2 / 2
後編
翌日。侍女達によって髪は丁寧に結い上げられ、時間を掛けて化粧を施され、最後に花嫁衣装を纏った。
「ほぅ……」と感嘆の声が侍女達の口から漏れる。姿見に映る私はとても美しかった。
「ミーシャサナリア様、なんとお美しいこと」
「この場に立ち会えたこと光栄に思います」
目尻に涙を浮かべる侍女達に、私は「ありがとう」と笑みで応える。
鏡に映る私は幸せそうに笑っている。……とうとうこの日がやって来たのだ。
母を捨てた父を憎んでいた。
大好きだった生まれ育った国を嫌いになった。
でも、復讐なんて考えていなかった。そんなことをしても、亡くなった母は蘇らないから。
父のことを忘れ、母との美しい思い出だけを胸に仕舞って生きていこうと思っていた……なのに、神は私に【番】という枷を与えた。
……なぜ……ですか……
私の嘆きに、神が応えることはなかった。
スタンツ公爵家は婚姻の申込みをしてきた。厄介者が金のガチョウになったと、親戚は嬉々として私を差し出した。
そして、私はこの国に戻ってきて思い知った。決して過去を忘れてはいけないのだと。
再会した父は母や私に対して罪悪感を感じてはいなかった。それは、ローズマリーも同じだった。
でも、二人だけではない。ガイアンも、優しい侍女達も、この国の者達はみな同じ。
番という絆は尊く、何人たりとも侵してはならないものと教えられてきたから。
番という概念を受け入れられない者の気持ちなど分からない。それこそ、どうして出逢えた彼らの幸運を喜んであげられないの? となる。
だから、私に屈託なく笑い掛けられる。後ろめたいことなど一切ないから。
分かりあえないこともこの世にはたくさんある。
人種や宗教や性別や身分など、些細な違いが壁となる。乗り越えられることもあるけど、無理なときもある。
――それも当然。
でも、自分の当たり前を押し通そうとしたら、何も始まらない。
母は私のために父と話し合おうとした。でも、父は向き合うことすら拒み、周りもそれを容認した。
この国は【番】という、尊くも甘美な呪いに縛られている。
この先も、母のようにやむを得ない政略でこの国に嫁ぐ女性が出てくるだろう。
婚姻後にもし相手が、番と出会ってしまったらどうなるだろうか。きっと、母と同じ結末が待っている。
――悲惨な最期。
母は助けられなかった。でも、第二第三の母を生み出さないようにはできる。
番は抗えない本能なのだという。だとしても、勝手な価値観を押し付け、相手を踏み躙ることは許されない。
支度を終えたあと、ローズマリーが控室へと入ってくる。
侍女達は彼女のために、私から少し離れて場所を譲った。彼女がこのタイミングでここに来ることは決まっていた。
花婿の母は花嫁に新鮮な朝露を贈る慣習があるのだ。
「ミーシャサナリア、あなたが私の義娘になってくれて心から嬉しいわ」
「私もこうして、縁を結べて嬉しく思っております。お義母様」
「番に愛される人生ほど素晴らしいものはないわ。私達はふたりとも幸運だったわね」
彼女はにこやかに、私の返事を待っている。
その幸せが誰の犠牲の上に成り立っているかなんて考えることもなく。
「……はい」
朝露が入った小瓶が手渡される。
侍女達が温かい眼差しで見守る中、私はその中身を飲み干した。
その瞬間、口内に含んでいた丸薬を噛み砕いて飲み込む。……誰も気づいていない。
私が飲んだのは十分後に効く毒薬。
だから、参列席に戻るローズマリーに続いて、すぐに控室を出た。もちろん侍女達に囲まれて。朝からそうしてきた、最後までそうする。
幸せな花嫁の一挙手一投足を、彼らには覚えてもらわなければならないから。
――私が自ら口にしたのは、義母から渡された朝露のみと。
調べれば毒によって死に至ったと分かるはずだ。
番に愛されている幸せな花嫁が自ら死を選ぶなどあり得ない、と誰もが思うだろう。番に選ばれるということは、そういうことなのだ。
となれば、疑いの目は小瓶を渡した者に向けられる。
