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15 クラス分けと入学式
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フリーダとレオナの3人で私はクラス分け発表を見に行くと、残念ながら2人とはクラスが別れてしまっていた。その代り・・・・。
私は自分の表情が曇るのを感じた。
私の所属はCクラス。そしてキャロルとヘンリーと同じクラスだったのだ。ひょっとすると大学側の配慮があったのかもしれないが・・・正直に言うと、嫌な気分になってしまった。こんな言い方をするのは良くないかもしれないが、これから1年間・・平凡な大学生活を送るには、キャロルとヘンリー・・出来ればこの2人とは違うクラスになりたかった。
「あ~あ・・・テアとクラスが離れてしまったわ・・・。」
フリーだが残念そうに言う。
「そうね・・・私とフリーダは同じクラスになれたのに・・。」
レオナは溜息をついた。
「それなのに・・・よりにもよって幼馴染とヘンリーとは同じクラスになってしまったのね・・・?」
フリーダはクラス分けの掲示板を見ながら眉をしかめた。
「ええ・・仕方ないわ・・・。きっと大学側が配慮してくれたのね・・。」
「かもね・・。でもはっきりいえばいい迷惑よね?」
レオナは腕組みしながら言う。
「でも大丈夫よ。あの2人とは別々に行動すればいいのだから。大学は高校と違って、好きなカリキュラムを選択すればいいのだしね。オリエンテーリングの後、教室に迎えに行くから、学食で受講する科目を皆で選びましょうよ。」
フリーダの申し入れは・・・とてもありがたかった。そうだ・・こうやって私が2人から自然に少しずつ距離を空けていけば・・・ヘンリーの機嫌を損ねる事も無く、両片思いの関係も解消されて行くはずだ。
「ありがとう、フリーダ、レオナ。2人と同じ大学に進学して本当に良かったわ。」
私は2人の手を取り、感謝を述べた。
「フフ・・大げさね。」
「それじゃ、入学式が行われる講堂に急ぎましょう。」
フリーダとレオナに促され、私は頷いた。
「ええ、行きましょう。」
そして私達は3人で一緒に講堂へ向かった。
良かった・・・2人のお陰で、楽しい大学生活を送れそうだ・・・。
少なくとも、この時までの私はそう考えていた―。
****
講堂には既に多くの新入生が集まって入学式が始まるのを椅子に座って待っていた。辺りをキョロキョロ見渡していると、隣に座っているレオナが小声で声を掛けてきた。
「どうしたの?テア?」
「あ・・ううん。ヘンリーとキャロルはどうしたかと思って・・。今探してみたのだけど、見当たらないわ。」
「無理も無いわよ。だって新入生だけで500人はいるのだから・・そう簡単には見つからないわよ。それに・・あの2人はほおって置いた方がいいわ。一緒にいるとテアが傷つくだけよ。」
フリーダが言う。
「・・・そうね・・。」
私は曖昧に微笑むしか出来なかった―。
****
入学式終了後、それぞれのクラスへ3人で一緒に向かい、私はCクラスの前で2人とは別れた。フリーダとレオナはEクラスなのだ。
「それじゃ、またね。テア。」
「後で迎えに行くわ。」
「ありがとう、又後でね。」
フリーダとレオナに手を振って一旦別れた私はカバンを抱きかかえ、ゴクリと息を飲んで教室を覗き込んだ。するとまだキャロルとヘンリーは講堂から戻って来ていないのか、姿が見えない。
安心したような、不安な気持ちを抱えながら私は階段教室となっている一番窓際の比較的目立たない席に座った途端、背後から声を掛けられた。
「おい、テア。」
その、苛立ちを押さえたような低い声は・・・。
恐る恐る振り返ると、そこには私の事をまるで睨み付けるように立っているヘンリーの姿があった―。
私は自分の表情が曇るのを感じた。
私の所属はCクラス。そしてキャロルとヘンリーと同じクラスだったのだ。ひょっとすると大学側の配慮があったのかもしれないが・・・正直に言うと、嫌な気分になってしまった。こんな言い方をするのは良くないかもしれないが、これから1年間・・平凡な大学生活を送るには、キャロルとヘンリー・・出来ればこの2人とは違うクラスになりたかった。
「あ~あ・・・テアとクラスが離れてしまったわ・・・。」
フリーだが残念そうに言う。
「そうね・・・私とフリーダは同じクラスになれたのに・・。」
レオナは溜息をついた。
「それなのに・・・よりにもよって幼馴染とヘンリーとは同じクラスになってしまったのね・・・?」
フリーダはクラス分けの掲示板を見ながら眉をしかめた。
「ええ・・仕方ないわ・・・。きっと大学側が配慮してくれたのね・・。」
「かもね・・。でもはっきりいえばいい迷惑よね?」
レオナは腕組みしながら言う。
「でも大丈夫よ。あの2人とは別々に行動すればいいのだから。大学は高校と違って、好きなカリキュラムを選択すればいいのだしね。オリエンテーリングの後、教室に迎えに行くから、学食で受講する科目を皆で選びましょうよ。」
フリーダの申し入れは・・・とてもありがたかった。そうだ・・こうやって私が2人から自然に少しずつ距離を空けていけば・・・ヘンリーの機嫌を損ねる事も無く、両片思いの関係も解消されて行くはずだ。
「ありがとう、フリーダ、レオナ。2人と同じ大学に進学して本当に良かったわ。」
私は2人の手を取り、感謝を述べた。
「フフ・・大げさね。」
「それじゃ、入学式が行われる講堂に急ぎましょう。」
フリーダとレオナに促され、私は頷いた。
「ええ、行きましょう。」
そして私達は3人で一緒に講堂へ向かった。
良かった・・・2人のお陰で、楽しい大学生活を送れそうだ・・・。
少なくとも、この時までの私はそう考えていた―。
****
講堂には既に多くの新入生が集まって入学式が始まるのを椅子に座って待っていた。辺りをキョロキョロ見渡していると、隣に座っているレオナが小声で声を掛けてきた。
「どうしたの?テア?」
「あ・・ううん。ヘンリーとキャロルはどうしたかと思って・・。今探してみたのだけど、見当たらないわ。」
「無理も無いわよ。だって新入生だけで500人はいるのだから・・そう簡単には見つからないわよ。それに・・あの2人はほおって置いた方がいいわ。一緒にいるとテアが傷つくだけよ。」
フリーダが言う。
「・・・そうね・・。」
私は曖昧に微笑むしか出来なかった―。
****
入学式終了後、それぞれのクラスへ3人で一緒に向かい、私はCクラスの前で2人とは別れた。フリーダとレオナはEクラスなのだ。
「それじゃ、またね。テア。」
「後で迎えに行くわ。」
「ありがとう、又後でね。」
フリーダとレオナに手を振って一旦別れた私はカバンを抱きかかえ、ゴクリと息を飲んで教室を覗き込んだ。するとまだキャロルとヘンリーは講堂から戻って来ていないのか、姿が見えない。
安心したような、不安な気持ちを抱えながら私は階段教室となっている一番窓際の比較的目立たない席に座った途端、背後から声を掛けられた。
「おい、テア。」
その、苛立ちを押さえたような低い声は・・・。
恐る恐る振り返ると、そこには私の事をまるで睨み付けるように立っているヘンリーの姿があった―。
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