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第57話 夢を見てる?
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「ええっ!? ま、また来たんですか!? しかも男連れで!」
扉を開けて私の姿を目にした途端、ビンセント教授……もとい、コンビニ店員は露骨に嫌そうな顔をする。
「まぁまぁ、そんなこと言わないでよ。だって、私達……同志でしょう? 誰かに見られる前に早く中へ入れてよ」
「分かりましたよ……仕方ありませんね。誰かに部屋の中を見られたくないんで入って下さい」
ビンセント教授もどきが部屋の扉を大きく開け放したので、部屋の中へ入る。続けてエドが中へ入ろうとした時。
「ちょっと待ってください。あなたは入ってこないで下さい」
そしてエドの前に立ちふさがる。あ~あ……やっちゃった……恐らく彼はエドが王子様だということを知らないのだろうな。
「何故です? ステラは中に入れて、どうして俺は中へ入れてもらえないんですか?」
「それはあなたがいれば、俺とステラさんの個人的な話が出来ないからですよ」
「はぁ!? 何ですか、個人的な話って。まさか……教師でありながら、ステラと不埒な関係なのですか!? そんな中年男でありながら!?」
あぁ……もとコンビニ店員が、誤解を招く発言をしてエドに痛いところを点かれてしまった。
「不埒な関係……? 中年男だって? 余計なお世話だ! 俺だってなぁ……好き好んで、こんな身体になったわけじゃないんだからな!?」
おおっ! とうとう、元コンビニ店員はエドに切れてしまった。
「え? ちょ、ちょっと何のことです?」
エドは何が何だか分からないといった様子で目をパチパチさせる。
「それは確かに、あんたみたいな超絶イケメンじゃなかったけどなぁ……それでも若さだけは武器だったんだよ! 俺の取り柄だったんだよ! それがある日目覚めてみれば……こ、こんな理由もわからない世界で、しかもくたびれた中年男の身体になってしまうなんて……あんたには俺の気持ちなんかわかるはずもないよなぁ! あぁん!?」
「え……? ま、まさか……彼も、ステラと同じ『魂の交換』が行われた人物なのか!?」
まるきり支離滅裂な言動だったが、先程私の事情を説明していたお陰でエドは気付いたようだ。
「ええ、そのとおりです。ちなみに元の彼はコンビニという店でアルバイト店員をしていた19歳の青年だったそうです」
「え!? 元々は19歳の青年!? なるほど……それは悲惨な話だ、大いに同情に値する」
腕組みしてウンウン頷くエド。
「え? もしかしてお姉さん、この人に話してしまったんですか!?」
お姉さん……その言葉に全身に鳥肌が立つ。
「だからお姉さんて言葉は使わないでって言ってるでしょう! いろいろあって、やむを得ずね。でも、この人なら大丈夫。秘密は守ってくれると誓ってくれたから」
「確かに、中年男性に『お姉さん』なんて言われたら気味が悪いな」
苦笑しながらエドが頷く。
「まぁお姉さんが構わないって言うなら、俺は別に良いですけどね。ならいいですよ、どうぞ」
扉が開け放たれ、私とエドは室内へ入った。
部屋の中は相変わらず乱雑で物が散乱している。その傍らにはカップ麺が無造作に転がっているが、エドは気付いていない。
恐らく、アレがエドに見つかったら……間違いなく、餌付けすることになるだろう。
「さて……ところで、質問させてもらってもいいかしら?
「はい。何ですか?」
素直に返事をするビンセント。
「あなたは……最近夜、夢を見ている?」
「……は?」
「夢なら見ていますよ。毎晩、自分の部屋にいる夢をね」
「やっぱり……」
思っていた通り、彼も私と同じ状況におかれていたのだ――
扉を開けて私の姿を目にした途端、ビンセント教授……もとい、コンビニ店員は露骨に嫌そうな顔をする。
「まぁまぁ、そんなこと言わないでよ。だって、私達……同志でしょう? 誰かに見られる前に早く中へ入れてよ」
「分かりましたよ……仕方ありませんね。誰かに部屋の中を見られたくないんで入って下さい」
ビンセント教授もどきが部屋の扉を大きく開け放したので、部屋の中へ入る。続けてエドが中へ入ろうとした時。
「ちょっと待ってください。あなたは入ってこないで下さい」
そしてエドの前に立ちふさがる。あ~あ……やっちゃった……恐らく彼はエドが王子様だということを知らないのだろうな。
「何故です? ステラは中に入れて、どうして俺は中へ入れてもらえないんですか?」
「それはあなたがいれば、俺とステラさんの個人的な話が出来ないからですよ」
「はぁ!? 何ですか、個人的な話って。まさか……教師でありながら、ステラと不埒な関係なのですか!? そんな中年男でありながら!?」
あぁ……もとコンビニ店員が、誤解を招く発言をしてエドに痛いところを点かれてしまった。
「不埒な関係……? 中年男だって? 余計なお世話だ! 俺だってなぁ……好き好んで、こんな身体になったわけじゃないんだからな!?」
おおっ! とうとう、元コンビニ店員はエドに切れてしまった。
「え? ちょ、ちょっと何のことです?」
エドは何が何だか分からないといった様子で目をパチパチさせる。
「それは確かに、あんたみたいな超絶イケメンじゃなかったけどなぁ……それでも若さだけは武器だったんだよ! 俺の取り柄だったんだよ! それがある日目覚めてみれば……こ、こんな理由もわからない世界で、しかもくたびれた中年男の身体になってしまうなんて……あんたには俺の気持ちなんかわかるはずもないよなぁ! あぁん!?」
「え……? ま、まさか……彼も、ステラと同じ『魂の交換』が行われた人物なのか!?」
まるきり支離滅裂な言動だったが、先程私の事情を説明していたお陰でエドは気付いたようだ。
「ええ、そのとおりです。ちなみに元の彼はコンビニという店でアルバイト店員をしていた19歳の青年だったそうです」
「え!? 元々は19歳の青年!? なるほど……それは悲惨な話だ、大いに同情に値する」
腕組みしてウンウン頷くエド。
「え? もしかしてお姉さん、この人に話してしまったんですか!?」
お姉さん……その言葉に全身に鳥肌が立つ。
「だからお姉さんて言葉は使わないでって言ってるでしょう! いろいろあって、やむを得ずね。でも、この人なら大丈夫。秘密は守ってくれると誓ってくれたから」
「確かに、中年男性に『お姉さん』なんて言われたら気味が悪いな」
苦笑しながらエドが頷く。
「まぁお姉さんが構わないって言うなら、俺は別に良いですけどね。ならいいですよ、どうぞ」
扉が開け放たれ、私とエドは室内へ入った。
部屋の中は相変わらず乱雑で物が散乱している。その傍らにはカップ麺が無造作に転がっているが、エドは気付いていない。
恐らく、アレがエドに見つかったら……間違いなく、餌付けすることになるだろう。
「さて……ところで、質問させてもらってもいいかしら?
「はい。何ですか?」
素直に返事をするビンセント。
「あなたは……最近夜、夢を見ている?」
「……は?」
「夢なら見ていますよ。毎晩、自分の部屋にいる夢をね」
「やっぱり……」
思っていた通り、彼も私と同じ状況におかれていたのだ――
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※当作品は、「小説家になろう」、「カクヨム」にも掲載しています
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