185 / 194
レベッカ一行の世界漫遊の旅 5 (母との再会 1)
しおりを挟む
視界が真っ白に染まり、私は思わず眩しさのあまりに目を閉じた。
そしてゆっくりと目を開け……私は驚きのあまり固まってしまった。
「え……?こ、ここはどこ‥‥?」
さっきまで私は目の前にジャングル、背後には白い砂浜と言う場所で立っていたのに、今目の前に広がる光景はまるきり別物だった。
足元には美しい花々が咲き乱れた地平線が広がっている。
青く澄んだ空には虹がかかり、遠くの方には神殿らしきものが見えている。
「な、何‥‥この光景は‥‥?」
次の瞬間、私は大事なことに気付いた。
私以外、誰もこの場所にいないのだ。
私1人がこの場所に佇んでいる。ここにはミラージュもサミュエル王子もナージャさんやセネカさんの姿が無い。
そして私を追いかけて来たお父様たちやアレックス王子たちの姿も消えているのだ。
「一体ここは‥‥?」
思わずポツリと呟くと、背後で声が聞こえた。
「ここは『エデンの楽園』を模した疑似空間なのよ。あの無人島とは切り離された場所に存在しているの」
それはとても優し気な女性の声だった。
「え?!」
私は勢いよく振り向いた。
すると、金色に輝く長い髪に白いドレスを着た美しい女性が立っていて私をじっと見つめている。
ま、まさか……?
「お、お母様‥‥?」
声を震わせながら尋ねてみた。
「ええ、そうよ。レベッカ。私は貴女の母‥‥レイラよ」
「お母様……」
私の目に涙が浮かんだ。
今まで一度も涙なんか流したことが無かったのに、生まれて初めて私の目から涙が流れ落ちた。
「レベッカ」
お母様が私の名を呼ぶ。
「お母様ーっ!!」
次の瞬間、私は走り出していた。
そしてお母様の胸に飛び込むと、まるで子供の用に泣きじゃくった。
「お母様‥‥お母様‥‥会いたかった‥‥!」
するとお母様も私を強く抱きしめると涙を流した。
「私もよ、レベッカ。17年間‥‥一度も貴女のことを忘れたことは無かったわ。いつか必ず会える日が来ると信じて待っていて‥‥本当に良かったわ…」
その後、私とお母様は暫くの間互いの身体を抱きしめあって涙を流した――。
****
「お母様、ここは別の空間だと話していたけれど……他の人達はどうなったの?」
2人で神殿の階段に座ると、お母様に尋ねた。
「ええ、彼らは今もあの島にいるわ。ただ時を止めているけどね、何しろミラージュが超音波を使おうとしたから。流石にあの島でそれを使われたらただでは済まないと思ったからよ。ついでに貴女との感動の再会を邪魔されたくなかったからね?」
母は悪戯っぽく笑みを浮かべた。
「ええ、本当に助かりました。私、お父様たちだけではなく元・夫やその家族からも追われているみたいだったので」
「ええ、知っているわ。それにしても図々しい人達よね。皆レベッカの力を狙っているのよ。貴女がどれだけ凄い力を持っているか…失って初めてその重要性を知ったのだから」
お母様は少しだけ悔しそうな表情を浮かべた――。
そしてゆっくりと目を開け……私は驚きのあまり固まってしまった。
「え……?こ、ここはどこ‥‥?」
さっきまで私は目の前にジャングル、背後には白い砂浜と言う場所で立っていたのに、今目の前に広がる光景はまるきり別物だった。
足元には美しい花々が咲き乱れた地平線が広がっている。
青く澄んだ空には虹がかかり、遠くの方には神殿らしきものが見えている。
「な、何‥‥この光景は‥‥?」
次の瞬間、私は大事なことに気付いた。
私以外、誰もこの場所にいないのだ。
私1人がこの場所に佇んでいる。ここにはミラージュもサミュエル王子もナージャさんやセネカさんの姿が無い。
そして私を追いかけて来たお父様たちやアレックス王子たちの姿も消えているのだ。
「一体ここは‥‥?」
思わずポツリと呟くと、背後で声が聞こえた。
「ここは『エデンの楽園』を模した疑似空間なのよ。あの無人島とは切り離された場所に存在しているの」
それはとても優し気な女性の声だった。
「え?!」
私は勢いよく振り向いた。
すると、金色に輝く長い髪に白いドレスを着た美しい女性が立っていて私をじっと見つめている。
ま、まさか……?
