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19 学食で好奇の目に晒される私
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私とキャロル、そしてヘンリーは学生食堂に来ていた。ここの学生食堂は建物の中と外・・オープンデッキがある。
「キャロル。どこの席で食べたい?」
キャロルを支えるように歩きながらヘンリーが優しい声で尋ねている。私はその様子を見て密かに驚いていた。何故なら彼は今まで一度も私の希望を聞いてくれた事は無かったからだ。いつも自分で勝手に席を決めていたか、お前の好きにしろとそっけない態度ばかりだった。それが彼の性格なのだと私は思っていたのだが・・。
「・・・。」
私って余程ヘンリーに嫌われていたのだと思うと、自分の鈍感さが嫌になってしまった。だから余計にヘンリーを苛立たせていたのかもしれない・・。
「そうねぇ・・テアは何処で食べたい?」
うつむいていた私に不意にキャロルが声を掛けてきた。
「え?あ、あの・・私はどこでも・・・。」
するとヘンリーが険しい声で言う。
「テア、せっかくキャロルがお前の希望を聞いてくれているのにどこでもいいって返事は無いだろう?お前はキャロルの好意を無碍にするのか?」
「え?あ、あの・・私はそこまでの事は・・・。」
「やめて。ヘンリー。テアにきつい言い方しないでくれる?」
キャロルの言葉にヘンリーは慌てる。
「い、いや・・僕はそんなつもりで・・悪かったね?テア?」
ヘンリーは私の方を向いて謝ったけれども・・その表情は酷く怒っていた。キャロルはヘンリーの背後にいるから彼の表情には気づいていない。
「い、いいの。別に私は気にしていないから・・そうだわ、なら・・・天気もいいからオープンデッキで食べない?」
「いいわね、賛成!さすがはテアだわ。」
ニコニコしながら言うキャロルにヘンリーは言う。
「そうだね、僕もそう思うよ。それじゃ行こうか?」
そしてヘンリーはキャロルをエスコートしながらオープンデッキへと向かい、私も彼らから少し距離を空けて後に続いた。
「随分混んでるな・・・あ!あの青いパラソルの下のテーブルが開いている。テア、先に行って席を確保して来いよ。」
足を痛めたキャロルを連れているヘンリーの言い分は最もだ。
「ええ、分かったわ。」
返事をすると駆け足で空いてる席に向かう。ここで席を確保出来なければまた彼の機嫌が悪くなってしまうから。
人混みをかき分けて、何とか私はヘンリーが見つけた席を確保することが出来た。
けれども・・。
「あ・・。」
そこは2人掛け用のテーブル席だったのだ。どうしよう・・でもキャロルとヘンリーの席さえ確保出来ればどうだっていい。私は2人がやってくるのを待っていた。
少し遅れて2人は私の前にやってきた。
「ふ~ん・・席とれたんだな。よくやった。」
ヘンリーは無表情で言う。
「え、ええ。」
ヘンリーが褒めてくれた!思わず顔に笑みが浮かびそうになり、慌ててて引き締める。
「でも・・・ここは2人掛けよ?どうするの?」
キャロルがヘンリーに言う。すると当然のようにヘンリーは答えた。
「そんなのは決まっているよ。僕とキャロルがこの席に座って・・・テア。君はどこか別の空いてる席を探すと良い。」
「そんな・・・!」
キャロルが何か言いかけるのを私は止めた。
「ええ、勿論そのつもりよ。私はまた別の席を探すから、ここは2人で使って。」
「だけど・・・。」
キャロルの言葉の上にヘンリーは自分の言葉を重ねてきた。
「いいんだよ、キャロル。テアがああ言ってるんだから、遠慮することは何もない。そうだろう?テア。」
その言葉は・・どこか有無を言わさない強さがあった。
「ええ、そうなの。だから2人はここに座って食事をして?私は別に席を探すから・・・。」
既に私たちの周囲では近くのテーブル席に座っている学生たちから好奇心の目で見られていた。
「三角関係・・・・?」
「あの女性・・完全にお邪魔虫よね?」
「あの女子学生が一方的に付きまとってるのか?だから男はきつい態度を取っているのかもな・・・?」
など等・・どうやら私は周囲の学生たちからは恋人同士に付きまとい、仲を裂こうとしている邪魔者にみられているようだった。これはあまりにも恥ずかしいし、悲しくなってくる。私は好きで一緒にいるわけではないのに・・。
一刻も早くこの席から離れたい―。そう思った私は2人に声を掛けた。
