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2-1 新しい家 1
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「レイリア、起きなさい。もう朝ですよ」
眠っている所をユリアナに揺すぶられてレイリアは目を覚ました。
「う~ん……もうそんな時間?」
レイリアは目を擦りながらベッドから起き上がったが、外はまだ薄暗い。
「え? 何よ。まだ外は明るくないじゃない。一体何時なの?」
「朝の5時よ。さあ、レイリア。朝食前に早速今日から特訓を始めるわよ」
ユリアナは着替えを渡してきた。
「何よ? こんな服を私に着ろと言うの!?」
手渡された洋服は粗末な物で、レイリアは文句を言う。
「そうよ、これから貴女は自分で生活の為に労働しなくてはなりません。これも全てサバトスを倒す為の鍛錬の一環として捉えなさい」
ユリアナは事も無げに言った。
言われてみるとユリアナの着ている衣装も、とてもかつての女王が着るような服ではない。ベージュのくるぶしまでのワンピースに白くて長いエプロンを身に付けている。
ユリアナ自身が粗末な衣服を身に付けている以上、レイリアもそれに従うしかなかった。
そこで仕方なしに着替えると、鏡の前に立ってみた。
グレーのくるぶしまでのスカートに、オレンジ色の上着、そしてユリアナと同様、白いエプロンドレスを着用した姿。
しかし、着替えも楽だし何より動きやすいのが気にいった。
もともとレイリアは王侯貴族の令嬢が着るようなドレスは着た事が無かったので、こちらの衣装の方が自分にしっくり合っているように感じられた。
「良く似合ってるわよレイリア」
背後に立ったユリアナが笑顔を向け、レイリアは顔を赤らめなた。
「フ・フン。当然よ。私は何を着ても似合うんだから」
けれど心の中では感謝の言葉を述べていた。
(ありがとう、おばあ様。この服、とても気に入りました)
「髪の毛は鍛錬の邪魔になるから結わえた方がいいわね」
ユリアナはレイリアの髪をブラッシングすると、髪を結い上げてリボンでまとめた。
「いい? レイリア。このリボンには私の魔力が封じられてあります。本当に困った事があった時にこのリボンを解いて助けを求めなさい」
「そうすると何があるの?」
「フフフ。それは秘密よ」
ユリアナは意味深に笑った。
「何よ、教えてくれたっていいじゃない。ケチね」
頬を膨らませて抗議したが、ユリアナはそれ以上は答えなかった。
「レイリア、これから外出する時には、これを被りなさい」
ユリアナはレイリアの黒髪を隠すように白いボンネットを被せ、顎ひもを結んだ。
「これなら貴女の黒髪は完全に隠せるわ。この国にいる間は必ずこのボンネットを被っているのよ?」
「そう、仕方がないわね。黒髪はこの国では忌み嫌われているもの」
レイリアは被ったボンネットを触りながら口を尖らせる。
(うん……でも中々似合ってるんじゃないかしら?)
レイリアは満更でも無い様子で笑みを浮かべる。
「さあ、レイリア。ついてっらっしゃい」
ユリアナは支度が終わったレイリアを連れて屋敷の外へ連れ出した――
眠っている所をユリアナに揺すぶられてレイリアは目を覚ました。
「う~ん……もうそんな時間?」
レイリアは目を擦りながらベッドから起き上がったが、外はまだ薄暗い。
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ユリアナは着替えを渡してきた。
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「そうよ、これから貴女は自分で生活の為に労働しなくてはなりません。これも全てサバトスを倒す為の鍛錬の一環として捉えなさい」
ユリアナは事も無げに言った。
言われてみるとユリアナの着ている衣装も、とてもかつての女王が着るような服ではない。ベージュのくるぶしまでのワンピースに白くて長いエプロンを身に付けている。
ユリアナ自身が粗末な衣服を身に付けている以上、レイリアもそれに従うしかなかった。
そこで仕方なしに着替えると、鏡の前に立ってみた。
グレーのくるぶしまでのスカートに、オレンジ色の上着、そしてユリアナと同様、白いエプロンドレスを着用した姿。
しかし、着替えも楽だし何より動きやすいのが気にいった。
もともとレイリアは王侯貴族の令嬢が着るようなドレスは着た事が無かったので、こちらの衣装の方が自分にしっくり合っているように感じられた。
「良く似合ってるわよレイリア」
背後に立ったユリアナが笑顔を向け、レイリアは顔を赤らめなた。
「フ・フン。当然よ。私は何を着ても似合うんだから」
けれど心の中では感謝の言葉を述べていた。
(ありがとう、おばあ様。この服、とても気に入りました)
「髪の毛は鍛錬の邪魔になるから結わえた方がいいわね」
ユリアナはレイリアの髪をブラッシングすると、髪を結い上げてリボンでまとめた。
「いい? レイリア。このリボンには私の魔力が封じられてあります。本当に困った事があった時にこのリボンを解いて助けを求めなさい」
「そうすると何があるの?」
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「そう、仕方がないわね。黒髪はこの国では忌み嫌われているもの」
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(うん……でも中々似合ってるんじゃないかしら?)
レイリアは満更でも無い様子で笑みを浮かべる。
「さあ、レイリア。ついてっらっしゃい」
ユリアナは支度が終わったレイリアを連れて屋敷の外へ連れ出した――
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