭の男が、厳しい顔でアレクシスに近寄る。先に突入した男たちと同じ制服だが、肩についている記章と堂々とした態度で地位の高さがブランドンにも伝わった。
「またこのようなスタンドプレーをなさって。今度こそ我々にお任せくださいとお伝えしたではありませんか」
「手間をかけさせて済まなかった。だが、不肖の従弟の尻拭い役は俺が務めることになっている。不本意なことだが」
不肖の従弟、の部分で台車の上の男を顎先で示した。口髭の男は苦虫を噛み潰した顔になる。
「せめて我々の準備が整ってから潜入していただけたならどれほどよかったか。ハリントン卿、あなたの行動が素早すぎて、令状に長官が印を押しているのを待つ間、私がどれほど気を揉んだと思っているんです」
「仕方ないだろう。今夜は友人と約束があるんだ。悠長に待ってはいられない」
男は大きなため息をつき、ワゴンに置かれた黒い仮面を流し見た。
「そのご友人とのお約束で使う装束ですか」
「ああ、これか?」
仮面へ落とした視線が、興味なさげにすぐ逸らされた。
「本当は警察に踏み込まれる前に方をつけるつもりだったんだ。顔を晒していたらすぐに俺だとバレて、こんな風にブツブツ言われるだろう」
「たとえ顔を隠されても、こんなに派手に動けば素性はすぐに割れますよ。……情報をご提供くださるのは結構ですが、ご自身が潜入するのはお止めいただかなければ困ります。あなたの妹さんからも、大変な苦情が届いているというのに」
「そうできるものならとっくの昔にやっているさ。あの馬鹿は賭博場で借金を作るだけでなく、それを肩代わりしてやると甘い言葉で誘われてのこのことこんなところにやってきたんだぞ。全く、大人しく債務者監獄に入っていればいいものを」
会話の合間にも、警官と用心棒たちの叫び声や乱れた足音、肉と肉がぶつかる鈍い音が響いている。
「あのお方については、公爵夫人から面倒をみるよう頼まれていらっしゃるとは伺いましたが」
「ああ。伯母上の頼みでなければ、あいつがどうなろうと知ったことではないんだが」
アレクシスはワインを一息に飲み干してから、口髭の男に同じものを勧めた。
「一杯どうだ」
「職務中ですので」
「相変わらず固いな、お前は」
「あ、あのう……」
割って入ったのはブランドンだ。彼は床に座り込んだまま、情報量の多すぎる事態を消化できず混乱しきっていた。
「どうした」
「ええ、あの、何と申し上げればよいやら……」
へたり込み、髪を乱したブランドンの目は大きく見開かれている。狡猾で知られたクーパー商会の会頭とは思えない、子供のようにあどけない顔だ。
彼は何を尋ねればよいか分からない様子でアレクシスと口髭の男の顔を交互に見ていたが、やがて一番簡単な質問を口にした。
「貴方様は、どなたでしょうか」
口髭の男を指しているのは明らかだった。アレクシスは頷き、グラスを持つ手とは反対の手を差し伸べた。
「紹介しよう。彼はロナルド・ストロング。このたび警邏隊改め、王都レスターの安全を守る警察の特殊事件担当警視監に就任した」
ロナルドと紹介された口髭の男は、両の踵をカチンと音を立てて合わせ敬礼した。
「ロナルド・ストロングと申します」
それは、クーパー商会の会頭に対する挨拶というよりも、紹介された相手への脊髄反射的な反応だった。しかし、そんなことを知る由もないブランドンは驚いて目を白黒させている。
「ロナルドは妹の想い人なんだ」
またしても爆弾発言が投下された。ハリントン男爵家の令嬢と警察官。もはやその組み合わせが妥当かどうかも分からなくなっているブランドンだ。しかし、紹介された当のロナルドはクッと眉間に皺を寄せた。
「ハリントン卿。そんな出鱈目を事実のようにお話しになっては困ります」
「何を言う。ジュリアナからは何度も思いを告げられているだろうに」
「いいえ。何度も申し上げましたとおり、あれは単なる憧れのようなものです。レディ・ジュリアナのお気持ちに応えることはできません」
「まあそれは二人でけりをつけることだな」
潤んだ目で二人を見上げるブランドンの視線を感じ、ロナルドは周囲を見回した。
粗方片付いたようだ。部下たちは台車の上でいびきをかいている男をどうにか起こそうとしているようだが、まだ目覚める気配はない。用心棒は全員捉え縄を打ってある。ロナルドはブランドンの前へ膝をついた。