「お、お母様‥‥?」
声を震わせながら尋ねてみた。
「ええ、そうよ。レベッカ。私は貴女の母‥‥レイラよ」
「お母様……」
私の目に涙が浮かんだ。
今まで一度も涙なんか流したことが無かったのに、生まれて初めて私の目から涙が流れ落ちた。
「レベッカ」
お母様が私の名を呼ぶ。
「お母様ーっ!!」
次の瞬間、私は走り出していた。
そしてお母様の胸に飛び込むと、まるで子供の用に泣きじゃくった。
「お母様‥‥お母様‥‥会いたかった‥‥!」
するとお母様も私を強く抱きしめると涙を流した。
「私もよ、レベッカ。17年間‥‥一度も貴女のことを忘れたことは無かったわ。いつか必ず会える日が来ると信じて待っていて‥‥本当に良かったわ…」
その後、私とお母様は暫くの間互いの身体を抱きしめあって涙を流した――。
****
「お母様、ここは別の空間だと話していたけれど……他の人達はどうなったの?」
2人で神殿の階段に座ると、お母様に尋ねた。
「ええ、彼らは今もあの島にいるわ。ただ時を止めているけどね、何しろミラージュが超音波を使おうとしたから。流石にあの島でそれを使われたらただでは済まないと思ったからよ。ついでに貴女との感動の再会を邪魔されたくなかったからね?」
母は悪戯っぽく笑みを浮かべた。
「ええ、本当に助かりました。私、お父様たちだけではなく元・夫やその家族からも追われているみたいだったので」
「ええ、知っているわ。それにしても図々しい人達よね。皆レベッカの力を狙っているのよ。貴女がどれだけ凄い力を持っているか…失って初めてその重要性を知ったのだから」
お母様は少しだけ悔しそうな表情を浮かべた――。
0
あなたにおすすめの小説
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
【完結】悪の尋問令嬢、″捨てられ王子″の妻になる。
Y(ワイ)
ファンタジー
尋問を生業にする侯爵家に婿入りしたのは、恋愛戦略に敗れた腹黒王子。
白い結婚から始まる、腹黒VS腹黒の執着恋愛コメディ(シリアス有り)です。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
余命六年の幼妻の願い~旦那様は私に興味が無い様なので自由気ままに過ごさせて頂きます。~
流雲青人
恋愛
商人と商品。そんな関係の伯爵家に生まれたアンジェは、十二歳の誕生日を迎えた日に医師から余命六年を言い渡された。
しかし、既に公爵家へと嫁ぐことが決まっていたアンジェは、公爵へは病気の存在を明かさずに嫁ぐ事を余儀なくされる。
けれど、幼いアンジェに公爵が興味を抱く訳もなく…余命だけが過ぎる毎日を過ごしていく。
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)
【完結】緑の手を持つ花屋の私と、茶色の手を持つ騎士団長
五城楼スケ(デコスケ)
ファンタジー
※本編を加筆修正しますので、一旦一部公開とさせていただいています。
〜花が良く育つので「緑の手」だと思っていたら「癒しの手」だったようです〜
王都の隅っこで両親から受け継いだ花屋「ブルーメ」を経営するアンネリーエ。
彼女のお店で売っている花は、色鮮やかで花持ちが良いと評判だ。
自分で花を育て、売っているアンネリーエの店に、ある日イケメンの騎士が現れる。
アンネリーエの作る花束を気に入ったイケメン騎士は、一週間に一度花束を買いに来るようになって──?
どうやらアンネリーエが育てている花は、普通の花と違うらしい。
イケメン騎士が買っていく花束を切っ掛けに、アンネリーエの隠されていた力が明かされる、異世界お仕事ファンタジーです。
※本編を加筆修正する予定ですので、一旦一部公開とさせていただいています。
*HOTランキング1位、エールに感想有難うございました!とても励みになっています!
※花の名前にルビで解説入れてみました。読みやすくなっていたら良いのですが。(;´Д`)
話の最後にも花の名前の解説を入れてますが、間違ってる可能性大です。
雰囲気を味わってもらえたら嬉しいです。
※完結しました。全41話。
お読みいただいた皆様に感謝です!(人´∀`).☆.。.:*・゚
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる