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マリウスの日記 ② (イラスト有り)
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明日はいよいよジェシカお嬢様を国に連れて帰る日・・・。
長かった、どんなにこの日を待ちわびた事か。
入学式の初日に自分の人生は狂ってしまった。
いや、グラント家がリッジウェイ家に支配されている時から恐らく自分の人生は狂わされていたのだろう。
10年前、初めて父に連れられてリッジウェイ家に行った日の事は決して忘れない。
お前は今日からこのお方の下僕として使えるようにと父によって引き合わされたジェシカお嬢様。
ウェーブのかかった長い栗毛色の髪。意志の強そうな瞳は珍しい紫色をしている。
初めて会った時の印象は・・・。
そう、とても可愛らしい女の子だと思った。
そうか。自分は今日からこの愛らしい女の子に仕える事になるのか・・・。
「初めまして、マリウス・グラントと申します。ジェシカお嬢様、本日から貴女を主人とし、誠心誠意をもって使えさせて頂きますのでよろしくお願い致します。」
しかし・・・彼女から返事は無く、不思議に思って見上げるとお嬢様は私をおもいきり蔑んだ瞳で見つめるばかりだった。
この時初めて嫌な予感がするのを感じた。
ここから、自分の時間を一切奪われてしまった。
ジェシカお嬢様はとにかく気分屋だった。
リッジウェイ家は由緒正しい公爵家。
広大な敷地にそびえ建つ屋敷。
ジェシカお嬢様のお部屋がある棟とは別の塔に図書館が併設されている施設。
お嬢様は事あるごとに、そこから指定する本を私に届けるように言って来る。
往復するだけでも20分はかかると思われる場所を本が気に入らないと言われ、何往復もさせられ、本を届けさせられる。
ティータイムに出した紅茶が気に入らないから、町まで言って新しいのを今すぐ買って来るように命じてきたり、寝ている所を突然たたき起こされて、眠れないから何とかしろと無茶ぶりを言われた事もあった。
そこで始まったのが「夜のお務め」
こちらもお嬢様のお世話と、その他お屋敷の仕事で疲れ切っているのにお好みのハーブティーを淹れたり、足裏マッサージをさせられ、力の加減に文句を言ってきたりと・・とにかく滅茶苦茶にこき使われて、常に身体は疲弊で疲れ切っていた。
そんな生活が10年も続くとは、思いもしなかった。
ジェシカお嬢様はその氷のように冷たい性格とは裏腹に、目も覚めるような美女へと成長したが、自分にとっては、そんなお嬢様を見ても何一つ心を揺り動かされる事は決して無かった。それなのに—。
ある日突然、お嬢様がセント・レイズ学院へ入学する事が決定した。
お嬢様の腕に印が浮かび上がったからだ。
やった!これで呪縛から逃れられる—。
そう思ったのに、何故か父、そしてリッジウェイ家の当主に命じられてしまった。
『ジェシカお嬢様と一緒にセント・レイズ学院へ入学し、お世話をするように。』と・・・。
その日の夜・・・自分は酷く落ち込んでしまった。
これではまるで奴隷だ。
いつになったらこの生活から解放されるのだろうか・・・?
ジェシカお嬢様がお嫁にいけば解放されるのか?
だったら、半年後に入学する学院でジェシカお嬢様の恋人を見つけてあげれば良いのだ!
幸いなことにあの学院に自分達と一緒に入学してくる人物の中に申し分のない男性が1人いる。
アラン・ゴールドリック王太子・・・。
そうだ、彼なら公爵家であるジェシカお嬢様にぴったりではないか・・・!
その時、突然自分の部屋のドアがノックされた。
ドアを開けて不覚にも少々驚いてしまった。
何故ならお嬢様から絶対に自分の部屋を訪れることなど、決して無かったのに目の前に立っていたのはジェシカお嬢様。
「お嬢様、こんな夜更けにどうされたのですか?」
動揺を隠して冷静に対応する。
そしてお嬢様のとんでもない提案に衝撃を受けてしまった。
セント・レイズ学院へ入学したら、色々な男を自分の身体を使って誘惑したいからその為に自分にレクチャーするようにと命令して来たのだから。
・・・主の命令は絶対。
こうして不本意ながら自分は主と下僕という間柄で、何度も男女の関係を持つことになってしまったのだった―。
ますますお嬢様から目に見えない鎖で縛られていく。
一生逃れられないのだろうか?
