目覚めれば、自作小説の悪女になっておりました

結城芙由奈@コミカライズ3巻7/30発売

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第2章 5 魔界の掟

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1

「ど、どうしたんですか?!」
ヴォルフの悲鳴に私は驚き、見上げると突然彼は私は突き飛ばした。
「キャアッ!」
突き飛ばされた勢いで地面に倒れこみ、身体をしたたかに打ち付けてしまった。
「い、痛い・・・。」
思わず座り込んだまま呻くと、ヴォルフが慌てて私の側に駆け寄って引き起こすと言った。

「す、すまんっ!つ、つい・・・。怪我は・・怪我はしなかったか?」

ヴォルフは申し訳無さそうに言った。

「は、はい・・・。怪我はしませんでしたけど・・・。一体急にどうしたのですか?」
ヴォルフを見上げると尋ねた。するとかなり慌てた様にヴォルフは言う。

「お、おま、お前・・・・。に、人間の女だったのか?!」

「は、はい。そうですけど?」

「な、なんて事だ・・・・。」

ヴォルフは顔を耳まで真っ赤に染めて口元を隠している。私が人間だとどうだと言うのだろう。

「あの・・・?」
訝しんでヴォルフを見ると、さっと彼は視線を逸らせると言った。

「そ、その・・・。わ、悪かった。人間の女なんて知らなかったから、勝手に抱きしめてしまったりして・・。」

「あ・・ああ。その事ですか?何故謝るのですか?ヴォルフさんは寒がっている私を温める為にした事ですよね?むしろお礼を言わせて下さい。そして・・・さっきは助けてくれてどうも有難うございました・・・。」
そして再び先程の恐怖の夢を思い出して、両肩を抱きかかえた。
それと同時にマシューの事を思い出し、とても悲しくなり・・いつしか私の目には涙が浮かんでいた。

「お、おい・・・大丈夫か、ジェシカ・・。」

ヴォルフが心配そうに声を掛けて来た。

「は、はい・・・大丈夫・・・です・・。」
言いながら涙を拭った。

「ジェシカ・・・。」

ヴォルフは躊躇いがちに私の頭に手を当てると、まるであやす様に、ぎこちない手つきで頭を撫でて来た。

「ヴォルフさん・・・?」
見上げるとヴォルフは私の視線から目線を逸らせると言った。

「俺は・・・隣で眠っているジェシカに異変を感じて・・・悪いとは思ったが、ジェシカの夢の中に入り込んだんだ。・・・そうしたら丁度『ナイトメア』がお前の魂を奪おうとしている最中で・・・・・。ジェシカ・・・俺にはあの時お前の側にいた黒い影しか見えていなかったが・・・一体お前の目には何が映っていたんだ・・・?」

え・・・?ヴォルフにはただの黒い影にしか見えなかったの?でも私の目には・・・すっかり変わり果てた姿になっていたマシューの姿が映っていた・・。

「あの・・・ヴォルフさん。『ナイトメア』って・・・正体は黒い影なんですか?」

私はじっとヴォルフを見つめると尋ねた。

「ああ、アイツらの正体は『闇』だ。その姿は黒い影で特に実体を伴わないんだが・・・魂を持ち去ろうとする対象者には、自分の心の闇として抱えている相手の姿が投影されて見えるんだ・・。」

「そう・・なんですか・・。」
そうか、だから私にはナイトメアがマシューの姿として映って見えたんだ・・。
だけど・・・やっぱりマシューは私の事を恨んでいるのだろうか?マシューの姿に化けたナイトメアはマシューの気持ちを代弁した真実の言葉だったのだろうか・・?
それを思うと・・・悲しくて、苦しくて、再び目に涙が浮かんできた。

「ジェシカ・・・。」

頭を撫でていたヴォルフは私の肩をギュッと抱き寄せると言った。

「俺は・・・『ナイトメア』がどんな姿でお前の前に現れたのかは分からない。だが・・・いいか?アイツらの言った言葉は全くの出鱈目だ。ジェシカに言った言葉は、お前自身がそう思い込んでいたままの台詞を、お前の心を読んだ『ナイトメア』がそのまま話しただけなんだ。だから、鵜呑みにするな。いいか?この魔界には・・・相手の心の隙に付け込む魔族達が多数いるんだ。もっと自分の心を強く持て。そうしなければ目的を果たすことなど出来ないぞ?」

「ヴォルフさん・・・?」

ヴォルフは金色に輝く瞳で・・・そして真剣な瞳でじっと私を見ている。

「良く聞け、ジェシカ。この魔界では・・・絶対に相手に気を許してはいけない。冷静に考えて物事を判断するんだ。決して情に流されるような事は・・してはならない。自分自身の事だけを信じろ。いいか?分かったな?それが・・・この魔界で生き抜いていく為の・・掟だ。」

え・・?ヴォルフは一体何を言っているのだろう?絶対に相手に気を許してはいけないなんて・・・。それは相手を信用してはならないと言ってるようなものではないだろうか?

「そ、それは・・・貴方の事も・・・?」

「え?」

「ヴォルフさん・・・貴方の事も信用してはならないと言う事・・ですか?」

お願い、違うと言って—。しかし、彼の答えは・・・。

「ああ、そうだ。」

「!」

「俺の事も・・・信用しては駄目だ。」

「そ、そんな・・・っ!」
言いかけた私の言葉をヴォルフが制した。

「だがっ!」

「え・・?」

「だが・・・今は・・俺を信じろ・・。第3階層に着くまでは・・・少なくとも俺は絶対にお前を裏切る事は無い。必ず無事にジェシカを第3階層まで連れて行く事を約束する。」

ヴォルフの言い方が妙に気になったので私は質問した。
「そ、それじゃ・・第3階層に着いたら・・そこから先は私は貴方を信用してはいけないの・・?」

「・・・・。」

ヴォルフは黙ったまま答えない。

「答えてください、ヴォルフさん。」

しかし、彼は答える事無く言った。

「まだ・・・夜明け前だ。朝になったら出発するから・・・もう一度眠るんだ。大丈夫、もう『ナイトメア』が襲ってくることは無いから・・。安心して・・・眠るといい。」

本当に?もうあの悪夢を見る事は・・・無いの?
「それ・・・本当ですか・・?」
声を震わせて私は尋ねた。

「ああ、本当だ。俺を信じろ。少なくとも・・・。」

「第3階層に着くまでは?」
私が後に続いて言うとヴォルフはクスリと笑みを浮かべて言った。

「ああ、そうだ。第3階層に着くまでは・・・俺を信じろ。」

「はい・・・・。分かりました。」
だけど・・・。ブルリと私は身震いした。やっぱり寒い。こんなに寒くては眠ったら凍死してしまうのでは無いだろうか・・?
そんな様子の私に気付いたのか、ヴォルフが言った。

「あ~・・・。」

「はい?」

「いや・・・その、やっぱりまだ寒い・・のか・・?」

「はい・・・。何か焚火でも出来ればいいんですけどね・・・。ここにはでも薪も無さそうですし・・・。」

「さっきは・・・ジェシカが猫だと思っていたから・・・なんだが・・・。」

歯切れが悪そうにヴォルフが言う。一体彼は何を言いたいのだろうか?
「?」
首を傾げた私にヴォルフが言った。

「その・・・もし、ジェシカが嫌でなければ・・・だが・・。さっきのようにして寝るか・・?」

ヴォルフは視線を逸らせながら言った。さっきのように・・・・?ああ、そう言えばあの時はヴォルフが抱いて温めてくれたんだっけ・・・。あれは温かかったな・・。
でも・・・・。
「いいんですか・・・?」
私は遠慮がちに言った。

「え・・・ええ?!お、お前がそれを言うか?!」

ヴォルフは目を見開いた。

「はい・・・。すみませんが・・寒くて眠れそうに無いので、もしご迷惑でなければ先程のようにして頂ければ助かるのですけど・・・。」
どうしよう・・?やっぱり嫌がられるかなあ・・?

「お、お前がそう言うなら・・お、俺は全然構わないが?」

ヴォルフが顔を赤らめながら言う。

「本当ですか?!それなら・・・いいですか?そちらに行っても・・?」
私は冷える身体をさすりながらヴォルフに尋ねた。

「あ、ああ。い、いいぞ。」

何故かヴォルフが緊張しているように見える。
「それでは・・失礼しますね。」
私は立ち上がってヴォルフの隣に行くとリュックから残ったリネンを出して地面に敷いた。うん、二人分位ならまだこの上に寝れそうだ。

「ヴォルフさんも、この上で寝てください。地面に直接寝るよりはましだと思うので。」

ヴォルフに言った。

「わ、分かった。それじゃ・・・。」

ヴォルフがリネンに横たわったので、私も側に行くとヴォルフの隣に横たわった。

「・・・・なあ。」

「はい?何でしょう?」

「何で・・・こっち側を見てるんだ?」

「え?特に意味は無いですが・・・でもしいて言えば、背中を向けて寝るのは失礼かと思って・・。あの、向き・・変えた方が良いですか?」

私はヴォルフを見上げて言と、彼の顔は真っ赤になっている。
あ・・・・これは・・・やっぱりまずいのかも・・。
「すみません。後ろ向きになりますね。」
ヴォルフに背を向けると、彼が溜息をつく気配を感じた。・・・やっぱり迷惑をかけているのかもしれない・・・そう思った時、ヴォルフが背後から私をそっと抱きしめて来た。