「そ、それじゃ・・。私行くわね。」
「待って、テア・・。」
キャロルが何か言いかけたが、私は足早に2人の前から立ち去った―。
「キャロル。どこの席で食べたい?」
キャロルを支えるように歩きながらヘンリーが優しい声で尋ねている。私はその様子を見て密かに驚いていた。何故なら彼は今まで一度も私の希望を聞いてくれた事は無かったからだ。いつも自分で勝手に席を決めていたか、お前の好きにしろとそっけない態度ばかりだった。それが彼の性格なのだと私は思っていたのだが・・。
「・・・。」
私って余程ヘンリーに嫌われていたのだと思うと、自分の鈍感さが嫌になってしまった。だから余計にヘンリーを苛立たせていたのかもしれない・・。
「そうねぇ・・テアは何処で食べたい?」
うつむいていた私に不意にキャロルが声を掛けてきた。
「え?あ、あの・・私はどこでも・・・。」
するとヘンリーが険しい声で言う。
「テア、せっかくキャロルがお前の希望を聞いてくれているのにどこでもいいって返事は無いだろう?お前はキャロルの好意を無碍にするのか?」
「え?あ、あの・・私はそこまでの事は・・・。」
「やめて。ヘンリー。テアにきつい言い方しないでくれる?」
キャロルの言葉にヘンリーは慌てる。
「い、いや・・僕はそんなつもりで・・悪かったね?テア?」
ヘンリーは私の方を向いて謝ったけれども・・その表情は酷く怒っていた。キャロルはヘンリーの背後にいるから彼の表情には気づいていない。
「い、いいの。別に私は気にしていないから・・そうだわ、なら・・・天気もいいからオープンデッキで食べない?」
「いいわね、賛成!さすがはテアだわ。」
ニコニコしながら言うキャロルにヘンリーは言う。
「そうだね、僕もそう思うよ。それじゃ行こうか?」
そしてヘンリーはキャロルをエスコートしながらオープンデッキへと向かい、私も彼らから少し距離を空けて後に続いた。
「随分混んでるな・・・あ!あの青いパラソルの下のテーブルが開いている。テア、先に行って席を確保して来いよ。」
足を痛めたキャロルを連れているヘンリーの言い分は最もだ。
「ええ、分かったわ。」
返事をすると駆け足で空いてる席に向かう。ここで席を確保出来なければまた彼の機嫌が悪くなってしまうから。
人混みをかき分けて、何とか私はヘンリーが見つけた席を確保することが出来た。
けれども・・。
「あ・・。」
そこは2人掛け用のテーブル席だったのだ。どうしよう・・でもキャロルとヘンリーの席さえ確保出来ればどうだっていい。私は2人がやってくるのを待っていた。
少し遅れて2人は私の前にやってきた。
「ふ~ん・・席とれたんだな。よくやった。」
ヘンリーは無表情で言う。
「え、ええ。」
ヘンリーが褒めてくれた!思わず顔に笑みが浮かびそうになり、慌ててて引き締める。
「でも・・・ここは2人掛けよ?どうするの?」
キャロルがヘンリーに言う。すると当然のようにヘンリーは答えた。
「そんなのは決まっているよ。僕とキャロルがこの席に座って・・・テア。君はどこか別の空いてる席を探すと良い。」
「そんな・・・!」
キャロルが何か言いかけるのを私は止めた。
「ええ、勿論そのつもりよ。私はまた別の席を探すから、ここは2人で使って。」
「だけど・・・。」
キャロルの言葉の上にヘンリーは自分の言葉を重ねてきた。
「いいんだよ、キャロル。テアがああ言ってるんだから、遠慮することは何もない。そうだろう?テア。」
その言葉は・・どこか有無を言わさない強さがあった。
「ええ、そうなの。だから2人はここに座って食事をして?私は別に席を探すから・・・。」
既に私たちの周囲では近くのテーブル席に座っている学生たちから好奇心の目で見られていた。
「三角関係・・・・?」
「あの女性・・完全にお邪魔虫よね?」
「あの女子学生が一方的に付きまとってるのか?だから男はきつい態度を取っているのかもな・・・?」
など等・・どうやら私は周囲の学生たちからは恋人同士に付きまとい、仲を裂こうとしている邪魔者にみられているようだった。これはあまりにも恥ずかしいし、悲しくなってくる。私は好きで一緒にいるわけではないのに・・。
一刻も早くこの席から離れたい―。そう思った私は2人に声を掛けた。
「そ、それじゃ・・。私行くわね。」
「待って、テア・・。」
キャロルが何か言いかけたが、私は足早に2人の前から立ち去った―。
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