「ミスター・クーパー。貴方には今から警察で、我々の質問にお答えいただかねばなりません」
「質問」
「はい。盗難と誘拐、そして人身売買についてです」
曇りのない目でじっと見返され、ロナルドは内心首を傾げた。悪事に手を染めたとは思えない澄んだ目をしている。それは単に彼がアレクシスに翻弄され、思考がオーバーフローしてしまったことが理由なのだが、もちろんロナルドに分かるはずもない。
アレクシスは空になった自分のグラスと、もうひとつ空いたグラスにワインを注いだ。
「どうしたブランドン。しっかりしろ」
「はあ、しっかりと」
「さあ。気付け代わりに飲むがいい」
「ハリントン卿、今から取り調べが」
「ワインを一杯飲んだからといって、何も変わらないさ。却って頭がはっきりするくらいだ」
握らされたグラスとアレクシスの顔、そしてロナルドの顔を順繰りに眺めていたブランドンは、ゆらゆらと身体を揺らしたかと思うとクルリと白目を剥き、グラスを握ったままばったりと後ろに倒れた。ワインは一口も飲んでいないにもかかわらずだ。
アレクシスとロナルドは顔を見合わせ、床に転がっている悪名高いクーパー商会の会頭と、縄を打たれ主と同じように床に伏せている護衛たちに目を遣った。
ブランドン・クーパー四十九歳。クーパー商会の会頭としてどんな悪事にも躊躇わず手を染め、死神だとか人の生き血を吸う蛭とまで罵られることを厭わない悪徳商人。
数々の修羅場を潜り抜け、少々のことでは動じないはずの彼が、生まれて初めて気を失った瞬間だった。
あなたにおすすめの小説
王宮に薬を届けに行ったなら
佐倉ミズキ
恋愛
王宮で薬師をしているラナは、上司の言いつけに従い王子殿下のカザヤに薬を届けに行った。
カザヤは生まれつき体が弱く、臥せっていることが多い。
この日もいつも通り、カザヤに薬を届けに行ったラナだが仕事終わりに届け忘れがあったことに気が付いた。
慌ててカザヤの部屋へ行くと、そこで目にしたものは……。
弱々しく臥せっているカザヤがベッドから起き上がり、元気に動き回っていたのだ。
「俺の秘密を知ったのだから部屋から出すわけにはいかない」
驚くラナに、カザヤは不敵な笑みを浮かべた。
「今日、国王が崩御する。だからお前を部屋から出すわけにはいかない」
※ベリーズカフェにも掲載中です。そちらではラナの設定が変わっています。(貴族→庶民)それにより、内容も少し変更しておりますのであわせてお楽しみください。
あっ、追放されちゃった…。
satomi
恋愛
ガイダール侯爵家の長女であるパールは精霊の話を聞くことができる。がそのことは誰にも話してはいない。亡き母との約束。
母が亡くなって喪も明けないうちに義母を父は連れてきた。義妹付きで。義妹はパールのものをなんでも欲しがった。事前に精霊の話を聞いていたパールは対処なりをできていたけれど、これは…。
ついにウラルはパールの婚約者である王太子を横取りした。
そのことについては王太子は特に魅力のある人ではないし、なんにも感じなかったのですが、王宮内でも噂になり、家の恥だと、家まで追い出されてしまったのです。
精霊さんのアドバイスによりブルハング帝国へと行ったパールですが…。
触れられないはずの私が、ただ一人の彼にだけ心も体も許してしまいました
由香
恋愛
男性に触れられると体調を崩す令嬢リリア。
そんな彼女にとって唯一“触れられる”存在は――幼なじみの公爵令息レオンだけだった。
手を取られ、抱き寄せられ、当たり前のように触れられる日々。
それがどれほど特別なことなのか、彼女はまだ知らない。
やがて政略結婚の話が持ち上がり、“触れられない相手との結婚”か、“彼に触れられる人生”かを選ぶことに。
「お前に触れていいのは俺だけだ」
逃げ場のない独占と、甘すぎる溺愛。
これは、触れられないはずの少女が、ただ一人にだけすべてを許していく物語。
【完結】モブ令嬢としてひっそり生きたいのに、腹黒公爵に気に入られました
22時完結
恋愛
貴族の家に生まれたものの、特別な才能もなく、家の中でも空気のような存在だったセシリア。
華やかな社交界には興味もないし、政略結婚の道具にされるのも嫌。だからこそ、目立たず、慎ましく生きるのが一番——。
そう思っていたのに、なぜか冷酷無比と名高いディートハルト公爵に目をつけられてしまった!?
