私の大好きな騎士さま

ひなのさくらこ

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番外編

夫婦というもの⑮

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「ウィル」
「………」
「ねえ、顔を見せて?」
「……………」
「ウィル?」
「……………」

ふう、と息を吐くと、ウィリアムはビクッと身体を震わせて、また私に回した腕に力を込めた。

私たちを散々かき回したジェフリーは「では、お二人が首尾よく仲直りしたことを父上に伝えてきます」と言って部屋を出て行った。きっと、約束どおり葦毛の馬を買ってもらうつもりなんだろう。すごくうきうきしていたもの。何となく腑に落ちないところもあるけれど、ジェフリーの言うとおり夫婦として二人で過ごすなら、思っていることをきちんと言葉で伝える必要がある。とても大切なことを教わった。

あんなに腹を立てていたはずなのに、やつれた姿のウィリアムと指先を触れ合わせただけでわだかまりは消え去った。互いの思いが体温から伝わっていく。愛おしい。片時も離れたくない。……愛してる、って。
こうやってウィリアムの腕の中にいると、あんなに意地を張っていた自分が嘘みたいにとろけてしまう。だってもう十日以上も、こんな風に抱きしめ合うことができなかったんだもの。

だから、こうやって二人きりでいることを嬉しく思いこそすれ、迷惑だなんて全く考えていないけれど。

ウィリアムは私を抱きしめて離そうとしない。それどころか、部屋の真ん中から一歩も動こうとすらしなかった。
どうにか宥めすかしてようやく長椅子のところまで来ると、当然横に座ってくれると思っていた私の予想を裏切り、私一人だけを座らせてその前に両ひざをついて、顔を私の膝に埋めた。両腕は私の腰に回り、ぎゅうっとしがみついている。それっきり、何を言っても全然私の方を見てもくれない。

「ウィル、こっちを向いて。顔が見たいわ」
「……………」
「どうして顔を上げてくれないの?私の顔を見たくない?」

また身体をピクリと動かしたウィリアムは、顔を膝に埋めたままフルフルと首を横に振った。

「よかった。……あのね、ウィル。私、ウィルが無茶なことして身体を壊すんじゃないかって、すごく心配だったの」

ウィリアムの頭を撫で、髪を指ですきながら話し始める。

「だからお仕事中に、邪魔かもしれないって思いながら差し入れを口実に訪ねたんだけれど、実はね、ウィルの体調を自分で確認するための口実だったの。そうやって訪れた仕事中のウィルがすごく素敵で」

フフッと笑いながら、銀色の髪をもてあそぶ。

「こんなに完璧なだんなさまがいるのって、きっと私だけよね。そう思ったらとっても嬉しくて、誇らしくて…………」

腰に回されたウィリアムの腕の力が、少し緩められた気がする。

「でも、グレンダ様を紹介してくれたとき、ウィルが『仕事でいつも助けてくれている』って言ってたでしょう?そのとき、何だか胸がチクチクしたの。だって私はウィルのお仕事のことなんてちっとも分からないし、お手伝いもできない。…………しかも、公爵家のしきたりだってまだ全然覚えられていないんだもの。役立たずの私に比べて、ウィルに信頼され、頼られているグレンダ様がずっと側にいるんだと思ったら………」

話していると、またウィリアムがぎゅぅと強く抱きついてくる。私は膝に押し付けられた頭を撫でた。

「やきもち、焼いちゃったの。私のウィルなのに、って。でも、自分にできることがあまりにも少なすぎて、それに、ウィルに、触りたいって、思っていたから」

思いだして、恥ずかしさに声が小さくなった。

「だからあんなこと、しちゃったんだけれど。でも、あれは結局私一人が望んだことで、ウィルは忙しいのに私に合わせただけで」
「それは違う!」

ウィルがようやく顔を上げた。…………やっぱり痩せてる。こけた頬に目の下のクマ。それに、うっすらと無精ひげ。あんなにキッチリしているウィリアムが?!

「俺はいつも、いつでもレオノアを抱きたいとそう思っている。レオノアだけがなんて、そんなことはない!」

必死の形相でそう言ったウィリアムは、驚いた顔の私を見ると、今度は私の背に腕を回し、顔を隠すようにして胸もとに顔を埋める。私は彼の甘えた仕草に微笑むと、またゆっくりと頭を撫でた。

「私の願いを叶えさせただけで、ウィルのためになることが全然できてない。そう思うと悲しくなって……泣いちゃった。お邸に戻ってもそれですごく落ち込んで。だからせめて、ウィルのお仕事の邪魔だけはしない、もう余計な口出しはしないって。睡眠時間が短くても、お邸にいる時間がどんなに少なくても黙っていようって、そう思っていたの。そうしたら…………ウィルが、怪我をして意識がない状態だって連絡があって」