「悪いが・・・こうしないと・・うまく熱を伝えられないんだ。・・・夜が明けるまで我慢してくれ。」

「い、いえ!我慢なんてそんな・・・。むしろ・・・ありがとうございます・・。さっきの夢のせいもあるのですが・・安心感があって・・眠れそう・・・です・・。」
あ・・・・駄目だ、急激な睡魔が・・・。

「ああ、もう大丈夫だから、安心して眠れ・・ジェシカ・・。」

ヴォルフの言葉を聞きながら私はいつしか眠りに就いた―。




2

翌朝―
温かいな・・・。
うつらうつらまどろんでいる中で私はぼんやりと目を開けた。
見ると焚き火が灯され、火の側にヴォルフが座っているのが見えた。
え?焚き火?思わずガバッと起き上がると、私に気付いたヴォルフが声をかけてきた。

「おはよう、ジェシカ。目が覚めたようだな。」

笑顔で話しかけてくる。

「おはようございます。ヴォルフさん。」
挨拶をすると、私は焚き火を挟んてヴォルフの向かい側に座った。
「あの・・・この焚き火・・・。」

「ああ、暖かいだろう?さっき薪を取ってきて火を着けたんだ。」

「薪を取ってきた・・・?」
何だか嫌な予感がする。
「あの、つかぬ事を伺いますが・・・薪は何処で取ってきたのですか?」

「ああ、この薪ならこの第2階層に来た時に村があっただろう?そこから取ってきたんだ。」

当たり前の様に言うヴォルフ。
「もしかして・・・黙って持って来たんですか?」

「ああ、そうだが?」

不思議そうに言うヴォルフ。

「ヴォルフさん・・・それは問題ですよ・・・。」
私は頭を抱えながら言った。

「何が問題なんだ?」

ヴォルフが首を撚る姿を見て、思わず私は絶句してしまった。ま、まさか・・・盗みを働いた自覚が無いのだろうか?
「あのですね、ヴォルフさん・・・。」

「何だ?」

「薪を作るのは中々大変な労力がいるんですよ?」

「そうなのか?」

「ええ、木を切り倒して薪の形に切って、それを薪棚へ入れて、乾燥させて・・・。」
気づけば私は薪の作り方について、熱弁をふるっていた。
一方のヴォルフも興味深気に聞いている。

「ほ~う、薪を作るのは中々奥深いものなんだな。」

「ええ、そうなんですよ。それだけ労力を払って作る薪にはそれこそ血と汗と涙と・・・。ハッ!」
いけない、夢中になってつい熱く語ってしまった
「え~と・・つまり私が言いたい事はですね・・・。それだけ苦労して作られた薪を勝手に持って来るのはいけない事だと言いたかったのです。」
コホンと咳払いしながら私は言った。

「それの何が悪いのだ?」

「は?」

「あいつ等は俺より下級魔族だ。彼等は俺達上級魔の役に立つ為に存在しているようなものだぞ?第1階層の魔族達は殆ど獣同様で言う事を聞かせる事が出来ないからな。その分第2階層のあいつ等には俺達の為に尽くすのが道理だ。」

「え・・・・?」
余りの言い草に私は唖然としてしまった。上級魔族という物は下級魔族をそう言う目で見ていたのか・・・。なら・・・。私達人間は・・・?もっと格下に見られているという事では無いだろうか?
途端に魔界へ連れてこられてしまったノア先輩の事が頭をよぎる。ひょっとしてノア先輩はここ、魔界で相当虐げられた生活をしているのではないだろうか・・・と。

 突然黙り込んで俯いてしまった私の様子を見てヴォルフが声をかけてきた。

「どうしたんだ?ジェシカ・・・。」

「それなら・・・。」
私は俯いたまま小声で呟いた。

「え?何だって?」

ヴォルフが私に近付いてくると再び声をかけてきたので、私は意を決して顔を上げて彼の顔を見つめ・・・言葉を飲み込んだ。駄目だ、こんな事・・・ヴォルフに言ってはいけない。

「おい、どうしたんだ、ジェシカ。」

「いえ・・・。何でもありません。」
私は目を伏せたまま答えたが、ヴォルフはそれを許さなかった。

「こっちを向け、ジェシカ。」

私の両肩を掴み、無理やり自分の方を向かせるとヴォルフは言った。

「正直に言え。お前は今・・・何を考えているんだ?言いたい事があるなら言ってみろ。」

「本当に・・・?本当に正直な気持ちを言ってもいいんですか?」

「ああ、そうしてくれ。」

「そ、それなら、私達人間は・・・もっともっと格下に見ているって・・事ですよね・・・?」

「ジェシカ・・・?」

ヴォルフが戸惑いの目で私を見つめている。でも・・・そうだ。ここは魔界、そして目の前にいるヴォルフは希少な人間よりも優れた能力を持つ上級魔族なのだ。私みたいなか弱い人間の命を奪う事など、簡単な事だろう。それに彼は命の恩人。対等に口を聞いてはいけなかったかもしれない。

「い、いえ・・・何でもありません。わざわざ・・・私の為に焚火をして頂いて有難うございます。」
深々と頭を下げると私は立ち上がってヴォルフの隣から離れると向かい側に座った。
 
 私のそんな様子をチラリとヴォルフは見たが、さして気にしない様子で語りかけて来た。

「・・・体調は・・・どうだ?」

「体調・・・ですか・・?そうですね。特に悪くはありませんが?」
私が答えるとヴォルフは言った。

「そうか・・・昨夜、『ナイトメア』に襲われかけていたから・・気になっていたんだ・・・。あいつ等は魂を奪おうとする対象者の肉体よりも、精神攻撃をしかけてくるから・・・心配していたんだ。それに身体もすごく冷え切っていたしな・・。」

ヴォルフは私から焚火の炎を見つめながら言った。

「ヴォルフさん・・・。私、人間ですよ?」

「ああ、そんな事は当然知ってるが?」

「たかが人間の私をそこまで心配してくれるなんて・・ありがとうございます。」

「別に・・・。いや、ちょっと待て。なんだ、たかが・・とは。」

ヴォルフは顔を上げて私を見つめた。

「いえ、何でもありません。私は大丈夫なので、いつでも出発出来ますよ?」
そうだ・・・いつまでもヴォルフを私に付き合わせるわけにはいかない。
そして勢いよく立ち上がり、数歩足を踏み出そうとした時だ。
突然目の前の景色が歪んで頭がグラリと前に傾いた・・・。

「ジェシカッ!」

咄嗟にヴォルフが飛び出してきて私を支える。

「ほら見ろ、大丈夫なものか・・・。だから気になったんだ。」

ヴォルフは私を焚火の側に横たわらせると静かに言った。

「多分、体力が完全に回復するには後半日はかかる。それまでは大人しくしていろよ?」

「半日・・・。」
私は口の中で呟いた。
「すみません・・・。」

「何がだ?」

「本当は・・・早く出発したいでしょうに・・私のせいで足止めを食う事になってしまって・・。」

「そんな事、少しも気にするな、大体お前を第3階層にまで連れて行く事が俺の使命なのだからな。」

「はい・・・。」
それにしても・・・私を第3階層にまで連れてくるように命じた人は一体誰なのだろう?だけど、恐らく答えてくれないだろうな・・。

「ジェシカ、少しこの洞窟で休んでいろ。今何か食べ物を取ってくるから。」

突然ヴォルフは立ち上がると私に言った。

「え・・・?」
そ、そんな・・こんな恐ろしい洞窟で1人きりで過ごすなんて・・・。その時の私は余程不安げな顔をしていたのであろう。
立ち上ったヴォルフは私の側に近寄って来た。

「大丈夫だ、この洞窟には誰も近寄る事が出来ないようにシールドを張っていくから、ジェシカは安心して休んでいろ。」

「シールド・・・・。」
そう言えば・・・マシューもシールドをかけた事があったっけ・・・。この魔法はきっと魔族の得意分野の魔法なのかもしれない。

「マシュー・・・。」
無意識のうちに私はマシューの名前を呼んでいた。するとヴォルフが尋ねて来た。

「そう言えば・・・『ナイトメア』に襲われていた時も、眠っていた時も寝言でその名前を呼んでいたよな?マシューって一体誰だ?」

何故か興味深げに質問してくる。ヴォルフに質問されれば答えないわけにはいかないだろう。
「マシューという人は私がこの魔界へ来るために力を貸してくれた人ですよ。」

「ふ~ん・・・そうなのか?俺はてっきり恋人かと思っていたけどな・・・。まあいいか。それじゃ、少しだけ待っていろよ?」

言うと、ヴォルフは一瞬で目の前から消え去った。
・・・どうかヴォルフが再び略奪行為をしてきませんように・・・。
私は心の中で祈るのだった—。

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