目覚めれば、自作小説の悪女になっておりました

結城芙由奈@コミカライズ3巻7/30発売

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第3章 4 ジェシカ・リッジウェイ 思い出と共にここに眠る

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1

「さあ、ダニエル。ジェシカから預かった通帳を返してやるんだ。」

ここはセント・レイズ学院の併設されているカフェ。私の隣にはデヴィット。そして向かい側の席にはマイケルさんとダニエル先輩が座っている。

「・・・何故君に命令されなければならないのさ。」

ふてくされたようにダニエル先輩は言う。

「お前がどういう意図でジェシカからその通帳を預かったのかは知らないが・・・俺はジェシカの聖剣士となったんだ。ジェシカと話がしたければ、まず先に俺を通せ。」

無茶苦茶なことを言うデヴィット。

「はあ?!君・・・一体何を言ってるわけ?!正気なの?!何故僕がジェシカと話すのに君を通さなければならないのさ!」

「そうですよ、何言ってるんですか、デヴィットさん。」
慌ててデヴィットを窘める。

「何を言ってるんだ?ジェシカ。お前はダニエルがどういう意図でお前の通帳を預かったのか理由を尋ねたことがあるのか?」

「それはダニエル先輩が親切だからです。そうですよね。ダニエル先輩。」

「勿論、ジェシカの頼みなら断れないからね。」

ダニエル先輩は珈琲を飲みながら言う。

「本当に理由はそれだけかなあ?」

「ちょ、ちょっと!マイケルさんまで一体何を言い出すんですか?!」

信じられない。デヴィットは別として・・・マイケルさんは何処まで本気で言ってるのだろうか?・・本当に心が読めない謎の人だ。

「ねえ、さっきからこの2人・・・一体何を言ってるの?僕がジェシカの通帳を預かったのがそんなに問題なの?・・・・言っておくけど、僕は誰かのお金に手を付けるような卑怯な人間では無いからね。」

「・・・そうか。ならジェシカに結婚を申し込むつもりは無いって訳だな?」
デヴィットがとんでもない事を言って来た。

「ええ?!け、結婚だって・・・?!僕がジェシカと・・・?」

ダニエル先輩はすっかり面食らっている。

「ほら、ダニエル先輩が困ってるじゃ無いですか。デヴィットさん、これ以上変な事を言わないで下さいね。ダニエル先輩も今の話気にしないで下さいね。」

「ああ・・・・分かった。そうか・・・考えすぎだったか。」

そして難しい顔で珈琲を飲み始めた。すると・・・。

「・・・ねえ、ジェシカ。」

少しだけ何か考え込んでいたダニエル先輩が顔を上げて私を見た。

「はい、何でしょうか?」

するとダニエル先輩はテーブルの上に置いた私の手をしっかり握りしめ、頬を赤くしてじっと見つめて来た。

「え・・?ダニエル先輩・・・?」

突然のダニエル先輩の行動に面食らう私。

「おい、何やってる?勝手にジェシカの手を握るな。」

デヴィットの抗議する声にも耳を貸さず、ダニエル先輩は言った。

「ねえジェシカ・・・。僕が君に結婚を申し込んだら・・・君は受けてくれるのだろうか?この僕を・・・選んでくれる・・・?」

・・・ダニエル先輩は飛んでもないことを言い出してきた―。


その後はデヴィットさんとダニエル先輩の激しい口論が始まり・・・途中から何故かマイケルさんまで参戦して3人で私を放って置いて議論を始めてしまった。
デヴィットは俺の聖女に手を出すなと喚いているし、ダニエル先輩はかつて自分と私は恋人同士だったのだから、口を挟むなと応戦している。挙句にマイケルさんは私に結婚を申し込むなら、まずは自分を通してからじゃないと認めないと訳の分からないことを言い出し・・・1人、蚊帳の外に出された私。

「あの~・・・・。」
声を掛けても誰も私の声が耳に入らない様だったので、3人を残して私はカフェを後にした。
目的地は・・・先程ダニエル先輩に教えて貰った共同墓地。そこに・・・マシューのお墓がある・・・。

 セント・レイズ学院の裏門を出る。
共同墓地はここから10分程歩いた芝生公園の中にあると言う・・・。
私はそこを目指して歩いた。・・・手には大きなスコップを持って。
自分でも正気では無いと思ってはいるのだが・・・。
これから・・私は恐ろしい事をしようとしている。とても恐ろしい事を・・・。
口の中で謝罪の言葉を言いながら私は共同墓地を目指して歩き続けた。
「神様、どうか私をお許し下さい・・・。」
私は普段から神を崇拝している訳では無いが、今回は別だ。だって・・・・い・今から私は・・・。

 小高い丘にある芝生公園・・・。そこには30程の十字架の墓地が立ち並んでいた。私は墓石に刻まれている文字を注意深く読み・・・ついにマシューのお墓を発見した。
未だ真新しい石で出来た十字架の墓には『マシュー・クラウド』の名前がはっきり刻まれている。
「マシュー・・・。貴方のお墓が・・本当にあったなんて・・・。」
目に涙が浮かんできた。
もう一度優しく微笑んで貰いたい。私の名前を・・・貴方に呼んで貰いたい。
貴方に・・・側にいて欲しい・・・。
 デヴィットの話によると、噂ではマシュー棺の中は空だったという。だけど、これはあくまで噂の話。
この・・土を掘り起こして棺を開けてみれば・・・全て分かるはず。
私は絶対に信じない。貴方が死んだなんて信じたくない。この棺の中は・・・きっと・・・きっと空っぽに決まっている。
そう思い、私はスコップを振り上げた所で・・・。



「はい、ココアをどうぞ。」

「あ、ありがとうございます・・・。」

私は今共同墓地を管理しているという神父さんと教会の中にいた。
それにしても・・・随分若い神父さんだなあ・・・。
金のストレートの長い髪にエメラルドの瞳・・。神父さんにしておくのは勿体ない位の美形男性だ。

「・・・それにしても驚きましたよ。まさかスコップを持って、お墓の前でうずくまって泣いていらしたのですから・・・。もしかして掘り起こそうとでもしたのですか?」

「はい・・・すみません。お墓を荒らすような真似をしてしまって・・・。」
そうだ・・・私、今思えば・・とんでもない事しようとしていたんだ・・・。

「誰か・・大切な人を亡くしたのですか?お坊ちゃん。」

神父さんが優しく語りかけて来る。
お坊ちゃん・・・ああ、そうか・・・。私は今男の人の格好をしていたんだっけ・・。
「す・・すごく大切な人を亡くしてしまったんです・・・・。で、でも・・・噂によると、葬儀の時・・・棺の中がからっぽだったって・・・。だ、だからそれを確かめたくて・・・。だけど・・・と、途中でこ・怖くなって・・。」
涙を堪えながら必死で声を振り絞りながら、丁寧に頭を下げて謝罪した。

「いえ、いえ。いいんですよ。そんなに謝罪しなくても・・・未遂で済んだのですから・・・。」

何気なく窓の外を眺めると先程の墓地が見える。
薄暗い空の下で見える墓地はそれは物悲しい佇まいに見えた。
「でも学院の敷地内に共同墓地があるなんて知りませんでした。」
ココアを飲みながら神父さんに言うと、彼は言った。

「はい、この学院では数百年前に魔王軍と戦い、命を落とした学生の聖剣士様達が何十人といましたからね・・・。」

「そ、そうですか・・・。」
その話を聞いて、私の胸はズキリと傷んだ。
そうだ・・・私がこの話を作ったから、小説の冒頭部分で魔王軍と戦って、命を落とした若い騎士達の話を取り入れたから・・・。
だからこんな形となって表れて・・・。
・・ここに魔王との戦いで命を落とした若者達のお墓が・・・。

