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13.レッツ恩返し!
急いで後宮へと戻ってきたロナ姫の行動は速かった。
まずは侍女のアンナに計画を話し協力を求めた。
常識ある侍女なら『それはお止めになった方が宜しいかと…』と遠回しに止めるものだが残念なことにアンナは優秀だが常識はちょっとなかった。
「姫様、それは素晴らしい案です。
つまり子作りを手伝い恩を売り、側妃達を操り人形にして後宮を牛耳るんですね!」
…さすが裏番長アンナ。自分の経験をもとにロナ姫の話を解釈したようだ。
「ち、違うわよ、アンナ!
下剋上は忘れて、もう忘れて!
恩を売るんじゃなくて、恩返しだから。
ほら後宮で楽しい生活をさせて貰っているから単純に恩返しをするつもりなのよ、間違えないで~!」
『チッ、残念』と小声で呟くアンナをスルーするロナ姫。
聞こえないふりをして『さあ準備、準備』と忙しそうに何やら書き始める。結局アンナも『やるなら全力ですよ、姫様』と一緒になって手伝ってくれた。
そして本気モードの二人はとにかく凄かった…。
徹夜して資料を作った後に、何度も講義の練習を行う。
講師役はロナ姫で生徒役はアンナ。
(お馬鹿生徒編)
『では分かりましたか?』
『先生、まったく分かりませーん。もっとかみ砕いて教えてくださーい』
『えーとっ、具体的にはどこがわかりませんか?』
『全部』
(不良生徒編)
『あなたは腐った蜜柑じゃないのよ!』
『うるせいぞ、先公がっ!』
※その後、盗んだ牛で走り出す。
(盗んだバイクで走り出す~♬)
備えあれば憂いなしと、それはもう色々なパターンを練習してみた。
…きっと最後の出番はないだろう。
そして完璧に準備を整えた二人は清々しい朝を迎えていた。
『やったわ!』『ええ、やりましたね』お互いに称え合う二人…。もう誰もこの暴走を止められない。
そして朝食が済んだ後、五人の側妃を後宮の広間に呼んで恩返しをスタートすることになった。
広間には机と椅子が並べてあり、前方には黒板も用意されている。来た順から空いている席へと座るように促され、戸惑いながらも側妃達は言われた通りに椅子に座り待っている。
全員揃ったところで、ロナ姫は一旦黒板の後ろに隠れ、再び出てきたときにはなぜか黒縁眼鏡を掛けていた。
そして側妃達を見て話し始める。
「今日はお集まりいただいて有り難うございます。
私はこの後宮に来てから皆様に感謝の毎日でした。貧乏小国の姫に優しくしてくれるお姉様方、三食昼寝付きの贅沢な暮らしを提供してくれる姿を見せない小人の様な存在の皇帝ハヤン様に本当に心から感謝しておりますわ。
ですから感謝の意を込め皆様のお役に立つことをしようと決心しました!
何が良いかと悩みましたが、やはり私の特技を活かして勝負させていただきます♪
では皆様、机の上にある冊子をご覧くださいませ」
六妃ロナの説明に首を傾げている側妃達だったが、素直に机のうえに置いてある冊子を手に取る。
その手作り冊子のタイトル
『レッツ子作り♪人間編』 作 六妃
※参照『家畜の繁殖これで完璧!』
(((参照が家畜の繁殖って、最初から間違っているやんけーーー)))
みんなの心の中での盛大なツッコミに気づかず、ロナ姫は嬉々として講義を始めてしまうのである。
『頑張れ』と小声で応援するのは共犯アンナのみ。側妃達はその衝撃に口を聞けずにいた。
…一妃から五妃までみんなまともで良かった、良かった。
まずは侍女のアンナに計画を話し協力を求めた。
常識ある侍女なら『それはお止めになった方が宜しいかと…』と遠回しに止めるものだが残念なことにアンナは優秀だが常識はちょっとなかった。
「姫様、それは素晴らしい案です。
つまり子作りを手伝い恩を売り、側妃達を操り人形にして後宮を牛耳るんですね!」
…さすが裏番長アンナ。自分の経験をもとにロナ姫の話を解釈したようだ。
「ち、違うわよ、アンナ!
下剋上は忘れて、もう忘れて!
恩を売るんじゃなくて、恩返しだから。
ほら後宮で楽しい生活をさせて貰っているから単純に恩返しをするつもりなのよ、間違えないで~!」
『チッ、残念』と小声で呟くアンナをスルーするロナ姫。
聞こえないふりをして『さあ準備、準備』と忙しそうに何やら書き始める。結局アンナも『やるなら全力ですよ、姫様』と一緒になって手伝ってくれた。
そして本気モードの二人はとにかく凄かった…。
徹夜して資料を作った後に、何度も講義の練習を行う。
講師役はロナ姫で生徒役はアンナ。
(お馬鹿生徒編)
『では分かりましたか?』
『先生、まったく分かりませーん。もっとかみ砕いて教えてくださーい』
『えーとっ、具体的にはどこがわかりませんか?』
『全部』
(不良生徒編)
『あなたは腐った蜜柑じゃないのよ!』
『うるせいぞ、先公がっ!』
※その後、盗んだ牛で走り出す。
(盗んだバイクで走り出す~♬)
備えあれば憂いなしと、それはもう色々なパターンを練習してみた。
…きっと最後の出番はないだろう。
そして完璧に準備を整えた二人は清々しい朝を迎えていた。
『やったわ!』『ええ、やりましたね』お互いに称え合う二人…。もう誰もこの暴走を止められない。
そして朝食が済んだ後、五人の側妃を後宮の広間に呼んで恩返しをスタートすることになった。
広間には机と椅子が並べてあり、前方には黒板も用意されている。来た順から空いている席へと座るように促され、戸惑いながらも側妃達は言われた通りに椅子に座り待っている。
全員揃ったところで、ロナ姫は一旦黒板の後ろに隠れ、再び出てきたときにはなぜか黒縁眼鏡を掛けていた。
そして側妃達を見て話し始める。
「今日はお集まりいただいて有り難うございます。
私はこの後宮に来てから皆様に感謝の毎日でした。貧乏小国の姫に優しくしてくれるお姉様方、三食昼寝付きの贅沢な暮らしを提供してくれる姿を見せない小人の様な存在の皇帝ハヤン様に本当に心から感謝しておりますわ。
ですから感謝の意を込め皆様のお役に立つことをしようと決心しました!
何が良いかと悩みましたが、やはり私の特技を活かして勝負させていただきます♪
では皆様、机の上にある冊子をご覧くださいませ」
六妃ロナの説明に首を傾げている側妃達だったが、素直に机のうえに置いてある冊子を手に取る。
その手作り冊子のタイトル
『レッツ子作り♪人間編』 作 六妃
※参照『家畜の繁殖これで完璧!』
(((参照が家畜の繁殖って、最初から間違っているやんけーーー)))
みんなの心の中での盛大なツッコミに気づかず、ロナ姫は嬉々として講義を始めてしまうのである。
『頑張れ』と小声で応援するのは共犯アンナのみ。側妃達はその衝撃に口を聞けずにいた。
…一妃から五妃までみんなまともで良かった、良かった。
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