12 / 124
ケリーの章 ⑫ 待ちわびていたプロポーズ
しおりを挟む
「あ…ローラさん。こんにちは」
目をこすりながらローラさんに挨拶した。
「ええ。こんにちは、ケリー」
するとアメリアも挨拶をしてきた。
「こんにちは、ケリーお姉ちゃん」
「ええ、こんにちは」
赤みがかかったアメリアの頭を撫でながら挨拶した。
「珍しいわね。この時間に貴女に会うなんて。お買い物かしら?」
ローラさんは買い物袋を手にしている。
「はい。ヨハン先生と私のお昼を買いにパン屋さんへ行くところなんです」
「あら、珍しいわね。いつも大体3食必ず食事を作っているのに」
「はい、そうなんですけど今日は予約の患者さんもいらして混雑していたので」
私の言葉にローラさんは頷いた。
「そういえば、ヨハン先生の診療所は今患者さんが増えているものね。余命半年と言われていたアゼリアの延命治療した話が有名になって…すっかり、ここ『リンデン』の名医とまで言われるようになったもの」
「ええ…そうですね」
アゼリア様の事で診療所が有名になった…今思えば皮肉なものだ。
「それで忙しくてお昼ごはんを買いに来ていたのね?」
「はい、そうなのです」
返事をするとローラさんが不意に笑みを浮かべて私を見た。
「フフ…ケリー。すっかり美人になったわね。アメリアもそう思わない?」
「うん、ケリーお姉ちゃん。きれーい」
「え?と、突然何言い出すんですか?アメリアまで…」
するとローラさんが言った。
「ケリー。貴女、今恋しているでしょう?」
「え?」
その話にドキリとする。
「ど、どうしてそう思うのですか?」
ドキドキしながら尋ねる。
「だって、最近のケリー…本当に綺麗になったもの。オリバーもそう言っていたわよ?あれじゃヨハンが心配でたまらないだろうなって。大切なケリーに悪い虫がつくんじゃないか~って」
ヨハン先生の名前が出てきて、 ドキリとした。
「そ、そんな…ヨハン先生はそんな風に思ってくれないです…」
徐々に声が小さくなっていく。
「ケリー?どうかしたの?」
ローラさんが心配そうに覗き込んできた。どうしよう…ローラさんになら…相談してもいいだろうか…?するとローラさんが言った。
「ケリー。明日は診療所がお休みの日よね?お邪魔してもいいかしら?御馳走作って遊びに行くから」
「ローラさん…」
「ほら、パンを買いに行くんでしょう?ヨハン先生が待っているんじゃないの?」
ローラさんが私の頭を撫でながら言う。
「は、はい。では失礼します」
「ええ、また明日ね」
「ケリーお姉ちゃん、バイバイ」
頭を下げると、ローラさんとアメリアが手を振ってくれた。私も2人に手を振ると、パン屋さんに急いだ。
ヨハン先生が…待っているから―。
目をこすりながらローラさんに挨拶した。
「ええ。こんにちは、ケリー」
するとアメリアも挨拶をしてきた。
「こんにちは、ケリーお姉ちゃん」
「ええ、こんにちは」
赤みがかかったアメリアの頭を撫でながら挨拶した。
「珍しいわね。この時間に貴女に会うなんて。お買い物かしら?」
ローラさんは買い物袋を手にしている。
「はい。ヨハン先生と私のお昼を買いにパン屋さんへ行くところなんです」
「あら、珍しいわね。いつも大体3食必ず食事を作っているのに」
「はい、そうなんですけど今日は予約の患者さんもいらして混雑していたので」
私の言葉にローラさんは頷いた。
「そういえば、ヨハン先生の診療所は今患者さんが増えているものね。余命半年と言われていたアゼリアの延命治療した話が有名になって…すっかり、ここ『リンデン』の名医とまで言われるようになったもの」
「ええ…そうですね」
アゼリア様の事で診療所が有名になった…今思えば皮肉なものだ。
「それで忙しくてお昼ごはんを買いに来ていたのね?」
「はい、そうなのです」
返事をするとローラさんが不意に笑みを浮かべて私を見た。
「フフ…ケリー。すっかり美人になったわね。アメリアもそう思わない?」
「うん、ケリーお姉ちゃん。きれーい」
「え?と、突然何言い出すんですか?アメリアまで…」
するとローラさんが言った。
「ケリー。貴女、今恋しているでしょう?」
「え?」
その話にドキリとする。
「ど、どうしてそう思うのですか?」
ドキドキしながら尋ねる。
「だって、最近のケリー…本当に綺麗になったもの。オリバーもそう言っていたわよ?あれじゃヨハンが心配でたまらないだろうなって。大切なケリーに悪い虫がつくんじゃないか~って」
ヨハン先生の名前が出てきて、 ドキリとした。
「そ、そんな…ヨハン先生はそんな風に思ってくれないです…」
徐々に声が小さくなっていく。
「ケリー?どうかしたの?」
ローラさんが心配そうに覗き込んできた。どうしよう…ローラさんになら…相談してもいいだろうか…?するとローラさんが言った。
「ケリー。明日は診療所がお休みの日よね?お邪魔してもいいかしら?御馳走作って遊びに行くから」
「ローラさん…」
「ほら、パンを買いに行くんでしょう?ヨハン先生が待っているんじゃないの?」
ローラさんが私の頭を撫でながら言う。
「は、はい。では失礼します」
「ええ、また明日ね」
