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第4章 17 悪夢
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「もしもし、お兄様ですか?」
ヒルダは電話に出るとすぐに受話器越しにエドガーに話しかけた。
『ヒルダ…!アパートメントに…いたんだな?』
エドガーの声は震えている。
「お兄様?どうしたのですか?突然電話なんて。あ、もしかしてクリスマスプレゼントが届いたのですか?」
何も知らないヒルダはエドガーに送ったクリスマスプレゼントの話を持ち出した。
『あ、ああ‥プレゼントは届いたよ、有難う。』
「どうでしたか?使い心地は?」
『ああ、とても書きやすかったよ。ただ…落として壊れてしまったんだ』
エドガーの申し訳なさそうな声が聞こえてくる。
「まあ…そうだったのですか?でも壊れてしまったのは仕方ありません。それにそんな簡単に壊れるとは思わなくて‥‥プレゼントに選んだ私にも責任がありますね」
すると突然エドガーが苦し気な声を出した。
『ヒルダ…!じ、実は…今日お前に電話を入れたのはクリスマスプレゼントの事じゃないんだ。』
「え?それでは一体どうしたのですか?」
『ヒルダは…ルドルフが今、里帰りしている事は知ってるな?』
「はい、前日に会っていますから」
その時、ルドルフとベッドの上で身体を重ねた記憶が蘇り、思わずヒルダは顔が赤くなってしまった。
『ヒ、ヒルダ…落ち着いて聞いてくれ。ルドルフが…死んだ』
「え?」
ヒルダには一瞬エドガーが何を言ってるか理解出来なかった。
「お兄さま、一体何の事ですか?」
すると声を振り絞るようにエドガーが言った。
『ルドルフは…刑事さんと一緒にグレースの母親に話を聞きに行って…猟銃で撃たれて‥こ、殺されてしまったんだ…。そしてグレースの母親は…自殺した…』
「え…?そ、そんな…う、嘘ですよね?」
ヒルダは全身が小刻みに震え始めた。顔は青ざめ、立っているのがやっとだった。そしてその時に『ボルト』の町で会った占い師の顔が浮かんだ。彼女はルドルフを見て言った。
『お気をつけなされ‥死相だ…貴方に死相が見える‥』
と…。
「お、お兄様っ!ルドルフは…ルドルフはお守りを持っていなかったのですか?!」
『え?お守り…?一体何の事だ?』
「私はルドルフにお守りを渡したんです!だ、だって占い師のおばあさんが言ってたから…どうか肌身離さず持っていて下さいって…!だ、だから私はルドルフにお守りを…!」
『ヒルダッ!!お前の混乱する気持ちはよく分る!でも…でも事実なんだ…ルドルフは殺されてしまったんだ…』
「そ、そんな…!!」
ヒルダは目の前が急激に真っ暗になって行くのを感じた。そして次の瞬間‥。
ドサッ!!
