20 / 60
第二章
過去の因縁①
だが、ドミニクは従兄の助言を聞くなりガバッと顔を上げた。
「アレク!」
「断る」
「なんで!? 僕、まだ何も話してないよね?」
「お前の言いたいことなど聞かなくても分かっている。どうせハリントンに関係する会社で働かせてくれとでも言うのだろう。だがお断りだ」
アレクシスはこれ見よがしに愛用の懐中時計を取り出して時間を確認した。
「一、二分早いようだが、話がそれだけならもういいだろう。悪いが用事を思い出した。ドミニク、お前が伯父上の思うような成果を出し、次期公爵として恥ずかしくない行いをするよう願っているよ」
「そんなこと言わないで、話だけでも聞いてくれよ」
「従兄弟として最後にもう一つ助言してやろう。もし今度借金を背負うようなことがあったら、下手に足掻いたりせず大人しく債務者監獄に入ることだ。そうすれば少なくとも今回のように不名誉な事態を避けることができ、伯父上の怒りも最小限で済むだろう」
ルフトグランデ王国で借金を返済できない者は、最長八週間債務者監獄に収監される。そしてその身柄を引き受けられるのは肉親だけだ。第三者への引き渡しを禁じているのは、債権を形に人身売買が横行するのを避けるためである。
ドミニクは言い捨てて扉に向かう従兄の肩を掴んだ。商人ブランドン・クーパーがこの場にいたら上着が皺になると慌てただろうが、そんなことに頓着してはいられない。咄嗟に彼は叫んだ。
「だってアレク、今回の件だって元はといえばアレクが原因じゃないか!!」
アレクシスはピタリ、と足をとめた。
「……なに?」
「だ、だっておかしいだろ。確かに僕も不用心だったかもしれないけれど、三度も続けていかさま賭博に引っ掛かるなんてありえないよ。それに、よく考えたら誘ってきた連中は……」
凍りつくような目で見据えられ、ドミニクは背を震わせた。
「誘ってきた連中が、どうしたというんだ?」
優しい口調が却って恐ろしい。ドミニクは怯んだが、今を逃せば直談判の機会はもうない。父親から「自分で仕事を見つけなければ勘当する」とまで言われた彼は切羽詰まっていた。
「誘ってきたのは全員グリーンハウ=スミスの関係者だった。アレクは昔、ウィンシャム公爵家のニコラスと女を取り合って決闘したことがあるんだろう? 結局、勝ったのはアレクだったけど、すぐに飽きてボロ雑巾のようにその女を捨てたんだ。でもニコラスは一途に彼女を想い続け、結婚を申し込んだけど無垢でないことを理由に断られたって。終いには醜聞を嫌った彼女の親に、遠いところへ嫁がされたんだってね。だからニコラスはアレクが憎くてたまらず、その腹いせに僕を陥れて借金を背負わせ、それをアレクに支払わせることで、間接的に仕返しをしようとしているんだ」
「……その話を誰から聞いた」
「父上から。でも、決闘のことは母上のほうがよく知っていたよ」
アレクシスは呻いた。
「いいかドミニク。そういう噂話があることは把握しているが、内容は全部でたらめだ。俺は今まで女を誰かと取り合ったことなど一度たりともないし、決闘もしたことはない。ましてや無垢な女性を弄んで捨てたりなどするものか。言っておくがその話に登場した女はとんでもないあばずれで、貞操観念を持ち合わせていなかった。そんな女と噂を立てられることすら、俺にとっては耐えがたいことだ」
ドミニクは目を丸くしたが、納得いかない様子で首を傾げた。
「でも、アレクを恨んでいるのは確かなんだろう? 僕自身は恨みを買うほどニコラスと親しくないし、家同士の諍いで直接僕を攻撃するのはウィンシャムらしくないって、そう父上が言っていたもん」
ウィンシャム公爵家二男ニコラス・グリーンハウ=スミスとアレクシスは、貴族のみが通う王立の寄宿学園の同窓生だ。
ルフトグランデで公爵家といえば、四家あるうちまずバークリーとウィンシャムの名が挙がる。筆頭公爵家とされるバークリーだが、実は歴史の古さではウィンシャムのほうに分があった。