あのときのことを思い出すだけで目の前が真っ暗になる。既に本邸へ向け搬送されたというウィリアムの到着を待つ間の、地獄のような時間。あんな思いはもう二度としたくない。

「ウィルが真っ青な顔で、ち、血を、流して…………。私が気を失いそうになっていたら、お義母さまがしっかりしなさい、って叱ってくださったの。武をもって王家に仕えるキングズレー公爵家において、少々の怪我で動揺しては妻は務まらないって。絶対に大丈夫だから、安心するようにって言ってくださって」

お義母さまは私の両手を握り、励ますように「治癒魔術が得意なジェフリーが試験休みで戻ってきているのも、ウィリアムあの子の運の強さですよ。すぐに目覚めるわ」と仰った。その言葉が無ければ、おそらく私は立っていることも出来なかっただろう。

「お義母さまの言葉のとおり、気が付いたウィルを見て本当に安心したの。それなのに『家族だろうが関係ない』とか『口出しをするな』『何も知らないくせに』って…………。一言一言が私に向かって言われている気がして、勝手に傷ついちゃった。そのうえ、ウィルの怪我がグレンダ様を庇って負ったものだと聞いて、それで…………爆発しちゃったの」
「………………」

ウィリアムは何も言わない。私は胸の谷間に顔を埋めているウィルの頭を抱き寄せた。

「でも、ウィルだってあんまりだわ。城に戻れなんて言われたら、役立たずの私なんか側に居なくていいっていう意味かと思うじゃない」

私がそう言うと、頭を横に振って否定している。それを見ながら、私は一番言いたかった言葉を口にした。

「酷いこと言って、ごめんなさい。許してくれる?」

やっと言えた。ホッとしたけれど返事はない。ウィリアムの頭や耳元に何度も口付けて「ウィル、顔を見せて」とねだると、ようやく上を向いてくれる。やつれた顔。目が赤くなっていて、今にも泣きそうに見えた。

「レオノアが………」

何度も口を開いては閉じ、言葉を絞り出そうとしている。辛そうな様子にたまらなくなり、額の髪をかき分けてそこにキスをした。目を閉じてそれを受けたウィリアムは、ヒュッと息を吸ってから言った。

「レオノアが、俺を………大嫌い、だ、って」

閉じた瞼からポロッ、と涙がこぼれる。それっきり下唇を噛んでいるのは、それ以上言うともっと泣いてしまうからだろう。

胸がキューンとして、愛おしさが溢れだした。あのウィリアムが。リングオーサで最強と言われる第一騎士団を率い、お父さまでさえ一目置いているウィリアム。マッコーデル第五騎士団長を、魔力を完全に封じられた状態で異論を挟む余地もないほど完全に叩き伏せたというウィリアムが、私の一言でこんなに弱くなってしまっている。
胸の痛みと同時に切なさを感じ、私は自分の発した言葉の罪深さを知った。自分が傷ついたからといって、一番愛する人をこんなに傷つけて良いはずがない。私はウィリアムの両瞼、頬、鼻先、そして唇にそっとキスをして言った。

「嘘に決まってる。大好き。愛してるわ。こんなに傷つけて、本当にごめんなさい。ウィル、私にはあなただけよ。誰よりも愛してる」

ウィリアムがハッと小さく息を吐くと、噛みしめていた下唇が自由になってわなないた。抑えようもなくポロポロと涙を流すウィリアムに何度も口づけ、抱きしめた。私の胸に顔を押し付けて嗚咽するウィリアムに「愛してるわ」と囁くと、ひしと掻き抱かれる。愛おしく、可愛らしい夫を抱きしめ、私は飽きることなく愛の言葉を囁き続けた。





ウィリアムはしばらく前に泣き止んでいる。あのやつれぶりからして、食事もろくに摂っていないのだろう。誰かにたのんで軽食を準備しようと思っていたら、私に抱きついていたウィリアムの体がぐらりと大きく傾いた。

「ウィル?!」

力を失くしたウィリアムの体が床に崩れ落ちる。慌てて引っ張ろうとするけれど、重たくてとても支えられない。何とか頭をぶつけることだけは避けて床に横たえた。

「…………寝てる」

目が少し腫れているけれど、寝顔は安らかだ。

「きっと、全然眠れなかったのね」

指先で目の下の濃いクマをなぞる。疲れ切ったうえに泣いて眠たくなったんだわ。自分の経験を思い出して一人で納得したけれど………。床の上で眠るウィリアムをどうしたらいいのか悩んでしまう。

私付きの侍女を呼んだって、ウィリアムを寝台どころか横の長椅子の上に寝かせることもできないだろう。だからといって男性使用人を呼んでしまえば、ウィリアムが目を腫らして床の上に転がっている姿を目にすることになる。
…………きっとウィルも、こんな自分を見せたくないわよね。
しばらく悩んだあと、私は決意して立ち上がった。

