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12.ギルアの依頼
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最近の王宮はなぜか雰囲気がいい。
以前は一年中財務課から殺伐とした空気が流れ出ていて、それが全体に広がりピリピリした雰囲気だった。それが今はない、財務課の仕事の簡素化・合理化が成功しスムーズに事が運ぶようになったのである。
「最近の王宮はいい!明るくなって女の子達に声が掛けやすいよなー。ワッハッハ」
「王宮はナンパするところではありません。もっと仕事に励みなさい」
相変わらずのガロンに釘を刺す宰相、いつもの光景である。
「ガロン、お前に悩みはないのか…」
「ないない!」
即答のガロンを横目に、はぁ~と深いため息を吐きながら机に顔を埋める国王ギルア。
「どうでもいいですが仕事はしてくださいね」
悩んでいる内容を知っているので、宰相は相手にせず新たな書類を机に置いている。冷徹ウサギここにあり!
「俺で良かったら悩み聞くぜ、誰かに話すだけで心が軽くなるもんだ」
たまには真っ当な事を言うガロン、彼はこれでも国王ギルアの兄貴分的存在でタメ口を許されるほど信頼されている。
「俺の願いは2つだ
①側妃達と自然消滅という角が立たない形で別れたい
②番を見つけて結婚したい」
「ワッハッハ、そりゃあ無理難題だな。王宮のなんでも相談箱に匿名で投函してやる」
なんの解決にもなっていない…、そもそも相談箱に投函した内容はアドバイス付きで掲示板に貼り出される。こんな内容では誰が相談したか一目瞭然、後宮を持つ人物はギルアだけなのだから。
「お前に相談した俺が馬鹿だった…」
これ以上落ち込むと仕事に支障をきたすと判断した宰相は解決策を教えることにした。
「シルビア様に公務として依頼してはどうですか?」
「??? どういうことだ?」
「最近、王宮内の仕事が円滑に運んでいるのには気づいてますよね。これもシルビア様が財務課の問題点を洗い出しその解決策を提示したからです。財務課の仕事は全ての課に影響を及ぼします、今回のシルビア様の解決策は王宮内文官全体に改革を起こしたといっていいものです」
そんな正妃の能力を活かして解決しろと宰相は言うが、ギルアにもプライドがある。
(即決出来ない----)
狼獣人は即決即行動の種族だが、『敵』認定したシルビアに頼むのは気が重い。ヘタレ狼ここにあり。
「まあ、無理に解決せず流れに身を任せればいつの間にか解決する時もあるぜ」
ガロンのくせに、なんだか奥深い言葉を言ってきた。いつもと違うガロンの言葉に縋ろうと思った時、
「数年後には側妃達にそっくりなガキがポコポコ生まれて、諦めの境地に辿り着けるって~。ワッハッハ」
ギルアは利き手である右の拳を使い、無言でガロンを床に沈めた。
(一瞬でもガロンを信じた俺が馬鹿だった!やはり冷徹だが宰相を信じるべきだ!)
「宰相、明日正妃を執務室に呼んでくれ。後宮問題解決を公務として依頼する!」
「承知しました、英断ですギルア様」
自分の幸せのために恥を捨て、シルビアと手を組む覚悟をしたギルアは吹っ切れた顔をしている。
(本当にギルア様はまだまだ手が掛かりますね~。でもこれで上手く事が運ぶ予感がしますよ)
宰相の尻尾がなぜか今ピコピコしている…?これは何か企んでワクワク感を隠せない行動なのだが、ギルアからは尻尾が見えていなかった。
以前は一年中財務課から殺伐とした空気が流れ出ていて、それが全体に広がりピリピリした雰囲気だった。それが今はない、財務課の仕事の簡素化・合理化が成功しスムーズに事が運ぶようになったのである。
「最近の王宮はいい!明るくなって女の子達に声が掛けやすいよなー。ワッハッハ」
「王宮はナンパするところではありません。もっと仕事に励みなさい」
相変わらずのガロンに釘を刺す宰相、いつもの光景である。
「ガロン、お前に悩みはないのか…」
「ないない!」
即答のガロンを横目に、はぁ~と深いため息を吐きながら机に顔を埋める国王ギルア。
「どうでもいいですが仕事はしてくださいね」
悩んでいる内容を知っているので、宰相は相手にせず新たな書類を机に置いている。冷徹ウサギここにあり!
「俺で良かったら悩み聞くぜ、誰かに話すだけで心が軽くなるもんだ」
たまには真っ当な事を言うガロン、彼はこれでも国王ギルアの兄貴分的存在でタメ口を許されるほど信頼されている。
「俺の願いは2つだ
①側妃達と自然消滅という角が立たない形で別れたい
②番を見つけて結婚したい」
「ワッハッハ、そりゃあ無理難題だな。王宮のなんでも相談箱に匿名で投函してやる」
なんの解決にもなっていない…、そもそも相談箱に投函した内容はアドバイス付きで掲示板に貼り出される。こんな内容では誰が相談したか一目瞭然、後宮を持つ人物はギルアだけなのだから。
「お前に相談した俺が馬鹿だった…」
これ以上落ち込むと仕事に支障をきたすと判断した宰相は解決策を教えることにした。
「シルビア様に公務として依頼してはどうですか?」
「??? どういうことだ?」
「最近、王宮内の仕事が円滑に運んでいるのには気づいてますよね。これもシルビア様が財務課の問題点を洗い出しその解決策を提示したからです。財務課の仕事は全ての課に影響を及ぼします、今回のシルビア様の解決策は王宮内文官全体に改革を起こしたといっていいものです」
そんな正妃の能力を活かして解決しろと宰相は言うが、ギルアにもプライドがある。
(即決出来ない----)
狼獣人は即決即行動の種族だが、『敵』認定したシルビアに頼むのは気が重い。ヘタレ狼ここにあり。
「まあ、無理に解決せず流れに身を任せればいつの間にか解決する時もあるぜ」
ガロンのくせに、なんだか奥深い言葉を言ってきた。いつもと違うガロンの言葉に縋ろうと思った時、
「数年後には側妃達にそっくりなガキがポコポコ生まれて、諦めの境地に辿り着けるって~。ワッハッハ」
ギルアは利き手である右の拳を使い、無言でガロンを床に沈めた。
(一瞬でもガロンを信じた俺が馬鹿だった!やはり冷徹だが宰相を信じるべきだ!)
「宰相、明日正妃を執務室に呼んでくれ。後宮問題解決を公務として依頼する!」
「承知しました、英断ですギルア様」
自分の幸せのために恥を捨て、シルビアと手を組む覚悟をしたギルアは吹っ切れた顔をしている。
(本当にギルア様はまだまだ手が掛かりますね~。でもこれで上手く事が運ぶ予感がしますよ)
宰相の尻尾がなぜか今ピコピコしている…?これは何か企んでワクワク感を隠せない行動なのだが、ギルアからは尻尾が見えていなかった。
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