バークリー公爵は国の宰相を務めており、国家運営に欠かすことのできない人物だ。片やウィンシャム公爵はというと、貴族院議長を長きに亘り務めている。双方重要な役職ではあるが、議長は名誉職の色合いが強い。つまり、バークリー公爵のほうが要職に就いていることになる。
そんな経緯のせいか、ウィンシャムのバークリーに対する対抗心は熾烈なものだ。もちろんそこは貴族同士、顔を合わせる際は穏やかに会話するものの、裏に回ればどうにかしてバークリーの足を引っ張ろうと画策しているとか、いないとか。
だから同窓生であるウィンシャムの二男ニコラスと、バークリーの甥アレクシスとの関係がうまくいかないのは、ある意味当然だった。
学生時代のニコラスは大人しく、あまり目立たない生徒だった。一方アレクシスはというと、優れた容姿と最優秀成績取得者として表彰されるほど明晰な頭脳、ラグビーでは公式試合の最多得点記録を塗り替え、乗馬もボートも抜群に上手い、所謂学園の「キング」だ。
彼は常に人の輪の中心にいて、教師たちからも一目置かれていた。気難しいことで知られる教授でさえ、難解な問題を前にした時には、真っ先にアレクシスを当てるのが倣いとなっていたほどだ。
そんなアレクシスに対し、ニコラスは成績でもスポーツでもただの一度も勝つことはできなかった。ウィンシャム公爵は歴史ある家名に誇りを持っており、成り上がり者としてハリントンを見下していたから、その点でも鬱屈した思いを抱いていたのだろう。
ウィンシャム公も外でそんなことを口にするほど愚かではなかったが、その代わり家の中では口汚く罵ってばかりいた。ニコラスとアレクシスが同級生だと知り、どんな手を使っても勝てと命じたのもウィンシャム公だ。そして二男が学業でもスポーツでも、人望ですらアレクシスの足元にも及ばないのを見て、失望を隠そうともしなかった。
学園を卒業し、どうにか国内の名門大学に入学を許されたニコラスと、早いうちから世界を経験させるという家訓に従いアレクシスが国外の大学へ進学したことで、二人の学園生活は終わりを告げた。
「――という訳だ」
「え。ちょっと待って。今の話のどこにも女性は出てこなかったよね。第一、王立寄宿学園って男子校だし」
結局アレクシスとドミニクは応接室に移動して向かい合っている。盤面に光る貝が象嵌された美しいオークのテーブルに、アレクシスの側はコーヒー、ドミニクの側にはシェリー酒が置かれていた。
ニコラスとの件を隠すつもりはないのだが、積極的に話したいことでもない。渋い顔をした従兄に向かってドミニクは悪気なく尋ねた。
「それとも、取り合ったっていうのはもしかして男なの?」
「アレク!」
「断る」
「なんで!? 僕、まだ何も話してないよね?」
「お前の言いたいことなど聞かなくても分かっている。どうせハリントンに関係する会社で働かせてくれとでも言うのだろう。だがお断りだ」
アレクシスはこれ見よがしに愛用の懐中時計を取り出して時間を確認した。
「一、二分早いようだが、話がそれだけならもういいだろう。悪いが用事を思い出した。ドミニク、お前が伯父上の思うような成果を出し、次期公爵として恥ずかしくない行いをするよう願っているよ」
「そんなこと言わないで、話だけでも聞いてくれよ」
「従兄弟として最後にもう一つ助言してやろう。もし今度借金を背負うようなことがあったら、下手に足掻いたりせず大人しく債務者監獄に入ることだ。そうすれば少なくとも今回のように不名誉な事態を避けることができ、伯父上の怒りも最小限で済むだろう」
ルフトグランデ王国で借金を返済できない者は、最長八週間債務者監獄に収監される。そしてその身柄を引き受けられるのは肉親だけだ。第三者への引き渡しを禁じているのは、債権を形に人身売買が横行するのを避けるためである。
ドミニクは言い捨てて扉に向かう従兄の肩を掴んだ。商人ブランドン・クーパーがこの場にいたら上着が皺になると慌てただろうが、そんなことに頓着してはいられない。咄嗟に彼は叫んだ。
