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第1章 20 夢の世界で会いましょう
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大まかな話は分かった。私が選ばれてしまったのはロザリアと魂が似ていたからだったのだ。しかし・・・。
「どうして私と貴女は似てるのかなあ・・・。」
私は腕組みをするとロザリアを見た。ぽってりとした太めの体形。それに内向的で頭もよくない。一方の私は引き締まった身体に生まれ持ったこの頭脳に学生時代は生徒会長も務めあげたリーダーシップ力。とても目の前のロザリアと魂が似ているとは思えない。それとも魂が似ていると言うのは実は真っ赤な嘘で、ロザリアのお母さんは自分の娘を見違えさせる為に私に白羽の矢が立ったのではないだろうか・・?
「あの・・・どうかしましたか?」
ロザリアが私を見つめている。
確かに今のロザリアは小太りで頭もよくない。だけど・・きっと痩せればものすごい美少女になれるはず。だって大きな二重瞼に長いまつげに色白な肌をしているのだから。それに勉強だって私と身体が一体化になったなら、私の頭脳も引き継げる・・・?に決まっている。第一ロザリアを生まれ変わったかのように見違えさせなければ私は元の世界に戻れない。きっと私の可愛い双子の弟妹は悲しんでいるに決まっている。となると・・・。
「よし、決めたっ!ロザリアッ!お姉さんに任せなさいっ!私が頑張って貴女を別人のように素敵な女性に変えてみせるからっ!」
「ほ、本当ですか?お姉さまっ!」
ロザリアは涙目になって私を見る。
「ええ勿論よ。でもその為には・・・ロザリア、貴女にも色々協力してもらうわよ?」
「え・・協力って・・一体何を・・?」
「ええ、まずは私がこの身体に憑依している間はもう二度と勝手に入れ替わったりしないでね?」
するとこの言葉を聞いたロザリアが露骨に嫌そうな顔をした。
「ええ~そんなあ・・この身体は私の身体なのに?」
「ええ、そうよ。確かにこの身体は貴女の身体だけど、今は私がこの身体の持ち主なの。大体誰が生まれ変わらせる為に努力すると思っているのよ?」
「は、はい・・・お姉さま・・・です。」
「ええ、そうよ。後はねえ・・あの婚約者名前何だっけ・・・。」
「ジョバンニ様・・・ですけど・・?」
「そう、ジョバンニよ。彼とは婚約破棄しなさい。」
「えええええっ!な、何故ですかっ?!そ、そんなの・・絶対に嫌ですっ!」
ロザリアは激しく首を振る。
「いいから、聞きなさい。貴女の父から聞いたけど・・ジョバンニは貴女より爵位が下なんでしょう?」
「は、はい・・そうですけど・・・。」
ロザリアは涙目になってうなずく。
「それにねえ・・・あそこまで嫌われている男と結婚しても不幸になるだけだよ?結婚すれば自分の事を振り向いてくれると思ってるの?」
「え・・と・・たぶん・・?」
「ふん、甘い・・・。甘すぎるわねっ!フフ・・所詮16歳のお子ちゃまよっ!」
ビシイッと私はロザリアを指さした。
「え?え?そ、そんな・・。」
「いい?女はねえ・・・愛されてなんぼのもんなのよっ?!いくら好きな男と結婚しても相手が自分を大切にしてくれなければ不幸以外の何物でもないわっ!だから金輪際あんな愚かな男の事は忘れなさいっ!この私が・・身体を張って誰よりも魅力的な女性にしてあげるっ!そして本当に自分の事を大切に思ってくれる男性を見つけるのよっ!」
「おお~・・・お姉さまが言えば、何だか実現するような気がしてきました・・・。」
ロザリアはパチパチと拍手する。
「えっと、それじゃロザリア。ここは夢の世界なのよね?貴女・・私と身体を交代している間は何してたの?」
「そうですねえ・・・ロマンス小説を読んだり、おやつを食べたり、時々外の世界を覗いたり・・・。」
「却下よっ!」
「ええっ?!却下?!」
「ええ、そう。運動は・・・この世界ではしても意味ないかもしれないけど・・とにかく貴女はこれから勉強するのよっ!大丈夫っ!いわば本当の意味で私と貴女は一心同体。私の知識を貴女も受け継げるはずよ。賢くなれば周囲の反応も変わってくるものよ。とにかく貴女は勉強を頑張るのよ。」
「はい・・・お姉さま・・・。ところで・・・。」
「うん?何?」
「もう朝なので・・・起きた方がよいですよ・・?また・・夢の世界で会いましょう、お姉さま。」
「え・・・ええっ?!」
そしてその直後・・・私は目が覚めた。けど・・。
「はあ・・・・ちっとも寝た気がしなかった・・・。」
私はベッドの中で溜息をついた―。
「どうして私と貴女は似てるのかなあ・・・。」
私は腕組みをするとロザリアを見た。ぽってりとした太めの体形。それに内向的で頭もよくない。一方の私は引き締まった身体に生まれ持ったこの頭脳に学生時代は生徒会長も務めあげたリーダーシップ力。とても目の前のロザリアと魂が似ているとは思えない。それとも魂が似ていると言うのは実は真っ赤な嘘で、ロザリアのお母さんは自分の娘を見違えさせる為に私に白羽の矢が立ったのではないだろうか・・?
「あの・・・どうかしましたか?」
ロザリアが私を見つめている。
確かに今のロザリアは小太りで頭もよくない。だけど・・きっと痩せればものすごい美少女になれるはず。だって大きな二重瞼に長いまつげに色白な肌をしているのだから。それに勉強だって私と身体が一体化になったなら、私の頭脳も引き継げる・・・?に決まっている。第一ロザリアを生まれ変わったかのように見違えさせなければ私は元の世界に戻れない。きっと私の可愛い双子の弟妹は悲しんでいるに決まっている。となると・・・。
「よし、決めたっ!ロザリアッ!お姉さんに任せなさいっ!私が頑張って貴女を別人のように素敵な女性に変えてみせるからっ!」
「ほ、本当ですか?お姉さまっ!」
ロザリアは涙目になって私を見る。
「ええ勿論よ。でもその為には・・・ロザリア、貴女にも色々協力してもらうわよ?」
「え・・協力って・・一体何を・・?」
「ええ、まずは私がこの身体に憑依している間はもう二度と勝手に入れ替わったりしないでね?」
するとこの言葉を聞いたロザリアが露骨に嫌そうな顔をした。
「ええ~そんなあ・・この身体は私の身体なのに?」
「ええ、そうよ。確かにこの身体は貴女の身体だけど、今は私がこの身体の持ち主なの。大体誰が生まれ変わらせる為に努力すると思っているのよ?」
「は、はい・・・お姉さま・・・です。」
「ええ、そうよ。後はねえ・・あの婚約者名前何だっけ・・・。」
「ジョバンニ様・・・ですけど・・?」
「そう、ジョバンニよ。彼とは婚約破棄しなさい。」
「えええええっ!な、何故ですかっ?!そ、そんなの・・絶対に嫌ですっ!」
ロザリアは激しく首を振る。
「いいから、聞きなさい。貴女の父から聞いたけど・・ジョバンニは貴女より爵位が下なんでしょう?」
「は、はい・・そうですけど・・・。」
ロザリアは涙目になってうなずく。
「それにねえ・・・あそこまで嫌われている男と結婚しても不幸になるだけだよ?結婚すれば自分の事を振り向いてくれると思ってるの?」
「え・・と・・たぶん・・?」
「ふん、甘い・・・。甘すぎるわねっ!フフ・・所詮16歳のお子ちゃまよっ!」
ビシイッと私はロザリアを指さした。
「え?え?そ、そんな・・。」
「いい?女はねえ・・・愛されてなんぼのもんなのよっ?!いくら好きな男と結婚しても相手が自分を大切にしてくれなければ不幸以外の何物でもないわっ!だから金輪際あんな愚かな男の事は忘れなさいっ!この私が・・身体を張って誰よりも魅力的な女性にしてあげるっ!そして本当に自分の事を大切に思ってくれる男性を見つけるのよっ!」
「おお~・・・お姉さまが言えば、何だか実現するような気がしてきました・・・。」
ロザリアはパチパチと拍手する。
「えっと、それじゃロザリア。ここは夢の世界なのよね?貴女・・私と身体を交代している間は何してたの?」
「そうですねえ・・・ロマンス小説を読んだり、おやつを食べたり、時々外の世界を覗いたり・・・。」
「却下よっ!」
「ええっ?!却下?!」
「ええ、そう。運動は・・・この世界ではしても意味ないかもしれないけど・・とにかく貴女はこれから勉強するのよっ!大丈夫っ!いわば本当の意味で私と貴女は一心同体。私の知識を貴女も受け継げるはずよ。賢くなれば周囲の反応も変わってくるものよ。とにかく貴女は勉強を頑張るのよ。」
「はい・・・お姉さま・・・。ところで・・・。」
「うん?何?」
「もう朝なので・・・起きた方がよいですよ・・?また・・夢の世界で会いましょう、お姉さま。」
「え・・・ええっ?!」
そしてその直後・・・私は目が覚めた。けど・・。
「はあ・・・・ちっとも寝た気がしなかった・・・。」
私はベッドの中で溜息をついた―。
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