絶望的な気分。
そして時は流れ、入学式の当日。
とんでもない事件が起こってしまう。
もう自分の人生はここで終わりだと感じたのに・・・・
奇跡が起こった。
一体お嬢様はどうされたのだろう?
記憶喪失になってしまったとか訳の分からない事を言い出し始めてからは全くの別人になっていた。それもいい意味で。
どうしてそのように可愛らしくなってしまわれたのだろう?
時々無理して文句を言って来たり、顔を真っ赤に染める所はつい、主なのにからかいたくなってしまう。
そこでわざとお嬢様を困らせる言い方をすると、むきになって怒ったり・・。
それすら愛しく感じてしまう。
だからこそ・・・入学時に決めていたあの作戦を尚更実行しなくては。
大丈夫、必ず計画は上手くいく。
自分は完璧な人間だ。
でも計画を実行する理由は入学前と、今とでは全く違う。
これ以上、お嬢様に纏わりつく男共に好き勝手させる訳にはいかない。
ライアン・・・あの男の言葉が今迄冷静に振舞っていた自分の心に火を付けた。
いつものポーカーフェイスを装わなくてはいけないと頭の中では思っているのに、お嬢様が絡んでくると、感情をコントロールする事がいつの間にか、出来なくなってしまっていた。
この3カ月間・・・本当に長く感じた。
お嬢様にも何やら怪しい動きを感じられるが、所詮魔法が使えないお嬢様にはどうする事も出来ないのは分かり切っている。
計画を実行するのは2日後・・・お嬢様には適当な理由を付けて帰る日程が延びてしまった事を伝えなければ。
単純なお嬢様の事、すぐに騙されるに決まっている。
さあ、この日記を書き終えたら最初に書いた『ダミー』の日記が書かれたページを破り捨てよう—。
今のお嬢様は人の日記を勝手に盗み見するような方では無いのだから・・・。
ジェシカお嬢様。
私は貴女が・・・誰よりも憎く、誰よりも・・お慕いしております。
長かった、どんなにこの日を待ちわびた事か。
入学式の初日に自分の人生は狂ってしまった。
いや、グラント家がリッジウェイ家に支配されている時から恐らく自分の人生は狂わされていたのだろう。
10年前、初めて父に連れられてリッジウェイ家に行った日の事は決して忘れない。
お前は今日からこのお方の下僕として使えるようにと父によって引き合わされたジェシカお嬢様。
ウェーブのかかった長い栗毛色の髪。意志の強そうな瞳は珍しい紫色をしている。
初めて会った時の印象は・・・。
そう、とても可愛らしい女の子だと思った。
そうか。自分は今日からこの愛らしい女の子に仕える事になるのか・・・。
「初めまして、マリウス・グラントと申します。ジェシカお嬢様、本日から貴女を主人とし、誠心誠意をもって使えさせて頂きますのでよろしくお願い致します。」
しかし・・・彼女から返事は無く、不思議に思って見上げるとお嬢様は私をおもいきり蔑んだ瞳で見つめるばかりだった。
この時初めて嫌な予感がするのを感じた。
ここから、自分の時間を一切奪われてしまった。
ジェシカお嬢様はとにかく気分屋だった。
リッジウェイ家は由緒正しい公爵家。
広大な敷地にそびえ建つ屋敷。
ジェシカお嬢様のお部屋がある棟とは別の塔に図書館が併設されている施設。
お嬢様は事あるごとに、そこから指定する本を私に届けるように言って来る。
往復するだけでも20分はかかると思われる場所を本が気に入らないと言われ、何往復もさせられ、本を届けさせられる。
ティータイムに出した紅茶が気に入らないから、町まで言って新しいのを今すぐ買って来るように命じてきたり、寝ている所を突然たたき起こされて、眠れないから何とかしろと無茶ぶりを言われた事もあった。
そこで始まったのが「夜のお務め」
こちらもお嬢様のお世話と、その他お屋敷の仕事で疲れ切っているのにお好みのハーブティーを淹れたり、足裏マッサージをさせられ、力の加減に文句を言ってきたりと・・とにかく滅茶苦茶にこき使われて、常に身体は疲弊で疲れ切っていた。
そんな生活が10年も続くとは、思いもしなかった。
ジェシカお嬢様はその氷のように冷たい性格とは裏腹に、目も覚めるような美女へと成長したが、自分にとっては、そんなお嬢様を見ても何一つ心を揺り動かされる事は決して無かった。それなのに—。
ある日突然、お嬢様がセント・レイズ学院へ入学する事が決定した。
お嬢様の腕に印が浮かび上がったからだ。
やった!これで呪縛から逃れられる—。
そう思ったのに、何故か父、そしてリッジウェイ家の当主に命じられてしまった。
『ジェシカお嬢様と一緒にセント・レイズ学院へ入学し、お世話をするように。』と・・・。
その日の夜・・・自分は酷く落ち込んでしまった。
これではまるで奴隷だ。
いつになったらこの生活から解放されるのだろうか・・・?