でも、決定的な証拠は出てこない。なぜなら、義母は何もしていないから。あるのは状況証拠のみ。
……それだけで十分よ。
番を失ったガイアンは冷静ではいられない。
母を疑い責め立て、その先もあるやもしれない。
だが、父がそれを許すはずはない。番を守るためなら我が子同然のガイアンの命を奪うことも厭わないはず。
でも、それをローズマリーが耐えられるはずはない。必死になって父を止め、息子に『母を信じてちょうだい』と訴えるだろう。
番至上主義を貫くゆえに、彼らは終わりのない輪に一生囚われる。
この悲劇は語り継がれ、”人”との婚姻への抑止力となるだろう。
この国の人達の番への考えは変えられない。それを逆手に取るのだ。彼らは悲劇の原因を【番】以外に求めるだろう。誰しも己にとって神聖なものを穢すような答えを無意識に避ける。
そして、彼らは都合の良い答えに縋る――私が”人”だったから起こったことではないか、と。
荘厳な鐘の音とともに、ヴァージン・ロードをひとりで進んでいく。本来なら父と歩くものだが、彼は番の隣に立つことを選んだ。
絶え間なく降り注ぐ祝福の声が、私の声を消してくれる。
「番との愛を何よりも重んじるのなら、その愛を思う存分貫いてください。お父様」
ベールの下の私はふふっと声を上げて笑う、と同時に膝から崩れ落ちる。
「ミーシャサナリア!」
駆け寄って来たガイアンが、床に横たわる私の体を掬い上げる。よく効く毒だ。もう体の感覚はない。
「ミーシャ、ミーシャ!」
彼は悲痛な声で何度も私の名を呼ぶ。
いいわ、もっと呼んでちょうだい。盛り上げて……
「一体どういうことだ!? ミーシャサナリアに何があったんだ! 誰が……」
父の怒声が響き渡る。
口から血を流している私は、どう見ても害されたようにしか見えないはず。そういう毒を選んだから。
「ミーシャサナリア様が口にしたのは、朝露だけでございます。緊張して、朝食はいらないと……」
震えながら答える侍女に、参列者がどよめく。
朝露を集めて渡すのは、ひとりしかいないと誰もが知っているからだ。
「……わ、私は何もしていない……わ。ただ、朝露を渡した……だけ。旦那様、信じて!」
きっとローズマリーは今、父の胸に縋っているのだろう。そして、父は青褪めながらも、そんな番を大切そうに抱きしめているはず。
横たわる私には、彼らの姿は見えないけれど分かる。それこそが番。だから、こうなった。
「ミーシャサナリア、頑張れ。すぐに医者が来るから」
「……えぇ……」
毒の影響で声が震える。演技には自信がなかったけど、その心配はなかった。
誰から見ても愛されることを受け入れている番にしか見えない。
「……ゴフッ……」
血を吐き出す私をガイアンは躊躇うことなく抱きしめる。
温かいはずなのに、体が氷雪のように冷たくなっていく。寒くて堪らない。そろそろフィナーレにうつらなければ。
「ぉ、願い……生き……て……」
私のあとなんて追わせない。
「ね、約束……して、ガイア……ン」
番の願いを断れないのが番のサガというなら、それをとことん利用するわ。
ガイアンは素晴らしい人だ。たぶん、こんな形で出逢わなかったら違う未来があったかもしれない。
――彼は知らない。
私の血が、彼は【私の番】だと告げていることを。
……教えてなんかあげない。
だって、母を死に追いやった【番】なんて大嫌いだから。
私は番に囚われたりしない。
私だけは母を裏切ったりしない。……いいえ、してはいけないのだ。
私まで番という存在に翻弄されたら、母の不幸を肯定することになってしまうから。
……番を求める心には抗えないなんて嘘。
母に対する罪悪感と、番への想いに挟まれて、私はずっと苦しくてしかたがない。もし、何よりも優先される想いなら、こんなふうにはならないはず。
そうですよね? お母様
母は答えないけど、私は間違っていない。甘美な呪いに負けていないのが、何よりの証し。
――間違ってない。
本当に?
――間違ってなんかない。
後悔しない?
ああ、煩い、煩い、煩い……
頭の中の二つの声。番と出逢った日から煩くて堪らない。いい加減にして欲しい。
そんな声をガイアンが打ち消す。
「約束するよ、ミーシャサナリア」
「……ありが……う。うれし……い……」
歓喜で声が震える。約束は必ず果たされる――呪詛は完成した。
何よりも尊い永遠の愛に従って、彼らはこれからどう幸せになっていくのだろうか。結末を見られないのは残念だけど仕方がない。
どうぞ、存分に本能とやらを優先してくださいませ。できるものなら……
祝福の鐘がまだ鳴り続けている。
このまま鳴り続ければいい、私のための弔いの鐘として。
赤く染まった花嫁衣装を纏った私は、今心から笑えている。
――ようやく、すべてから解放された。
「ミーシャサナリア、私の愛しい番。愛して……いるよ」
ガイアンは嗚咽しながら愛を告げてくる。
今までずっと私は、強張った笑みで応えるだけだった。怖かったのだ、言葉にしたら囚われてしまう気がして。でも、もう大丈夫。だって、最期だから。
「……あ、いして……ます……」
……やっと言えた……
――とても幸せ。
「ほぅ……」と感嘆の声が侍女達の口から漏れる。姿見に映る私はとても美しかった。
「ミーシャサナリア様、なんとお美しいこと」
「この場に立ち会えたこと光栄に思います」
目尻に涙を浮かべる侍女達に、私は「ありがとう」と笑みで応える。
鏡に映る私は幸せそうに笑っている。……とうとうこの日がやって来たのだ。
母を捨てた父を憎んでいた。
大好きだった生まれ育った国を嫌いになった。
でも、復讐なんて考えていなかった。そんなことをしても、亡くなった母は蘇らないから。
父のことを忘れ、母との美しい思い出だけを胸に仕舞って生きていこうと思っていた……なのに、神は私に【番】という枷を与えた。
……なぜ……ですか……
私の嘆きに、神が応えることはなかった。
スタンツ公爵家は婚姻の申込みをしてきた。厄介者が金のガチョウになったと、親戚は嬉々として私を差し出した。
そして、私はこの国に戻ってきて思い知った。決して過去を忘れてはいけないのだと。
再会した父は母や私に対して罪悪感を感じてはいなかった。それは、ローズマリーも同じだった。
でも、二人だけではない。ガイアンも、優しい侍女達も、この国の者達はみな同じ。
番という絆は尊く、何人たりとも侵してはならないものと教えられてきたから。
番という概念を受け入れられない者の気持ちなど分からない。それこそ、どうして出逢えた彼らの幸運を喜んであげられないの? となる。
だから、私に屈託なく笑い掛けられる。後ろめたいことなど一切ないから。
分かりあえないこともこの世にはたくさんある。
人種や宗教や性別や身分など、些細な違いが壁となる。乗り越えられることもあるけど、無理なときもある。
――それも当然。
でも、自分の当たり前を押し通そうとしたら、何も始まらない。
母は私のために父と話し合おうとした。でも、父は向き合うことすら拒み、周りもそれを容認した。
この国は【番】という、尊くも甘美な呪いに縛られている。
この先も、母のようにやむを得ない政略でこの国に嫁ぐ女性が出てくるだろう。
婚姻後にもし相手が、番と出会ってしまったらどうなるだろうか。きっと、母と同じ結末が待っている。
――悲惨な最期。
母は助けられなかった。でも、第二第三の母を生み出さないようにはできる。
番は抗えない本能なのだという。だとしても、勝手な価値観を押し付け、相手を踏み躙ることは許されない。
支度を終えたあと、ローズマリーが控室へと入ってくる。
侍女達は彼女のために、私から少し離れて場所を譲った。彼女がこのタイミングでここに来ることは決まっていた。
花婿の母は花嫁に新鮮な朝露を贈る慣習があるのだ。
「ミーシャサナリア、あなたが私の義娘になってくれて心から嬉しいわ」
「私もこうして、縁を結べて嬉しく思っております。お義母様」
「番に愛される人生ほど素晴らしいものはないわ。私達はふたりとも幸運だったわね」
彼女はにこやかに、私の返事を待っている。
その幸せが誰の犠牲の上に成り立っているかなんて考えることもなく。
「……はい」
朝露が入った小瓶が手渡される。
侍女達が温かい眼差しで見守る中、私はその中身を飲み干した。
その瞬間、口内に含んでいた丸薬を噛み砕いて飲み込む。……誰も気づいていない。
私が飲んだのは十分後に効く毒薬。
だから、参列席に戻るローズマリーに続いて、すぐに控室を出た。もちろん侍女達に囲まれて。朝からそうしてきた、最後までそうする。
幸せな花嫁の一挙手一投足を、彼らには覚えてもらわなければならないから。
――私が自ら口にしたのは、義母から渡された朝露のみと。
調べれば毒によって死に至ったと分かるはずだ。
番に愛されている幸せな花嫁が自ら死を選ぶなどあり得ない、と誰もが思うだろう。番に選ばれるということは、そういうことなのだ。
となれば、疑いの目は小瓶を渡した者に向けられる。
でも、決定的な証拠は出てこない。なぜなら、義母は何もしていないから。あるのは状況証拠のみ。
……それだけで十分よ。
番を失ったガイアンは冷静ではいられない。
母を疑い責め立て、その先もあるやもしれない。
だが、父がそれを許すはずはない。番を守るためなら我が子同然のガイアンの命を奪うことも厭わないはず。
でも、それをローズマリーが耐えられるはずはない。必死になって父を止め、息子に『母を信じてちょうだい』と訴えるだろう。
番至上主義を貫くゆえに、彼らは終わりのない輪に一生囚われる。
この悲劇は語り継がれ、”人”との婚姻への抑止力となるだろう。
この国の人達の番への考えは変えられない。それを逆手に取るのだ。彼らは悲劇の原因を【番】以外に求めるだろう。誰しも己にとって神聖なものを穢すような答えを無意識に避ける。
そして、彼らは都合の良い答えに縋る――私が”人”だったから起こったことではないか、と。
荘厳な鐘の音とともに、ヴァージン・ロードをひとりで進んでいく。本来なら父と歩くものだが、彼は番の隣に立つことを選んだ。
絶え間なく降り注ぐ祝福の声が、私の声を消してくれる。
「番との愛を何よりも重んじるのなら、その愛を思う存分貫いてください。お父様」
ベールの下の私はふふっと声を上げて笑う、と同時に膝から崩れ落ちる。
「ミーシャサナリア!」
駆け寄って来たガイアンが、床に横たわる私の体を掬い上げる。よく効く毒だ。もう体の感覚はない。
「ミーシャ、ミーシャ!」
彼は悲痛な声で何度も私の名を呼ぶ。
いいわ、もっと呼んでちょうだい。盛り上げて……
「一体どういうことだ!? ミーシャサナリアに何があったんだ! 誰が……」
父の怒声が響き渡る。
口から血を流している私は、どう見ても害されたようにしか見えないはず。そういう毒を選んだから。
「ミーシャサナリア様が口にしたのは、朝露だけでございます。緊張して、朝食はいらないと……」
震えながら答える侍女に、参列者がどよめく。
朝露を集めて渡すのは、ひとりしかいないと誰もが知っているからだ。
「……わ、私は何もしていない……わ。ただ、朝露を渡した……だけ。旦那様、信じて!」
きっとローズマリーは今、父の胸に縋っているのだろう。そして、父は青褪めながらも、そんな番を大切そうに抱きしめているはず。
横たわる私には、彼らの姿は見えないけれど分かる。それこそが番。だから、こうなった。
「ミーシャサナリア、頑張れ。すぐに医者が来るから」
「……えぇ……」
毒の影響で声が震える。演技には自信がなかったけど、その心配はなかった。
誰から見ても愛されることを受け入れている番にしか見えない。
「……ゴフッ……」
血を吐き出す私をガイアンは躊躇うことなく抱きしめる。
温かいはずなのに、体が氷雪のように冷たくなっていく。寒くて堪らない。そろそろフィナーレにうつらなければ。
「ぉ、願い……生き……て……」
私のあとなんて追わせない。
「ね、約束……して、ガイア……ン」
番の願いを断れないのが番のサガというなら、それをとことん利用するわ。
ガイアンは素晴らしい人だ。たぶん、こんな形で出逢わなかったら違う未来があったかもしれない。
――彼は知らない。
私の血が、彼は【私の番】だと告げていることを。
……教えてなんかあげない。
だって、母を死に追いやった【番】なんて大嫌いだから。
私は番に囚われたりしない。
私だけは母を裏切ったりしない。……いいえ、してはいけないのだ。
私まで番という存在に翻弄されたら、母の不幸を肯定することになってしまうから。
……番を求める心には抗えないなんて嘘。
母に対する罪悪感と、番への想いに挟まれて、私はずっと苦しくてしかたがない。もし、何よりも優先される想いなら、こんなふうにはならないはず。
そうですよね? お母様
母は答えないけど、私は間違っていない。甘美な呪いに負けていないのが、何よりの証し。
――間違ってない。
本当に?
――間違ってなんかない。
後悔しない?
ああ、煩い、煩い、煩い……
頭の中の二つの声。番と出逢った日から煩くて堪らない。いい加減にして欲しい。
そんな声をガイアンが打ち消す。
「約束するよ、ミーシャサナリア」
「……ありが……う。うれし……い……」
歓喜で声が震える。約束は必ず果たされる――呪詛は完成した。
何よりも尊い永遠の愛に従って、彼らはこれからどう幸せになっていくのだろうか。結末を見られないのは残念だけど仕方がない。
どうぞ、存分に本能とやらを優先してくださいませ。できるものなら……
祝福の鐘がまだ鳴り続けている。
このまま鳴り続ければいい、私のための弔いの鐘として。
赤く染まった花嫁衣装を纏った私は、今心から笑えている。
――ようやく、すべてから解放された。
「ミーシャサナリア、私の愛しい番。愛して……いるよ」
ガイアンは嗚咽しながら愛を告げてくる。
今までずっと私は、強張った笑みで応えるだけだった。怖かったのだ、言葉にしたら囚われてしまう気がして。でも、もう大丈夫。だって、最期だから。
「……あ、いして……ます……」
……やっと言えた……
――とても幸せ。
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(18件)
あなたにおすすめの小説
夫は運命の相手ではありませんでした…もう関わりたくないので、私は喜んで離縁します─。
coco
恋愛
夫は、私の運命の相手ではなかった。
彼の本当の相手は…別に居るのだ。
もう夫に関わりたくないので、私は喜んで離縁します─。
番ではなくなった私たち
拝詩ルルー
恋愛
アンは薬屋の一人娘だ。ハスキー犬の獣人のラルフとは幼馴染で、彼がアンのことを番だと言って猛烈なアプローチをした結果、二人は晴れて恋人同士になった。
ラルフは恵まれた体躯と素晴らしい剣の腕前から、勇者パーティーにスカウトされ、魔王討伐の旅について行くことに。
──それから二年後。魔王は倒されたが、番の絆を失ってしまったラルフが街に戻って来た。
アンとラルフの恋の行方は……?
※全5話の短編です。
【完結】ハーレム構成員とその婚約者
里音
恋愛
わたくしには見目麗しい人気者の婚約者がいます。
彼は婚約者のわたくしに素っ気ない態度です。
そんな彼が途中編入の令嬢を生徒会としてお世話することになりました。
異例の事でその彼女のお世話をしている生徒会は彼女の美貌もあいまって見るからに彼女のハーレム構成員のようだと噂されています。
わたくしの婚約者様も彼女に惹かれているのかもしれません。最近お二人で行動する事も多いのですから。
婚約者が彼女のハーレム構成員だと言われたり、彼は彼女に夢中だと噂されたり、2人っきりなのを遠くから見て嫉妬はするし傷つきはします。でもわたくしは彼が大好きなのです。彼をこんな醜い感情で煩わせたくありません。
なのでわたくしはいつものように笑顔で「お会いできて嬉しいです。」と伝えています。
周りには憐れな、ハーレム構成員の婚約者だと思われていようとも。
⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
話の一コマを切り取るような形にしたかったのですが、終わりがモヤモヤと…力不足です。
コメントは賛否両論受け付けますがメンタル弱いのでお返事はできないかもしれません。
あなたに何されたって驚かない
こもろう
恋愛
相手の方が爵位が下で、幼馴染で、気心が知れている。
そりゃあ、愛のない結婚相手には申し分ないわよね。
そんな訳で、私ことサラ・リーンシー男爵令嬢はブレンダン・カモローノ伯爵子息の婚約者になった。
【完結】ずっと、ずっとあなたを愛していました 〜後悔も、懺悔も今更いりません〜
高瀬船
恋愛
リスティアナ・メイブルムには二歳年上の婚約者が居る。
婚約者は、国の王太子で穏やかで優しく、婚約は王命ではあったが仲睦まじく関係を築けていた。
それなのに、突然ある日婚約者である王太子からは土下座をされ、婚約を解消して欲しいと願われる。
何故、そんな事に。
優しく微笑むその笑顔を向ける先は確かに自分に向けられていたのに。
婚約者として確かに大切にされていたのに何故こうなってしまったのか。
リスティアナの思いとは裏腹に、ある時期からリスティアナに悪い噂が立ち始める。
悪い噂が立つ事など何もしていないのにも関わらず、リスティアナは次第に学園で、夜会で、孤立していく。
ミュリエル・ブランシャールはそれでも彼を愛していた
玉菜きゃべつ
恋愛
確かに愛し合っていた筈なのに、彼は学園を卒業してから私に冷たく当たるようになった。
なんでも、学園で私の悪行が噂されているのだという。勿論心当たりなど無い。 噂などを頭から信じ込むような人では無かったのに、何が彼を変えてしまったのだろう。 私を愛さない人なんか、嫌いになれたら良いのに。何度そう思っても、彼を愛することを辞められなかった。 ある時、遂に彼に婚約解消を迫られた私は、愛する彼に強く抵抗することも出来ずに言われるがまま書類に署名してしまう。私は貴方を愛することを辞められない。でも、もうこの苦しみには耐えられない。 なら、貴方が私の世界からいなくなればいい。◆全6話
最高の復讐劇をありがとうございます。
彼はきっと調べ尽くして、不誠実な父親と脳内お花畑な母親のことを知るでしょう。
彼が同じような不誠実なお花畑の住人なのか、最愛の人の苦しみを理解し、理不尽な法の撤廃を求めて活動するか…。
どちらにせよ自分の両親のせいで、永遠に愛は得られない…。両親は我が子に永遠に憎まれ恨まれる。
いいものを読ませてもらいました。
彼が、呪いのような番だからではなく、本気で本当に彼女を愛していたなら、活動家になるんだろうなぁ。
その先の描写がないのが残念なような、だからこそ溜飲が下がるような…。
執筆ありがとうございました。
さやえんどう様、感想ありがとうございますヾ(。>﹏<。)ノ゙✧*。
だいぶ前に書いた作品なのに読んでいただき、こちらこそ感謝感激です!
矢野りと先生、こんばんは( ^ω^ )‼︎
いつも作品を楽しく拝読させて頂いております‼︎
この作品の何が恐ろしい所かというと、後半の途中で「花嫁が人だったから、番に対しての本能が薄かったと周囲の獣人達は思うのでは」のくだりですね…‼︎
仮に亡くなった彼女の予想通り、他の獣人達がそのように考察しても、結婚式の前に花嫁が公爵の実子だという事を再婚した母子に教えていると思われる表現が前半に記載されているので、周りが「アレは不幸な出来事だった、すれ違いだったのだ」と考えても、獣人の血を引く花嫁が番を前に自殺するはずがない、殺したのは公爵の番の可能性が高いと考えている公爵家では、その後泥沼な光景が繰り広げられてそうですね…‼︎
公爵が前公爵夫人と実子の戸籍を抹消したのは、果たして公爵に取って幸だったのか不幸だったのか…w
時間を置かずに花婿が実母を刺して、それを見た公爵に刺し殺されて、公爵は自殺して更に貴族社会を賑わせてからお家取り潰しエンドとかありそうですね…‼︎
あと一番凄いと思った事は、そんな獣人の血を引き、本能が訴えているにも関わらず、理性で持って「番同士だからと言って必ず多幸感を得る訳ではない、幸せな人生になる訳ではない」と命を賭して証明した花嫁さんの気概が素晴らしいと思いました…‼︎
若い女性でさえ理性で番への本能を抑えられるんですから、公爵は本当に前公爵夫人と離縁して良いのか考える余地くらい残せよな、って思いましたw
そもそも公爵が前公爵夫人と離縁した後のアフターケアをしておけば良かったのに、何もしないのはもの凄く無責任だと思いましたね‼︎
他のコメでもありましたが、「総合的に公爵が悪い」ってヤツですね‼︎
長々と記載致しましたが、どの作品も読み応えあり楽しく拝読させて頂いております‼︎
これからも応援させて頂きますね(^人^)‼︎
たかっち様、感想ありがとうございますヽ(=´▽`=)ノ
いつも読んでいただいているなんて、嬉しい限りです!
熱い感想へご返信したいところですが……。
今、他作品の書籍化作業を行っているため、頭の中が完全にそっちモードになっております💦
そのため、書いたら違和感のある返信になってしまう気がするので、控えさせていただきますね(_ _;)
切り替えスイッチがないポンコツで、本当に申し訳ないです(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
クズ実父や花畑義母は矯正不可としても、主人公のノータリン番は、悲惨な死を迎えた主人公の母をやはりないものとしてるんですかね…
愛する番を生み育てた女性なのに、やはり「番の絆の前ではただの障害物」と見做して、娘である主人公にとってもそうだとアタマから思ってるんでしょうか?
だとしたらホントどうしようもない。
他の作者さまの主人公のように、番からの熱烈プロポーズを
「それまでの情や信頼を捨てるとかマヂで人でなし!」
と切り捨てられたら…
でもこちらの主人公ちゃんも生きるのがもう辛いだけだからなあ………
環境が悪過ぎる
さごはちジュレ様、感想ありがとうございますヽ(=´▽`=)ノ
完結からだいぶ経っているのに、読んでくださり感謝感激です。
今、他作品の書籍化作業を行っているため、頭の中がそっちモードになっております。
もし書いたらなんか違和感のある返信になってしまう気がするので、控えさせていただきますね(_ _;)
単純なくせに切り替えスイッチがないポンコツで、申し訳ないです(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)