気を失って倒れてしまった。遠くでヒルダの名を呼ぶ声を聞きながら―。
****
ヒルダは夢を見ていた。それはとても不気味な夢だった。暗闇の中、ヒルダは1人で立っていた。
「ここはどこかしら…?どうしてこんなに真っ暗なの…?誰かいないのかしら?」
ヒルダはキョロキョロ辺りを見渡し…前方に見知った人物が立っているのが目に入った。その人物はルドルフだった
「ルドルフ?ルドルフでしょう?」
ヒルダの胸に途端に安心感が込み上げてくる。するとルドルフはヒルダの声が耳に入らないのか歩き始める。
「え?ルドルフ?何所へ行くの?待って!行かないで!」
ヒルダは必死になって愛しいルドルフを追いかける。そしてようやくルドルフに追いつき、背後からしがみついた。
「お願い、ルドルフ。私を置いて何所にもいかないで…」
すると、ルドルフはゆっくり振り返る。その姿は胸から血を流し、口元からも血を流して立っているルドルフの姿だった…。
「キャアアアッ!!」
ヒルダは悲鳴を上げ…目を覚ました―。
ヒルダは電話に出るとすぐに受話器越しにエドガーに話しかけた。
『ヒルダ…!アパートメントに…いたんだな?』
エドガーの声は震えている。
「お兄様?どうしたのですか?突然電話なんて。あ、もしかしてクリスマスプレゼントが届いたのですか?」
何も知らないヒルダはエドガーに送ったクリスマスプレゼントの話を持ち出した。
『あ、ああ‥プレゼントは届いたよ、有難う。』
「どうでしたか?使い心地は?」
『ああ、とても書きやすかったよ。ただ…落として壊れてしまったんだ』
エドガーの申し訳なさそうな声が聞こえてくる。
「まあ…そうだったのですか?でも壊れてしまったのは仕方ありません。それにそんな簡単に壊れるとは思わなくて‥‥プレゼントに選んだ私にも責任がありますね」
すると突然エドガーが苦し気な声を出した。
『ヒルダ…!じ、実は…今日お前に電話を入れたのはクリスマスプレゼントの事じゃないんだ。』
「え?それでは一体どうしたのですか?」
『ヒルダは…ルドルフが今、里帰りしている事は知ってるな?』
「はい、前日に会っていますから」
その時、ルドルフとベッドの上で身体を重ねた記憶が蘇り、思わずヒルダは顔が赤くなってしまった。
『ヒ、ヒルダ…落ち着いて聞いてくれ。ルドルフが…死んだ』
「え?」
ヒルダには一瞬エドガーが何を言ってるか理解出来なかった。
「お兄さま、一体何の事ですか?」
すると声を振り絞るようにエドガーが言った。
『ルドルフは…刑事さんと一緒にグレースの母親に話を聞きに行って…猟銃で撃たれて‥こ、殺されてしまったんだ…。そしてグレースの母親は…自殺した…』
「え…?そ、そんな…う、嘘ですよね?」
ヒルダは全身が小刻みに震え始めた。顔は青ざめ、立っているのがやっとだった。そしてその時に『ボルト』の町で会った占い師の顔が浮かんだ。彼女はルドルフを見て言った。
『お気をつけなされ‥死相だ…貴方に死相が見える‥』
と…。
「お、お兄様っ!ルドルフは…ルドルフはお守りを持っていなかったのですか?!」
『え?お守り…?一体何の事だ?』
「私はルドルフにお守りを渡したんです!だ、だって占い師のおばあさんが言ってたから…どうか肌身離さず持っていて下さいって…!だ、だから私はルドルフにお守りを…!」
『ヒルダッ!!お前の混乱する気持ちはよく分る!でも…でも事実なんだ…ルドルフは殺されてしまったんだ…』
「そ、そんな…!!」
ヒルダは目の前が急激に真っ暗になって行くのを感じた。そして次の瞬間‥。
ドサッ!!
気を失って倒れてしまった。遠くでヒルダの名を呼ぶ声を聞きながら―。
****
ヒルダは夢を見ていた。それはとても不気味な夢だった。暗闇の中、ヒルダは1人で立っていた。
「ここはどこかしら…?どうしてこんなに真っ暗なの…?誰かいないのかしら?」
ヒルダはキョロキョロ辺りを見渡し…前方に見知った人物が立っているのが目に入った。その人物はルドルフだった
「ルドルフ?ルドルフでしょう?」
ヒルダの胸に途端に安心感が込み上げてくる。するとルドルフはヒルダの声が耳に入らないのか歩き始める。
「え?ルドルフ?何所へ行くの?待って!行かないで!」
ヒルダは必死になって愛しいルドルフを追いかける。そしてようやくルドルフに追いつき、背後からしがみついた。
「お願い、ルドルフ。私を置いて何所にもいかないで…」
すると、ルドルフはゆっくり振り返る。その姿は胸から血を流し、口元からも血を流して立っているルドルフの姿だった…。
「キャアアアッ!!」
ヒルダは悲鳴を上げ…目を覚ました―。
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