「だってアレク、今回の件だって元はといえばアレクが原因じゃないか!!」
アレクシスはピタリ、と足をとめた。
「……なに?」
「だ、だっておかしいだろ。確かに僕も不用心だったかもしれないけれど、三度も続けていかさま賭博に引っ掛かるなんてありえないよ。それに、よく考えたら誘ってきた連中は……」
凍りつくような目で見据えられ、ドミニクは背を震わせた。
「誘ってきた連中が、どうしたというんだ?」
優しい口調が却って恐ろしい。ドミニクは怯んだが、今を逃せば直談判の機会はもうない。父親から「自分で仕事を見つけなければ勘当する」とまで言われた彼は切羽詰まっていた。
「誘ってきたのは全員グリーンハウ=スミスの関係者だった。アレクは昔、ウィンシャム公爵家のニコラスと女を取り合って決闘したことがあるんだろう? 結局、勝ったのはアレクだったけど、すぐに飽きてボロ雑巾のようにその女を捨てたんだ。でもニコラスは一途に彼女を想い続け、結婚を申し込んだけど無垢でないことを理由に断られたって。終いには醜聞を嫌った彼女の親に、遠いところへ嫁がされたんだってね。だからニコラスはアレクが憎くてたまらず、その腹いせに僕を陥れて借金を背負わせ、それをアレクに支払わせることで、間接的に仕返しをしようとしているんだ」
「……その話を誰から聞いた」
「父上から。でも、決闘のことは母上のほうがよく知っていたよ」
アレクシスは呻いた。
「いいかドミニク。そういう噂話があることは把握しているが、内容は全部でたらめだ。俺は今まで女を誰かと取り合ったことなど一度たりともないし、決闘もしたことはない。ましてや無垢な女性を弄んで捨てたりなどするものか。言っておくがその話に登場した女はとんでもないあばずれで、貞操観念を持ち合わせていなかった。そんな女と噂を立てられることすら、俺にとっては耐えがたいことだ」
ドミニクは目を丸くしたが、納得いかない様子で首を傾げた。
「でも、アレクを恨んでいるのは確かなんだろう? 僕自身は恨みを買うほどニコラスと親しくないし、家同士の諍いで直接僕を攻撃するのはウィンシャムらしくないって、そう父上が言っていたもん」
ウィンシャム公爵家二男ニコラス・グリーンハウ=スミスとアレクシスは、貴族のみが通う王立の寄宿学園の同窓生だ。
ルフトグランデで公爵家といえば、四家あるうちまずバークリーとウィンシャムの名が挙がる。筆頭公爵家とされるバークリーだが、実は歴史の古さではウィンシャムのほうに分があった。
バークリー公爵は国の宰相を務めており、国家運営に欠かすことのできない人物だ。片やウィンシャム公爵はというと、貴族院議長を長きに亘り務めている。双方重要な役職ではあるが、議長は名誉職の色合いが強い。つまり、バークリー公爵のほうが要職に就いていることになる。
そんな経緯のせいか、ウィンシャムのバークリーに対する対抗心は熾烈なものだ。もちろんそこは貴族同士、顔を合わせる際は穏やかに会話するものの、裏に回ればどうにかしてバークリーの足を引っ張ろうと画策しているとか、いないとか。
だから同窓生であるウィンシャムの二男ニコラスと、バークリーの甥アレクシスとの関係がうまくいかないのは、ある意味当然だった。
学生時代のニコラスは大人しく、あまり目立たない生徒だった。一方アレクシスはというと、優れた容姿と最優秀成績取得者として表彰されるほど明晰な頭脳、ラグビーでは公式試合の最多得点記録を塗り替え、乗馬もボートも抜群に上手い、所謂学園の「キング」だ。
彼は常に人の輪の中心にいて、教師たちからも一目置かれていた。気難しいことで知られる教授でさえ、難解な問題を前にした時には、真っ先にアレクシスを当てるのが倣いとなっていたほどだ。
そんなアレクシスに対し、ニコラスは成績でもスポーツでもただの一度も勝つことはできなかった。ウィンシャム公爵は歴史ある家名に誇りを持っており、成り上がり者としてハリントンを見下していたから、その点でも鬱屈した思いを抱いていたのだろう。
ウィンシャム公も外でそんなことを口にするほど愚かではなかったが、その代わり家の中では口汚く罵ってばかりいた。ニコラスとアレクシスが同級生だと知り、どんな手を使っても勝てと命じたのもウィンシャム公だ。そして二男が学業でもスポーツでも、人望ですらアレクシスの足元にも及ばないのを見て、失望を隠そうともしなかった。
学園を卒業し、どうにか国内の名門大学に入学を許されたニコラスと、早いうちから世界を経験させるという家訓に従いアレクシスが国外の大学へ進学したことで、二人の学園生活は終わりを告げた。
「――という訳だ」
「え。ちょっと待って。今の話のどこにも女性は出てこなかったよね。第一、王立寄宿学園って男子校だし」
結局アレクシスとドミニクは応接室に移動して向かい合っている。盤面に光る貝が象嵌された美しいオークのテーブルに、アレクシスの側はコーヒー、ドミニクの側にはシェリー酒が置かれていた。
ニコラスとの件を隠すつもりはないのだが、積極的に話したいことでもない。渋い顔をした従兄に向かってドミニクは悪気なく尋ねた。
「それとも、取り合ったっていうのはもしかして男なの?」
あなたにおすすめの小説
王宮に薬を届けに行ったなら
佐倉ミズキ
恋愛
王宮で薬師をしているラナは、上司の言いつけに従い王子殿下のカザヤに薬を届けに行った。
カザヤは生まれつき体が弱く、臥せっていることが多い。
この日もいつも通り、カザヤに薬を届けに行ったラナだが仕事終わりに届け忘れがあったことに気が付いた。
慌ててカザヤの部屋へ行くと、そこで目にしたものは……。
弱々しく臥せっているカザヤがベッドから起き上がり、元気に動き回っていたのだ。
「俺の秘密を知ったのだから部屋から出すわけにはいかない」
驚くラナに、カザヤは不敵な笑みを浮かべた。
「今日、国王が崩御する。だからお前を部屋から出すわけにはいかない」
※ベリーズカフェにも掲載中です。そちらではラナの設定が変わっています。(貴族→庶民)それにより、内容も少し変更しておりますのであわせてお楽しみください。
あっ、追放されちゃった…。
satomi
恋愛
ガイダール侯爵家の長女であるパールは精霊の話を聞くことができる。がそのことは誰にも話してはいない。亡き母との約束。
母が亡くなって喪も明けないうちに義母を父は連れてきた。義妹付きで。義妹はパールのものをなんでも欲しがった。事前に精霊の話を聞いていたパールは対処なりをできていたけれど、これは…。
ついにウラルはパールの婚約者である王太子を横取りした。
そのことについては王太子は特に魅力のある人ではないし、なんにも感じなかったのですが、王宮内でも噂になり、家の恥だと、家まで追い出されてしまったのです。
精霊さんのアドバイスによりブルハング帝国へと行ったパールですが…。
触れられないはずの私が、ただ一人の彼にだけ心も体も許してしまいました
由香
恋愛
男性に触れられると体調を崩す令嬢リリア。
そんな彼女にとって唯一“触れられる”存在は――幼なじみの公爵令息レオンだけだった。
手を取られ、抱き寄せられ、当たり前のように触れられる日々。
それがどれほど特別なことなのか、彼女はまだ知らない。
やがて政略結婚の話が持ち上がり、“触れられない相手との結婚”か、“彼に触れられる人生”かを選ぶことに。
「お前に触れていいのは俺だけだ」
逃げ場のない独占と、甘すぎる溺愛。
これは、触れられないはずの少女が、ただ一人にだけすべてを許していく物語。
【完結】モブ令嬢としてひっそり生きたいのに、腹黒公爵に気に入られました
22時完結
恋愛
貴族の家に生まれたものの、特別な才能もなく、家の中でも空気のような存在だったセシリア。
華やかな社交界には興味もないし、政略結婚の道具にされるのも嫌。だからこそ、目立たず、慎ましく生きるのが一番——。
そう思っていたのに、なぜか冷酷無比と名高いディートハルト公爵に目をつけられてしまった!?
「……なぜ私なんですか?」
「君は実に興味深い。そんなふうにおとなしくしていると、余計に手を伸ばしたくなる」
ーーそんなこと言われても困ります!
目立たずモブとして生きたいのに、公爵様はなぜか私を執拗に追いかけてくる。
しかも、いつの間にか甘やかされ、独占欲丸出しで迫られる日々……!?
「君は俺のものだ。他の誰にも渡すつもりはない」
逃げても逃げても追いかけてくる腹黒公爵様から、私は無事にモブ人生を送れるのでしょうか……!?
わたしさえいなければ、完璧な王太子だそうです。
ふらり
恋愛
人並外れた美貌・頭脳・スタイル・武勇を持つウィンダリア王国の25歳の王太子は、完璧な王太子だと言われていた。ただし、「婚約者さえいなければ完璧な王太子なのに」と皆が言う。12歳の婚約者、ヴァイオレット・オルトニーは周囲から憐みの目を向けられていた。
「私との婚約は、契約で仕方なくなのかい? もう私に飽きてしまっている? 私は今でも君にこんなに夢中なのに」
13歳年下の婚約者少女に執着溺愛する美貌も能力も人間離れした王太子様と、振り回される周囲のお話です。小説家になろうにて完結しております。少しずつこちらにもあげていくつもりです。ファンタジー要素はちょっぴりです。
ある日、私は事故で死んだ───はずなのに、目が覚めたら事故の日の朝なんですけど!?
ねーさん
恋愛
アイリスは十六歳の誕生日の前の日に、姉ヴィクトリアと幼なじみジェイドと共に馬車で王宮に向かう途中、事故に遭い命を落とした───はずだったが、目覚めると何故か事故の日の朝に巻き戻っていた。
何度もその日を繰り返して、その度事故に遭って死んでしまうアイリス。
何度目の「今日」かもわからなくなった頃、目が覚めると、そこにはヴィクトリアの婚約者で第三王子ウォルターがいた。
「明日」が来たんだわ。私、十六歳になれたんだ…
今宵、薔薇の園で
天海月
恋愛
早世した母の代わりに妹たちの世話に励み、婚期を逃しかけていた伯爵家の長女・シャーロットは、これが最後のチャンスだと思い、唐突に持ち込まれた気の進まない婚約話を承諾する。
しかし、一か月も経たないうちに、その話は先方からの一方的な申し出によって破談になってしまう。
彼女は藁にもすがる思いで、幼馴染の公爵アルバート・グレアムに相談を持ち掛けるが、新たな婚約者候補として紹介されたのは彼の弟のキースだった。
キースは長年、シャーロットに思いを寄せていたが、遠慮して距離を縮めることが出来ないでいた。
そんな弟を見かねた兄が一計を図ったのだった。
彼女はキースのことを弟のようにしか思っていなかったが、次第に彼の情熱に絆されていく・・・。
イケメンエリートは愛妻の下僕になりたがる(イケメンエリートシリーズ第四弾)
便葉
恋愛
国内有数の豪華複合オフィスビルの27階にある
IT関連会社“EARTHonCIRCLE”略して“EOC”
謎多き噂の飛び交う外資系一流企業
日本内外のイケメンエリートが
集まる男のみの会社
そのイケメンエリート軍団のキャップ的存在
唯一の既婚者、中山トオルの意外なお話
中山加恋(20歳)
二十歳でトオルの妻になる
何不自由ない新婚生活だが若さゆえ好奇心旺盛
中山トオル(32歳)
17歳の加恋に一目ぼれ
加恋の二十歳の誕生日に強引に結婚する
加恋を愛し過ぎるあまりたまに壊れる
会社では群を抜くほどの超エリートが、
愛してやまない加恋ちゃんに
振り回されたり落ち込まされたり…
そんなイケメンエリートの
ちょっと切なくて笑えるお話