罪悪感で一杯な気持ちになる。もし自分がこの小説の世界に入り込んでしまう事が分かっていたならこんな話は書かなかったのに・・・。

「そう言えば・・・ここ最近彼の姿を見ませんね・・・。」

ふと神父さんが独り言のように呟くのを耳にした。

「彼・・・?」

「ええ。実はセント・レイズ学院の学生さんなのですが、大切な主人を亡くしてしまったのでお墓を作らせて欲しいと言ってこちらにいらしたのですよ。それが・・・今から一月前の事でしたね。」

「そうですか・・。」

「そしてその方は1人でお墓を建てられて・・・毎日お祈りにいらしてたんですよ。その方は大切な主人であると同時に、自分が心から愛した女性だった・・と仰ってました。」

「ロマンチックな方なんですね・・・。でも余程大切な方だったんですね。」

「ええ。でも数日前からパタリと来なくなってしまったんですよね・・・。それにしても不思議な方でした。空っぽの棺をわざわざ土に埋めたのですから・・。」

「え?空の・・・棺・・・?」
何だろう、マシューの話と状況が似ている気がする・・・。

「あ、あの・・・何故空の棺を・・・?」

「ええ、どうもその方が言うには・・・記憶の中にだけ存在する大切な主なので遺体が無いと・・・何やら意味不明な事を仰っていました。」

神父さんが首を傾げながら言う。

「え・・?それはどういう意味なのでしょうね・・?」

「ええ。私も不思議に思って尋ねた所、それまでずっと自分の側にいたご主人様がある日突然姿を消し、さらに周りの人達の記憶からも消え失せてしまったらしいんですよ。でも・・・その方はご主人様の記憶があり・・・だけど、周りが皆否定するので、終いには自分の妄想の中のご主人様だったのかも・・・と言い始めたらしく・・・ついにその方のお墓を作って未練を断ち切ろうと思ったそうですよ。」

「あ・・・そ、そうですか・・・」
何だろう、この嫌な感じは・・・。背筋が寒くなってくるような話だ・・・。ま、まさか・・・ひょっとして・・・・・。
よし、思い切って名前を尋ねてみよう!

「あ、あの・・・それで空の棺を入れてお墓を作った、セント・レイズ学院の学生さんのお名前って・・・・。」


「ああ、お名前ですか。確か・・・『マリウス・グラント』と名乗っていましたよ。」

ああ、やっぱり—!!




2

「そ、そんな・・・嘘でしょう・・・?」
私は再び先程の共同墓地に来ていた。そして・・・自分の墓石の前で立っていた。
確かに墓石には・・『ジェシカ・リッジウェイ 思い出と共にここに眠る』と刻んである。
あ、あの・・・変態発情魔め・・!とうとうここまで頭がいかれてしまったのか?!
折角ドリスと言う可愛らしい婚約者が出来たので、私もやっとあの男から縁が切れると思っていたのに・・・・。しかも魔界へ行ったのに、私の記憶が消えていなかった?どこまで執念深く私の事を狙っているのだろう・・・。今は男装しているけれども、ひょっとして、今この瞬間も・・・周囲の人達が私に関する記憶を取り戻したので今頃必死になって探しているのかもしれない。
そう考えると・・・・。
「絶対、この姿から元に戻ったら駄目だわ。ジェシカの姿に戻った途端・・・お、襲われてしまうかも・・・!」
何せ、あんな変態的な手紙を渡してきた位だ。あの手紙の内容を思い出すだけで、恐怖で身体が震えて来てしまう。
 早い所、ノア先輩の居場所を探し出して、さらにマシューの手掛かりを見つけ、一刻も早く町にもどらなければ・・・。

 そして踵を返し、教会に戻ろうとした時・・・。何者かが教会に向かって歩いてくる姿が目に止まった。その人物は・・・。
え?!う、嘘でしょう?!な、何故マリウスが・・・・っ!
思わず悲鳴を上げそうになるのをすんでの所で、必死に抑え込むと私はデヴィットから借りた上着のフードを目深に被った。
神父様・・・どうぞ、あの変態男に余計な事を言わないで下さい・・・・。
必死で祈りつつ、教会から背を向けて私は足早に『セント・レイズ学院』へ戻る事にした。

「それにしても・・・皆まだあそこで話し合い?をしているのかな?」
3人を置いて1時間以上席を外しているにもかかわらず、心配性なデヴィットが姿を見せないとは・・・。
「ひょっとして・・・何かあった・・・?」
考えてみれば、デヴィットだってソフィー直属の兵士になるのを拒んだ為に地下牢へ連れて行かれ三日間も拷問された身なのだ。
彼だって本来なら危険にさらされているのに・・また私は自分の事しか考えていなかった・・・!
デヴィット!!
気が付けば、私は走り出していた・・・。


「え・・?嘘でしょう・・?」
本日、何回目かの嘘でしょう発言。
なんとあの3人は未だにカフェで大声で議論を交わしているでは無いか。
他のお客さんは誰もいない。きっと彼等の白熱の論議が煩くて店から出て行ってしまったのだろう。
それに・・・ほら、見てよ。あのカフェの店員さん達・・・。皆露骨に嫌そうな視線をデヴィット達に向けている。

 デヴィットが熱血漢な性格である事はここ数日で良く分かったが、まさかあの温厚そうなマイケルさんや、無駄な事はしたくないと考えていそうな?ダニエル先輩までが論争を繰り広げているのだから・・・。
呆れてカフェの入口で立っていると、背後で声を掛けられた。

「すみません。通していただいても宜しいでしょうか?」

うん?その丁寧な物言い・・・。そしてその声・・・・。ま、まさか・・・!
全身から血の気が引いていくのを感じた。
私は後ろを振り向かずに言った。
「あ、す・すみません。」
そして慌てて塞いでいた通路からどく。

「ありがとうございます。」

一瞬その人物はこちらを見て何か言いたげに見つめてくるが、すぐに丁寧に頭を下げてカフェの中へ入って行く、その人物は・・・。

「マ・マリウス・・・。」
口の中で思わず小さく呟く。何故?どうして?貴方がここに居るの?だって・・ついさっきまで・・・教会にいたよねえ?!はっ!そうだった・・・。忘れていた・・。マリウスは・・・瞬間移動が出来たんだ・・・っ!!
で、でも一体何故マリウスはこのカフェにやって来たのだ?学院併設のカフェなんて10軒以上あるじゃない!それが、何で、よりにもよって、ここに来た訳?!早く別のカフェに行きなさいよーっ!それにドリスはどうしたのよ?仮にも貴方の婚約者でしょう?婚約者なら授業中以外はずっと夜門限になるまで四六時中一緒に居るべきなんじゃ無いの?!
最早途中で自分が何を言ってるのかさっぱり分からなくなってしまったが・・・ただ一つ分かる事。それは・・・マリウスが敢えて、わざわざこのカフェにやって来たと言う事だ・・・!
その証拠にあの変態男はデヴィット達の席へと近付いて行く・・・っ!
 私は彼等に見つからないように観葉植物の陰で見えにくくなっているテーブル席に座って、彼等の様子を伺う事にした・・・・。
うん。ここなら彼等の会話が良く聞こえる。

「お話し中、失礼致します。ダニエル先輩。」

マリウスは、デヴィットとマイケルさんには目もくれず、真っ先にダニエル先輩に声を掛けて来た。

「何だい、マリウス。珍しいな・・・。君の方から僕に声を掛けて来るなんて・・。一体どういうつもりなのさ?」

ダニエル先輩は珈琲を飲みながらマリウスをチラリと見た。

「はい、ご用件は一つしかありません。私の大事なジェシカお嬢様についてです。」

うわああっ!ストレートにものを言ったよ!

その時、ピクリとデヴィットの肩が動く。ついでにマイケルさんも顔を上げてマリウスを見る。

「ジェシカ・・・?」

ダニエル先輩が首を傾げる。おおっ!流石は先輩。ひょっとしてシラを切ってくれるのでは・・・。
その時、私は見た。
ダニエル先輩が素早くデヴィットとマイケルさんに目配せするのを・・・・・。
果たして2人がその意図を組んでくれると良いのだけど・・。

「ジェシカ・・・う~ん・・・何処かで聞いたことがある気がするなあ・・。」

ダニエル先輩は腕組みしながら考え込むフリをしている。

「惚けないで頂けますか?この学院のほぼすべての方がジェシカお嬢様の事を思い出していらっしゃるのです。ましてお嬢様と特別の関係にあったダニエル先輩ならとっくに思い出されているはずですよ?さあ、お嬢様は今どちらにいらっしゃるのですか?」
あ、まずい・・・段々マリウスの瞳に狂気の色が宿ってきた・・・。こ、これは・・この状況は・・・。
冷汗が流れ出て来た。

「おい、お前は一体誰なんだ?今俺達は大事な話し合いをしていた所なんだ。部外者は出て行ってくれ。」

おおっ!つ、ついに・・・デヴィットが動いてしまったっ!

「おや?貴方は・・・。」

そこまで言いかけて・・・サッとマリウスの顔色が変わった。

「あ・・・貴方は・・・一体・・・何者ですか?私の大切なジェシカお嬢様を・・・ご存知ですね?」

まずい!マリウスに・・・気付かれてしまった!
全身から血の気が引いて行く私。

「・・・何故そう思う?」

デヴィットは椅子から立ち上がるとマリウスと睨みあった。
その様子を黙って見守るダニエル先輩とマイケルさん。・・・と言うか、黙って見ていないで彼等を止めてくださいよ・・・。

「何故そう思う?そんなのは簡単な事です。何せ・・・貴方の身体からはジェシカお嬢様の香りが全身から放たれているからですよ!」

「「え?!」」

途端にダニエル先輩とマイケルさんがデヴィットを見る。
いやああああっ!マ・マリウスの・・・アホ~ッ!!一体何て事をこの2人の前で言ってくれるのだ?!こ、これでは・・・勘の鋭い人間ならば・・私とデヴィットが情を交わしたことが・・この2人にバレてしまう・・・!
案の定、気付かれてしまったようでダニエル先輩とマイケルさんは呆然とした表情を浮かべている。

「ああ、そうだ。俺はジェシカの聖剣士。そしてジェシカは俺の聖女だ。聖女と聖剣士が絆を深めるのは当然だ。そんな事位お前だって知っているだろう?」

マリウスに言う。
え?!そうなの?!そんな事・・・私はちっとも知らなかったけど?!

一方、顔が青ざめたのはマリウスの方だ。

「な・・・何ですって・・・。あ、貴方が・・・ジェシカお嬢様の聖剣士・・?」

「ああ、そうだ。もう2人の間には絆が結ばれ、誓いが完了した。もうお前の大切なジェシカお嬢様は何処にもいない。」

「グッ!!」

一瞬、マリウスは悔し気に顔を歪め・・・その場から一瞬で姿を消してしまった。
よ、良かった・・・と、とりあえずは・・助かった・・・。思わずテーブルに突っ伏す私に不意にデヴィットから声が掛けられた。

「ジェシカ、おっかない従者は追い払ったから、出て来ても大丈夫だぞ。」

え・・・?まさか気付いて・・・いた・・?

フードを目深に被り、私はそろそろと3人の前に姿を現した。

「あの・・・気が付いて・・いたんですか・・?」

恐る恐るデヴィットに尋ねると、デヴィットは笑顔で言った。

「そんなのは当たり前だろう?だって俺はお前の聖剣士なんだから。」

と―。
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