「……なぜ私なんですか?」
「君は実に興味深い。そんなふうにおとなしくしていると、余計に手を伸ばしたくなる」
ーーそんなこと言われても困ります!
目立たずモブとして生きたいのに、公爵様はなぜか私を執拗に追いかけてくる。
しかも、いつの間にか甘やかされ、独占欲丸出しで迫られる日々……!?
「君は俺のものだ。他の誰にも渡すつもりはない」
逃げても逃げても追いかけてくる腹黒公爵様から、私は無事にモブ人生を送れるのでしょうか……!?
わたしさえいなければ、完璧な王太子だそうです。
ふらり
恋愛
人並外れた美貌・頭脳・スタイル・武勇を持つウィンダリア王国の25歳の王太子は、完璧な王太子だと言われていた。ただし、「婚約者さえいなければ完璧な王太子なのに」と皆が言う。12歳の婚約者、ヴァイオレット・オルトニーは周囲から憐みの目を向けられていた。
「私との婚約は、契約で仕方なくなのかい? もう私に飽きてしまっている? 私は今でも君にこんなに夢中なのに」
13歳年下の婚約者少女に執着溺愛する美貌も能力も人間離れした王太子様と、振り回される周囲のお話です。小説家になろうにて完結しております。少しずつこちらにもあげていくつもりです。ファンタジー要素はちょっぴりです。
ある日、私は事故で死んだ───はずなのに、目が覚めたら事故の日の朝なんですけど!?
ねーさん
恋愛
アイリスは十六歳の誕生日の前の日に、姉ヴィクトリアと幼なじみジェイドと共に馬車で王宮に向かう途中、事故に遭い命を落とした───はずだったが、目覚めると何故か事故の日の朝に巻き戻っていた。
何度もその日を繰り返して、その度事故に遭って死んでしまうアイリス。
何度目の「今日」かもわからなくなった頃、目が覚めると、そこにはヴィクトリアの婚約者で第三王子ウォルターがいた。
「明日」が来たんだわ。私、十六歳になれたんだ…
今宵、薔薇の園で
天海月
恋愛
早世した母の代わりに妹たちの世話に励み、婚期を逃しかけていた伯爵家の長女・シャーロットは、これが最後のチャンスだと思い、唐突に持ち込まれた気の進まない婚約話を承諾する。
しかし、一か月も経たないうちに、その話は先方からの一方的な申し出によって破談になってしまう。
彼女は藁にもすがる思いで、幼馴染の公爵アルバート・グレアムに相談を持ち掛けるが、新たな婚約者候補として紹介されたのは彼の弟のキースだった。
キースは長年、シャーロットに思いを寄せていたが、遠慮して距離を縮めることが出来ないでいた。
そんな弟を見かねた兄が一計を図ったのだった。
彼女はキースのことを弟のようにしか思っていなかったが、次第に彼の情熱に絆されていく・・・。
イケメンエリートは愛妻の下僕になりたがる(イケメンエリートシリーズ第四弾)
便葉
恋愛
国内有数の豪華複合オフィスビルの27階にある
IT関連会社“EARTHonCIRCLE”略して“EOC”
謎多き噂の飛び交う外資系一流企業
日本内外のイケメンエリートが
集まる男のみの会社
そのイケメンエリート軍団のキャップ的存在
唯一の既婚者、中山トオルの意外なお話
中山加恋(20歳)
二十歳でトオルの妻になる
何不自由ない新婚生活だが若さゆえ好奇心旺盛
中山トオル(32歳)
17歳の加恋に一目ぼれ
加恋の二十歳の誕生日に強引に結婚する
加恋を愛し過ぎるあまりたまに壊れる
会社では群を抜くほどの超エリートが、
愛してやまない加恋ちゃんに
振り回されたり落ち込まされたり…
そんなイケメンエリートの
ちょっと切なくて笑えるお話