まず、長椅子の向かいに置かれた二人掛けの椅子を部屋の隅に引きずっていく。床には毛足の長い絨毯が敷かれていて、重たいものを引きずっても音は出ない。
次に、二つの椅子の真ん中に置かれている低い机を引っ張る。「おもたーい!」うんうん唸りながら必死で移動させた。
ふう。額に浮かんだ汗をぬぐい、長椅子の後ろから両手で引っ張ってみる。………ビクともしない。もう一度、渾身の力を込めて引っ張ると、ズル、とほんの少しだけ動いたような気がする。うーん。気のせいかも。

これ以上は無理かもしれない。私は居間を見渡した。大きな長椅子に沿って床に横たわるウィリアム。机と向かいの椅子は移動させたから、ウィリアムの横には広いスペースができた。
床の上の絨毯に手を這わせる。うん、フカフカだわ。うちのメイドたちはとても優秀で仕事に手を抜いたりしない。この絨毯も砂粒ひとつ残さないよう丹念に掃除されていた。これなら大丈夫そうだ。

私は寝室に取って返すと、戸棚の奥から寝台の敷布を取り出した。急いで居間に戻り、ウィリアムの横に広げる。できるだけぴんと広げてから、ウィリアムの上着のボタンを外した。
スヤスヤと寝息を立てるウィリアムは目覚める様子がない。私は騎士服の襟元を開いて肩まで下ろすと、長椅子とウィリアムの間の狭い隙間に入り込み、えいっとウィリアムを転がした。

ごろん、とウィリアムがうつ伏せになる。顔はちゃんと横を向いていた。あ、ちょっとだけ眉間に皺が寄っている。眠っているところを転がされたら嫌よね。あと少しだけ我慢して。そう思いながら上着の袖を引っ張って脱がせる。
よかった。これで窮屈じゃないわ。でももう一度だけ心を鬼にしてウィリアムを転がした。ごろり、とまた転がって仰向けになる。起きてないわよね。心配で覗き込むと、ウィリアムは「レオノア……」と寝言で私の名前を呼んで、またスヤァ……と眠り込んだ。

胸がきゅんとした。本当に、何でこんなにかわいいの。まだやることは残っているのにキスしたくなっちゃう。
だめだめ。私は頭を振ってから、ウィリアムの靴と靴下を脱がせる。足の指まで形よく整っているのを見て、思わず小指を触っていると、くすぐったいのか足をピクピクさせていた。こみ上げるいたずら心を押し殺し、また寝室へ戻る。今度は枕を二つ。一つをウィリアムの頭の下に敷き、もう一つはその横に置いた。さあ、これが最後だ。寝台の上にある上掛けを剥がし、両手で抱えて居間に向かう。嵩があって前が全然見えない。よたよたしながら運び、ウィリアムの足元へたどり着くと、上掛けでその体を覆った。

これが私にできる精いっぱいだ。ウィリアムの顔を見る。安らかに微笑んでいるような顔。でも、まだ目が腫れている。私は立ち上がり、手洗い場で濡らした布でウィリアムの顔を拭った。そっと瞼を押さえる。長い睫毛。無精ひげが生えているのに全然不潔な感じがしない。むしろ野性的で、新しい魅力を発見しちゃったかも。一人でフフッと笑う。どんな風になったって、ウィリアムが一番素敵。
大好きなウィリアム。鋭い瞳が瞼で隠されていると、何だか幼く見える。いつも私より遅く寝て、早く起きているから寝顔を見たのは初めてかもしれない。

私は濡れた布を片付け、脱がせた騎士服を掛けてからウィリアムの隣に潜り込んだ。最初は横に並べた枕に頭を乗せ、じっとウィリアムの横顔を見つめる。

「傷つけてしまって、ごめんなさい」

ひそひそ声で言ってこめかみに口づけた。

「大好きよ」

空気に溶けるようなささやかな声だったのに、ウィリアムはピクッと体を震わせ私のほうに寝返りを打った。
起こしてしまったかと思い息を殺す。聞こえるのは穏やかな寝息だけ。ホッと息をつき、ウィリアムの左腕をゆっくりと伸ばして懐にすり寄った。腕枕は腕が痺れるかもしれないから、肩の下に頭を……と思っていたら、ぐいと抱き寄せられてびっくりする。

どうやら眠ったまま、私の気配を感じて抱き寄せたようだ。結局、ウィリアムの左腕を枕にして、右腕は背中に回されギュッと抱きしめられた。

ウィリアムの体温と匂いで、私の心も身体もくにゃくにゃになる。世界で一番安心できる場所で、大好きな人の腕の中で守られて………。
ウィリアムに負けず劣らず睡眠不足だった私は、幸福感に包まれながら眠りに落ちた。
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