ジェシカお嬢様がお嫁にいけば解放されるのか?
だったら、半年後に入学する学院でジェシカお嬢様の恋人を見つけてあげれば良いのだ!
幸いなことにあの学院に自分達と一緒に入学してくる人物の中に申し分のない男性が1人いる。
アラン・ゴールドリック王太子・・・。
そうだ、彼なら公爵家であるジェシカお嬢様にぴったりではないか・・・!
その時、突然自分の部屋のドアがノックされた。
ドアを開けて不覚にも少々驚いてしまった。
何故ならお嬢様から絶対に自分の部屋を訪れることなど、決して無かったのに目の前に立っていたのはジェシカお嬢様。
「お嬢様、こんな夜更けにどうされたのですか?」
動揺を隠して冷静に対応する。
そしてお嬢様のとんでもない提案に衝撃を受けてしまった。
セント・レイズ学院へ入学したら、色々な男を自分の身体を使って誘惑したいからその為に自分にレクチャーするようにと命令して来たのだから。
・・・主の命令は絶対。
こうして不本意ながら自分は主と下僕という間柄で、何度も男女の関係を持つことになってしまったのだった―。
ますますお嬢様から目に見えない鎖で縛られていく。
一生逃れられないのだろうか?
絶望的な気分。
そして時は流れ、入学式の当日。
とんでもない事件が起こってしまう。
もう自分の人生はここで終わりだと感じたのに・・・・
奇跡が起こった。
一体お嬢様はどうされたのだろう?
記憶喪失になってしまったとか訳の分からない事を言い出し始めてからは全くの別人になっていた。それもいい意味で。
どうしてそのように可愛らしくなってしまわれたのだろう?
時々無理して文句を言って来たり、顔を真っ赤に染める所はつい、主なのにからかいたくなってしまう。
そこでわざとお嬢様を困らせる言い方をすると、むきになって怒ったり・・。
それすら愛しく感じてしまう。
だからこそ・・・入学時に決めていたあの作戦を尚更実行しなくては。
大丈夫、必ず計画は上手くいく。
自分は完璧な人間だ。
でも計画を実行する理由は入学前と、今とでは全く違う。
これ以上、お嬢様に纏わりつく男共に好き勝手させる訳にはいかない。
ライアン・・・あの男の言葉が今迄冷静に振舞っていた自分の心に火を付けた。
いつものポーカーフェイスを装わなくてはいけないと頭の中では思っているのに、お嬢様が絡んでくると、感情をコントロールする事がいつの間にか、出来なくなってしまっていた。
この3カ月間・・・本当に長く感じた。
お嬢様にも何やら怪しい動きを感じられるが、所詮魔法が使えないお嬢様にはどうする事も出来ないのは分かり切っている。
計画を実行するのは2日後・・・お嬢様には適当な理由を付けて帰る日程が延びてしまった事を伝えなければ。
単純なお嬢様の事、すぐに騙されるに決まっている。
さあ、この日記を書き終えたら最初に書いた『ダミー』の日記が書かれたページを破り捨てよう—。
今のお嬢様は人の日記を勝手に盗み見するような方では無いのだから・・・。
ジェシカお嬢様。
私は貴女が・・・誰よりも憎く、誰よりも・・お慕いしております。
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