「ケリーお姉ちゃん、バイバイ」
頭を下げると、ローラさんとアメリアが手を振ってくれた。私も2人に手を振ると、パン屋さんに急いだ。
ヨハン先生が…待っているから―。
80
あなたにおすすめの小説
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化
余命六年の幼妻の願い~旦那様は私に興味が無い様なので自由気ままに過ごさせて頂きます。~
流雲青人
恋愛
商人と商品。そんな関係の伯爵家に生まれたアンジェは、十二歳の誕生日を迎えた日に医師から余命六年を言い渡された。
しかし、既に公爵家へと嫁ぐことが決まっていたアンジェは、公爵へは病気の存在を明かさずに嫁ぐ事を余儀なくされる。
けれど、幼いアンジェに公爵が興味を抱く訳もなく…余命だけが過ぎる毎日を過ごしていく。
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結保証】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
あの日、さようならと言って微笑んだ彼女を僕は一生忘れることはないだろう
まるまる⭐️
恋愛
僕に向かって微笑みながら「さようなら」と告げた彼女は、そのままゆっくりと自身の体重を後ろへと移動し、バルコニーから落ちていった‥
*****
僕と彼女は幼い頃からの婚約者だった。
僕は彼女がずっと、僕を支えるために努力してくれていたのを知っていたのに‥
一年だけの夫婦でも私は幸せでした。
クロユキ
恋愛
騎士のブライドと結婚をしたフローズンは夫がまだ婚約者だった姉を今でも想っている事を知っていた。
フローズンとブライドは政略結婚で結婚式当日にブライドの婚約者だった姉が姿を消してしまった。
フローズンは姉が戻るまでの一年の夫婦の生活が始まった。
更新が不定期です。誤字脱字がありますが宜しくお願いします。
あなたと別れて、この子を生みました
キムラましゅろう
恋愛
約二年前、ジュリアは恋人だったクリスと別れた後、たった一人で息子のリューイを生んで育てていた。
クリスとは二度と会わないように生まれ育った王都を捨て地方でドリア屋を営んでいたジュリアだが、偶然にも最愛の息子リューイの父親であるクリスと再会してしまう。
自分にそっくりのリューイを見て、自分の息子ではないかというクリスにジュリアは言い放つ。
この子は私一人で生んだ私一人の子だと。
ジュリアとクリスの過去に何があったのか。
子は鎹となり得るのか。
完全ご都合主義、ノーリアリティなお話です。
⚠️ご注意⚠️
作者は元サヤハピエン主義です。
え?コイツと元サヤ……?と思われた方は回れ右をよろしくお願い申し上げます。
誤字脱字、最初に謝っておきます。
申し訳ございませぬ< (_"_) >ペコリ
小説家になろうさんにも時差投稿します。
病弱な幼馴染と婚約者の目の前で私は攫われました。
鍋
恋愛
フィオナ・ローレラは、ローレラ伯爵家の長女。
キリアン・ライアット侯爵令息と婚約中。
けれど、夜会ではいつもキリアンは美しく儚げな女性をエスコートし、仲睦まじくダンスを踊っている。キリアンがエスコートしている女性の名はセレニティー・トマンティノ伯爵令嬢。
セレニティーとキリアンとフィオナは幼馴染。
キリアンはセレニティーが好きだったが、セレニティーは病弱で婚約出来ず、キリアンの両親は健康なフィオナを婚約者に選んだ。
『ごめん。セレニティーの身体が心配だから……。』
キリアンはそう言って、夜会ではいつもセレニティーをエスコートしていた。
そんなある日、フィオナはキリアンとセレニティーが濃厚な口づけを交わしているのを目撃してしまう。
※ゆるふわ設定
※ご都合主義
※一話の長さがバラバラになりがち。
※お人好しヒロインと俺様ヒーローです。
※感想欄ネタバレ配慮ないのでお気をつけくださいませ。
夫に相手にされない侯爵夫人ですが、記憶を失ったので人生やり直します。
MIRICO
恋愛
第二章【記憶を失った侯爵夫人ですが、夫と人生やり直します。】完結です。
記憶を失った私は侯爵夫人だった。しかし、旦那様とは不仲でほとんど話すこともなく、パーティに連れて行かれたのは結婚して数回ほど。それを聞いても何も思い出せないので、とりあえず記憶を失ったことは旦那様に内緒にしておいた。
旦那様は美形で凛とした顔の見目の良い方。けれどお城に泊まってばかりで、お屋敷にいてもほとんど顔を合わせない。いいんですよ、その間私は自由にできますから。
屋敷の生活は楽しく旦那様がいなくても何の問題もなかったけれど、ある日突然パーティに同伴することに。
旦那様が「わたし」をどう思っているのか、記憶を失った私にはどうでもいい。けれど、旦那様のお相手たちがやけに私に噛み付いてくる。
記憶がないのだから、私は旦那様のことはどうでもいいのよ?
それなのに、旦那様までもが私にかまってくる。旦那様は一体何がしたいのかしら…?
小説家になろう様に掲載済みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる